呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

玄関先で夏が死んでいた。

「せっかく外に出てきたのにね」
「俺は幸せだったと思うなぁ」
私は不機嫌に聞き返す。
「なんで?」
「自由に翔べるからさ」
そんなの納得できない。
納得なんかできないよ。

彼の葬式の後、参列を許されなかった私は火葬場から立ち登る煙をいつまでも眺めていた。
#呟怖 https://t.co/6uYXg8Yudq

[関係者以外立ち入り禁止]
敷地内の無断立ち入り禁止します
洞窟内硫化水素ガス発生により立ち入り禁止します
理由のない立ち入り禁止します

夜間の立ち入り禁止します
遊び半分であの子を起こさないで

この先 いき止まり

#呟怖 https://t.co/zMl7rt93Wc

玄関のドアノブがガチャガチャ鳴る。
三月も前に家を出て、それっきり行方不明の妻が帰ってきたらしい。
「君死んでるよ。気づいてないの?」

不意に幻視した。

森の奥に佇む妻。
ずっと同じ笑顔のまま、
こちらを見ている。

土と草と泥の腐敗臭。
「ただいま」

……ドアが開いている。

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「私、呪われてます」
安達さん(仮名)は苦笑しつつ答える。

「若気の至りで海外で女遊びしてたんです。で、裏のサービスを頼んじゃった」
運ばれてきたのは大きめのキャリーケース。
「中から出てきた娘がね、硝子玉みたいな怖い目で睨むんです」

安達さんは今、手足が腐る難病と闘っている。
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1970年代に欧州を放浪していた日本人バックパッカーN氏の遺体が発見された現場は、とある農村の外れにある石造の円塔であった。

円塔は村の穀物倉庫で人の出入りする場所であったが、遺体は半世紀もの間放置され続けた。
N氏は塔の天辺に木の杭で打ち付けられ、魔除けとして飾られていたのだ。

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「お前、母ちゃん好きかぁ?」
逆さに吊られた男の子は、ニヤニヤと人を値踏みする様な嫌らしい目をしてそう言った。
「この札ぜぇんぶ剥がしてくれたら、お前とお前の母ちゃんだけは生かしておいてやるぞ」
何を馬鹿な、とは僕は言えなかった。
あのろくでなしの父ちゃんを殺してくれるのなら。
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今年の夏はどこにも出かけなかった。
気が付けば夏祭りも花火大会も終わってしまった。
「……なんだ、あれ?」
深夜3時。
喉の渇きを覚えて自販機に向かった俺は、隣の空き地に祭り会場を見た。
灯が点き、祭囃子が鳴り、幾人もの人影が輪になって踊っている。

影は皆、俺に手招きしている。

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人形てのは形も大きさも千差万別。
木切れの一欠、布切れの一枚でも元の材と変わっちまったら同じ魂は宿らねぇ。
継いで接いで、魂を入れる。
「人形医」てぇのはな、詰まるところ死んだ魂を黄泉返らせる仕事だ。
カカカ、業の深えこったろ。

まぁ待ってろ。
女の死髪はまだ倉庫にある筈だ。

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マッチングアプリで知り合った男性と食事に出かけた。
洗練された、素敵な男性だった筈だ。心動かされる様な甘い台詞も言われた気がする。

なんで私覚えてないんだろう。
違う、忘れようとした?

「貴方は気づいていますね」

記憶の中の彼が嗤う。
そんな筈ない。
燃える三つの眼がこちらを。
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祖父の遺品の中にその絵を見つけた時、幼少期の記憶が蘇った。

「もうすぐだからね、朱鷺子」
祖父の手は私の腹部を撫で、優しく声をかける。
急に不安を感じて泣き出してしまう私。
すると祖父は小さな飴をくれて、
「二人であの絵にお祈りしよう。早く生まれてきます様にって」
と微笑んだ。

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冷凍焼け 肉 食べ方 臭い消し

どうしよう、困ったな。
もうすぐ彼の月命日。
お別れする時の約束通り、今月も彼で好きだった料理を作ってあげるのだけど。
冷凍庫のお肉はそろそろ傷んできてて、少し工夫が必要だ。
「いっそ刻んでミンチにしちゃう?」
そうだ、香草と混ぜて餃子にしよう。

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きっと仕方の無いことなのだ。
生命は簡単に喪われる。
だが、私はその先が見たかった。

「大丈夫、絶対助かるよ」
同じ檻の中で、同じ手枷を嵌めて私は励ます。監禁された人間にとって一番の活力は「希望」だ。
最期まで信じた明日が砕ける瞬間、暖かで優しい感情を貴方が教えてくれた。

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夫の単身赴任先に片付けに向かう。

新幹線で二時間弱の道行は、小旅行の様で少し心を弾ませた。
初めての旅行先で買ってくれたピアスを付けて、若い頃の様な服装も気分が上がる。

写真で女の顔は覚えた。

鞄の中の包丁を確かめる。
新幹線は徐々にスピードを上げ、目的地へと私を連れて行く。
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襖絵の中に螺鈿を埋め込んで描かれた鏡合わせの女性。
気鋭の絵師によって描かれたその作品は、批評家やオークショニア達の目に留まり一時高値で取引されたが、次の作者の一言と「とある事故」によって、今は財団の保管庫にて厳重に管理されている。
曰く、
「双児のアフロディーテは嫉妬深い」

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十五歳で初恋をした。
初めて泊まった友人の家には大きな仏壇があった。壁の白黒写真に一枚だけ制服姿の少女がいた。
「それ俺の姉ちゃん」
写真の笑顔に、心臓が締め付けられる様に軋んだ。

真夜中。
堪らなくなって仏間に忍び込んだ。
俺は彼女の位牌を舐め回しながら、激しく股間を弄った。

#呟怖 https://t.co/jbLGukY8Bd

これは、今年免許を取ったばかりの青年Sさんのドライブレコーダーの映像である。

画面右端にご注目頂きたい。
暗がりから伸びる不気味な白い影が

「こんなの嘘ばっかり。どうせ腕が腕が腕が私の事も腕腕腕返して返せ返せ返せ見えていないんでしょう?」

……おわかりいただけただろうか?

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あの、なんと説明したらいいか。

私の姉が最近宗教というかサロン?っていうのに嵌まってしまって。
この間一緒に行って退会させようとしたんです。でも一回お試しにって。

こんな瞳、嫌なんです。
他人の寿命なんて知ったところでどうしろっていうんですか。
私には何もしてあげられません。

#呟怖 https://t.co/mduRnaqBwI

工事は現在中止されています。

家屋の解体の後、敷地内の古井戸を撤去する段階で重機の故障や不慮の事故が相次ぎました。
井戸の底からは大量の動物の骨が発見されましたが、それらは既に廃棄済みです。←ホントに動物?

現場監督のご家族が行方不明になっていることと本件は関連ありません。

#呟怖 https://t.co/rHiPsA8RVQ

初めて見たのは小学校の焼却炉の中。
次は中学校の女子トイレの個室。
高校生になってからは頻繁に夢に出てくるようになって。
大学に入った頃からぱたりと見なくなった。

それがね、まさか。
エコー写真で再び出会うなんて。

#呟怖 https://t.co/cSCuouiUKG

あのお地蔵さん置いたの私なんだ。

理由はそんな大袈裟なモノじゃなくて。小さい頃にお婆ちゃんが言ってた

「あっこは良ぅない。赤ん坊が棄てられとった場所や」

って言葉をなんとなく覚えてただけ。

ううん、全然!
お婆ちゃんが小さい歯形を沢山つけて、噛み殺されてた事とは関係ないよ。

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パンが好物なんです。
いえ、パンならなんでも。

以前パン屋を営んでいたんですがね。

身体、壊したんです。
毎日売れ残るパンばかり食べていたんですが、毎日こんなにパンばかり食べているなら私の体はパンで出来てるんじゃないか、なんて思いまして。

指を齧ったら、美味かったんですよ。

#呟怖 https://t.co/GS5JJItdet

#このお題で呟怖をください
#呟怖

蒸し暑い日が続きますね。
背筋が凍るお話をお待ちしております。

どなたもどうかお話下さい。
決してご遠慮はありません。

(撮影・加工 / 歳倉脳主) https://t.co/qMakSnxiRx

ドン!ドン!
ドン!ドン!
ドン!ドン!

「出棺に先立ちまして——」

ドン!ドン!
ドン!ドン!

#呟怖 https://t.co/GEJdKfbcG8

私はやめろって言ったんだよ。
こんな小さな子供に何ができるんだって。

父が連れて来た男の子、何故か目が怖かったんです。

アイツ気持ち悪いんだよ。
急に俺の姉ちゃんに彼氏いるの?とか聞いてきてさ。

生き残りを見つけた時はそりゃあ嬉しかったですよ。
でも、その子が殺したんです。

#呟怖 https://t.co/jpxNCUQ5r8

ろくでもない男である

他人の心に土足で踏入り
誰かの弱みに漬け込んで
一夜の呑み代で友を売る
下衆で外道で悪逆非道

だが

#弥勒寺獣座は咒者である

悪い妻から依頼を受け
旦那を屍に変えてみせ
「さァここから本番」
屍の旦那を式と成し
妻の元へ送り付ける

人を呪わば穴二つ
急急如律令

#呟怖 https://t.co/5MyMJkwIOe

「道祖神 生贄」

小学五年生による「僕たち私たちの街づくり」コンクールに出展されたアート作品より。

選評
「今年も無事に鹿嶋様をお迎えできましたね。みんなのお父さんとお母さんにも許されたかな?私の娘が先に行って待っていますよ」

#呟怖 https://t.co/OHCovSgvgz

子供の頃から雨が苦手だった。
濡れるのが嫌で嫌で、親に頼んで大人用の傘を買ってもらっていた。

「それなのに私と一緒にいるの?」
「まぁ、ね」

クスクス笑って彼女は僕を見つめる。

「大丈夫、きっと貴方も雨を好きになるわ」

窓の外の雨はもう十年も止まない。
最後の都市で僕たちは。

#呟怖 https://t.co/QQyhzP7ojn

「退会したのか、俺以外のヤツと……」
「はい、その方はつい先日別の男性と成婚退会されています」

馬鹿な。
確かに暫く連絡を取れていなかったが、俺は結婚後の子供の数についても話をしていたんだぞ。

彼女はきっと騙されたのだ。
泣いている彼女の顔が浮かぶ。
「許せん」
俺は決意した。

#呟怖 https://t.co/0JjCmKKxRk

男は名前をつけて保存、女は上書き保存だっけ?私逆だと思うなぁ。

前彼の顔が好みすぎてまだ取ってあるんだーって今彼に話したらなんか怒っちゃって。
んなもん捨てろ!ってキレてきたのがウザすぎて終わりにしちゃった。

でも今彼は指がエロいんだよねぇ。
また冷凍庫が一杯になっちゃう。

#呟怖 https://t.co/d2bAPcWVcC

霊魂の存在なんか信じていなかったんです。

でも、あの日。
沢山の人が亡くなった日の夜。

空を覆うほど沢山の蛍火が舞い、
街をぐるりと取り囲む様に漂っていました。

その内のひとつが私の前にふわりと降りてきて、

身体に気をつけて。あなたなら大丈夫よ

いつものお母さんの声でした。

#呟怖 https://t.co/Qn3L80DeNW

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