呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

#呟怖

雪が降ったかの様な庭の中で、雪女の様な女を見た

彼女は驚いたが、笑って「遊ぼう」と僕の手を取った

体が軽い。世界が眩い

彼女が僕に囁く。いこうかと
僕は応える。君とならどこまでも

老いた体を置き去り駆け出した

花誘ふ
 嵐の庭の
  雪ならで
ふりゆくものは
 我が身なりけり

#呟怖

化粧には人一番気を使う方だと思う。

特に肌のケアは大事だ。男を振り回すには鮮度が大事。

何より気を使うのが落とす時で、強く洗いすぎると

"そしたば天邪鬼はたちまち瓜姫子の皮をはいで自分は瓜姫子に化けて、知らぬふりしてその家にもどって、機織りをしていた"

ああ、剥がれちゃった https://twitter.com/moon04cat/status/1239400049185964032 

#呟怖

彼女はまた、鶴を折る。

穴を開けて、糸を通して

千枚折って、千羽鶴。

これで七つ目の千羽鶴。

知り合いに、不幸にあった方はいらっしゃらないという。

だけどもしもの時のために、作っておくのだそうだ。

備えあれば憂いなしだよ

そう言って、病室の片隅で座る彼女は笑う。 https://twitter.com/tsubukowa/status/1235934437910532098 

#呟怖

やりやがったなって急に怒鳴ったかと思うと、親父がね、すごい形相で

この竹、どこで採ってきたって、作りかけの竹刀突き出して

急いで軽トラ乗って、竹藪についたら親父が掘り起こせって

まさか遺体が出てくるとはねぇ



親父?

竹削ってたら、血が溢れてきたっていうんですよ

#呟怖

そこん切り株な、とジサマがいう。

上切っただけじゃ駄目だ。根っこが残る。根っこの方が深いもんサ。

シャベルを手に取る。重い。

恨みもおんなじだな、とジサマが続ける。

上辺が片付いてても、根っこどうにかせんと。

穴の中を覗く。猿轡が。縄が。訴える目が。

だから、全部埋める。 https://twitter.com/moon04cat/status/1233245249150959616 

#呟怖

轟音が遠くで聞こえた。

「地崩れだ!!急げ!!」

横で声がして、俺は心臓が止まるかと思った。

トロッコの動く速度が遅く感じた。

出口が

光が

間一髪でトンネルを抜けて、ゆっくりと横を見る。

俺が殺して、坑道の中に隠した男の体が、そこにあった。 https://twitter.com/suika_sheep/status/1213698374160900098 

#呟怖

ふと思ったのだが

マスクが売り切れて一番困っているのは

この寒い中、ウイルス感染の恐怖に晒されながら

街を彷徨う他ない

口裂け女さんなのではなかろうか。

#呟怖

ごちそうを食べた後、私は窓の開け放たれた部屋に取り残された。

どこかでお囃子が聞こえる。

ふと、部屋中に見たことのない札が貼られているのに気づく。

視界の端に、何かが見える。蛇?いや、煙?札の束?

祖父がぼそりと、死にたければ死んでもいいよと言う。

部屋に、何かが入って

#呟怖

'King Owen reigned over seventy associated regions eventually ruling Ulrich.'
流石クラス一の秀才の書く文は違う、と思った。

オーウェン王は七十以上の近接地方を統治し、ウルリッヒを統べた。

まぁ、その一文しか書いていないので、作文としては減点しなければならな

ちょっと待て https://twitter.com/takikaruit_0808/status/1222810731101315072 

#呟怖

ひどい夢を見た。

自分が急に鬼になって、衝動や欲望のままに暴虐の限りを尽くしていた夢だ。

朝、洗面所で顔を洗う。いつもどおりの自分の顔。

すると母がやってきて私に一言囁いた。

昨日の夜、お面外れてたわよ、と https://twitter.com/moon04cat/status/1223797412864512000 

#呟怖

星は暗闇無くして輝けない、ってポスターを見たんだ。

で、思ったのはね

星が輝けないのは、別の光源が妨げてるからだろうってね。

だから、僕という星が輝くのに

君は非常に邪魔なんだよ。

理解してくれたかい?

じゃあ、まずは六ミリのドリルビットから

#呟怖

買わんかね、と露天商は言った。

― 珍しい代物だよ。他では扱っていないさ
― 随分、年代物のカメラですね
― 持ち主が代わるごとに価値が上がる。そういうもんさ。

レンズの中を覗き込んだ。

一瞬、何人もの人が中に閉じ込められ藻掻いているように見えた。

露天商が意地悪げに笑う。 https://twitter.com/moon04cat/status/1212679592747524097 

#呟怖

登山中に妙な三人組と出会った。

一人はガングロJK。一人はベルボトムパンツのアンチャン。最後の一人はダボダボスーツ。

珍妙な服装を凝視していると、話し声が

ー やっぱ変かな
ー お前のセンスは昔から
ー そこ、喧嘩しない。せっかく久しぶりの人里なんだし

振り返ると誰もおらず。

あるボディービルダーの人面瘡が、テレビで特集された。

筋肉痛だと思っていたら声が聞こえたのだという。



「チャックのおかげで背中を追い込む事ができた。手術?考えたくもないね。チャックは最高のバディさ」
「ジョニー、No.1!」
「ウィーアーNo1!」

普通の人より幸せそうだなぁ

#呟怖

「ねえ、何でおばあちゃんは目を細めてるの」
「優しいお前が愛おしいからだよ」
「おばあちゃんは何でお口がそんなに大きいの」
「お前が毎日美味しいご飯を作ってくれるからさ。ところで」
「なぁに」
「何だってそんな大きな鉈を研いでるんだい」

「収穫の時だからよ」

#呟怖

#呟怖

この宿の市松人形は生きている。

二年前、廊下を歩いている時に彼らがじっとこちらを見ているのに気づいた時は腰を抜かしそうになった。

今では大分慣れた、と思っていた。

先日、彼らの視線が私ではなく、私の背後に釘付けになっていることに気づくまでは。 https://twitter.com/nomunomutayuma/status/1202904387749679106 

#呟怖

「もしもし?ゴメン、助けて、お願い」
どうしたの
「何だかやばい、怖い人達に囲まれてて」
えっ
「一千万払えって。でもランダムに選んだ友達が一万円持ってきたらチャラだって」

知ってる
彼らの雇主、私だし

笑いを堪えて、私は応えた

『  』

携帯からは罵倒や悲鳴が聞こえ

静寂。

#呟怖

朝起きると、玄関の鍵が空いてて、ひやっとされた方はいらっしゃるだろうか。

そんな方に卒爾ながら忠告差し上げます。

時には盗られるよりも、与えられる方が怖いのだと。

さて

この血に塗られた包丁、本当にどうしよう……

#呟怖

こんな話、聞いたことあるかい?

第八荷物引取場にはね、赤いスーツケースが時々が出てくるんだ。

誰もそれを拾わないのに、いつの間にか現れていつの間にか消えちまう。

誰かが間違えて引き取ってもまた現れるんだ。

ただ、そうなった場合

びっしり書かれた名札に名前がもう一つ。 https://twitter.com/WildGeese1991/status/1194886047844331522 

#呟怖

その森、入れば出ること能わず。

土は足を灼き
木の根は躓き転ばせ
枝は目を突き
葉は頬を裂き
光が指すことなく
遠く近くに聞こえる悲鳴や怨嗟の声を耳に
あてもなく永久に彷徨う

人を呪わば穴二つ
これぞ呪怨に身を落とした者の末路なり https://twitter.com/moon04cat/status/1193352204607877120 

#呟怖

《一件のメッセージがあります》

もしもし、田中です。
メール見ましたが、大丈夫ですか?いつもの尾崎さんとは違うなって。
あんな句読点の使い方しないし、言い回しもちょっと。
て言うか、あなた本当に尾崎さんですか?
ねえ

ピー

私は尾崎だが、田中という人にメールは送っていない。

#呟怖

十字路には悪魔が出る。
深夜ラジオのDJがロバートジョンソンを流しながらコメントする。

出張帰りの夜道、ウインドウを雨が叩く。

不意にカーナビが告げる。

「次の交差点を左折して目的地、右折してもう一つの目的地です」

嗄れた老人の声だった。

十字路が、近づく。

「どうするね?」

#呟怖

知り合いに栄養ドリンクの試供品を渡された。

味は特筆するほどでもなかったが、活力がいつもの倍以上湧き上がってくるようだった。

その知人が逮捕された。

ニュースを見て私は吐いた。もう遅いと知りながら。

警察は彼の家で十名以上の子供を発見した。

魂が抜けたかのような状態で。 https://twitter.com/tubukowakk/status/1188589330312372224 

#呟怖

地図アプリに頼ったのが拙かった。道なき道を暗闇の中を迷いながら歩き、ホテルに着いたのは零時少し前だった。

泥だらけの私に、受付が苦笑した。

「お客様、御冗談を。チェックインは済まされたではありませんか」

通された部屋を見て、私は絶句した。

床が泥の足跡だらけだった。

#呟怖

怪談朗読ね。昔作業用に聞いてましたよ。

BGMなしの音声のみの奴を、携帯にイアホンで。

残業中に聞いてたんですよ。もう日付もとっくに変わって。

そしたら怪談の途中で高ピッチの笑い声になってて

携帯見るじゃないですか。

いつの間にか充電ケーブル外れてて、電池切れだったんですよ。

#呟怖

十一月一日未明、都心の交番に一人の男がやってきた。

数時間前のハロウィン仮装パレードでスリを働いたのを自首するためだという。

詳しい話を聞こうにも

ホンモノと出会った

と言ったきり、男は正気を失い、エヘラエヘラ笑うだけとなってしまった。

#呟怖

もし、落としましたよ。

いえいえ、貴方のです。

見えませんか。もうちょっと目を凝らしてご覧なさい。

貴方が今まで夢見たもの
貴方が今まで切り捨てたもの
貴方が今まで吐き捨てたもの

全部

全部

ほら、どうぞ https://twitter.com/moon04cat/status/1187991175560482817 

#呟怖

視線が、気になる。

何時も何処でも見られている気がする。しかも決まって怨みの籠った視線だ。

耐えきれずに先輩に相談してみた。すると

「そりゃあ、見られてるさ。よかったな、気づけて半人前だ。気にならなくなったら一人前」

ふっと先輩が笑う。

「出来なきゃ眼科医辞めちまえ」 https://twitter.com/YaChiRuewomiru4/status/1183222754419412993 

#呟怖

「それにしても田中さん、あんなに元気だったのに」
「残念ながら、それなりによくあることよ。看護士を長くやってるとね」
「でも、ご家族に囲まれて逝けて」
「そうねぇ。あやかりたいわねぇ、あたしも」
「ああいう幸せな幕引きだったら、天国ですよね……あれ、点滅?」
「……残念ね」 https://twitter.com/usagamisousuke/status/1182047961947131904 

#呟怖

昔の知り合いに言わせると、人生は全部夢で、実は彼は空を飛ぶ鳥なのだと。

自由に飛べるだけでなく、やはり餌を撮ったり縄張りがあったりと、リアルな夢を何度か見たそうだ。

ある日、燕が隼に狩られて食べられる光景を見た。

知り合いはその日を境に目を覚まさない。 https://twitter.com/moon04cat/status/1182162848404799489 

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