呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

#呟怖
「獏は悪い夢を喰います。ではこいつは何を喰うと思います?」
酒場で隣に座った老紳士の指先で木彫りの熊のキーホルダーが揺れる。
「悪い奴です」
咄嗟にある男の顔が頭に浮かんだ。
「ふふ、差し上げましょう」

あの男が死んだと聞いた。
猛獣にでも襲われたかのような死に様だったという。 https://t.co/hVv146frt8

#呟怖
幼い頃、父に連れられて博物館へ行った。
展示されていたもののひとつに干し首があった。ガラスケースの中の小さな首は口を閉じ目を瞑り、まるで静かに眠っているようだった。
父に手を引かれその場を後にした私の耳に入ってきたのは別の親子連れの会話。

怖い顔だね
何か叫んでるみたい https://t.co/wGhUhGdFu2

#呟怖

今夜も枕元にいる
女が私の顔を覗き込みワカレロと呟き続ける

「最近どうしたんだ、ひどく疲れてないか」
夫が淹れた珈琲をひと口飲んでから大丈夫よと応えた。
「そういや先月うちの部署に入った新人の女の子もお前みたいな感じだな」

そう、原因はそいつ
この人は絶対に渡さない
ワタサナイ https://t.co/Eg47jynmhn

#呟怖

子供たちが歓声を上げて歩道橋の階段を駆け上がっていった。
だがいつまでたっても誰も降りてこない。
突然、ぎぎぎと音を立てて歩道橋が動いた。
階段部分を交互に動かしながらゆっくりと道路を進んで行く。

子供たちはどこへ連れて行かれるのだろうか。 https://t.co/HurMrg2SvX

#呟怖

右手に刺した感触が残ってる
消えない消えないどうしよう
鼻の奥に血の匂いが残ってる
消えない消えないどうしよう
ずっと洗ってるのにどうして
ナイフに付いた血も消えない

ここはとある事故物件の洗面所。
自らの手で削いだ鼻と切り落とした手首を洗い続ける女の霊が出るという。 https://t.co/4tyueutieb

#呟怖

道の端に積まれた段ボール箱とその周りに蠢く小さな影が明滅する街灯に照らし出される。避けて通ったつもりがうっかりして影をひとつ踏み潰してしまった。ああ、嫌だ。なんて嫌な音を立てるのだ、こいつらは。おまけに潰れ損ねた頭がキャハハと笑う。誰だ、こんなものを捨てたのは。 https://t.co/tsYzb3n8WY

#呟怖
5,鍵
鍵を失くしたので錠前ごと替えることにした。
古い錠を外し新しい物を取り付けた。
虚ろな目をした女の顔。
手をかざすと女は目を見開き叫んだ。
「私の手よ!返して」
声と同時に扉が開く。
手首の縫合跡が少し痒いが直に馴染む。
前のは相性が悪くて腐ってしまったが今度のはいい感じだ。 https://t.co/iEDkdhfjuO

#このお題で呟怖をください
#呟怖
正月と言うと習字ですが、ここはあえて絵筆をチョイス! https://t.co/NUz5GUuOjm

#呟怖 #実話

陽もまだ昇らない大晦日の朝。静かな住宅街を抜ける道を自転車で走る。
街灯の並びが途切れる一瞬の暗闇の中に何かがいた。自転車のライトが道の真ん中に白い靄のような塊を照らし出した。気づいた時には突っ込んだ後だったが衝撃も何も無かった。
あれは確かに蹲る人の後ろ姿だった。

@suika_sheep #呟怖 #返怖

手水舎の裏から音がした

ざりざりと這い出てきたそれは

ボウフラの頭をした人間だった

成虫となった場合その姿が如何なるものか

実に興味深かったのだが

私に襲いかかってきたので

やむなく始末した

人の血と蚊の体液で汚れた手を

この手水舎で洗うべきか迷っている

#呟怖

この狸、可愛いでしょう
だってこの子の骨を混ぜて焼いた人形なんですもの
だからかしら、時々笑うのよ

女が振り返り見る先には壁に貼られた、何処の誰かもわからない少女の写真が一枚。わかっているのはそれが既に遺影となってしまったということだけ。 https://t.co/1C2X2xjk2t

#呟怖
3.ボールペン
書けない。ぐりぐりとペン先を擦り付ける。インクはあるのに書けない。違うペンにしたがこれもだめ。なんだか馬鹿らしくなってきた。やめとくか。腹が鳴った。何か買いに行くか。ついでにと思いついたものをメモし…書けた。

紙には「遺書」と書き続けた跡が残っている。 https://t.co/4bx576vcf0

@suika_sheep #呟怖 #返怖

野井一家が去ったその後、他の三家族に水周りの故障から溺死までと水にまつわる異変が続いた。
ある人は言う。
井戸を支える四つの均衡が崩れたからだと。
井の文字を形作る、そのひとつが欠けたのだ。
災いが起きないわけがないと。

あのノイズは悪鬼の囁きだったのだろうか。

#呟怖
輝く月が石畳を照らす。連なる鳥居をひとつまたひとつとくぐる毎に月が形を変える。三日月だったのが満月になったと思ったら次には提灯や電球になっていたりと、なかなかに面白い。暦では今夜は新月。思い思いの姿に化けた狐たちが山頂の社までの坂道を照らす。 https://t.co/w8HyqZKR5x

#呟怖
何処かに落としてしまった彼からの贈り物、せっかく選んでくれたのに。
探しに行きたいと焦る気持ちで眠れずにいると夜明け前なのにチャイムが鳴った。「お届け物です」ドアを開けると包みが置いてあり中から黒猫のピアスが出てきた。
(これは!でも誰が?)
にゃあ
どこかで鳴き声がした。 https://t.co/qQ3Okshk7N

#呟怖
金を受け取り、引き換えに小さな薬包を渡す。中身の茶色い粉末は私の血。これを飲むと体の老化が遅くなり怪我も病気も直ぐに治る。酒の席での余興で怪しい肉を食わされたのはいつだったか。死ななくなって八百年だろうか。まあいい、時がどれほど経とうが、私には意味のないことなのだから。 https://t.co/zSBS9xBQxG

#呟怖

慎重にハンドルを切りながらつづら折りの道を走る。所々で目につく真新しいガードレールの傍らには無念の表情を浮かべる朧げな人影。カーブを抜けるたびに奴らが耳元で舌打ちする。 https://t.co/HstXiaqO5q

#呟怖

追い越し車線をバイクが走り抜けていった。
ライダーは気づいているのだろうか。
タンデムシートにおばあさんが正座していることに。 https://t.co/rmi0ZW4Oyp

#呟怖
カーナビが地図データの更新完了を知らせてきた。画面を見ると道沿い、住宅地の中、至る所に髑髏の印があり、自分の現在地を示す矢印にも幾つも重なっていた。更新内容には『新たに「心霊スポット探索」を追加しました』とある。矢印と共に動く髑髏。祓い切れてなかったのかと舌打ちした。 https://t.co/VQTCNlJvhg

#呟怖
4.青
見えるのは雲ひとつない青い空。
四肢の感覚はとうにない。
必ず戻ってくると言ってあの人は山を降りた。
体の上に幾度も積もった雪はいつしか固い層に変わっていった。

私は今もあの人を信じて待ち続けている。
氷の中で、あの時と変わらない青い空を見上げたままで。 https://t.co/Am19FvnLj1 https://t.co/Z0UZLNCkb0

#呟怖

表紙に一滴の血を落とす。血は文字となって頁を埋め尽くし、その後の数百頁まで広がっていく。こうして私の全てがここに記される。これから先の人々に憶測で語り継がれることのないように、私の生き様が正しく伝わるように、行いの一つ一つに意味があったのだと理解してもらえるように。 https://t.co/MTnBNlwleP

#呟怖
3.月
満月が欠けていた。骨壷を開けて似た形の骨を探す。ぴたりと噛み合うように少しずつ齧って形を整える。出来上がった欠片を手に背伸びをして月にはめた。輝きを増した月に照らされた地面に満月の欠片が落ちていた。拾って埃を払い骨壷に入れ墓に戻す。誰の墓かは知らない。 https://t.co/pgutW6cIdW

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