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呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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日が沈みかけている。ほう、まもなく逢魔が刻じゃ。この世と、あの世の境が曖昧になり、魑魅魍魎が人の世に紛れ込む。よ〜く耳を澄ましてごらん。ほれ聴こえぬか?亡者達の声が。見た所、お前さんは人の子じゃろ?悪い事は言わない、もう家にお帰り。ワシは何者かって?知らない方が身の為じゃ。
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目隠しも兼ねて風呂場にある出窓はモザイクガラスだ。光の屈折で七色に変化して、とても美しい。ある夜、入浴しているとガラスの外側から強い光が射している。何だろうとガラス扉を開けてみるが外は闇で何も無い再び閉めると、また光が射す。光る部分に掌を当てると、トクントクンと鼓動がする。
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学生時代の仲間が毎年の様に同窓会の案が持ち上がり乍らも中々各々の都合がつかず約10年振りに会った。皆、少し老けたが面影は、あの頃のままだ。お互いの近況報告の後、思い出話に花が咲いた。10年後この場所にまた集まろう。そう言えば、あいつは?えっ?それ誰だよ?全員揃ってるじゃないか。
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「ねぇ、あれ気味悪くない?」
『ん、あれは死んだ妻が大切にしていた人形なんだ。自分の代わりだと思って必ず側に置いてくれって。』
「私の事、目で追ってる様な気がするの。」
『妻は、もう死んだんだ。おいで。』
人形の前で一糸纏わぬ姿で抱き合う。翌日、家は原因不明の全焼。焼死体2名。
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「包丁、鋏、ご家庭の刃物何でも研ぎますよ。研げば切れ味抜群、新品同様、さぁ、寄ってらっしゃい持ってらっしゃい!」
『あの、これを研いで欲しいんですけど。』
「また、こりゃ随分と錆らせちまったね。」
研ぎ終え女に鎌を渡すと笑顔で布に包み鞄に入れ帰って行った。矢鱈と鉄の匂いがした。#呟怖 https://t.co/uXvhNNUIKc

てんてんてんまりてん手毬

ここは何処じゃと問われても

場所を決して言ってはならぬ

古からの教え破れば裔絶える

神と岩とを結ぶ営み阻む者

例え仏とて許しはせぬと

天より伝え聞くは村の掟

ナンピトタリトモユルサレヌ

聞かれても知らぬ存ぜぬ貫き通せ

てんてんてんまり神結びの手毬唄
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まだ皆様朝早い事もあり眠そうですね?この橋の長さは515.7m、幅は9.5m、15のアーチの上に砂岩の切石の橋桁が渡され橋を守る為にゴシック様式の3つの橋塔が建てられ…。ガイドの説明も上の空で数えるが30あるはずの彫像が、やっぱり1体無い。あの有名なキリスト像が!ん?このガイド似てないか?#呟怖 https://t.co/IEDaoz6YnB

おはようございます。皆様、昨夜は良くお休みになれましたでしょうか?バスは、これより前方のカレル橋を渡り市内観光へと参ります。今から619年前カール4世の統治下プラハを流れるヴルタヴァ川に架かる…。ガイドの説明を聴き乍ら30あると言う欄干の彫像を数えると、ん?変だな1体足りない!?
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匂いだけ姿無し恐らく年配女性の幽霊が日増しに近づいて来てる。

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あっ、あの人、またあの席にいる。最初は気づかなかったし何も思わなかったが、ここを訪れる度に窓際の奥の席に決まって、こちらに背を向け座っている女性がいるのを見掛けるようになって気になり始めた。幸せ薄そうな後ろ姿。髪は肩甲骨までの長さ。服装が毎回同じなのと時々体が透けて見える。
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「援軍に向かう守護者」って題名のオブジェなんだって。あまりにリアルな等身大で夜中とか来たら、歩きだしそうじゃない?面白そうだから今度来てみようか?えっ怖いから嫌だって?大丈夫だよ!平気平気、どうせ作り物なんだからさ。痛っ!誰だよ!今、背中叩いたの!ん⁉︎助け…ぎゃあぁー‼︎
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開かずの踏切で有名な、ここは遮断機が降りてからも潜って渡る人が電車に轢かれ亡くなる事故が後を絶たず、轢かれた人の無念の思いが次々と犠牲者を呼び寄せているのでは?と言われている。確かに、この木の渡り板は多くの人の血を吸い染み込んでいる。あっ!また渡り切れず通過電車が停車した。
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セピア色の世界で私達は微笑んでいた。あれから傷つき傷つけ合って別れてしまうなんて思いもしないで。
ドラマを見ては「私達は、こうはならないね。」とか「ずっと一緒だよ。」と誓い合ったあの日。ある意味、私達は、ずっと一緒。私の傷は治ったけど貴方は致命傷だったから今は床下なの。#呟怖 #縛怖 https://t.co/YeS5zrxS2r

私は某市国で研修を受けた正統なエクソシスト。要は悪魔祓師だ。これだけの呪符を以ってしても太刀打ち出来ないとは、もしかすると自分の命と引き換えになるやもしれぬ。斯くなる上は秘術を使うしかあるまい!法衣の中から聖水を取り出し口に含み悪霊目掛け吹き掛ける。今だ!銀の楔を打ち込む!
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お寺の本堂手前の板回廊に残ってた足跡、先週の土曜日、ちょうど施餓鬼法要があって、ご住職が発見したんですって。
社交ダンスをしてる貴方なら分かるんじゃない?そう!あのステップは、パソドブレのツイストの足跡よ!きっとパートナーが迎えに来てくれて四十九日に踊りながら旅立ったのね。
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普段は照明をつけて入浴するのだが仕事でミスして凹んだ時や、残業で疲れて帰宅した時は、蝋燭の炎の灯りだけで入浴すると気持ちが落ち着き、揺れる炎を見ていると疲れも癒える気がした。今夜も遅くなり湯船に半分ほど張った湯に浸かると急に蝋燭の炎が消え真っ暗に。耳元で誰かの笑い声がする。
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元はドアだったんだけど、度々ピッキングされて空き巣に入られちゃうから、コンクリートで塞いでしまったの。御勝手口と言っても普段あまり使わなかったしね。その壁が私だ。何でもリサイクルと叫ばれて久しいが魂を抜かれ損ね、砕かれ再び水で練られて、ミキサー車で運ばれた鳥居の成れの果て。
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「ねぇ、ばあちゃん、今ね、うちの前を車輪が火に包まれた山車みたいなのが通ったの。あれは何?」
『お前それを本当に視たのかい?』
「うん。だから、あれ何なの?」
『それはのぉ生前、悪い事した亡者を乗せ地獄に運ぶと謂れる乗り物でな、かしゃと呼ぶんさ。明日拝み屋様ん所でお祓いしよな。#呟怖 https://t.co/cmtsuV9hKt

また雨かぁ。カーテンを開け窓の景色を見て溜息をつく。重い鉛色の空から雨粒が屋根を伝い落ちる。ここ数日青空を記憶していない。軽く頭痛もする。ぼーっとして、ふと視線を斜め上の壁に向けると黒いカビが手の形のシミなのだが次第に剥がれ落ち実体化し床を這いながら、こちらに向かって来た!
#呟怖 https://t.co/3RHclaiWX9

「これを渡ったら、もう二度と戻ってこれないのよ。」
『解ってるよ。』
「体に気をつけるのよ。寝る時は、お腹出さないで寝るのよ。」
今生の別れに母は、いつもと変わらぬ言葉を掛けた。村には川に架かる橋は幾つかあるが、この橋を渡る者は二度と戻れないと謂れる、その橋の名は「渡らずの橋」#呟怖 https://t.co/pqAU1jj9zT

傷を癒すという琥珀の首飾り。魔力を浄化する水晶の耳飾り。魔除けの翡翠の勾玉の腕輪。黒曜石は弓の矢じり。我が家は魔族退治の家系で十八歳になると一人前と見なされ魔族狩人として神在月の満月の夜、森へ狩りに出る。初陣早速一匹現れた!魔物の額に目掛けて弓を引く。さぁ来い!私が相手だ!
#呟怖 https://t.co/PWITzp2CJx

「滅多に会えなくなっちゃうね。寂しいよぉ。」そう言って私、あの時泣いたけど本当は嘘泣きだったの。
貴女は私達親友だよね?って確かめる様に、いつも言うけど会って口を開けば自慢話ばかり、お気にのお店は行く癖に私が行きたい所はサラリと流す。貴女に不幸が起きたら泣くと思う。嬉しくて。#呟怖 https://t.co/JX7ufXZzhw

独り言を言い終える度応えるように物が落ち気の所為と思うと続く

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喘息持ちなの。コロナじゃないからね。肩をすくめて微笑み時折、咳き込む以外、健康そうなアナタ。俳句を書いたり三角折り紙でトトロを作ったり、ベッドで腹筋したり。何だか楽しそう。でも回診の時見えてしまった英語で蟹とターミナル。拝啓、死に逝くアナタへ。何故そんなに潔いの?死神より。
#呟怖 https://t.co/e28fAnQYxy

我が家には夫婦の写真が一枚も無い。
地味婚だった為、結婚も紙切れ一枚。
新婚旅行も二人きりで泊まりの旅行も皆無。唯一あるのは懸賞で当てた日帰りバス旅。それでも写真は風景のみ。ただ交際中に幻の一枚、通り掛かりに人に撮って貰った佐原あやめ水郷祭。しかし何処かに仕舞い忘れてしまた。
#呟怖

「ここから飛べるような気がしないか?」
『強がるのは止めろよ、おい、何で、そんな見え透いた嘘つくんだよ!』
「お前には敵わないな(笑)何でも、お見通しって訳だ。」
『何があったんだよ?話してみろよ。』
「助けてくれるか?」

歩道橋の上で側から見ると大きな声で独り言に見えるらしい。
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テッペン取ってやろうじゃないか!そう息巻いて男は金融街を闊歩して行った。彼の野望は瞬く間に達成され金融界のドンと呼ばれ住まいは摩天楼の最上階、さながら下界を見下ろす神の様。そんな彼にも弁慶の泣き所があった。双子の弟が耳元で「お前は無双ではない、俺がいる!死んでも一緒だろ?」
#呟怖 https://t.co/lq2j4Qy9vF

別室にて、お清めのお飲み物とお食事を、ご用意しました。どうぞ此方へ。
「なぁ、アイツ白い煙になっちまったな。」
『奴は殺しても死なないと思ってたんだけどな。呆気ないもんだな。』
白い煙は何処までも真っ直ぐと昇り空に溶けた。歩き出し膝カックンされ振り向くと誰も居ない。アイツ…。
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【猛犬に注意】その表示横で牙を剥き出しにし犬がフェンスの隙間から唸っている。以前は、あんなに凶暴じゃなかったんですけどね。近所の世間話が好きそうなご婦人が教えてくれた。飼い主である御主人が亡くなる前までは大人しく静かな犬だったそうだ。勘て奴かな御主人の最期を知る鍵に思えた。
#呟怖 https://t.co/acBMnA7TYt

ここから眺める噴水は格別ね。大きな一枚ガラス越しに噴水を眺めながら、フレンチを楽しめるこの店が、お気に入りで、記念日や誕生日に予約しては足を運び、旬の食材を使い、シェフが創意を凝らした料理に喜ぶ笑顔が好きだった。四十九日、高く上がる水飛沫に重なり君が昇華して逝く姿が視えた。
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