呟怖.ORG | 呟怖

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呟怖.ORGと参加について

久しぶりに合う友人との会食は大変に盛り上がり
結局その後、カラオケで夜を明かすことにした

いつの間にか寝入ってしまい
スマートフォンの音で目を覚ますが
それはアラームではなく着信

声の主は、いつの間にか姿を消した友人
昨晩、待ち合わせに私が来なかったことに
ひどく腹を立てていた

#呟怖

ベランダでカラスが揺れている
こちらを見据え、ユラユラ揺れている
見つめ返してみたが、変わらず揺れている
何故だか、どうにも目が合わない

カラスは急に動きを止める
視線が、私の肩を超えた先にあることに気づく

またカラスが揺れだした
かすかに、衣擦れの音が聞こえた

#呟怖

小学生の頃、影ふみをしながら K 君と下校した
踏んで踏まれて何回か、突然 K 君の足音が消えた
振り返ると、河川敷のどこにも彼の姿はない

代わりに、足を大きく踏み出した彼の影が
アスファルトにとり残されていた

翌日、もう誰も K 君を知らなかった
河川敷の影も、どこかへ行ってしまった

#呟怖

氷山の恐ろしさは諺にもある通り
目に見える部分が全てではない所にある

逆に、今しがた鉢合わせた者は
目に見える部分が全てのようだ

プカプカと浮かぶ何者かの左手が
指を鳴らしてからの記憶はない

#呟怖

買いたてのカップアイスの縁
木のスプーンを突き立てクルリと一周
すると、耳元で声が聞こえた

"イロハニホヘト"

クルリ、また声が聞こえる

"チリヌルヲワカ"

縁からトロけだすアイスクリーム
あと 5 週も回せば食べられそうだが……

#呟怖

その町には、とんでもない変わり者がいた
親の顔が見てみたい、奴の前世は一体何だ
人々はそんなことを噂する

そんな彼にも、人並みに取り返したい過去があった
それは、胡散臭い噂の花にすがる程に

そうして町から消えた彼はどこかの野原で
時を戻す花の隣、変わった色の花弁を揺らしている

#呟怖 https://t.co/50T813Ii1z

良く晴れた日
男二人は汗をぬぐいながら

「カンナ」「どうぞ」
「キリ」「どうぞ」
「ワラ」「どうぞ」
「クギ」「どうぞ」
「トンカチ」「どうぞ」

金槌の音が騒々しい
草木も眠る晴夜の大工

#呟怖

この頃、昼寝をすると明晰夢を見る
そこでは鳥の視界を借りている
私の意思では動けないが、鳥の感性で舞う空は心地よい

ある時、視界が小太りの男を捉えた
何故か、嬉しいと思った
突然、自分の寝言で目が覚める

"コレデオシマイ"

寝汗で濡れたシャツを剥がす
あれは何者の視界だったのか

#呟怖

人の心を持たない者を、血も涙もないと呼ぶ
そんな彼がかった、恨みつらみの人の心
託された人形が、置き配の段ボールで彼を待っている
血の涙を流して

#呟怖

夢うつつ、カタタ...と何かの音がした
華奢な指から伸びた鋭利な爪が、フローリングを鳴らした音
暗闇で冴えた耳は、羽音もなく片脚で降り立つ烏をイメージする

しかし、烏の足にしては大きいような
例えば、人の手ほどもあるような
むしろ、それは……

#呟怖

竹藪焼けた、ひっくり返しても……
吸い殻の火を踏み消して、男達はニタニタ笑った
しかし、彼らが投棄したガラクタでひっくり返したのは
木と石で組まれた苔むした祠

そうして、闇夜の竹藪に雷一つ
祟りか偶然か、いずれにせよ
竹藪と男達は焼けてしまった
その事実だけは、ひっくり返らない

#呟怖 https://t.co/pUB5Wqeeai

お兄さんがテーブルについた
次に妹がテーブルについた
その次はお父さんがテーブルにつくだろう

最後にお母さんはリビングで揺れる
家族が憑いたテーブルを踏み台にして

#呟怖

生臭い風が吹いた
誰かの声が聞こえた
手が触れた
目があった
鉄の味がした

#呟怖

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