呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

#呟怖
雨烟る鈍色の窓越しの宙に、逆さの人のシルエットが雷光で象られた。
悔やむ顔と目があった。昏い瞳の僕が彼の目に映った。
「君、次を朗読なさい」
『私はそのくらいの美しい同情をもって生れて来た人間と自分ながら信じています』
最後、小声で諳んじた。
―しかしその時の私は違っていました。 https://t.co/V5YilFFo3K

#呟怖
家は旧く、立派だった。とりわけ見事なのは、様々な花の色が溶け合い、彩られた庭。四季ごとに咲く木の花の香りは終に往く道を包む。闇の帷が落ちた頃、花々が囁く。複数の聲が重なり、死の調べがハーモニーを奏でる。人は蝶の如く誘われ、行方は月光のみぞ知る。醒めない悪夢、凶音のメロディ。 https://t.co/Q0cQ1Tjha2

#呟怖
ある家族の邸宅のリビングのテーブルに豪勢な食事が用意されていた。家族の遺体は料理の材料にされ、頭部は各々が生前使っていた椅子に積まれていた。第一発見者は現場を見て錯乱するも、屋外に出て通報。警察と合流し、再び中に入ると料理は平らげられていた。遺された血の臭い、香辛料の香り。 https://t.co/5LtZEJB5QD

#呟怖
「人をコロした」通報があり、警察が駆けつけると死体の側に使用済マッチが置かれていた。犠牲者が増える度にマッチの本数は増えた。5人目の犠牲者の時、使用済5本が側に、膨らんだ腹の上に書かれた『マタノオタノシミ』の血文字の側に未使用が1本。病院で死体から生きた赤子が取り上げられた。 https://t.co/2PGGQAhvpI

#呟怖
物陰から突然飛び出して兄を驚かした。兄は素っ頓狂な声をあげて転び、地面に頭を打って死んだ。作業場で頭を俯かせて仕事する家族に「朱の盆が兄を驚かせて殺した」と言うと、一斉に向けられた顔が全て兄。驚いた俺は転んで頭を強打した。死にゆく視界の中で、赤い顔の鬼がニンマリと嗤った。 https://t.co/8DhQEcuqEV

#呟怖
私の家は3人家族+αです。ママ、私、パパ、1号、2号です。1号はパパの愛人だったオンナで、2号はオンナから取り出したイモウトです。1号と2号は防腐処理されて、もう歳を取れませんが誕生日は祝ってあげています。切り落とした指を蝋燭の代わりにケーキに立てます。はぴばすでーとぅゆー https://t.co/Mwaoj5UmxK

#呟怖
市街の路を親子が歩いていた。少女が母親らしき女性と手を繋いで話をしている。娘の目はキラキラ輝き、母親の目は木漏れ日のように優しい。
―どうして、私はあの子になれなかったの?
しゃがみこみ、大声で泣いた。私に繋がれた影の子が寄ってきたので突き飛ばした。欲しいのはお前じゃないの。 https://t.co/tWLn0Syc0Q

#呟怖
私達のうち、大人になれるのは数%。独りで生きれる頃まで、母様が私達を守ってくれた。巣立ちの日、強者が弱い兄弟姉妹を捕らえて、母様に差し出した。数%になれた私達は踊り、母様はハズレた子達を食べた。「配偶は誰ぞ」宴の終焉、母様の問いに私は立候補した。交じり、食われ、子宮へ還る。 https://t.co/5WF7ERTg8S

#呟怖
1965年、古い一軒家に暮らす五人家族が失踪した。屋内には彼らに瓜二つの白い人形が、疎かに配置されていた。入居者が現れても1977年、1989年、2001年、2013年にも似た事件が起きた。いずれも未解決。しかし、次は2025年に発生すると確定的に目星はつけられている。 https://t.co/lJ0ttzQdrR

#呟怖
父は酒を無闇に飲み、僕達を暴力で支配した。父は死に、今は母子家庭。貧しいのに、母の酒量が増えた。僕に暴力を振るい始めた。―父の悪霊が憑いてるのだ。母を解放したくて、殴った。離れろ!離れろ!母は無抵抗…でも父の支配は解けていない。蹴った。離れろ!―あれから、僕は、酒をよく飲む。 https://t.co/OXMdd93Zpl

#呟怖
「人前で緊張したら、人を好きなものに置き換えて考えるの。何が好き?」
「…猫…」

お母さんの言う通りにした。本当だ。発表会も、授業の朗読も、生徒会演説も何もかも上手くいった。

だから。

「お前!聞いてるの!?」
うるさい…。

そうだ。

殺人はダメでも…。
“ネコ”ならいいよね。 https://t.co/ubWa1sdo7k

#呟怖
『予言のよち子ちゃん』は八つ辻の街路灯の下で深夜零時に目を閉じて待つと会えるよ。
「丸いのちょうだい」
女の子の声が聞こえたら、未来で気になることを訊いてごらん。
聞き終わったら必ず飴玉を2コ地面に置いて、立ち去るんだ。これをしないと、君の目玉をよち子ちゃんが食べちゃうからね。 https://t.co/7bMlFdfB03

#呟怖
あや取りを姉に教えて貰って以来、いつも練習していた。気がつけば達人になった。姉とは長らく会っていない。次の春に、姉の死が認められた。自室を片付けていると、昔使っていたノートに書かれた女の子の落書きを見つけた。姉だ。彼女は、ある日突然いなくなった。あや取りは唯一の彼女の形見。 https://t.co/pXV6XlNNnr

#呟怖
「子供はどうやって作るの?」おどけた子供の問いに、教師はスクリーンに映像を流した。容器の中で人間が培養され、タコ達が箱を検品している。「優良品種を掛け合わせ、114日間生育します。雑種強勢効果で発育・繁殖性を良くしていますから、不純異性交配は禁止です。社の損害になりますので」 https://t.co/0sVxiFseQd

#呟怖
最初の妻とは海で出逢いました。
最後は海に還しました。

二番目の妻とは山で出逢いました。
最後は野に還しました。

私は出逢った場所で別れただけですよ?

刑事さん、殺人と死体損壊罪で私をしょっ引くなんてあんまりです。

#呟怖
悩みを抱える者が訪れると解決する橋。古くから、集落に住む人や噂を聞いた人がお世話になる。一昨年はお父さん、去年はお母さん、今年は弟と一緒に来た。「お姉ちゃん、川、キレイだね」「うん」「ほら、手を降ってる」そう言って、弟は入水した。川下には天国があるのかな。皆と会えたかな…。 https://t.co/DTHlGOqeLC

#呟怖
和式トイレに棲む妖怪・ワシキオベンジョの学名は「ベンジョベンジョベンジョ」です。デリケートかつ繊細な性格で和式トイレが汚れると、ワシキオベンジョはストレスがたまり、悪臭を放ちます。掃除・換気・芳香剤で機嫌が直ります。扉をドンドン叩くのは威嚇行為ではなく、紙が切れた合図です。 https://t.co/Te4PFIa7sp

#呟怖
ハロウィンパーティーで白い布を被った男の子がいたんだ。他の子らが無理に脱がせると、おびただしい火傷や怪我で皮膚が変色した姿が顕になった。子供達は彼に言った。「いいんだよ、そのままで」「愛するよ、そのままで」そう、今も彼は着飾らなくていい。子供達の血肉になったのだから。 https://t.co/m4NosnHxvG

#呟怖
アレは実に良い子だ。最初は生意気だったが、躾けると忠臣の私を慕うようになった。私はアレに相応しい教育を施した。アレの弟は大変悪い子で、私に刃向かい、私はコレを処刑した。私に反目する者達も連座させた。アレは更に従順になった。今や、立派な暗愚な王よ。嗚呼、ようやく。国を盗れる。 https://t.co/vx78SOg1qr

#呟怖
奉納祭の夜。大社を抜けようとしたら、フルフェイスヘルメットを被った和装の男女が石鳥居のたもとに佇んでいた。『帰る?』『潜るか』男女の言葉に頷く。二人は片腕を外し、両端の篝火にそれぞれ焚べた。燻された檜の薫り。檜の隻腕で二人は手を繋ぎ、立ち去る私を見えなくなるまで眺めていた。 https://t.co/NP9qfCH0aC

#呟怖
合コンは盛り上がっていた。
1人の女を2人の男がチヤホヤし、残りの女達はつまらなそうだ。
合流した男は女を見るなり、言った。
「オリジナルの方が可愛い」
「どゆこと?」
他の男の問いに彼は笑った。
「この人の顔のモデルになった女性だよ。この人の後ろにいる」
女は顔面蒼白になった。 https://t.co/hrU22zs16x

#呟怖
「おはよう。今日はどの花?」
「赤い薔薇の花束」
「…置いていないわ」
「じゃあ、他の花でブーケ作って」
女店主が花束を作る。彼女の周りに幾つもの手が浮遊し、その中に白く細い女の手があった。今日も会えた。花束を受け取り、三叉路に手向ける。本当は直接、君の手に渡したかった。 https://t.co/75fYwNievD

#呟怖
私の家は代々、子年の人は非業の死を遂げます。「祝福なこと」と父は日頃、言っていました。父が納められた棺を空けるとネズミの群れが欠片を繋ぎ合わせた骸に寄り添っていました。ともに火葬され、遺された骨を山に撒くと大量の蛇が食します。父は蛇の中で昨年逝った私の娘と会えたでしょうか。 https://t.co/8HsWaffLtL

#呟怖
歴史展覧会のお土産店にて。『戦国武将の遺髪』が売られていた。全八種類。好きな武将の髪を買った晩、武者の霊が出た。『この恨み…はらさでおくべきか…』僕は興奮した。「貴方は武将の☓ですか!?」『違う』遺髪を燃やした。霊の髪も燃え、パニくる武者。矢の如く、武者に降りかかる塩の雨。 https://t.co/DPavh8lnDj

#呟怖
「彼岸花、わっちは好いてござんす。花色は血、立ち姿は人の如し」娼妓は花瓶から彼岸花を抜き、男に翳した。「見なんし。この飛び出た蕊。血飛沫の如し。“さし”に殺された姐さんに瓜二つ」「貴様ッ!」刀を掴む間もなく男は首を食いちぎられた。黒猫はヒゲに紅い血を滴らせて、男を睨めつけた。 https://t.co/vepjCsR3Ou

#呟怖
部屋で男が首を吊った。
『ゲぇェえム』
襤褸の人形が発狂した。
『3時間以内に助け〒男が死ぬ一人孵化、多勢で桶、助け〒厭う負フFoooあ』
携帯は圏外。吊った縄は切れない。部屋の外で人々に助けを求めるが話が通じない。聞いて聴いてワタシの話。集団の波に私は壁に追い詰められて圧死した。 https://t.co/3qOxqJgG6T

#呟怖
バス停に幻の便がある。余命を運賃で払い、あの世へ逝ける。深夜、バス停に数人の列があり、私も並んだ。噂通り、バスがきた。折扉が開き、車掌が「掌を見せてください」と言い、一人一人の掌に判を押した。乗車して、窓際に座る。出発。離れていく微かな光を灯す景色は、やがて闇一面になった。 https://t.co/3oex5n7rYb

#呟怖
身近で誰かが死ぬと雨が降る。幼馴染の女の子が泣くから。最近はよく周囲で人が死ぬ。連鎖している。制服で葬式に行くせいで、学校に行っても喪に服している気分だ。鉛色の空をボンヤリ眺めていると、幼馴染みの女の子が俯いてやって来るなり、僕の頭を抱きしめた。ぐずる声。降り出す雨。 https://t.co/3js7pFAalg

#呟怖
「私と、私の人生は“誰か”が書いた存在ではないのか」
世界の各地で、その言葉を最期に一人、また一人と命を絶った。

大勢は“誰か”が書いたと伝わる本の内容を標にして、皆が同じ「物語」を求めた。

それでも人はある時期になると、自分の「物語」を訝しむ。正しさに苦悩し、“誰か”に縋る。 https://t.co/qYDx35Xcrd

#呟怖
人は我らと然して変わらぬ姿をしているが、我らを数百年迫害した。人は陽のあたる場所、我らは地下で生きた。人は地上を占めるが、屍者は箱に閉じ込めて仕舞う。屍者を我らは地下に運び、ヨモギの葉を交えた土に千切って葬る。いつか、この土は地上を焼く武器になり、我らが新たな「人」となる。 https://t.co/h71dza6Aam

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