呟怖.ORG | 呟怖

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#呟怖

勘違いしてるよ。

確かに被害に遭ったあいつら、酷い有様だよ。もう一生歩けない子、顔が特殊メイクのままの子もいるよ。

でもやったのは鬼や悪魔なんかじゃない。普通の子だよ。

あいつらが追い詰めた子が、心の鎖を解いたんだ。

誰もがそこに化物を飼ってるの、あいつらも解ってたはず。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1127131143021588481 

#呟怖

疲労でボロボロなのに居丈高に帰って来い、と母に言われた。普通ならムカッ腹を立てるところだろうが、思考停止のまま実家に向かった。

母は家の前に立っていた。

私を見ると険しい顔で一言。

「だいぶつかれてるね」

見ればわかるだろと言おうとした時、母が私の肩に塩を振りかけた。

#呟怖

あなたの呟怖、実現します。

あなたの力作と住所をDMして頂けたら、コネ総動員であなたにその作品の体験を提供します。

お値段はシナリオによりますので、応相談です。

小道具から演出までお任せください。

DM、お待ちしております。

#四月一日

#呟怖

石田屋と云えば、桜の間が有名だ。

竹の間と松の間にあるその客間には、四方の襖が満開桜であった。

しかし、旅人間の噂では、一旦泊まったが最後、居なくなるとのこと。

その桜の間から、火が出たそうな。

焼け焦げた床下を剥がしたお奉行がポツリと

― 成程、櫻樹の下には人骨とな。 https://twitter.com/kurohacci/status/1111439357552922630 

#呟怖

小学校時代の文集からこんなものが出てきた。

我ながら自分の悪戯っ子ぶりに呆れる。

苦笑しながらページを捲ろうとした時、ふと違和感を感じた。

ねぇマサキ君。

あの時君は

ああ。

そうだったんだね。

君は、呪いが怖かったんじゃないんだね。

バレるのが怖かったんだね。 https://twitter.com/shihonogeboku1/status/1110377313202368512 

#呟怖

春ね、と言った彼女の声は物憂げしうだった。

春だね、と言った僕の声は明るかった。公園前の桜並木が見事だから。

去年の十一月に上京してきた彼女は、何故か俺の面倒をよく見てくれる。身寄りのない身としてはありがたい。

あのね、

振り返ると彼女はおらず、足元に水溜りがあるのみ。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1109565974540238848 

#呟怖

それは、いつも通学路で僕を睨んでくる。

電信柱のそばの草むらの中から、嫌な目つきで僕を見上げる。

気のせいかもしれないが、憎悪の含まれた視線に感じるので、僕も睨み返す。

「何してんの」

ん。そこの首にね、ガン飛ばし。

「首?」

あそこの電信柱の草むらに

「……草むら?」 https://twitter.com/Nekozou_kuro/status/1109606654801117184 

#呟怖

はよー

ー おはよ

もう朝かよああ面倒くせぇ

ー なー。ん

どったの

ー 今パソコン起動する直前に、スクリーンに白い女の絶叫顔が見えた

またかよ

ー いい加減ウゼーわ

すげえ忙しい時に変なもんみせんなよって

ー何か夜も徘徊してるんだってさ

まじウザ

#呟怖

人の呪い方

1 藁人形、対象の髪の毛、五寸釘、金槌
2 まずは藁人形に髪の毛を仕込む。そして……

「あっ、藁人形、解けちゃった」

3 マジかよ!全て台無しだ!お前は全て台無しにする!
4 この藁人形はまるでお前の人生だ。
5 結局は全部バラバラ。
6 誰もお前を愛さない。

#呟怖 #呟怖bot可

この前ひとりかくれんぼってのをやってみたんだ

ー へえ。懲りないね

でも上手くいかなかった

ー あれ

で、気づいたんだけど、あれって一人じゃなきゃ成立しないって

ー うん

もうそろそろ成仏してくれないかな

ー またそうやって他人のせいにする

#呟怖

これでいい。

目を瞑りながらそう呟く。

あの子には辛いだろうけど、こうすればアレはあの子には来ない。

覚えてないかもだけど、子供の頃、山の中で迷った私達にアレはこう言った。

ー マダダ
― イツカ迎エニ来ル

― 色白ノ肌ノ綺麗ナ方ガ美味ソウジャテ https://twitter.com/kai_yoh/status/1101195334393331712 

#呟怖

あれは幸福をもたらす壺なんだよ。

老夫婦は満面の笑顔でそう言う。

家族によると変な宗教に引っかかった訳でもない。あの壺はある日突然床の間に飾ってあったのだと言う。

百均で同じものを売っていたと言っても聞かず
気味が悪いから捨てようとすると暴れ
只只ひたすら

夫婦は壺を拝む。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1094431764653649920 

#呟怖

田園の向こうにある一軒家に着く頃には日が暮れていた。

扉を開けると母が顔をクシャクシャにして私を迎え入れてくれた。今まで帰ってこなくてゴメン、というと、母はもう大丈夫だと言った。全てが昔通りだ。

顔に落ちる水滴に起こされた。

実家は屋根に穴が空いた無人の廃屋と化していた。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1088904509256916992 

#呟怖

今日、妹が私の元婚約者と結婚する。

昔から私の物をよく奪っていった妹。謝罪を繰り返す彼。

彼は泥酔してたから覚えてないかもだけど、最後の最後に寝た時、避妊具なしだった。

復讐の為に何人と寝たかわからないけど、私も長くないけど

受け取ってね、お姉ちゃんの結婚祝い。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1087514799804534784 

#呟怖 #返怖

ーーいつも笑顔の絶えない、暖かい家族でいたいと思います。

白々しいなあ、と思いつつ拍手を送ると

ーーーおぎゃあ

最初は一人。すぐに二人。赤子の泣き声が増えていく。

それに混じって男の啜り泣きも聞こえ始めた。

正確な数は、顔面蒼白な新郎新婦にしかわからない。https://twitter.com/suika_sheep/status/1089721040492650496 

#呟怖

月の明かりに、雪のような肌は蛍の如き淡い光を放ち

彼女の消えてしまいそうな印象を際立たせ

長い髪は細波みたく輝き

それはこの世のものとは思えぬくらい美しかった。

学校。
通学路。
喫茶店。
バイト先。
自室。
浴室。
御手洗。

全部見てきた中で、一番綺麗な姿だった。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1088552890086518784 

#呟怖

誓って僕は不誠実ではありません。

この面は、佐藤秀明。将来有望な営業マンでした。

こちらは宮田和夫。外資系のコンサル。

こちらが浅草紀彦。メガバンクの切れ者でしたね。

ね?覚えてるでしょ。

不誠実じゃありません。一人ひとり覚えてますとも。他人を陥れる為の、偽の自分でも。 https://twitter.com/suika_sheep/status/1086934461533511680 

#呟怖

うどんの麺は、腰が命。

生地を練って寝かせた後、よく踏むんだよ。

思いっきり力を込めて、ね。

何度も。何度も。

君らにはわからないかもしれないけど、コツが掴めればうまい麺ができる。おじさんの娘、君らがレイプした女の子のね、好物なんだ。

で、本題だけど

誰から先に踏もうか。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1087775025061457920 

#呟怖

これ、友達が知り合いから聞いた話なんだけどさ。

吉田沙保里も、インフルに罹って練習休んだこと、あるんだってさ。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1088017582769168385 

#呟怖 #返怖

僕は今日も、石を積む。
赤い空に、赤い河。
遠くから響く人の悲鳴。近くで聞こえる、みんなの啜り泣き。
河原の石にぶつかって、膝も足も手も血まみれだ。
それでも鬼が、石を積めとせっつく。

一つ積んでは父の為
二つ積んでは母の為

ああ、母が天寿を全うさせてくれていれば。https://twitter.com/suika_sheep/status/1087909653961334784 

#呟怖

私の手洗いの個室の隣に、誰かが入ってくる気配がした。しばらくして、「元気ですか」という声が。思わず「ああ、はい」と答えてしまった。
「何してるんですか」
気張ってます、と答えようとした時、背筋が凍った。

この手洗い、個室は一つだけのはず。

「ネエ、何シテルンスカ」

#呟怖

「……大丈夫か」
「悪い、今マジ急いでてさ」
「誰か、呼んでくるわ」
「いや、マジで納期ヤバイんだよ。教えてる暇ねえ」
「……そうか」
「悪いなマジで」

俺は同僚の側を離れた。キーボードを叩く音が、耳に響く。

同僚のモニターは、真っ暗なままだ。

#呟怖

人事より通達

最近、社内より深夜の事故が多発しています。残業される方は以下の旨をご留意下さい。

深夜、白髪の警備員が巡回してきたら、作業・会話を一旦停止、警備員が通り過ぎるまで待って下さい。

くれぐれも話しかけないで下さい。名前や部署を聞かれても答えないで下さい。

以上

#呟怖

「あれが見えたら半人前。話しかけてくるのが聞こえてようやく一人前」

結婚式会場でバイトしている時、先輩が真顔で僕に言った。 https://twitter.com/magma_maniac/status/1074226484036792321 

#呟怖

平家蟹、という怪異がいる。

壇ノ浦で死んだ武者の怨霊が蟹の甲羅に浮かび上がるというものだ。

しかし、知名度は低い。

ー そうだろうね

僕は平家蟹の末路を見ながら思った。

ー 真の被害者は、民草だもの

目の前には、平家蟹を潰し切り裂き貪り食らう、小蟹の群れ。

#呟怖

「深夜のタクシーもね、怖いもんですよ」

……

「同業者の中にゃあ、幽霊乗せて走ったとか、道端で恨めしそうに睨む奴と目が合ったとか、ね。ハハハ」

……

「静かですね、お客さん。あ、こういう話は苦手?」

言えない。

助手席にいるソレがミラー越しに俺を睨んでるなんて言えない。

#呟怖

そうか。

君はそこまでして他人と話すのが嫌か。痛みを感じるのが嫌か。でも死ぬのも嫌か。

ならば主の御名により、その願い、叶えてやろう。目を覚ませば君は閉じ込め症候群だ。

何の感覚もなく、体も動かせず、誰にも一言も喋れない、でも意識ははっきりとしている。

それが君の一生だ。

#呟怖

え。
あの部屋?

辞めといたほうがいいよ。
いつも空いてる。

事故物件、とも違うね。
でも管理会社の担当の人は頻繁に代わるそうだよ。

いつも空いてるんだよ。
入居者が一週間前に移ってても、出た形跡がなくても、いつも空っぽ。家具もない。

音もしない。

辞めとけって、な? https://twitter.com/daf9damit/status/1062693750596456450 

#呟怖

コンビニの深夜バイトの怪談には、二通りある。

人外が怖い、というもの。

いや、生きている人間が怖い、というもの。

じゃあ、こんなのはどうだろうか、と僕の中に僅かに残った冷静な自分が言う。

レジの向こうに立つ目の前の客は、どうみても僕でしかない。

#呟怖
年末になると、北海道の実家から帰ってこいと連絡が来る。

冗談じゃない。

両親が嫌いなわけではない。犬の面倒が嫌なわけでもない。

寒いのが苦手というわけでもない。

ただ、夜になると風に混じってアレの唸り声が聞こえてきたり、遠くの雑木林から雪原をこっちに向かってアレがくる。

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