呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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@suika_sheep #呟怖 #返怖

夫が会社で植物化した。遺体からは耳が跡形もなく消え口が巨大化していた。上からの指示、部下への叱責。ストレスが夫を異形に変えた。
葬儀を終え、庭の片隅に生えた植物を眺めていた時、突然目眩がした。口が疼く。夫への積年の不満を叫びながら私は全身から蔓を伸ばし続けた。

#呟怖
滑り台を滑り降りたところに大きな水溜りができていた。
昨日降った雨のせいだろう。
それでも子供たちは我先にとそこに集まる。
階段をよじ登り、歓声と共に滑り降り、勢いのまま水溜りに嵌り、沈む。
今、最後の一人が沈んだ。
大人たちは皆立ち上がると静かになった公園を後にした。 https://t.co/LM2kqdhjsr

#呟怖
山の中腹へと続く坂道の途中、細い川に沿う場所がある。ガードレール越しの眼下に見えるのは岩と清流。そのガードレールの傍らに風化したスニーカーと少し離れた所にサンダルがある。今朝は革靴が揃えて置かれていた。
靴の持ち主が何処へ行ったのかよりも明日は何足増えているのかが気になる。 https://t.co/fsJHcMMus8

#呟怖
ベランダで洗濯物を干していたら上から落ちてきた何かが手摺りに当たった。程なく悲鳴が聞こえ人の集まる気配がした。
ふと見ると先に干した夫のシャツにいくつもの血の染みが付いている。

なんだ、今日のは生身の人間だったのか
もう、洗ったばかりなのに
しょうがない
もう一度洗えばいいか https://t.co/2pAcjdSttc

@suika_sheep #呟怖 #返怖

白い
どちらを向いても白い
さっきまで晴れていたのに
草履の鼻緒が切れて足が痛い
早く家にと手を伸ばし手探りをくり返しながら歩く
いつのまにか寒さを感じなくなった
ただひたすら歩き続けている

一瞬、影が見えたような気がした
誰かいるの?
お願い助けて
私を家に連れて帰って

#呟怖

(歌?どこから?こんな夜中に?)
辿っていった先にあるのは流し台。
その排水口から聞こえる。
彼女の声だ。
(ここはこの間…)
彼女を刺したナイフを、切り刻んだ刃物全部をここで洗った。
排水口を覗き込もうとした時、勢いよく噴き上がった何かが顔を濡らした。
あの時と同じ、血の匂い。 https://t.co/lOvIWmyjfs

#呟怖

「これと同じ靴を見ませんでしたか。片方を無くしてしまって足が痛いんです。見ませんでしたか。ねえ」

信号待ちの間、ずっと耳元で繰り返し聞いてくる。
見上げた夜空に青信号が光った。

「渡れないのよ!私の靴はどこ!」

一本足の血塗れ女の叫びをあとにして、私は自転車をこぎ出した。 https://t.co/nmfXwBZr7g

#呟怖
鳥の大群がまるで巨大な生き物のように見える、あの動画を思い出した。
今、風もないのに集った花びらが道の上で人の形を作っている。それは時には少女のようにはしゃぎながら、時には妖艶な踊り子のように舞いながら少しずつ近づいてくる。
ああ、目が離せない。動けない。 https://t.co/B4S39pVnJ8

#呟怖
信号が青に変わった。前から来た男がすれ違いざまに紙を差し出した。それは何かが書かれた一枚のメモ。読もうとした時、全身に痛みが走り目の前が真っ暗になった。

あのメモはどこ?
なんて書いてあった?
腕がちぎれたことよりも
顔が潰れたことよりも
気になって
あれからずっと探している https://t.co/I2Q3ffOGds

#呟怖
皆が一点を見据え、固唾を飲んで、堪らず手を伸ばす。
やがて微かに光を帯びたそれがゆっくりと、だが真っ直ぐに彼らの頭上に降りてきた。

あれを あれを我が手に
早く 誰よりも
触るな あれは 俺のものだ

欲望と嫉妬と怒気を孕んだ空気に触れた瞬間、蜘蛛の糸は溶けて無くなった。 https://t.co/694iH3Oj2O

#呟怖
「あの…聞いてもらえませんか…」
私をそう呼び止める声がするんです。
それは耳元でだったり暗がりからだったり。
私が語るのは全て彼らから直接聞いた話なんです。
数ですか、そうですね…もう百は超えてますね。
ひとりで?ええ、できますね、百物語。

えっと、実は…今も耳元で…。 https://t.co/9Gy2LiD5Lw

#呟怖

噂を流そう。いや、噂ではだめだ。本当に起きたことだと語れるようにしなければ。この過疎の村に人を呼ぶためならば。

今日も余命幾ばくもない老人が古民家に運び込まれる。
「なぜ我が家ではないのか」
「こんなところで死ねというのか」

そこは故意に宿らされた無念が彷徨う心霊スポット。 https://t.co/BDo3ZMrmu9

#呟怖
#一行怪談

空を横切る真っ白な雲の先を行くのは飛行機ではなく大きな大きな蛇の頭骨。 https://t.co/yqgfUp2dbt

#呟怖
朝靄が漂う森に陽の光が差し込む。その帯状の光の中を男の影が過った。ただひたすら出口を探し彷徨い続けている。男はこの靄の正体を知っているのだろうか。方向感覚も時間も奪われていることに気づいていないのか。
森の端に乗り捨てられた車の中の女の亡骸だけが全てを知っている。 https://t.co/S6TzQmnbjv

#呟怖
ご覧なさい
この優美な鰭
光輝を放つ体
こんな美しいものをいつでも好きな時に眺めることができるなんて
これ以上の幸せはありますまい
ああ私の可愛い金魚たち

巨大な水槽の前で男は両手を広げ揚々と語る。
だが私にはそれらは手指を縫い付けられた首にしか見えない。 https://t.co/a2HjkzIiMo

えー、視界の隅でおろおろなさってる方へ。
どうぞご心配なく。わたくし、気づいてますが無視してるのではなく、片付けに必死でそれどころやないっちゅうねん今は全集中やねんモードに入ってるだけです。
ずっとヽ(°д。ヽ≡ノ°д。)ノされてもなぁ。
#呟怖 #実話

#呟怖

ぱた ぱた ぱた

私の傘を雨粒が叩く

ぱた ぱた ぱた

前を行く人の傘を赤子の手が叩く

ぱた ぱた ぱた https://t.co/MgCOHzLl9K

粗大ゴミを出す日も近いし大掃除するかと旦那の実家を訪れた。片付け中、視界の隅をちらちらと何度も何人も横切る。家には私を含めて三人のみ。旦那も義母も目の前にいる。窓の外に誰かがと思うも雨戸が閉まってて見えるわけもない。何かいたんだろうけど忙しくてかまってられなかったわ。
#呟怖 #実話

#呟怖
夜歩くと月がついてくるとはよく聞く話。ならばお前はどうだと太陽に向かって問うてみた。それ以来ずっと後ろに太陽がいる。そのあまりの眩しさに人々は私の前に立つのを嫌う。私の顔を知る人は誰もいなくなり、ついには私も己の顔を忘れてしまった。背中の肉の焦げる匂いだけが私である証明。 https://t.co/puOD6ov2g9

#呟怖
「あーもう、うまく撮れたと思ったのに!」
スマホ片手に悔しがる彼女。
さっきから月を撮影しようと頑張ってるがどれも失敗のようだ。
これなんか光がぶれて「し」の字に見える。
「これは最初の。続けて撮ったの、ほら」
どれも字に見える。
続けて読むと

「し」「ね」「よ」 https://t.co/LVK0qIsqUa

#呟怖
これは睡蓮の花の香りだったのですね
もしやここが極楽浄土なのでしょうか
ああ私はようやくその地に辿り着けた

喜びを口にする亡者たちの背後に静かに黒衣が舞い降りた。

ここはただの通り道
お前たちが行くべきは

地面が割れた。
失望と絶望の叫びが地の底深く落ちていった。 https://t.co/D4cdTrJOc0

#呟怖

家族が揃う朝食と夕食にお味噌汁は欠かせない。
特にお豆腐はみんなが大好きな定番の具材。
いつものようにおまじないをかけながら賽の目に包丁を入れる。
「臨、兵、闘、者、皆、陣、列、在、前」
今日も一日元気に。
明日も良い一日でありますように。 https://t.co/i4qky0T669

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