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呟怖.ORGと参加について

古井戸を覗き込んだ。
底にいる何かと目が合った。
それはゆっくり登ってきた。
腰を抜かし後ずさる。

ヒタ…ヒタ…ボチャン!
……ヒタ…ヒタ……ヒタ…

縁に手がかかる。
暫くプルプルした後、

「いや無理!こんな何の取っ掛かりもない井戸を垂直登坂とか無r」

悲鳴が遠ざかっていった。

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お天気は生憎だけれど、久方ぶりの逢瀬に胸が躍ります。
迎えにいらした和臣さんが眩しそうに目を細めたのが、面映ゆくて。
「今日はひどい霧ですのね」
途端、和臣さんは青ざめて何処かへ連絡されました。
「花江さん、大丈夫。大丈夫です」
震える声で繰り返されては、頷く他なかったのです。

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浜辺に流れ着いたビンを開けると、蝿が一匹飛び立った。
中に入っていた手紙を読む。

「かくものがないので、血でかいてます、ここはむ人島のようです、虫にさされて、血が止まらない、目、はな、口、おしりも、血が、たすけて、たすけて、たすけて」

手紙を投げ捨て、海水で必死に手を洗う。

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憧れの先輩がフリーになった。

「付き合う人、みんな自然消滅しちゃうの」

「僕は先輩にそんな悲しい顔させません!」

半ば強引に付き合い始め、友達にからかわれた。

そのうち声をかけてくる奴が減った。

道でぶつかられることが増えた。

指先が透けてきた。

自然消滅ってそういう…?

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ふと目が覚めた。

少し開いた障子。

その下の床から女が出てきて障子の桟を掴み、私をガン見しながらザッザッザッザッとすごい勢いで登って天井へ消えていった。

「なんだ今の…」

少しして上の階から、

「何今の!?」

という姉の声が聞こえた。
ちょっと笑った。

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彼氏が闇でお薬を買ったの。
二人で飲んだらお星様が見えたの。
窓の外にお星様きらきら。
欲しい、欲しいな。
「俺が取ってきてやるよ!」
って彼氏が飛び出して、ベランダから落ちたの。
もうお薬は切れたのに、ずっとお星様が見えるの。
窓の外、高速道路、海の底。
お星様きらきら。

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校庭の柿の木に実がなった。
お尻みたいな形の実があった。
反対側は先生の顔に似てた。
泣きそうな顔。
いつも私たちのお尻を叩くから、バチが当たったんだ。
みんなで柿のお尻を叩いたら、ちぎれて吹っ飛んだ。
窓ガラスを破って先生が落ちてきた。
それから先生はお尻を叩かなくなった。

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フロアの明かりを消して回る。
嫌だなあ。
『視える人』なので暗闇は極力見ない。
通路に女性が倒れている。
うつ伏せで後頭部が陥没している。
小さく呻き声が聞こえる。
嫌だなあ。
主任と似てるけど気のせいだろう。
明かりを消す。
タイムカードは切らない。
うちは全員定時退社だから。

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壁と棚の隙間からこんばんは。
ねえ、やめてよ。
ダサ子って呼ぶの。
私は、さ・だ・こ!
かの有名なお方と同じ栄誉ある名前なの!
自分でも間違いそうになるからやめてよ!
ジャイケルマクソンとか
ジョンベンソンとか
ボンジョンジョビみたいに!
いい?
私はダサ
ああああもおおおおおおお

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「たっくん、ただいまあ!」

重いものを引きずる音が、玄関から階段を通って僕のいる部屋まで。

「ほら、パパよ!会いたがってたでしょ?」

床に転がる知らない男の人。

「ありがとう、ママ」

こう言わないと殴られるから。

僕はたっくんじゃないし、そう呼んでくるこの男も知らない。

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願いが叶ったの。

『この饅頭が無限に増えますように』

毎日ひとつ饅頭がわいて出たの。
でも飽きちゃって。
二日放置したら饅頭は四つになったの。
次の日は八つに。
怖くなって工事現場に捨てたの。
そこに建ったのがあなたの家。

気のせいだろうか。
床下からミシ、ミシ、と音がする。

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さいごのいちまいがちったら、しんじゃうって。
だからいっぱいかざるの。
またおいでっていってあげるの。

色とりどりの折り紙の葉っぱ。
心優しい園児たちに車が突っ込んで…。

だからこの病室から見える木は、もみじのような手でいっぱいなんです。
おいでって、手招きしているんです。

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クラスの男子が走ってきた。
「待ちなさい!どうしてお母さんの言うことが聞けないの!」
女の人が追いかけている。
「助けて!あいつおかしいんだ!」
「お母さんにそんなこと言っちゃダメだよ」
男子は走り去った。
私の腕を女の人が掴む。
「おうちに帰ろうね」

あ。
この人、おかしい。

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あの子は公園に住んでる。
小さな休憩所の中。
ひとりぼっちで、いつもお腹を空かせてる。
僕はあの子のために友達をたくさん作ったんだ。
今日も友達と二人であの子に会いに行く。
友達が入ったら扉を閉める。
お腹いっぱいになって笑うあの子はとっても可愛いんだ。

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人だかりを覗くとホームレスの拠点が燃えていて、中から悲鳴が聞こえた。
「はい、これ!早く!」
突然重いバケツを渡されて、言われるまま思いっきりかける。
ガソリンの臭い。
火は一気に燃え広がった。
周りの人達が化け物を見るような目で後ずさる。

違う、だって、バケツが。

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穴を掘る夢を見た。
頬にかかる巻き毛が邪魔だ。
なかなか掘り進まないのがもどかしく、時折振り返る。
大きな袋が置いてある。

「っていう夢。多分裏山なんだよね」
「へえー、通報した?」
「いや夢の話だし」
「だよね。人を埋める夢なんて怖ーい」

友人は巻き毛を指先で弄りつつ笑った。

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あんまり見ない方がいいよ。
良くないのがいる。

見つけて欲しくて、
人の視線が集まる所に来るんだよ。

見えなくてもね、
認識したら目が合ったのと同じ。
ついてくるよ。

まあ、まだ可愛い方だけど。

本当にやばいのは向こうの千日紅の花壇に立ってる。

撮った写真、消した方がいいよ。

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ガラスの通路で彼女は歓声を上げた。
「直接触れるんだって!」
直径20cm程の穴。
何枚もの扉で水が漏れない仕組みらしい。
「真実の口みたい」
なんだそれ。
笑いながら手を入れる。
「ねえ、あの子とちゃんと別れた?」
抜けない。
必死に腕を動かすがびくともしない。
水の中で血が滲んだ。

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私はバナナが大好き
でもそれ以外も食べないとお母さんに怒られます
ある晩ピエロのおじさんがやって来て言いました
「バナナの国へ連れていってあげるよ」
それから私の食事は毎日バナナです
幸せでした
甘くて柔らかい
毎日バナナ
泣いても喚いてもバナナ

お母さんの
ハンバーグが
食べたい

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小さいのは子供。
少し大きいのはお母さん。
一番大きいのがお父さん。
仲良く川の字でおやすみなさい。

「またやってる!飽きないねー」
「さっき新しい死体があったよ」
「マジ!?取りに行こ!」
「ほんと好きだねー」

川底にずらりと並んだ、骨、骨、骨。

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お風呂で湯船に浸かりのんびりしていると、突然耳鳴りがして悪寒が走り、体が強張った。
金縛りだ。
チャプ…と、自分のものでない黒髪が水面に揺れた。
やばい、やばいやばい。
そのままゆっくりと人の頭部が目の前に現れて…

真っ赤な顔を両手で覆った女が、スッと消えた。
金縛りは解けた。

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えっ、A君のご両親が乾燥剤を誤飲?
持ち帰ったお茶菓子で?
いえ、私は頭から珈琲をかけられて俯いてましたので…。
いつも「うちの子を安心して預けられない」って仰る割にお茶菓子はよく召し上がるので、多めに用意しておいたんです。
喉が焼けただれて声が出なく…?
それはお気の毒に。

#呟怖 https://t.co/ivx8QrNAHy

帰り道。
人気のない空間に私の足音だけが響く。
街灯に照らされて道沿いの塀に伸びた自分の影を、なんとなく眺めながら歩いていた。
突然、私の影だけが激しくヘドバンした。

#呟怖
#実話 https://t.co/sL4PZ1LLYp

虫の羽は良い素材。

蝉にガーネット。
蜻蛉にアクアマリン。
蝶にペリドット。
Gにオパール。

樹脂コーティングして推しカラーの天然石をあしらったアクセサリーはよく売れた。

最近、モチーフにした役者が体調不良で休んでるらしい。

最近、虫に喰われたような変死体が多いらしい。

#呟怖 https://t.co/LXVUXYIYmz

瓦礫で半分埋まった家から啜り泣きが聞こえた。
窓がコンクリートで塞がれている。
お仕置きでこの部屋に入れられたという。
おかげで無事だったようだ。
窓から離れるよう指示し、破壊した。
開いた穴から一斉に蝿が飛び立ち、部屋の隅で白骨が崩れ落ちた。

#呟怖 https://t.co/92h05RV5tq

最近話題の動画。
人々が撮影者を囲み、スマホを向けて写真や動画を撮っている。
驚いた顔で、笑顔で、無表情で。
その様を360°ゆっくりと見渡す、それだけの動画だ。
交通事故の被害者の視点だという。
コメント欄には野次馬の特定情報が続々と寄せられている。
今日も新しい動画出てるかな。

#呟怖 https://t.co/AGNtyrVmXb

お父さん、お母さん。
僕は旅に出ます。
扉の向こうは危険だから行っちゃだめって言うけど、
きっと広い世界があるのです。
お札を剥がすと扉は自然に開きました。
扉の向こうは暗闇でした。
ぬっと天井まで届く毛むくじゃらの生き物が入ってきました。
生き物は僕を見てよだれを垂らしました。

#呟怖 https://t.co/1RRlumbA3B

満月の夜に願いが叶うおまじないをした。
早く大人になりますように。
どこかでオルゴールの音がする。
月にネジが生えていたから、手を伸ばしてキリキリ巻くふりをした。
雲が一気に流れた。

急に大きくなったみたい。
ママ、お腹空いた。

「おじいちゃんったら、さっき食べたでしょう?」

#呟怖 https://t.co/rEln8qafVQ

自殺を繰り返す幽霊ってあるじゃん。
この橋にもいるんだよ。
ほら、今飛び込んだ。
泳いでる泳いでる。
岸に着いたね良かったねえ。
ん?ああ生きてるよ。
あいつが苛めた子が飛び込んだ時間になると、ふらふら飛び込みに来るんだよ。
根性見せろーって言ってただけあって、根性あるよねえ。

#呟怖 https://t.co/gZuDzjkAbs

昔見たお化け屋敷が怖かった。
鬼婆がすごい形相で追ってきた。
「返せ、返せえ」
母が私を抱えて必死に逃げたのを覚えている。
そのお化け屋敷に一人で入った。
鬼婆がよたよた歩いてきて、私を抱き締めた。
泣きながら私の名を呼んで、強く強く抱き締めた。
私は子供の頃に誘拐されたそうだ。

#呟怖 https://t.co/foNPATcf5Q

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