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呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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朝、家族に違和感を覚えた。全く同じ顔と声なのに何かが違う。他愛もない話をしていると、「パパは何が好きだっけ」「私の好きな色は何でしょう」と次第に誘導質問になった。試しに「パパは魚が好きだよ」と言うと、そうだったと呟き、それ以来父は嫌いだった筈の魚を好んで食べるようになった。#呟怖

隣の奥さんに会ったので挨拶をすると笑顔で会釈をしてくれた。会う度になぜか強い土の香りがするのだが、最近、毎日恐ろしい顔で庭を睨む旦那さんの事も合間って聞くことは出来なかった
後日、その旦那さんが庭に埋まっているのが発見された。その傍らには白骨化した奥さんの遺体も埋まっていた
#呟怖

その廃校の、校庭の木々の下には一体ずつ名札の着いた古い人形が埋まっていた。そして最後の木の下には、真新しい人形が居り、スッと僕の目の奥と瞳を繋げてきたのだ。
その日から周りから「**によろしく」と、何故か聞き取れないがきっと彼の名札の名であろう者の名前を言われるようになった。#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1135439467437707264 

月光に目覚めると外から真白い月が此方を覗いていた。遂に選ばれたかと見返すとそこへ一匹の黒い蝶が舞い出た。ああ選ばれたのはこの蝶か
翌朝、外にはあの蝶の脱け殻が落ちていた
一体何に選ばれたのかは今の私では思い出せないが、きっと時折せねばならん儀式なのだと蝶を埋めながら納得した。#呟怖

「エリクサーを作った」と言っていた友人が昏睡状態で発見された。呼吸はしており、そして何故か一年経っても髪も髭も伸びていない。
『研究』
そんな話が聞こえたので、救済として深夜、彼の首を切った。するとパキンと音を立て傷から砂が溢れ出てきだして、そこでやっとモニタが鳴いたのだ。#呟怖

件が居たんです。それも二匹。
喋っていたんです
「次の戦争で米国が」とか「電子メガネ」「大麻の合法化」と、そこで未来を話題にしていると気付いたんです。驚いた拍子に足音を立てちゃって、途端に件も消えたんです。消える寸前、何かを叫んでいて、そこだけがどうしても思い出せないんです。#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1123105541201379328 

深夜、道沿いにある神社から鼠が出てきた。それを追いかける猫が出てきた。その後に男が飛び出した。そして巨大な赤い手が鳥居から出てきて男を握り、引っ込んだ。

後日その神社の小さなお賽銭箱から、ぎゅうぎゅうに詰められた男の変死体が発見された。賽銭泥棒だったらしい。 #呟怖

雷の鳴り響く夜、泥沼から手が伸びた。腰を抜かす私を嘲笑うかの様にその手は地面を掴む。頭が現れ、上半身、下半身、雨に洗われ此方を妖艶な切れ長で見つめる彼女は、それだけで私を射るには充分だった

どうでもいいが最近そこから死体が発見された様だ。隣で微笑む彼女は今日も土の香りがする #呟怖

勿論彼女は生きています。昔に旦那が亡くなり「彼と一緒に死人として生きます」とあの通り顔を隠したのです。それから彼女は見えぬ旦那と一緒に暮らしており、でも最近いるはずのない子供や、生前の旦那と同じ声がする様になりました
奇跡でしょう。私達は、この家族を静かに守る事にしたのです #呟怖 https://twitter.com/11airou/status/1133350267334774784 

薔薇の棘で指を切った。血が白い花弁につくと瞬く間に艶紅色に染まった。思わず見惚れていると足に何かが刺さった。─白薔薇だ。同じ様に赤く染まってゆく。振り向くと白薔薇の蔦が私に伸びてきていた
そこには見事な紅薔薇が咲いている 蔦の中に真白な骸骨がある事は、薔薇にはどうでもいい話だ #呟怖

「これ全部、**のお墓なんですよ」
現地の人がそう言うので私も手を合わせた
夏にまたその土地へ行くとそこに墓、木など一本も生えていない

狐狸に騙されたか
だがあの人の表情が嘘だとは思えないので、きっと此処は何かの墓場なのだろう。私はもう一度手を合わせた。また来年も来るだろう #呟怖 https://twitter.com/moon04cat/status/1132186409605853185 

フォーチュンクッチーを食べた

─ アンラッキー
─ あなたに急接近
─ 外に出よう
─ 戸締りしたかな?
─ 時すでに遅し

── う し ろ

マンションにて女性の遺体が発見された。手には「占い注意」と書かれた占いが一つだけ握られていた。#呟怖

絵を描いた。私にしては珍しく、ペトペトと一心不乱に描きあげたそれは、見惚れるほどに私好みの女性であった。
翌日アトリエへ行くと何故か絵がもぬけの殻になっており、その下には昨日の絵によく似た色合いの足跡が窓に向かって付いていた。#呟怖

学校近くの廃墟の門が落書きされていた。お経の様だと野次馬の誰かが言った。
しかしそれ以降学校の七不思議の噂は落ち着き、曲がり角のアレは消えた。空を浮かぶソレも溶け、大きな顔も、手の塊も、突如できた花畑も、仲の良かった友人も、何もかも全てがいなくなってしまった。
#呟怖

眠っていると、久方ぶりに誰かが来た。目を開けると、そこには友人によく似た幼い少女がおり私に花を手向けていた。紛れも無い、この子は彼の生まれ変わりか!
じっと見つめていると親が現れ、手を優しく引いていった。私もそろそろ進まねば。振り返り此方に手をふる彼女の目に友人を見た。#呟怖

無記名の心霊動画が届いた。廃墟で男が幽霊に襲われカメラが倒れて終了。創作にしては幽霊がリアルだった為採用した。
放送した次の日、製作者の親を名乗る人から電話があった。服装が行方不明の息子の物と同じだと言うのだ。
斯くして遺体はそこにあった。誰が何故動画を送ったのかは謎である
#呟怖

その部屋には無数の扉があった。何個かの扉は壊れており、それでここは分岐点なのだとわかった。遠くで聞こえる破壊音はどこかの私が死んだ合図だろう。
慎重に、私は一つの扉を開けた。

─ブゥン!
信号無視の車が私の寸前で通り過ぎた。危ない車だ。はて、私はさっき何を考えていただろうか。#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1127876713445093381 

天才音楽家が亡くなった
「僕は悪魔よりも上手い」これが彼の口癖で、夜な夜な彼の部屋からは二人分の音色が聞こえる為「彼は悪魔と何かしら関係がある」と噂されていた

それからだ。街の何処からともなく楽しげな演奏が聴こえる様になったのは。「彼は遂に友達を見つけたのだ」と誰かが言った #呟怖

廃屋の一番奥には、時代錯誤な、しかし古さのない小さな部屋があった。
机の上には器が並べられ水で満たされている。眺めているとふるふると波打ち、前に座る女性の影を映した。
彼女は僕の妻な気がする。
会うのは久しぶりな気がする。
はっと顔を上げると誰もおらず、器は埃積もって空だった。#呟怖 https://twitter.com/moon04cat/status/1129611052939800576 

シャッターを突く音がする。最初こそモールス信号かと思っていたが、次第にそれは只のリズムであることに気が付いた。それは日によって変わり、もしかしたら延々と一つの曲が続いているのかもしれない。

中を覗こうとは思わない。
だって裏は崩壊し、ここに残るはこのシャッターのみだからだ。#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1126109948973215744 

僕の街にはおばけ煙突がいる
時折現れるそれは気紛れに場所を変えつつ黄昏と共に現れるのだ

ある時みんなが騒いでいた
見るとあの煙突に誰かが登って手を振っていたのだ。次第にそれは夜に飲み込まれ、消えていった

次の日学校ではその話で盛り上がっていたが、はて、僕の隣は空席だったかしら
#呟怖

骨董市で買った世界地図パズルをはめていると何故かピースが一つ余った
裏には見たことも無い、糸虫が今まさに蠢いているかの様な身震わせる文字が書かれている
そして今日、私の部屋に泥棒が入った
金目のものは無事だがただ一つ、机にしまっていたあのピースだけが無くなっていた
#呟怖

美術館にて少年が行方不明になったが翌日何食わぬ顔で同じ美術館にて発見された。だが何故か手には美術館のものではない、しかし立派な小さい絵を抱いていた。
「上に行ったらおじさんがくれたんだ」少年が指差した先には名画「カプリの階段」が飾らせていた。
#呟怖

「天井から這いずる様な音が聞こえたら音を消してはいけない」
私の学校の三階ではそんな噂、もとい事実がある。確かにズリ、ズリと音は聞こえるのだがその瞬間、先生がわざとらしい程に声を張り上げ授業を進めるのだ。「頼むから喋ってくれ」そう悲願された時から確かめる度胸は皆消え去った。#呟怖

私の働く店では、来る人全員が見る幽霊がいる。格好は小綺麗で、だから皆新人かと思い込むのだが、必ずその幽霊はとある壁に向かって立っているのだ
ある日店を改装すると言ってその壁を打ち壊すと、コンクリートに混ざったのか中から小鳥の骨が出てきた。それ以来、その女性の霊は出ていない。#呟怖

煙草を吹かし月を見上げていると何か足らない事に気が付いた。そうだ、煙が無いのだ。周りを見渡すと、吐いた煙は重く重く下へと溜まり、私の足元は煙の海になっていた。
煙の中から誰かが足を掴んだ。腕を首を頭を掴んだ
とぷん
海が晴れるとそこには煙草があったが、いずれその火も消え去った #呟怖 https://twitter.com/r_okishima/status/1125699609777430529 

「我が家には何らかの呪いがかかっている」
物心ついた時から常にデジャヴが僕に纏わりついていた。だからその言葉も、僕そっくりの高祖父の写真が出た時も驚かなかった。今際の時もそれは続き…

「呪いがかかっている」
僕そっくりな曾祖父とその高祖父の写真。僕は驚かない。#呟怖

それは確かに廃車で、動きは無く、人の気配の一つもない。
深夜、山奥の国道で見つけたその錆びた車の窓が、まるで息をするかの如くゆっくりと、白く曇っては引いて澄み、曇っては澄みを繰り返している。
#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1124626933923237888 

鬼の様に美しい女性か来た。噂を聞いて来たらしい。紹介するは上品なロココ調の枠に美しく縁を磨かれた古い鏡。きらりと彼女が映る
「噂だと吸血鬼をも映す鏡だとか」
『あら本当!』
嬉しそうな声に隣を振り向くと彼女は居らず、前を向くと鏡も消え、そこには大粒のダイヤの指輪が置かれていた #呟怖

悪魔か神か、何かしらに魂を売っただろうと噂の今は亡き芸術家のその作品は、厳格な王座にダチョウの卵らしき物が乗っている物だった。
時折卵が揺れるので仕組みを議論されていたのだが、ある時その卵が割れているのを発見された。結局中には何もなく、内側から割られた跡のみが残っていた。#呟怖

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