鏡のような湖面が月灯りに照らされ輝いている。この湖は七年に一度、長雨の頃現れ、ある日忽然と消える「幻の湖」と呼ばれ満月の夜に不思議な現象が起きると噂されているが目撃した者は、まだ誰もいない。それを確かめるべく来たのだが突然！光の柱が迫って来る！録画したSDを引抜き遠く投げた。
#呟怖 https://t.co/2pXZRFTumg 2021年6月15日 10:21

第一印象、この柄のワイシャツの人だった。営業部に配属されたばかりで何も分からない私に業務や営業マンとしての心構え等、言い方は悪いが叩き込んでくれた。お陰で先輩の彼よりも成績が上がり昇進の話が出た。私は彼のワイシャツに毒針を忍ばせた。こんな時、先手必勝と教えてくれましたよね？
#呟怖 https://t.co/4eRnP9Hp7c 2021年6月13日 14:09

ある主婦に乗り移り私は人間として暮らしている。最初は体が、この小さい型に慣れるまで大変だし、家と言う狭い箱の中で過ごすのも天井付近の壁が削れてるのは、ゴキブリが出て目掛けて海苔瓶を投げたと言ったが、本当は咄嗟に口から炎を吐いて焦がして削ったのだ。モンスターと呼ばれない為に。
#呟怖 https://t.co/OJCkalFuC5 2021年6月13日 11:35

もう、あれから何年経ったかしらね〜。あっ！その時は旦那さん、まだ、まともだったのよ。奥様も、そりゃ幸せそうでしたよ。まるで坂を転がり落ちるようにって言ったら失礼かもしれないけど、なんかね〜。私が言ったって事は他言に無用ですよ。この椅子も、きっと何もかも見てたんでしょうね〜。
#呟怖 https://t.co/CSG2vC1xot 2021年6月12日 22:09

貴女は何故いつも優しいの？
沢山、憂いを経験するから人に優しくなれるのよ。

貴女は何故いつも微笑んでいられるの？
今まで泣いてばかりだったから泣くのは、もう飽きてしまったの。

貴女は何故いつも独りなの？
愛しい人を喪って追い掛けたけど、もう二度と会えないのと呟き霧の様に消えた。#呟怖 https://t.co/0FrrKYXQTS 2021年6月12日 13:07

深紅の瞳を持ち思考するだけで近くにある物を動かす事の出来る、ある少女のDNAを調べていた研究者が3本の鎖が螺旋構造を持つ新たな遺伝子を見つけてしまった。塩基配列が人間のそれとは似て非なるもの。偶然の産物か神の悪戯か、データを暗号化し、この超極秘文書を別名クリムゾンアイズと呼ぶ。
#呟怖 https://t.co/KzxFSyhzuq 2021年6月12日 9:27

最初は家鳴りだと思った。築30年、大工だった叔父が建てた木造住宅。あちこちガタもきている。木が軋む音がしても、おかしくない。玄関の方でミシッ！最近スマホなどを見てると視界の端を何かが右から左に、スッと通り過ぎる。昨夜は寝ていて誰かが左の脛を掴んだ。耳元で「フフッ」女性の声だ。
#呟怖 https://t.co/wDGjFCllDr 2021年6月11日 13:45

一礼して、そっと引き戸を閉め退出した。意識はないので本人は分からないが毎日足が向き今日の天気など他愛無い話をタカさんに話しかけた。
『夢を見てた。私が14歳位の頃の姿で新潟の砂浜を裸足で歩いてるの。』話してたのを寝顔を見乍ら思い出す。逝くね。声がして私は嗚咽を抑え病室を出た。
#呟怖 https://t.co/mNre300roB 2021年6月11日 13:02

「太い幹だなぁ。」
両掌を当ててみる。ゴツゴツとした樹皮だが温かみを感じる。そっと耳を当ててみる。木部が血管の様に水を隅々まで行き渡らせる音に混じって声も聞こえてきた。
『私は、この木に宿るもの。この根元に埋まっている人間が、しきりに帰りたがっているの。連れて帰ってあげて。』
#呟怖 https://t.co/v7rgDvkiUU 2021年6月10日 20:12

サンテバル=クメール語で「平和の守護者」だなんて名ばかり、伝統文化継承者、教師、宗教関係者、医師、弁護士、ただ眼鏡を掛けていて賢そうな人などを反革命的な者と見なして次々と殺害したのだ。この草花達は、どれだけの血を浴びたのだろう。この木々は、どれだけの惨劇を見てきたのだろう。
#呟怖 https://t.co/ZeOo5iEiB1 2021年6月9日 22:34

「その位の穴なら塞げば使えるのに。」
「骨継ぎすれば、まだ使えるのに。」
「まだ昨年このお家に来たばかりなのに、もう新しいの買っちゃうの？」

傘の付喪神が嘆き続けて恨みになり、やがて妖怪になるの。だから傘は大事に使ってね。僕が誰かって？君が使ってた紺色のチェックの傘覚えてる？
#呟怖 https://t.co/oRuMVCx45i 2021年6月9日 21:51

下校途中にね、空襲警報が鳴ると、それはそれは怖くて直ぐ近くでボコッボコッて空から雨の様に焼夷弾が降ってきたの。その空は真っ赤に燃えて遠く離れているのに熱を感じたの。祖母は昨日の事の様に話してくれた。墓前に好きだった黒いチューリップ。花言葉と逆に戦争も祖母も絶対、忘れないよ。
#呟怖 https://t.co/bEeO072Qj7 2021年6月9日 21:13

壁に向かって後ろ向きで何かを、ずっと言ってる。耳を澄ましても何を言っているのかサッパリ分からない。
台所で料理してると、そっと隣に並んで囁くのもいて、やっぱり何を言ってるのか分からない。
お風呂に入ってると天井から呟くような声が聞こえる。
我が家の幽霊達は皆おしゃべりが好きね。#呟怖 https://t.co/nShC9BtNV9 2021年6月7日 10:46

釣果は今日もボウズかぁ。やれやれ、こんなに星降る夜なのに。溜息をつきながら三日月に腰掛ける。そんな僕を妖精達が茶化しに来る。
「また釣れないの？貴方なら魔法で、お魚でも何でも出せるのに。」
良いの、こうして銀河の風に吹かれているのが好きなの。あっ星が１つ増えた。誰か死んだね。
#呟怖 https://t.co/SEdSQY9Oxr 2021年6月7日 10:31

これ、家族に聞いた話なんだけど、どうやらウチって、あの怨霊になって大手町の墓に眠ってるあの人の首を討ち取った末裔らしいんだ。出世の神様って今では言われてるけど墓参りとかすると、ヤバイらしい。なぁ、今度さぁ一緒に行ってくれないかな。やっぱ行くなと言われると行ってみたいじゃん。
#呟怖 https://t.co/LS0uZntk3C 2021年6月7日 10:11

夕闇迫る街を歩いている。ってか、ここは何処なんだ？記憶を遡ると今朝アパートを出て駅へ向かい電車に乗って、それから、あっ！会社に向かう途中で声を掛けて来た女性に妙な事を聞かれ「知らない街に行ってみたいと思いませんか？」って手を掴まれて咄嗟に後ずさって倒れ車に轢かれたんだっけ。
#呟怖 https://t.co/8WT9XVJ6IN 2021年6月6日 18:15

「ゲホッゲホッ」ちぇっ、労咳に罹ったか使い物にならんな。年季もまだ開けないうちに私は、お払い箱になってしまった。後れ髪に、そっと手をやり鏡に映るは口から血が伝う疲れ切った女の顔。儚いは陽炎のよう、鳴いて血を吐きホトトギス。女は程なく絶息し、遊廓が檀家の寺に今も眠っている。
#呟怖 https://t.co/VnQbyZ5xV5 2021年6月6日 12:06

国道沿いにある火葬場のあった所、公園になったじゃん？あそこさ待合室だけ残ってんじゃん。丑三つ時に、あの待合室の中で「もういいよ」って言うと出るらしいよ。両手を前にダラリと垂らし面白がって幽霊の真似してた友人を思い出す。あの後アイツ本当に実行して荼毘に付された姿で発見された。
#呟怖 https://t.co/wLeTxR5jkI 2021年6月5日 15:14

ここかぁ。メガソーラー予定地に下見に来た。長い間、手入れもされておらず雑草が伸び放題、しかも奥には雑木林まである。幸い陽当たりに問題はなさそうだ。広さも充分。設営にあたり林には決して踏み入らない事という契約者との約束。どうやら気になるのは林から見ているあの何かも同じらしい。
#呟怖 https://t.co/TsE8v8APn6 2021年6月5日 13:02

ポッケの中を手探る。最近はキャッシュレスになったから小銭も、あまり使わなくなった。あったあった！どれどれミステリーガチャってヤツだな。つまみを右に回すとカプセルが落ちてきた。開けてみると二つ折りにした紙切れが１枚、引換券かな？文字が書いてある。「あなたの命、明日までだよ。」
#呟怖 https://t.co/J1RIi64bFl 2021年6月5日 12:03

水盤の中に涼しげに色取り取りの紫陽花が咲いている。昔は本堂が一つしかない小さな寺だったのに今じゃ立派になったもんだ。この通りも参拝に行くと女房を騙して来た江戸の男衆で賑わう遊郭だった。この和傘も時代遅れ。では陽炎の羽の様な傘でも使うか。もう三百年かぁ。長生きしてみるもんだ。
#呟怖 https://t.co/ZkNLNnOmnd 2021年6月5日 11:35

嫋やかに白き輝く翼広げ空より舞い降りし天使。道端で盲目の人、明日が見えぬと君に問う。すると答えて貴方には心の目があると。暫く行くと足の不自由な人、もう歩けぬと君に乞う。すると答えて肩貸す人は側にいると。再び歩くと傲慢な人、巨万の富が欲しいと迫る。君は微笑んで其の人を殺した。
#呟怖 https://t.co/MfEzL9TrvV 2021年6月4日 13:25

森の中だが信仰厚く最近塗り直されたのであろう朱の色も鮮やかだ。目の前まで来ると中心より僅か左側に立ち一礼して鳥居を潜る。すると今迄静かだった木々が急に風にそよぎサワサワと葉を揺らし始める。誰も居なかった筈の社の前に此方を向いて手招きする、おかっぱ頭に赤い着物の女の子がいる。
#呟怖 https://t.co/rZdaVeUqXs 2021年6月4日 6:05

「なんかヤバイとこ来ちまったな。」
『馬鹿これから面白くなるんじゃん。なら、こっから歩いて帰れよ。』
動画サイトで以前から行きたかった心霊スポットを見て2人カーナビを頼りに、やって来た。道中たまに見かけるのは墓らしき物だけ、しかも丑三つ時、急に血の様な色の蝶が車に群がって来た。#呟怖 https://t.co/Vx7rFhwkkC 2021年6月3日 10:02

今日も窓の外、ただ佇んでいる。その鳶色の瞳に憂いを湛えて。抱き締めれば折れてしまいそうな華奢な肩を、美しい髪を五月雨る雨に濡らして。僕が貴女を、どれ程愛していたか貴女は知らない。思いの丈を叫ぶ中、焦点を定めず見開き貴女は旅立った。貴女を追って過ちを犯し僕も貴女も幻になった。
#呟怖 https://t.co/9TrFK5rRDo 2021年6月2日 20:32

「光を愛せざる者」という名の悪魔。ルシファーと共に神に反旗を翻して闇の世界に堕ちた天使。ゲーテの戯曲でも登場し1923年、速度記録を出したフィアットの2トン近い車重、2万1700cc直列6気筒の航空機エンジン搭載。正にその名が相応しい爆音を轟かせる、その車の名はメフィストフェレスという。#呟怖 https://t.co/vkEDmofBYy 2021年6月2日 19:56

「光を愛せざる者」という名の悪魔よ。ルシファーと共に神に反旗を翻し、闇の世界に堕ちた天使。ゲーテの戯曲でも登場。1923年、速度記録を出したフィアットの2トン近い車重、2万1700ccの直列6気筒の航空機エンジン搭載、正にその名が相応しい爆音を轟かせる、その車の名はメフィストフェレス。
#呟怖 2021年6月2日 17:31

「悪」と言う名のベリアル。天から堕ちた天使よ。死海文書にも記されし其方の事。よもや再びイエスの怒りを買おうなどとは思ってはいまいな？闇の子達を引き連れ戦いを挑んでもモーゼの弁護とソロモン王の採決に依りイエスが勝利する。所詮、光の子達には勝てぬ。例え此の疫病に紛れ暗躍せしも。
#呟怖 https://t.co/zh0dksVf7Q 2021年6月1日 23:34

この紫陽花、葉が殆ど無いって？「花を際立たせる為に葉を間引いた。」って言うのは表向きの話ね。実はね、抽出して致死量になるまで毒性を高める為には思ったより大量の葉が必要だったの。えっ？誰に使うかって？そんなの言える訳ないじゃない。貴女まで失いたくないわ。笑い乍ら彼女は話した。
#呟怖 https://t.co/F7wKYgaYlW 2021年6月1日 1:19

この学校から美術部が無くなるとはね。2年生部員が0、3年生が3人居たが引退。そして新学期、誰も入部せず、廃部が決定し校舎の裏に木炭デッサンに使用していた石膏像が無造作に置かれている。暫くすると妙な噂話が広がった。石膏像が夜の校舎内を彷徨うと言う。どうりで警備員が直ぐ辞める訳だ。
#呟怖 https://t.co/wCHNQS1jyo 2021年6月1日 0:46