呟怖.ORG | 呟怖

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呟怖.ORGと参加について

#呟怖

「しょうがないさ。時間なんだから」
私が言うと、少年は泣きながらも項垂れた。
私は少年の手を取り空に浮かび始めた。

「何だ、行っちゃうの?」

振り返ると彼女がいた。
「いい加減、小さな子供を引き込むのはやめないか」
そう言ったが、彼女はふっと消えた。
彼女は今日も、一人彷徨う。 https://twitter.com/magma_maniac/status/1025918544901419008 

#返怖 #呟怖

僕は、呆然とその建物を見た。
ここに来れば、僕は永遠を手に入れられる。そう聞いていたはずなのに。
僕の「生家」は、売却されていた。「職人」の「不幸な事故」が原因だと聞いた。

ああ。

僕に永遠が来ないなら。
父の永遠の方が希望があった。

僕は一体何のために生まれたのか。

#呟怖 #返怖

昔の記憶漁っていると、若かりし頃の資産家が私を訪ねてきた。

違う。彼は彼ではない。クローンの方だ。

「君の親は?」
「僕が無事です」

そうか。そういうことか。

私は彼のことをテシウスと呼ぶことに決めた。

親殺しを仄めかした時と同じ笑顔で

「クローン制作を依頼したい」

#呟怖

ぴちゃんと、水の音がして、夜中に目を覚ました。
暑苦しかったから、眠りが浅かったのか。
頭の中に響くような音だ。気になってしょうがない。

台所の蛇口は締まっていたから、風呂場か。

ひどい匂いだ。掃除してないからか。

扉を開けると、皺だらけの老人が浴槽から俺を見て笑っていた。

#呟怖

半年前、寝ていると耳元でたくさんの小さな声が「救い給え」「お救いください」と祈るのが聞こえた。夢だと思ったので「わかった」と答えたら、声は止んだ。

今朝、耳元でたくさんの小さな声が聞こえた。
「嘘つき」
「裏切り者」

「呪ってやる」

#呟怖
「えっ、こんな状況でも入れる保険があるんですか?」
変なことを言う人だと思った。こんな状況、とは午後のアパアートの扉の前だ。
「どうぞ、散らかっててすみません」

一歩入って、ああ無理だなと悟った。

「早めにしないと、崩れてきますし」

ゴミ山の中、腐敗した肉体を前に本体が笑う。

#呟怖

いいかい、今から来た道を引き返すんだ。

この山の神隠しの噂を聞いたことがあるだろ。

あんなの嘘っぱちさ。山神様の使いの僕が言うんだから。



隠れろ!

あれさ。

あれが神隠しの正体だ。

あの山賊どもがいる限り、神隠しの被害は収まらない。 https://twitter.com/Heezeru_kataa/status/1015544269736570882 

#呟怖

小学二年の頃、ゆきちゃんが神隠しに遭った。下校中に消えて、まだ見つかっていない。ご両親も引っ越され、もう一生見つからないだろう。

ただ子供の頃見た夢を、よく思い出す。

下校中に物陰から覆面の男達が飛び出てゆきちゃんを攫っていく夢。

一人はゆきちゃんのパパみたいな背格好だ。 https://twitter.com/Heezeru_kataa/status/1015544269736570882 

#呟怖

「渡る世間は鬼ばかり」

霧雨烟る中、着物姿の少女が手毬を突きながら歌った。

「修羅 羅刹 悪鬼に般若

雨に打たれて面溶けた

天の邪鬼に餓鬼憑き

心に憤怒 悋気の火

騙し合いに人攫い

疑心暗鬼に殺人鬼

天神様の言うとおり

渡る世間は鬼ばかり」

歌い終えると少女は雨に消えた。 https://twitter.com/tsubukowa/status/1023768348448808960 

#呟怖

さっきから謎の秒読みが聞こえてくる。

恋人と肌を合わせている時も

大事なプレゼンの最中も

パーティーでシャンパン飲んでる時も

今なんて俺の結婚式だぞ

「3、2、1。はいおしまい」

目を覚ましたら、ゴミ屋敷と化したボロアパート。もう起きる力もない。今際の際に化かされたようだ。

#呟怖

アパートに新しい隣人が来た。

「いろいろとよろしくお願いします」と挨拶して来たが、中々気のいい隣人である。

ただ些か変わっていて、今日も宅配便のやり方などを訊いてきた。外国の人だろうか。

いや。

私は目が見えない分耳はいい。

「やっぱり人間の真似は難しい」

#呟怖

満月の海の上、恋人と二人きりでボートで漕ぎ出ていったんだ。

本当に静かで、ほんのり照らす月が、暗いようで明るいようで。

彼女は大はしゃぎで「もっともっと」って。

僕もそれに応えたくて。

目を覚ましたら、どす黒い何かが僕の上に覆いかぶさってた。

「あと少しだったのに」

#呟怖
「小銭、ありませんか」
 こう言って近づいてくる男がいる。
 路上暮らしをしていそうには見えないが、人には事情があるのだろう。

「小銭、ありませんか」
 いいえと断ると、男はブツブツ言ってどっか行く。

「小銭、ありませんか」
 耳をすませてみると
「それじゃ寿命、ちょっと頂戴」

#呟怖

「鬼さんこちら お手の鳴る方へ」
まただ。
また、あの声がする。
さっきからずっと、耳鳴りの様に。
消えては響き 
消えては響く
「鬼さんこちら お手の鳴る方へ」
呼ぶな。背筋が凍る。
呼ぶな。代わりに妻にあわせてくれ

祈祷師め

嗚呼、俺は何だって鬼なんかになったのだ。 https://twitter.com/tsubukowa/status/1023768348448808960 

#呟怖
「今日も来てくれてありがとうね」と彼女の母は言った。
「今、ご飯の時間なの」
そう言って、油揚げの味噌汁のおじやをよそい、あの部屋に行く。
「やっちゃん、今日もえーくん来てくれたよ」
 そう言ってケージの出入り窓に丼を置く。
 それを犬食いする彼女は、狐に憑かれたままの婚約者だ

#このお題で呟怖をください #呟怖

あなたのためなのよ。
母がそう言う時、母は口の両端を吊り上げ、目を細めた。僕のため、ということはいいことなんだろうから、これが母の笑顔なんだろうと思った。

しばらくして、母はジソーという人に連れて行かれた。

後に母の笑顔は般若面そっくりだと知った

椿、椿
きれいな椿
あの人植えた夏の日に
二人一緒夏の日に

椿、椿
花咲く椿
あの人捕まえ牢屋行き
何にもしとらん牢屋行き

椿、椿
真っ赤な椿
あの人土壇場首落とし
切腹許さず首落とし

椿、椿
うらめし椿
首を抱えて許すまじ
いたぞ見つけた首ぽぉろぉりぃ

この歌が聞こえてきたら要注意

#呟怖

#呟怖
「はい、もしもし」
あの。今日入居させていただいた吉田ですが。255室の
「ああ、どうも。どうですか」
あの。
浴槽とトイレにですね。
大量の髪が
ありえないほど長い髪がいっぱいなんですけど

「……」

え、何ですか
「すぐ向かいます」

さっき絶対「またか」って言った。

#呟怖

君の考えていることは手にとるようにわかる。

ああ、ご明察。さとりって妖怪さ。

おいおい、人の山に入ってきて、邪魔者扱いはないだろう。

おい。

おい、ちょっと待て。

おい。

お前

お前、何を食べている?

#呟怖
皆さんの呟き読むの、止められませんね。夜ずっと起きて読んでるんですよ。
で、何でかなぁ。
さっきからこの部屋、俺以外の気配するの。一人暮らしなのに。
正面にある窓ガラスの反射に、何か写ってるかも。
絶対見れない。

皆さんの呟き読むの、止められませんね。

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