呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。
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息子が事件を起こした。
町は警察や報道陣でいっぱいになり、メディアは惨状で持ち切りだ。
私はカメラの前で涙を流し、声を詰まらせる。
「あの子が何をするにもつきそって、大事に大事に育ててきました。なのに、どうして」
私が邪悪ですって？
とんでもない。ただの子供思いな親ですよ。 https://t.co/UVVF5eAffV
#呟怖
息子が事件を起こした。
町は警察や報道陣でいっぱいになり、メディアは惨状で持ち切りだ。
私は無数のカメラの前で涙を流し、声を詰まらせる。
「あの子は受精卵の時から操作して、大事に大事に育ててきました。なのに、どうして」
私が邪悪ですって？
とんでもない。ただの子供思いな親です。 https://t.co/UVVF5eAffV
#このお題で呟怖をください #呟怖
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よろしくお願いします。 https://t.co/wvhiNAcHZV
#呟怖
画面から嫁が出てこない、などとほざくヒトをからかうのが好きだ。
内側から｢嫁｣を蠢かし、時には囁いてやる。
気のせいと思い込むやつ。ますますのめり込むやつ。発狂するやつ。
笑える。
かつて、私のような存在をヒトはあやかしと呼び、それぞれ名をつけたというが。
私の名は、まだ無い。 https://t.co/mcMTMz1bLN
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#呟怖
仄暗い浴室は果実のような香りで満ちていた。燭台の灯が、浴槽の異形と金の蛇達を妖しく照らす。
｢具合はいかがですか、旦那様｣
柔らかな巻き毛を丁寧に洗いながら尋ねると、主は陶然と僕を見上げ、甘やかな息をつく。
酒蔵の老主と節くれた手の指輪が、本当はこんな姿だなんて誰も知らない。 https://t.co/H5L7u6gykb
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#呟怖
死にたい、が口癖の友達から電話がかかってきたのは、日付が冬至に変わった時だった。
｢ねぇ、何しても死ねないの、バスタブが血でいっぱいになのに死ねないの｣
嫌な悪戯だと思いつつ電話を切ろうとした時、人のものと思えない歪んだ声が聞こえた。
――離れ難い、死を愛するこの者からは。 https://t.co/W9W3i5gQ3q
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#呟怖
死神稼業が馴染んだ頃、新人と組むことになった。初日、新人は天使づらを歪めて広島弁を練習していた。
｢コノ国のコワイ言語と聞イテ｣
｢馬鹿。これ被って黙ってろ｣
眼下で運転手が眠り始める。
｢行くぞ｣
紙袋の奥で水色の目が鋭く光る。
｢おまえはそれで十分だ｣
身震いして俺は言った。 https://t.co/tL9ptHRjmV
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#呟怖
君は詩を書く人だったけれど、とても激しい気性をしていた。
だから先生は手術した。
激しさを無くした君は虚ろになり、怯えて耳鼻を削ぎ落した。
今は時々、呻くように歌っている。
あたしは知ってる。それが呪いの歌だってことを。
あたしが、子供の体にされる前に、二人で作った歌。 https://t.co/kccorOoVKb
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#呟怖
あの子が出ていくと言ってきかないので、刺して割いて大好きなヌイグルミに詰めた。
それでもあの子は出ていきたがり、とめどなくワタがはみ出た。仕方なく、針と糸でキツク閉じ込め、抱きしめていると次第になじんできた。
血とポリエステルのにおい。
かぐわしくいとしくものくるおしい。 https://t.co/6xhZug8FIK
#呟怖
一人息子が誘拐された。
身代金の要求と共に届いたのは、幼いころ大切にしていたヌイグルミと眠る息子の画像だった。
――あのヌイグルミ、こんなに痛んでいたっけ？まさか、息子が……
要求を飲むと直ぐ息子は解放された。
けれど、違う気が、する。
目つきも。
声も。
疑惑を晴らすため私は、 https://t.co/6xhZug8FIK
#このお題で呟怖をください
ずっと一緒にいようね。
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幻日言語 - カクヨム https://t.co/4eZPzNdCFG
時々書いていた散文詩的な文章と、#呟怖 で書いた詩的な形式（たぶん）のものをまとめてみました。
#呟怖
｢眼球が光を捉え脳が認識する時、人は、見た、と思うがそれは過去で虚構だ｣
そして君は目を潰した
真に｢見る｣為に
君は無垢で愚か者
双眸へ向けた刃を
なぜ
心臓へ向けなかったのか
僕へそうした様に
だが嘆かなくていい
曇りえない目で
見て
描いてあげる
君の脳裏へ
僕と同じになるまで https://t.co/GzwnI7rLCI
#呟怖
硝子の棺には、無法者の手跡が無数に有った。
百年の眠りに囚われたヒトガタを解放できるのは、口伝通り我が一族の手だけらしい。
蓋に触れると音も無く開く。
同時にヒトガタの瞼が、蕾のように綻びる。
わたしは息をのんだ。
そして、愛らしい唇が発した言葉に驚愕した。
「オマエ、コロス」 https://t.co/rE51Cn2TYf
#呟怖
手の夢は感情や感覚、自己表現の発露です、と医師は言った。
あなたの周りには沢山の手が見えます、と占い師は言った。
肉親の温かな手で目隠しをされた日々を過ごすわたしの視界では何時しか夢の中に居た手が
さざめき、
くねり、
蠢き、
今は実体を伴って彼らを貪る
ああ、
いい、きもちだ https://t.co/rE51Cn2TYf
呟怖お題画像 https://t.co/5NjRwU63ES
呟怖のお題用に作成した画像をまとめました。
お題として利用する場合、ツイートの右上にあるTwitter鳥のマークをタップすると、元ツイートに飛ぶので、引用RT+#呟怖 をつけてご利用ください。
#呟怖
生家が今や廃墟で、両親が忌まわしい死に方をしたのは兄のせいだ。
幼い頃、僕が拾った子猫を遊び半分に殺したから。
遺産の件で呼び出された僕は、生家に向かった。
まだあの仔は居るはずだ。
暗い家に踏み入ると、伸び上がる影がある。
こっちへおいで。
君の憎い人の、血と肝をあげよう。 https://t.co/oyws96n17p
#呟怖
おやおや、己は関係ないつもりかい、流行りの仮装なんかして。
もってせいぜい50年、悪けりゃ1年、半年だ！
死神は、老いと書かれた、何人も逃れ得ぬ名の杖を手に嘲笑っている。
足元には、干からびたような老人の手と、瑞々しい肌の若者の肢体が、泣き出しそうに震えて幾重も絡みついている。
#呟怖
（倉庫には、湿った重さの包みが、所狭しと、置かれている。現場監督の金属的な声）
――点検が終わったら、封をして穴を掘ってください。
（作業員はラテックスの手袋とマスクを身につける）
――それでは始めます。
ロープ、かみそり、排気ガス、ベルト、電気コード、青酸化合物、銃弾、銃弾、 https://t.co/A9jtJKurSG
#呟怖
鉄塔から見えるのは、爆弾や車や建物の残骸、死骸、それだけ。
僕らが生まれた時からずっと。
｢あたし、今夜大人になるんだって｣
｢さびしいな｣
｢あーあ！種のホゾンなんてさ……｣
地平線が輝き、｢毒の雪｣が降ってくる。
――人類がこのまま滅びますように
降り注ぐ雪へ、僕らは祈った。 https://t.co/CfOxadLNd0
#呟怖
幼いころから、人の周りに色が見えた。
他のものは朧げにしか見えない。
ある時、名状しがたい不吉な色を纏った人は、死が近い事に気づいた。
死の色は次第に世界を覆い、塗りつぶし、やがて消えた。
今、私を取り囲むのは7色のかたまり。
人か、そうでないのか、定かでない。
#呟怖
時差の都合で、そのシステムの担当は夜勤だ。
求人に応募してきたのは顔色の悪い男だった。
平気かと思ったが、意外と長続きしている。
ある日、退勤しようとしていると、彼が出社する所だった。挨拶すると嬉しそうに笑う。
「最近は日暮れが早いですね」
傍らの窓に、彼は映っていなかった。 https://t.co/rbwb79wO3G
#架空タイトル
#このお題で呟怖をください
#呟怖
｢ヴァンパイアのハローワーク｣
割と無茶なお題？
求職中のヴァンパイアでもハローワークで働くヴァンパイアでも。
※画像はイメージです https://t.co/Ji0kcSDPJ2
#呟怖
最初に言っとくな。
旧社屋の倉庫には近寄るなよ。
昔、詳しい事情は知らないが、貨物のバナナに呪いをかけた奴がいてな。無限にバナナの皮で滑るって呪いさ。
うっかり倉庫に入ったやつは、延々滑って、回し車のネズミみたいに回り続けてるって話だ。
50年経った今でもな。 https://t.co/RR3jIU6C54
#呟怖
街に「生ける屍」が現れたというニュースを聞いた翌日、僕はそれに噛まれて川へ落ちた。
苦しくはないが、肉体が変質する感じが気持ち悪い。
視界が歪み、頭の中の言葉が消えていく。
いよいよなるらしい。
水面を通してゆらぐ光が、視界をおよぎまわる。
あれはなんて魚だ
たしか
きんいろの https://t.co/cYwgFj6Kmj
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