呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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#呟怖

2.何か一つ
お別れする前にお願いがあるのと彼女は言った。
何か一つ、貴方のものを頂戴と。
片方があれば平気だからと言って付けていたピアスの片方を渡した。
「片方あれば?」
彼女の目が光った。
気がつくといろんなものを奪われていた。
目、耳、腕、足、肺、腎臓… https://t.co/XHTg0kM3DH

#呟怖
両親の笑顔にいってきますを言う。
道で会う人たちもみんな笑顔。
教室に入ると窓からの風でクラスメイトの顔に貼った紙がはためいていて、何枚かが外れていた。
新しい紙に笑顔を描き、みんなの乾ききった肌に貼り直していく。
今日は風が強い。
帰り道で貼り直す分の紙に笑顔を描き続けた。 https://t.co/PRL8uQ2CzQ

#呟怖
波打ち際で写真を拾った。ここと似た景色の中で佇む女性が映っている。女性は手に写真を持っていた。映っているのは浜辺で何かを拾う私の後ろ姿。振り向くとあの女性がいて私に向かって白い紙を翳している。一瞬周りが真っ白になり気がつくと波打ち際にいた。波の上に写真が浮いている。拾った。 https://t.co/r2AAizpSG4

#呟怖

覚えているのはここへ逃げ込んでここで倒れてここから見上げた灰色の空、この路地裏でのこと以外は覚えていない、ここから離れたくない、思い出すかもしれないから

ここは路地裏、風の吹き溜まり。
心を閉ざした地縛霊が地面に座り込んでいる以外は何の変哲もない埃っぽい空間。 https://t.co/YZb9m4v1sr

#呟怖
一番星が輝く空の下、海岸沿いを松明の列が進む。男たちが担ぐ輿の上には目隠しをした少女が一人。
(こんなことが今の時代まで続いてるなんて)
あり得ない。そう言いかけた時、夕暮れに黒く浮かぶ向こう岸の稜線が動いた。巨大な影が鎌首をもたげてこちらを伺っている。
言葉が、出なかった。 https://t.co/nlIsUGIrZg

#呟怖

陸橋の上にいた男がフェンスをよじ登り、越え、落ちた。列車が通過し、人集りができ、警官が到着する。毎日同じ時刻に現れては同じことを繰り返す男とその周囲の人々。
これは「映っている人物全員が幽霊」という、防犯カメラがとらえた世にも珍しい映像である。 https://t.co/HimzblNYh4

@suika_sheep #呟怖 #返怖

いつも来てくれてありがとう
あの笑い袋のおかげでいっぱい笑えたよ
もう逝かなきゃなんないけど
もう声も届かないから
だから代わりに鳴らしたの
びっくりした?

今度は棺が閉じられる瞬間を狙おっと
怒るかな?笑うかな?
ふふふ…

#呟怖
#一行怪談

再びの生を何度も繰り返し人でなくなる我が子の遺体 https://t.co/yZcwNkpEQU

#呟怖

この空穂葛に限ってだが、蔓の先にある捕虫器の中に虫の死骸に混じって人の手足が浮いていることが時々ある。死体の処理に困った奴が放り込んでいったようだ。「まあいいか、栄養になってるしな」これで何人目だったかと考えながら捕虫器に立てかけた梯子を降りた。 https://t.co/Ww1g7hwXAz

#呟怖
もういいかい
声のした方向に青いどんぐりのついた木があった。
まぁだだよ
どんぐりが喋っている。
根元近くの土が盛り上がった。
もういいかい
声に合わせるように土が動いている。
もういいよ
土の中から出た手に足を掴まれた。
視界が土で埋まる間際、どんぐりが熟していくのが見えた。 https://t.co/iIXTIv5Evn

#呟怖
ぴんと張った線、だらりと垂れる線、他のに絡みつく線。様々な線が交差する空間で死神が宙に浮いたまま鎌を振るう。一本の線がはらりと落ち、消えた。
突然烏が現れ、何十本もの線を束で鷲掴みにした。宙にいた死神がすっと近づきその束を切った。
起きたのは大事故か、それとも大量殺人か。 https://t.co/UDfyO1O9Ot

#呟怖
終電が通った後の線路上に蠢く影がある。その姿からするとここで轢かれた者たちだろう。ホームに這い上がろうとしているところへ暗闇から二つの灯が迫ってくる。それは線路上にいるものたちを次々と轢き潰すと止まることなく走り去った。それの正体はわからない。だが電車ではないことは確かだ。 https://t.co/aakFvEnypW

#呟怖
父が送ってきた蜘蛛の写真を拡大してみるとその体は母の顔だった。なんの悪戯かと電話をかけたが出ない。車を飛ばして実家に向かった。家の外は蜘蛛の糸が張り巡らされていた。窓から居間を覗くと白い塊が浮いている。はみ出しているのは父の腕か。おかえりと背後で母の声がした。振り返れない。 https://t.co/Wxs2QgxpSC

#呟怖
栗をよけて毬(いが)を拾っている老人がいた。

ここいらの栗の木は古くてな
栗を吐き出した毬が喋るんだ
どこそこの木に男がぶら下がってるだの、向こうの山に子供が埋められただの
この毬を買いに来る奴がいてな
だからこうして集めてる

籠の中の毬はみな割れ目をぱくぱくさせていた。 https://t.co/GsHXCLBLLv

#呟怖
男が一人、遮断機をくぐり線路上に座った。そういう覚悟なんだろう。だが近づいてきたのは列車ではなく燃え盛る炎に包まれた巨大な顔。ぬめりとした笑い声を辺りに響かせながら線路に沿って男をめがけて飛んで来る。男はと見ると叫びながら逃げ回っている。
なぜ逃げるんだ?結末は同じなのに。 https://t.co/NkOIZbJhGj

#このお題で呟怖をください
#呟怖
…作業中に怪異に出逢ったこと、ありませんか… https://t.co/HXCH09c08J

#呟怖
昨日の晩御飯は鍋でしたので、その想いを込めての作品です(意味不明)!

#呟怖
夜明け前の空を目を光らせた首が飛んでいく。
恨みや憎しみを抱いたまま首を落とされた者が自分を陥れた者の下へ向かっているのか。それとも失意のうちに亡くなった者がせめて首だけでもと遠い故郷へ還ろうとしているのか。
追い風に乗って声が聞こえたが向かい風がそれを吹き消してしまった。 https://t.co/3rG0vCY8qL

#呟怖
部屋を暗くし持ち寄った具材を入れ煮えた頃に蓋を開ける。
歓声と共に闇鍋が始まった。
笑いや悲鳴、食器の音。
追加した具材も含め殆ど食べ尽くしたようなので照明をつけた。
一人足りない。
正面にいる奴が連れてきたという男がいない。
誰かが言った。
「それにしても肉の量がすごかったな」 https://t.co/9WETEldejY

#呟怖
友と訪れた廃墟の外で見つけたその扉は重く、開く気配は全くなかった。
次の日、友から『扉を開けた』とメールが来た。意味がわからないうえに返信が来ない。ふとあの扉を思い出し行ってみると僅かに開いている。隙間から覗くと中に友がいた。
「おい、どこへ」
扉は閉まり、消えて無くなった。 https://t.co/G6pqsIRLwM

#呟怖
茹で上がった麺を丼に移しつゆをかけ、具材を乗せてきしめんの出来上がり。
「この平べったいのがいいんだよな…ん?」
視線を感じた。棚の後ろ、壁との間から女の笑顔の半分が覗いている。その顔は照れているようなはにかんでいるような…。
(平べったいのがいい)
違う、そういう意味じゃあ… https://t.co/5u2MjrKu8D

#呟怖
夜間工事の休憩中、現場の脇にある喫煙所に入ると白煙が立ち込めていた。吸い殻が燃えてるのかと思い慌てていると後ろにいた先輩が言った。

それは煙じゃない
現場の事故で亡くなった仲間たちさ
ここでみんなの話に混ざりたいんだよ

一服した後、煙に向かって一礼し外へ出た。 https://t.co/P2TTELEDvx

#呟怖 #返怖
息子の姿はどこにもない。途方に暮れていると突然影に包まれた。後ろに何かいる。振り向くと、とてつもなく大きな男が立っていた。背負っているのは叺?お前か!息子を返せ!男はにたにた笑いながら叺から何かを掴み出しばらばらと落とした。引き裂かれた息子の衣服と手足だった。 https://t.co/UvW3ibbfGs

#呟怖
重なる枝と葉と街灯の明かりが地面に女の影を作っている。影を落とす木には無数の釘が打ち込まれ、根元には腐った藁が重なっている。私が打ち込んだ釘がキラリと光った。風が吹き影が揺れ、女が鬼に変わっていく。
(この鬼、私に似てる)
鬼はにやりと笑うとあいつが住む街へと飛んでいった。 https://t.co/97rz1MQ6VG

#呟怖
街灯の下で女が倒れている。私の前を歩いていた人が小走りで駆け寄り女に触れかけたその時、光の届かない暗闇から出てきた何かがその人を丸呑みにした。呆然としているうちに女の姿は消え、静けさだけが残っていた。
チョウチンアンコウ。
その魚の名前と姿が頭に浮かんだ。 https://t.co/yY5jgKv7IM

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