呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

#呟怖
野原で封がされた段ボールを見つけた。バタン、ガタン。動いている。封を剥がして中を覗く。口を縫われ、折り畳まれた裸の女。大きく開いた目に涙を浮かべ、必死に何かを訴えて体をもどかしそうに動かす。涙が艷やかな肌を滑り、朱鷺色の膨らみに落ちた。暗い欲が起こり立つ。この女を、僕は… https://t.co/EwJAI94cOa

#呟怖
深夜に街中を遊び歩いていると、女とぶつかった。俯いた女は髪が長く、両腕で汚れた壺抱えている。ネオンで中身が一瞬見えた。指。大小の指がぎっしり詰まっていた。気分が悪い。酒の呑み過ぎか、と喉に突っ込んだ指が痛んだ。見れば、指が暗紫色になり、爛れていた。女が鉈を片手に嗤っていた。 https://t.co/O4KH23eyQM

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最初は13本の薔薇の花束。日毎一本ずつ増えて少女に贈られた。17本目は加工を施して凍った少女に装飾された。目撃者は言った。「芸術品だと思った」タスケテと犠牲者が囁く。家族の想いを汲んだ病院で少女は生かされている。無機質な部屋。ガラス越しの好奇の人々。訴える、黒い純な眼差し。

#呟怖
嫌味を言う女は、よく僕の仕事を半分奪っては「べ、別に貴方の為じゃないわ」と悪態をついた。ある日、彼女が死んだ。葬式で涙ながらに彼女の友人が僕に手紙を渡した。彼女が生前、僕に渡したかったもの…。帰宅途中、焚き火に手紙を投下。泣き叫ぶ女の声。呪いの手紙だったのか。危なかった〜。 https://t.co/tVtbnmp8ba

#呟怖
夫の葬儀後、家の壁に人型の染みがあった。「あの人、寂しがり屋だったものね…」愛犬が私に擦り寄ってきた。撫でると、ワン!と吠え、人型の染みに飛び込んだ。体は染みの中に入り、翌日、犬型の染みも出来た。人型の染みが私に手を差し出す。…私も。染みの中に入る。異形が愛犬を貪っていた。 https://t.co/aZyQqlDn3i

#呟怖
長らく放置された更地。社長が所有権を持ち、誰にも売らない。年に数回、深夜にホテルが浮かび上がる。中に入れるのは富裕層や権力者の選ばれたVIP。首輪をした老若男女、イケナイ薬、物騒な器具…。ここに国法は通用しない。私達は社長の命令でお客様を饗す。“行為”を書き記し、秘密を握る。 https://t.co/8ZmERsXJau

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懺悔。
教会で私は述べた。

諍いを起こした。
相手を殺めた。
恐れて逃げた。

赦しましょう。
神父と遺族が口々に言った。

―嘘。アレは違う。
ケルビムの窓辺で嗤っていた。

わざと諍いを起こし。
わざと殺めた。
愉悦に浸る為、逃げた。
嘘つき。

私は肚の内で嗤う。
―地獄逝きの分際で。 https://t.co/jyePIUVn4x

#呟怖
小型ダンボールに入ったたくさんの尻尾が生えた丸い生命体を拾った。もみ心地が良い。最初は洗面器に入れて育てたが成長した為、観賞魚用水槽に移すと生命体は大きくなり、窮屈に。浴槽に移すと分裂。また窮屈に。倉庫の巨大水槽を借りて移すと、その分大きく、増えた。…そろそろ海に移すか…。 https://t.co/MHpudyVkCJ

#呟怖
庭に一匹の猫が居着いた頃、他に鳴き声がした。声の主を探すと猫に威嚇された。ある昼に庭で激しく争う音がした。静まり、恐る恐る行くと絶命した人と猫がいた。傷だらけの猫を翼がある仔猫が舐めていた。「天国に行っちゃったよ」引き離した仔猫が翼を羽ばたかせる。飛べず、非力。羽根が舞う。 https://t.co/fyHYsn8I4v

#呟怖
戦争は人を費し、宗教は人を救わず。
人は人を、人と思わず。
愛おしいのは己。
建前ばかりが横行する世に真理を見透し、人々を楽園に導く男が現れた。信じる者は彼に縋り、連れて行かれた。
紅い彼岸花が群れ咲く荒野。地中の根は幸福の夢を見る人々に張り巡らされている。美しい地。彼の楽園。 https://t.co/ixNv6gckVS

#呟怖
金曜日。女子大生3人でキャンプ。夜、テントで怪談をしていた。東洋の伝承では百本の怖い話をすると怪奇現象が起きるらしい。「何が起きるかな」「呪われたりして!」「やだ〜」「やめてよぉ」白いマスクをしたオーバーオール男がぷんすか怒る。誰やねん、こいつ。女子達は悲鳴をあげて逃げた。

#呟怖
ニ十年前、姉が出かけたきり帰ってこなかった。捜索願が出されたが今も見つからない。年に一回、姉の名で手紙が届く。中身は数万円。私が進学や就職をすると「おめでとう」と書かれた紙も同封されていた。結婚式の日。手紙が届いた。「しあわせに」夫の筆跡に似ている。普段と違い、滲んだ文字。 https://t.co/dW5KorVRsF

#呟怖
蝉の一生の刹那さ。
蜩の美しい鳴き声よ。
林の木々の枝に吊るされた風鈴。
茜空、木漏れ日は朱く、硝子の風鈴はオレンジ色に反射していた。風が吹く度に風鈴は澄んだ音色を響かせた。
コトリ。一つの青い風鈴が落ちた。
命ある者の儚さ。
一瞬を生きる美しさよ。
黒衣の山羊は風鈴を踏み砕く。 https://t.co/DnVGj6kFSt

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蛍舞う、夜の池の畔に女が佇んでいた。「池で指輪を無くしてしまったの」私は池に潜り、底で指輪を取った。女は指にはめて笑む。肌が崩れて泥になり、骸骨の眼窩から紅い蛍が飛んでいく。近場で土砂崩れが起き、紅い蛍が飛んだ。そこから同じ指輪をした人骨が発見された。二人は一つの墓に眠る。 https://t.co/WHv4DC0Efz

#呟怖
白薔薇は『愛』を表す。
軍需産業で栄えた街があった。歓びに溢れ、奪った白薔薇を街に植えた。光は強ければ、闇は深まる。
不治の病が街に侵蝕し、罹患者は自ら命を絶った。青褪めた死に顔は微笑みを浮かべていた。死は恐ろしくない。『愛される』こと。白薔薇の花束を亡き人に捧げ、愛を希う。 https://t.co/WhDIR4LgLE

#呟怖
商店街の路地裏で触手を操る怪人と、触手にぐるぐる巻きにされたボディビルダーBさんを見つけた。「やってやるヨ!エロ同人みたい二!」Bさんの瞳が煌めく!「フロントダブルバイセプス!」弾け飛ぶ触手。ライダー着地したBさんの後方で怪人が大爆発した。商店街は燃え、焼け野原になった。

#呟怖
あと数年は一緒に過ごすと勝手に想像していた。最後の会話で互いに「サヨナラ」が出てこなかった。『サヨナラなんていらないんだよ』君が僕に飛び込む。抱きしめようとした僕の体をすり抜け、君は鳥になり天へ昇る。地に落とさんとする巨大手を避け、蒼穹の彼方へ。征け。君よ、自由であれ。 https://t.co/mZb7VFxtYB

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妖怪“尻撫で婆”に列車内で遭遇した。次の停車駅まで尻を撫でられていると死ぬ!婆が嘲笑う。「隣に立派な尻が…」婆の手が隣客に移る!いけない!他の人が被害者にッ!「高い位置にある尻だねぇ」「それは俺のメロン肩だ」ボディビルダーBさん!「バックダブルバイセプス!」婆は爆発四散した。 https://t.co/uAqKPcUwVX

#呟怖
茜色の空の下で地蔵が微笑んでいた。
赤い涎掛け。ヨダレのようにダラダラと溶けていく涎掛け。地蔵の足もとは血だまりのような有り様。
ほうほうの体で家に駆け込むと、リビングに折り重なる形で息絶えた家族の姿があった。家族の血が床に幾千の川のように八方に流れ、私の足元でたまる。 https://t.co/LVUMrlkqkO

#呟怖
土牢に多くの人がいた。日に一度、兵は一人ずつ連れて行った。誰も戻って来なかった。私も連れ出され、狭い部屋に入れられた。兵が出ていくと室内は真っ暗に、目の前のモニターは真っ赤に光った。…そこからは何も覚えていない。現在は平和な国で暮らしている。母国とそれにまつわる記憶はない。 https://t.co/92tQ0SO9LI

#呟怖
占い妖怪・鳴釜。人は時として妖怪にも縋る。沸騰する釜を前に僕は震えていた。「眠れない夜もあったろう…俺もここまで絞るには眠れない夜もあった…。だから信じろ……筋肉を!!」僕はボディビルダーBさんの広背筋に未来に羽ばたく翼を見た。「フロントラットスプレッド!」鳴釜は蒸発した。 https://t.co/WMAbxnBwkK

#呟怖
深夜の公衆電話BOXに女の子は入るといつもの番号にかけた。「こんばんは。お母さんですか?」「こんばんは。いいえ」「じゃあ、後でお母さんに伝えてください」女の子はひとしきり話すと家へ帰った。あの子は母親は死んで霊界にいると思い込んでる。「ここにいる」と言えれば、どんなに良いか。 https://t.co/JX4xCoPseI

#呟怖
ロッカーを開くと水子霊が飛び出してきた!ボディビルダーOさんは僕と位置を光の速さで替わる。水子霊が雄っぱいにしがみつく。「寂しかったね…」水子霊を抱っこし、プロテインシェイカーの先っぽの乳首を口に当てて飲ませた。「サイドチェスト…ッ!」水子霊は微笑み、輪廻転生の環へ還った。

#呟怖
祖母が亡くなり、ペットの黒猫を引き取った。室内飼いだが、開いた窓から抜け出しては、よく祖母の家にいた。今日も脱走して祖母の家の前に座っていた。『ここはアタシとジイさんの家なんだ。アタシがどっかに行ったら、あの人、困るでしょ?』認知症だった祖母の口癖を言う猫を抱っこして帰る。 https://t.co/Txtghdrdb9

#呟怖
隣室のカラオケルームで男性が歌っている。古い歌謡曲だ。バリトンボイスの綺麗な深めのビブラートに、私は歌うのも忘れて壁越しに聴いていた。偶然、隣室の客と廊下ですれ違った。少女だった。後日、少女は猟奇事件で逮捕された。被害者の男性の舌と喉を自身に移植、失敗。醜い声をしていた。 https://t.co/OEFzoM79an

#呟怖
ボディビルダーOさんとジムの帰り。
悪霊に憑かれた。
「くっ、僕の股関節が…」
「ちょっと待ってね!」
Oさんはビキニパンツからプロテインシェーカーを取り出した。Shake!Shake!Shake!
「六筋清浄!」
飲まされた瞬間、軽くなる股関節。
「アブドミナルアンドサイ!」
霊は爆散した。 https://t.co/KBr5LGw0PZ

#呟怖
白衣の天使は私達“抑留者”を忌み、様々な事を禁止させた。夜、ベッド下の落とし物を拾って月に翳す。寝息を立てる女性の首。久々に直接触れた人肌に涙した。部屋の暗がりから首無し騎士が現れる。首を渡し、私は頭を垂れる。剣は振り下ろされ、落とされた首を騎士が拾う。安らかに眠る私の首。 https://t.co/ao5tqTITMQ

#呟怖
ひらひら、優雅に回遊するベラは人工的な天井と底、身を休める水草もない透明な箱の中、独りだった。ベラはガラス越しに私を見つめて、物言いたげに口を動かしていた。暫くすると諦めて、虚しく昏い海へ戻っていった。外に出るとコルク栓をされた空、ガラス越しに「アレ」が私を見つめていた。 https://t.co/mhaYpgUTus

#呟怖
婦女子が髪を切られるも、犯人の姿は不明の怪奇な出来事が多発する通りがある。「パパは絶対に行っちゃダメだよ」娘に言われたが、パパは娘が心配だ。その通りは通学路。不審者を取っちめてやる。通りに一歩踏み込む。頭頂部に残された生き残りの一本が切られた。パパは寝込んだ。枕を濡らした。 https://t.co/3CPsagB4P2

#呟怖
くねくねが出没する田園がある話題を知った。列車に乗って見るとよく見えるらしい。確かにくねくね見れた。けど、“それ”が何であるか理解できない。そうだ、もう一回乗ろう。「貴方は運が良かったんです!やめときましょう!」「理解したら狂っちまうよ!」車掌と地元客に車内から追い出された。 https://t.co/Bzx9FF1a2X

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