呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

参加メンバーはこちら

呟怖.ORGと参加について

#呟怖 #実話
久しぶりに掛け布団が折りあげられまして、夜中にぶつぶつ言いながらかけ直しました。前に住んでた霊道マンションを思い出しながらスマホで照らすと足元から折り紙みたいにきれいに三角。
この家に住んで初めてですわ。なんで今頃…

あー、年度末か。
道路工事の季節よね〜と納得(迷惑

#呟怖
『虚空より頻りに来ては追い求む杯(さかずき)満たすは乳飲み子の血か』
「何これ」
「爺ちゃんの遺書」
「赤ん坊目当ての殺人鬼かよ」
「そういえば」
「ん?」
「爺ちゃん、古いお碗を誰にも見せるなって…どうした?」
「その杯をよこせぇ!」
赤い目で牙を生やした息子が襲いかかってきた。 https://t.co/iiRTBtOvBy

@suika_sheep #呟怖 #返怖

俺一人が乗るエレベーター
重量オーバーのブザーが鳴り響く

定員は9人
積載量は600キロ

『人は死ぬとその体重は21グラム減る』
スマホの画面を何かが遮った
続けて体中を叩かれる感覚

後ろから蹴られた気がして
仕方なく降りた

上の階のフロア案内には
「エステサロン」と

なるほど

#呟怖

遠くから聞こえる除夜の鐘
余韻が心地よい

あれから何日経ったのか
まだ耳に余韻が残っている

次第に音が変わっていく
これは寺にある鐘じゃない

教会とかにあるあの金色の
大きく揺れるあの鐘の音

やがて金属を叩き
響かせるような音に変わった

ラッパを吹く天使の姿が脳裏を過ぎる

@suika_sheep #呟怖 #返怖

真っ直ぐに家へと
あの角を曲がれば
もう大丈夫とつい
振り向いた目の前

上半身だけの男が
両手で立っている
急いで角を曲がる

そこにも男がいた
ペンギンのように
ペタペタと近づく

来ないで来ないで
車道へ出た瞬間に
全身に衝撃が走る

男たちは満足そうに
道を渡って行った

#呟怖

カーテンの隙間が仄かに明るくなってきた。

ちゅん

雀だ。雀が鳴いてる。
(夜が明けた?もう大丈夫よね)
何かの気配に一晩中怯えていた私は、安心感からか外を伺いもせず一気にカーテンを開けた。

ちゅん

ベランダも何もない窓の向こう。
ガラスに張り付く男の口から舌打ちの音が。

#呟怖
画面に並んだ2枚の写真はいま私がいるこの部屋。
片方にあってもう片方にはないモノを制限時間内に見つけるゲーム。
本棚の陰、鏡の中、椅子と机の間…
(今日こそ全部見つけないと)
警告音に続いてスマホの画面が真っ赤になった。
(あと一人だったのに)

今夜この部屋に出る幽霊は、一人。

#呟怖
「このトンネルの上、ていうかこの山ね。工事前の調査で昔のお墓がたくさん見つかったんだって。それも土葬」
お前、見えてないのか?
「何が?」
天井を埋め尽くすのは人型の染みとそれを舐める人型の何かたち。フロントガラスに水滴が次々と落ちてくる。
「なんかべたべたしてない、これ?」 https://t.co/yggpexqJnp

トンネル内を走行中、何気に天井を撮ってみた…てなわけでさっそくお題にしよ〜っと!
#このお題で呟怖をください
#呟怖 https://t.co/nr9dJTVjwB

#呟怖

車も人も通らない真夜中の交差点。
信号が点滅している。
点いたり消えたり、だけどおかしい。
点滅間隔が定まっていない。
一時停止して信号機を見上げると赤い灯火の上で巨大な掌がぱたぱたと動いている。
(気のせいだ、気のせい…)
カーナビの画面が点滅した。
掌が画面を覆っている… https://t.co/Jol9kTlxRo

#呟怖
「迷子になったらここにいて」
幼い頃、商店街から横道に入ってすぐのところにあるお地蔵様の前でいつも母を待った。

「いたいた。お父さん、やっぱりここにいたわ」
先月亡くなった母の声。
「おお、よかった。さぁ行こう」
去年亡くなった父の声。
『あんた、こっちに来ても迷子になるのね」

#呟怖

見なければよかった
双眼鏡なんて持ってこなければ

あれは船の霊
人を乗せ海を行く
その使命感にとり憑かれた船
乗客を求めて海を彷徨っているのだと聞いた

遥か遠くから私に向かって伸ばされる無数の手
飛んできたいくつもの色の無い顔が一斉に喋った

『ご乗船ありがとうございます』 https://t.co/KQGExdHVYa

@suika_sheep #呟怖 #返怖

何者かの悲鳴が大気を震わせ
何者かの欠片が地上に舞い散ったあの日

人の身の内に入り込み
魂を取り込んだ欠片は口からまろび出ると
空へと飛んで行った

白い雲のように見えるあれは
何者かの意思によって集められた
囚われの魂たち

誰か
あそこにいる父を母を
誰か
光を放ってくれ

#呟怖
紺色の空が水色に変わり、朝日を受けた雲が橙色に輝く。
(きれいに並んであばら骨みたい。じゃああれが腕、あれは足か。ふーん、残念。頭蓋骨がない)
空に浮かぶ巨大な人骨は未完成のまま、ゆっくりと消えていった。
(上の向きすぎかな、頭が痛い)
まるで鷲掴みにされているような… https://t.co/H98Gc8Xwe2

@suika_sheep #呟怖 #返怖

冷凍庫を開け製氷皿を取り出し、水を張る。
ブロック一つ一つに奴が映っている。
冷凍庫に入れ数刻経って取り出すと見事にそのまま凍っていた。
全部外してボウルに移し塩をたっぷりかけてやった。
冷気がもったいないのでそこに缶ビールを突っ込んだ。
きっとよく冷えるだろう。

#呟怖
日食が起きたその日、曇り空の向こうで太陽がにやにや笑うチェシャ猫の口を思わせる形になった瞬間、聞いたことのある声が世界中に響き渡った。
「何これ」
「アポカリプティックサウンドじゃないか?」
人間の世界の終わりを告げる音、いや、声だ。
新たな支配者はくり返す。
『にゃーん!』 https://t.co/FyBvRE6Ucr

@suika_sheep #呟怖 #返怖

子供の頃
見たことのない虫や魚を持ち帰ると
祖父に取り上げられた

ポケットや鞄に隠しても
すぐに見つかり
「こら」と叱られた

勝手についてくることもあったが
祖父がその度払い落とした
御先祖の力を借りて払うと言っていた

これもきっとそうだ
御先祖と亡き祖父を想い鼻を啜った

#呟怖
風で飛んできたのか、ビニール袋が足に纏わりつく。
袋の中から声が聞こえた。
「おーい、早く来いよ!」
あの夏の日、魚を追い、袋で掬おうとして池に落ちた、あいつの声。
(待てよ、今行くから…)

干上がった池の真ん中で男が死んだ。
水の入ったビニール袋に顔を突っ込んでの溺死だった。 https://t.co/gUMdqUvtvT

#呟怖
残り少なくなったマヨネーズの容器を指で弾く。容器の内側、マヨネーズの付いてない部分から悪魔が顔を覗かせ頷き、しばらくすると容器がずしりと重くなった。
朝食の脇に置いた新聞には「猟奇殺人」「子供の皮下脂肪が狙いか」と見出しが踊る。
材料が吟味されているようで何よりだ。 https://t.co/s1keESTsL1

#呟怖

あの日は雨が降ってました。列車の床も水浸しで、でも傘や靴についた水滴が落ちたにしては多すぎるなって。濡れて鏡のようになった床に車内が映ってて、その、映った側に満員のお客さんが乗ってるんです。おかしいですよね、点検中の回送列車でですよ?あれってやっぱり…? https://t.co/uDl6lgkinB

#呟怖

集めた罪人を荒縄で束にし
人柱として生きたまま土に埋めたのだという

だらりと下がる腕
立ちすくむ足
怨み、憎しみを抱いた人の集合体は
長い年月を経て
やがて一つの巨大な岩となった

それがこれだ

これほどの呪物は他にはない
文字通り、まさに掘り出し物だ
なにせまだ生きているからな https://t.co/FgjHP5Ej0p

#呟怖
「埋めたのは何処?」忘れた
「埋めたのは誰?」それは
くり返される問答。
「何処?」こことあそこと
「あたしを埋めたのは?」あぁ
手にした首を目の高さに持ち上げる。
「あんたでしょぉ!」
問う方も問われる方もこの世のものではない。
森が二人を覚えている限り、惨劇は夜毎くり返される。 https://t.co/nnkCUCQjSd

目を閉じたまま眠りから覚めた。寝返りを打って仰向けになる。閉じたままの瞼の向こうが明かりを消した室内の暗さよりも濃い黒に変わった。…何かいる、目の前に、覆い被さってる、覗き込んでる。目を開けようと意識した瞬間、その気配が消えた。
時刻は午前2時。
百話めを聞いた夜。
#呟怖 #実話 https://t.co/IPZskEsiUE

#呟怖

「人が落ちたぞ!」
釣り人たちが叫びながら岸壁の一か所に集まった。そこには『転落』と書かれた標識があったが対(つい)となるはずの車の絵の板がない。
「さっきここに紙が貼ってなかったか?」「さぁ?」

海底に沈んでいく人影。その顔には『死因』と書かれた紙が貼り付いている。 https://t.co/NzFsqpquAx

#呟怖

この濃い赤のは気の強かった人。オレンジに近いこれはとても明るかった人。血の赤、脂肪の黄色、骨の白。その人の性格を思い出しながら丁寧に混ぜる。
そう、これは人を材料にして作られた口紅。

今日、とても優しい人と知り合った。
よかった。
ちょうど優しいピンクの口紅が欲しかったの。 https://t.co/wIIbkmhiJH

#呟怖

いつもの時刻。
いつもの電車。
いつもの座席。
夜明け前の各駅停車。
車内に乗客は私一人。

いちばん端の座席から微かに二人の女性の話し声がする。
いつもそこに座っていたお婆さんたちの姿を見なくなってもう何ヶ月だろう。

今日も二人の話が弾んでいる。
いつもの時を乗せて電車は走る。

#呟怖

階段を上ってくる闇の中に蠢く影が見える。
かつて下の階に住んでいた人たちの変わり果てた姿。
濡れた雑巾を叩きつけるような足音が迫ってくる。

(夢なら醒めてくれ)

闇の中から黒い手が伸びた。
指輪をしている。
俺が、彼女に、贈った、指輪、だった。

声にならない叫びは闇に溶けた。 https://t.co/mwYcmvz2Oz

#呟怖

目の前に立つのは見知らぬ女の子。
掌を広げてその子が言う。
「ちょうだい」
何を?と聞こうとした時、掌が私の頬を覆った。
「顔を」
え?
「足を」
何?
「髪の毛を」
体中に幾つもの掌が張り付き痛みが走る。
そこで目が覚めた。
(夢か)
耳元で声がした。

「ちょうだい」 https://t.co/ag3ZDZjvS6

呟怖.ORG | 呟怖

呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。