#呟怖
学校帰り、私は進路を塞ぐように吹き荒れる強風の中をゆっくりと歩いていた。すると近所の大人しい犬が突然吠えたてた。
私は驚いて、壁際に身をやると真上から何かが落ちてきた。
それはコンクリートの塊だった。
「どっからこれが…」
頬に何か当たった。そして急に悪臭が漂ってきた。 https://t.co/9EeXI9ttvK 2021年3月16日 16:59

#呟怖
「上は貴方のお父さん、下は貴方のお母さんで出来ております。そして貴方はここに入るのです。この陳腐な竹やぶの中でじっと彼らを支えて居なさい。」
私は偉い人にそう言われたのです。 https://t.co/QKhCZtuFOi 2021年3月13日 2:46

#呟怖
庭で狩りとった少女の遺体を自宅に秘密裏に設けた地下室に連れ込んだ。そして少女を裸にして、その体に薔薇色の小さな番傘をずぶずぶと刺していった。数分後、刺し終えた少女の体を見て男は感嘆の息を漏らした。その光景はまるで薔薇の咲き乱れる花壇のようだった。男はそれを庭に植えた。 https://t.co/WxMnfEx8YQ 2021年3月12日 18:58

#呟怖

錆びた鳥居が不気味に笑う。鳥居の真下から伸びる階段を上った者は二度と帰ってこない。鮮烈に輝く緑に囲まれたその場所は有名な心霊スポットである。鳥居は朽ちることなく坐っている。誰にも見えない怪物は今もなお、鳥居を潜る人間たちをじっと待っている… https://t.co/YgvxOymzVD 2021年3月12日 18:41

#呟怖
夢見る奴らを殲滅してやる。地に足がついていない人間は人間じゃねぇ。その気概に彼等は溢れていた。その意思表示にもある通り、彼等は夢見る人達を鋭利に尖った鼻で嗅ぎ分けている。奴等には独特な匂いがあるようだ。そして、匂いの強い方へ向かうととある古びた洋館に辿り着いた。そこには… https://t.co/d1M1YWjscx 2021年3月7日 16:49

#呟怖

宛もなくフラフラ歩いていると見たこともない家の前に辿り着いた。けれど初めて見た気がしなかった。
すると家から女性が泣きながら飛び出してきた。そして僕をそっと抱きしめた。
どうやら僕は3年間失踪していたらしい…
じゃ、あの時…僕を車から降ろさせたあのおじさんは…？ https://t.co/RJa3OZbD6S 2021年3月5日 18:06

#呟怖
バズビーズチェアの親戚 https://t.co/zjfjW468Oh 2021年3月5日 18:02

#呟怖
あらゆる常識を上塗りされた結果、自分の色が分からなくなった。
けれど、誰かに質問する勇気も無い。
仕方なく手を差し出して誰かがこの手を引いてくれるのを待つことにした。
あれから数十年…未だに僕は同じ景色を見ている… https://t.co/Raq4cPv5OO 2021年3月4日 18:35

#呟怖
何時の間にか私は崖の上にいた、海上には美しい蝶々の大群が舞っていた。見惚れていると蝶々が私の背中に集り海上まで運んでいった。澄んだ空気を味わっていると巨大な渦が出現し私はそこに放り込まれた。そこで私は目を覚ました。目を下ろすとベッドには大量の蝶々の死骸が並べてあった。 https://t.co/ZgV9ldYlj8 2021年3月2日 12:50

#呟怖
煙のように高く聳える不気味な館に招待された。
館に到着したものの館内には誰もいなかった。不安が募り、一服しようと扉に手をかけるが、何時の間にか鍵が掛かっていた。
すると館はガタガタ揺れ急激に縮み出し招待客を潰してしまった。
直ぐに館は元通りに聳え、次の招待客を待つのであった。 https://t.co/KnDk9Rz82V 2021年3月2日 4:29

#呟怖

前を走る車が自損事故を起こした。
その一部始終が余りにも美しいすぎてもらい事故をしそうになった。
はー危ない危ない笑 https://t.co/KnDk9Rz82V 2021年3月1日 21:41

#呟怖
男は鬱蒼とした森を走っていた。鋭い梢が足に刺さりもう感覚がない。背後を見ると誰もいない。ほっとしてその場に崩れた。息を弾ませて暗い地面を見つめる。刹那、青白い光が放射状に注がれた。そして強い引力によって男の体は浮き上がり光に飲み込まれていった。男の姿を見た者は誰もいない。 https://t.co/1FrywlVpFP 2021年3月1日 15:56

#呟怖
男は物憂げな顔で虹色に輝く空を見上げ、 赤い海を見ていた。
するとしゃきしゃきと浜辺を踏む音が聞こえた。振り向くと見覚えのない少年が立っていた。「坊や迷子かい？」
少年はじっとこちらを見ている。
そう言いかけると少年は私に近づき耳元でこう囁いた。
「ねぇ、何で殺したの？」 2021年3月1日 15:13

#呟怖
棺の小さな隙間を見てみると、内側からこちらを見る目が見えた。冷や汗ダラダラで周りを見るも誰も気づいていない。
気のせいか…
棺はかそうばに移され、大きな鉄の口に飲み込まれていった。その様子をじっと見ていると、ごうごうと燃える炎に混じって何かが聞こえてきた。
「覚えてろよ。」 https://t.co/XtvDZgjVKx 2021年3月1日 14:45

#呟怖
「僕と握手してくれませんか？」
仕事帰りにフードを被った男に遭遇した。男は笑顔で手を差し出した。不気味に思って無言で逃げた。男は私の背中をじっと見ていた。翌日、近所の十字路で飲酒運転による自損事故が発生したというのを聞いた。
事故が起きた時刻は丁度あの男を見た時だった。 https://t.co/Raq4cPv5OO 2021年2月28日 16:30

#呟怖

小さい頃の思い出。揺らめく炎の中に怖い顔の女がこっちをじっと見ている。女は無言で僕を掴み突き飛ばした。叫ぶ僕を憐れむような顔で見送る女。いつもそこで目を覚ます。そこで夢だと気づく。ベッド脇ではびっしょりと汗をかいた僕を愛でる祖母がいた。その手はとてもひんやりしていた。 https://t.co/UKoMDmUVLu 2021年2月27日 19:19

#呟怖
殺っちゃったね。
そうだね
殺っちゃったね。
そうだね
この世界にはもう誰もいないんだよ。
僕と君だけの世界になったんだよ。
そうだね
これからは君とずっといっしょだよ。
ごめん…もう行かなくちゃ
え…
青い砂浜には僕だけの足跡しか残っていなかった。 https://t.co/9X2CGI5Xwe 2021年2月27日 19:10

#呟怖 到頭自宅に来てしまった。これは犯罪だ。でも…
「どうかなさいましたか？」
窓から女性が身を乗り出していた。
「あ…いや…落し物を…」咄嗟に嘘をついた。
「まぁ…態々…宜しければ上がってください。」
部屋にあがり、そして驚愕した。そこには大量の死体が綺麗に並んでいた。 https://t.co/Q0I8hUxTOk 2021年2月27日 14:13

#呟怖

「切手が貼られていない為送れませんでした。」
そう印字された年賀状が投函されていた。
「おかしいなぁ…ちゃんと貼ったはずなのに…」
一応相手の住所も確認した。ちゃんと合ってる。年賀状を机に置いた。ふと見ると両手は真っ赤に染まっていた。印字の文字は掠れ、微かに鉄の匂いが… https://t.co/iHn3u2mQ7d 2021年2月26日 15:32

読書は嫌だけど図書館は好き。喧騒や不満を忘却できるから。何気なく立ち寄り綺麗に陳列された本を眺めながら徘徊。そしてカウンターにある忘れ物コーナーに目が止まった。その中には珈琲カップのキーホルダーが。心がキュッと締まる。数ヶ月前に他界した彼女が鞄に付けていた物と良く似ていた。 #呟怖 https://t.co/6aHFuBTxkY 2021年2月25日 11:17

#呟怖
白い壁に掛けられた暦表は風に揺れる。それはへレニウムで出来ている。長い年月を経てそれが解れ、尻尾のように宙を舞っていた。どこからとも無く猫がじゃれてその紐を引っ張った。しゅるしゅると音を立てて暦は少しずつ消えていく。長い長い一本の紐になったとき世界は真っ白になった。 https://t.co/kp9t21miTf 2021年2月23日 14:44

#呟怖

…眠れない
…眠れない
…もう5時間も暗い中に閉じ込められている
…こんな日がもう1週間も…
なんだか…戸惑うことが少なくなったけれど
これで良かったのだろうか
…本当の自分が…おもいだせない… https://t.co/2bukb4HhSk 2021年2月23日 14:16

#呟怖
夢を食む虫に追いかけられている。走馬灯のように待景色は流れていく。到頭路地裏に追い込まれた。眼前には巨大な芋虫が威嚇している。僕は目を瞑った。生暖かい感覚で目が覚めた。眼前には泣き顔の母がいた。どうやら僕の家は火事で、意識不明の僕を誰かが救出してくれたそうだ。 https://t.co/gB34mNp3p9 2021年2月22日 14:37

#呟怖
隣の部屋から虫の羽音が聞こえた。
少年は襖を開け、暗がりの隣室へ。
そこには小さな鞠が転がっていた。手触りが悪い。奥の部屋から奇妙な匂いがした。扉を開けると大きな雛人形が飾られていた。顔は学校の友達によく似ていた。そういえば最近学校に来ていない…振り返ると怖い顔の父がいた。 https://t.co/SLXu6eLbrn 2021年2月21日 20:42

#呟怖
インターフォンが鳴る。玄関でパズルをやっていた少女が応対した。
「お母さんに渡しておいてくれないかい？」男はラッピングされた箱を少女に渡した。母親が帰宅すると女の子は泡を吹いて倒れていた。近くには齧られたバナナが。女の子を抱えて慌てふためく母親を見て男はニヤニヤしていた。 https://t.co/A0ga2H9Lz2 2021年2月21日 2:42

#呟怖

電車よ、このまま私を何処かに連れて行ってくれ
流れる車窓をぼーっと見ながらそう思った。今日も辛い、明日も辛い
このまま列車から降りたくないなぁ
現実に引き戻される気がしてさ
「…」
でも、僕は降りなきゃ。
バイバイ。 2021年2月20日 21:30

#呟怖 「さよなら」僕はそう言って庭の地面を撫でた。喉の奥からジンジン伝わる悲しみを噛み締めて。もう誰もいない。僕は一人で人生を進まなければならない。家族は皆死んでしまった。辛いけれど涙は出なかった。
「さよなら」そう言って僕は家族の亡骸が埋まっている地面を撫でた。涙は出なかった。 https://t.co/HofW4HEOcf 2021年2月20日 2:39

#呟怖
手の甲の皮膚が割れて小さな眼球が飛び出した。眼球はこちらをじっと見ていた。暫く放置していると、眼球はじっとりと赤い涙を流した。手は無数の眼球の流した赤い涙によって真っ赤に染まり、爛れてしまった。私は爛れた手を切断して土に埋めた。代わりに親の手を装着した。 2021年2月20日 2:31

#呟怖
仕事を終え帰宅。玄関の扉には「3」という数字が。すると背後から耳障りな羽音が。「5」という数字に透明な羽を携えた虫のような生物が大群で襲ってきた。私はそいつらを振り払って表通りに飛び出した。すると「53」の刻印の入った服を着た女が。前に捨てた女だ。彼女は笑みを浮かべていた。 https://t.co/dipTqB5f21 2021年2月19日 19:18

#呟怖
私は赤い部屋に通された。暫くそこにいると突然部屋に大量の水が流れ込んだ。あっという間に天井まで水嵩が増した。急に足元に激痛が走った。潜ってみると、魚頭の人間が足に噛み付いていた。その人間は見覚えのある制服を着ていた。そうか…あいつは…私が喧嘩の末海に突き落とした同級生の… https://t.co/63xHVSdNfP 2021年2月19日 18:22