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呟怖.ORGと参加について

おめでとうございます!
貴方は当院で10,000人目の死者となります!

それを記念して、当院から記念品とこちらのレリーフの前で記念写真を撮らせていただきます。
ああ、無理に起き上がらなくて結構。こちらで動かしますからね。
ええ、ご家族もどうぞご一緒に。
撮りますよー、はい、チーズ。

#呟怖 https://t.co/oRdhWcuMkK

この町から最後の工場が消えて四半世紀が経つ。
工場の高い煙突はプラントの建屋に姿を変え、空は広く空気は綺麗になった。

だが、今もまだ出るそうだ。
ふと見上げる空。時刻は問わない。
あの日に見上げた煙突がストンと空に伸びている。

お化け煙突はどこまでも高く高く空へと伸びてゆく。

#呟怖 https://t.co/GkBFvsBzjU

誰も見ていない。
湖の神はそう思い込んでいた。
大きく伸びをして湖面に浮上する。
そして、眼下で一人の幼児が目を丸く見開いているのに気が付いた。

「相済まぬ」
神は陳謝する。
「こちらの不手際である」
「全ては返還出来ぬのだ。納められよ」
父母は手渡された両眼球を持って、泣いた。

#呟怖 https://t.co/IFbpHh6BjX

#このお題で呟怖をください
#呟怖

またお題を出させていただきます。
どなたもどうかお話ください。
決してご遠慮はありません。 https://t.co/SBO1swaFkQ

友人が泊まりに来た。
「悪りぃんだけどさ、洗濯頼むわ」
謝りながら煙草に火を点ける。

「俺、死んでもまた来るわ」
アンタの様な男に懐かれても困る、と言うと
「悪ぃね、いつも」
と笑った。

あの約束は果たされないまま。
窓辺に干しっぱなしのシャツからは今でも仄かに煙草の匂いがする。
#呟怖 https://t.co/pPNJLTqmZ6

物語の中ではドラゴンでさえ話し合えたら仲間になれた。

だとしたら、

話が出来ない。会話の通じない。

隣人の
「ですからねぇ、何度もいってますけどおたくの」
方が
「何度も何度も何度も何度も何度も何度も」
怪物だ。
「死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね

#呟怖 https://t.co/YhqbwW3wH9

雨が続くとねぇ。
池の水嵩が増すやろ?
よぉ来るんよ。

ほら、土踏まずから下が無いやろ。
右足だけやし。
かわいそうにねぇ。
去年はまだ両脚あったんよ。

ほら、さっきから廊下の音。
池の臭いも。
まだ遊びたい盛りやったのに。
かわいそうにねぇ。

#呟怖 https://t.co/zeO8C1i18m

雨上がりの路地裏は夏の匂いがする。
おばあちゃんはここにいた。

アスファルトの熱は地上の雨を瞬く間に雲に変えてしまうだろう。
おばあちゃんはここにいた。

上昇気流に煽られて陽炎が立つ。
おばあちゃんはここにいた。

揺らぐ景色の向こうに影法師、
おばあちゃんはいまもここにいる。

#呟怖 https://t.co/mbEXFDHOEP

「あっ!いったんもめん!」
姪っ子が空を見て叫ぶ。
本当だ。夕暮れの空を一旦木綿が先を急ぐ。
「一旦木綿さんもお家に帰るみたい。ユキちゃんも帰ろうか」
「うん、でもおじさんだれ?」

子供が遅くまで遊んでいると一旦木綿がでるよ。

白布で口を塞ぎながら車に乗り込む。
私の姪ですよ?

#呟怖 https://t.co/lh0QFVbwDX

仕事の後、車で海岸まで走る。
とびっきりクールな曲をかけて。
160km/hでぶっ飛ばす。

海岸線の夜の闇が一番濃いところで、
ハンドルを思いっきり切って。

星空が反射する海はとても綺麗だろ?
助手席のキミへウインクする。

あー、しまった。
猿轡噛ましてちゃ君の断末魔も聞けやしない。

#呟怖 https://t.co/knxaQ5ZcTu

私、そこに住んでたんですけど。
彼氏が泊まりに来た時になんか寒い寒いって言うから風邪だと思って、早めに寝ちゃえば?って言ったんです。
そしたら、
「お前ん家、夜すげー猫鳴くじゃん?寝にくいんだよね」
とか言うんです。
ウケません?
彼氏、分かってないんです。
アンタの子だっつの。

#呟怖 https://t.co/GS5JJItdet

お前、この本が読めるか。
なら何があっても黙っていろ。
泣くな。泣くと叛逆と見做される。
笑うな。笑えば侮辱と取られる。
父母の事は忘れろ。
村祭りや食べ物も。
初めから無かったと思え。

寂しいか?悲しいか?
悔しくて悔しくてやるせないだろう。

でも死んだら負けだ。
お前は生きろ。
#呟怖 https://t.co/1IXjdf0LfG

子供に暴力を振るった。

痛い痛いと泣く声が鬱陶しくて苛立つ。もう殺してやろうか、と思った時に不意にイメージが明滅した。

赤いウサギ男。
血走った目。
暗闇から、俺を睨む。

あ、と思い出す。

幼い日に、親父に死ぬ程殴られた夜。
俺はウサギのヒーローに「助けて」って祈ったことを。

#呟怖 https://t.co/gmKPDXzd2f

一枚のポストカードが戸棚から出てきた。

見覚えのない洋館。
どこかの旅行土産かな、と家族に聞くも心当たりはなし。
まぁ誰かからの貰い物だろう、と言うことで落ち着いた。

あれから十年。
私の手元には家のあちこちから不意に見つかる同じポストカードが溜まり続け、遂に千枚を越えた。

#呟怖 https://t.co/oVXsh5exa2

「……!……!…………!!」

なんだ。
なんだこれ。
俺はいつもの様に彼女と夜を過ごそうとしただけなのに。
だが、彼女はどこかの男と帰宅して早々激しい言い合いを始めて。
そして今。
頭上のベッドの上で。
物言わぬ彼女は解体されていく。

生温かい血が、顔面に降り注ぐ。
見つかれば——

#呟怖 https://t.co/H8d3f0dAoB

「人間はな、月に支配されているんだ」
「まさか。先輩、今度は何読んだんです?」
溜まり場の喫茶店の奥の席で。埃っぽい空気をたっぷり吸い込んで先輩は笑う。
「お前、空に浮いてるアレは月じゃないぞ」
「じゃあ、なんだって言うんです」

「あれはな、蛭子神の抜け殻だよ」
先輩は嗤う。

#呟怖 https://t.co/f9DZzPTQ6E

御神木を専門に買い取る業者がいる。
無論、正規に出回る木材ではないが神の権威を欲する愚者から需要があった。

だが、御神木にも限りがある。
やがて業者は“御神木を育てる”事業を始めた。

何をもって、御神木たり得るか。

「やっと見つけた」

……娘の鞄を巻き込んで育った幹を撫でる。

#呟怖 https://t.co/H7jRtfG26N

「アンタ今どこにいんの?ゲーセン?」
「なんか話し声の他に何人かのザワザワって声が入ってんだけど。え、今一人?ウソでしょ?」
「……え。マジならヤバいって。今どこ?家?待っててすぐ行くから」

がっ

ダメですよシノハラさん。勝手に病室を抜け出したら。
おい誰だ部屋の鍵開けた奴。

#呟怖 https://t.co/W7U69av9My

祖父はなんと言っていただろう。
「陽炎が立ったら左眼で見てみろ」
右目を、手で隠す。

揺れる黒い影達が畦道を連なって歩いていく。
その中に右脚を引き摺り歩く影がいた。あの歩き方は、今もよく覚えている。
「それを見ても話しかけてはならん」

爺ちゃんは歩いて行く。
夏の底まで。

#呟怖 https://t.co/20IMoaAKkh

大人になってから久々にこけた。
「……え?」
足が、動かない。
左足が地面に縫いとめられた様に全く動かせなくなった。

どうしても持ち上げられない左足と格闘していると徐々に陽が沈んでいく。

やだ。やだ。
夜になると、⬛︎⬛︎が来る。

目の前の闇に輪郭が浮かび、
それと目が合った。

#呟怖 https://t.co/b3xX5XVNqo

「私は皆様の期待を裏切りました」

一人一人の顔を見ながらお詫びをする。
怯えた表情で、それを残った子供達が見つめる。

ごめんなさい。私はクラスの仲間から殺人者を出してしまいました。
ごめんなさい。私はそれを止められたはずなのに。

私の死体が揺れる前で、子供達が泣いている。

#呟怖 https://t.co/6SShYH2Doj

こんなん怖かねぇやバッカでぇ。
おいケータ200円出せよ。
これで出たモンでお前ビビらせてやんよ。お前すぐビビるもんな。

ご、と。

ん、やけに重ぇ。
うわっなんか手に付いた。なんかの汁?
キタネーっ。
うげ、変な臭いするし。なんだこれ。

「松果体」

……なぁ、これなんて読むんだ?

#呟怖 https://t.co/zwjLqRIwLj

貴方は寒さに震えて泣いていたとする。

その時に、ふわふわのコートを着せてくれて、あったかいスープを飲ませてくれて、大きな暖炉の前に座らせてくれた人がいるとする。

きっと、ホッとするでしょう?
安心して、涙が出るかもしれない。

だからと言って、ソレを信じていいとは限らない。

#呟怖 https://t.co/8IiIMKAdAu

よく皆さん勘違いでお詣りに来られるんです。

あれは手を合わせる様なモンじゃなくて、逆なんです。
だのに皆さん次々にやって来られる。
私もね、止めるんですけど。
あんま聞いてもらえんのです。

地図にも載せてないのに、どうして来られるのかねぇ。

貴方もね、帰れないですよ?

#呟怖
#贄怖 https://t.co/5X2dQ6fPE9

だからさー、何回も言うけどお弁当いらないからね?

お母さんのお弁当キライじゃないけどさ、私そんな食べらんないし。
毎日毎日作ってくれなくていいってば。
冷えて固まった分捨てちゃうんでしょ?
勿体無いって。

ね、私はもう食べられないから。
お弁当もういいの。
ごめんね、お母さん。

#呟怖 https://t.co/0nJp9auXCn

沢の水は冷たく清らかだったが、私はそれを口にはしない。

どれくらい前からか、この沢を降り始めた時にはその声が聞こえていた気がする。

「おみずをのみませんか?」

か細い、少女の声。
声は私の後方、頭上の更に上から聞こえてくる。丁度、首を括る高さから。

……畜生、喉が渇いた。

#呟怖 https://t.co/W2ti7VyGIS

タルパと暮らしていた。
口煩いが明るくて世話好き。
そんな少女を私は創造した。

彼女は私に語りかけ、笑い、泣いた。
やがて私は触感すら伴い存在感を増していく彼女の事を恐れるようになった。

だから私は彼を上書きすることにした。
人工精霊の少女はもういない。
今の私はここにいる。

#呟怖 https://t.co/uRGYOTJ3lo

ドロドロに溶けていたそうですよ。
中身。
罅割れから滲み出していて、
もう凄い臭いになってたそうなんです。
原型なんかもう全然なくて。
でも銀歯が見つかって。
それでやっと、分かったそうです。

それでも、身元が分かっただけ良かったですよねぇ。

あとの子達は、もう多分無理ですし。

#呟怖 https://t.co/nK9Jp7faXo

梅雨になると決まって祖母がこんな話をしてくれた。

「紫陽花によう近寄らんときや」
「あら死人の花や」
「死んだ人らがな、お寺の紫陽花に惹かれて集まってきよん」
「近寄ったら手ェ引っぱられんで」
「爺ちゃんはな、それで死んでん」

ウソやんーと私が笑う。
祖母は黙ってただ薄く笑う。

#呟怖 https://t.co/9RRKJEeHZm

@AtsushiOgita はじめ、
ここからでるために、はなしかけたり、あたりをかけまわった。
つぎに、おおごえでかみをのろった。
ないて、こえがかれるまでわめいて。
しのうとしてもしねず。

やがて、

わたし、は、そらをながめ、て、いた。

ずっとずっと、

あかくあかい、

そらを、みて、い

#呟怖

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