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呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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オランダにて、唐紅に妖しく輝く石を発見した。科学者が分析しようと石を削るとひびが入り、そこから血の様な赤い液体が溢れでた。結局その液体は微量の毒を含むだけの水だったが、何故2cm程の小石から5Lもの水が出てきたのかは分かっていない
噂ではそれは賢者の石だったのではと語られている。#呟怖

夜、踏切近くを歩いていると不意にオルゴールの音がした。探そうと振り返ると音が止まった。月並だが達磨さんが転んだ方式で、それが何度か続いたのだ
ついに真後ろで鳴ったので振り返ると、離れた街灯の下にていつかに無くした、祖父から貰ったオルゴールがあって、だから死ぬのはやめたんです #呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1121396243802886144 

夜、廃神社の階段にお守りが落ちていた。真新しいそれを眺めているともう少し先に達磨があった。その先には縁起の熊手、招き猫、瓢箪…
おかしいと思い身を引くと奥から
「かからぬか。人は縁起が好きと聞いたが」と悪意含む笑い声が聞こえ、お守りらは瞬く間に歪な枯枝に変わっていった。 #呟怖

そのドールハウスからはよくラップ音、もとい生活音がする。足音やドアの開閉音、カチャカチャと食器を使う音。開けると音は消え、しばらく無音になってしまう
ふと思い立ち玄関に小さな熊のぬいぐるみを置くと家の中へ引き込まれ、子供部屋であろう部屋に鎮座していた
それだけで私は充分である #呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1121400224755281920 

祖父の葬儀後、家の中で気配や祖父の香水や湿布の匂いがする時があり、「まだ祖父がいるのか」と家族で喜んでいた。しかし引っ越した後その家は女、男、子供の、更には化物が出ると心霊スポットになった。
今でも祖父はそこにいるのか。いや、私達が感じていたアレは本当に祖父だったのだろうか。#呟怖

友人の家にはお化けらしきものが出る。らしき、というのはそれがほぼ大抵の人に見える事と、それが白い人型の靄であり、更には天井より巨大故か背中を屈めているからだ。
私達人間の干渉は受けず、しかし存在は見えている様で歩く時は家具や私達に当たらぬ様(当たらないのだが)跨ぐのだ。#呟怖

「私の娘は…?」

催眠術には禁断がある。
それは「一生を体験させる」というものだ。少年にかけたところ、勉学から就職、結婚、愛する娘の誕生まで、
傍観者の体感にして一分、少年はその間に50年を体験したのだ。

突然時間と家族を奪われた少年。二度と会えぬ可愛い娘を、彼は今日も探し歩く #呟怖

「夢で、昔住んでいたアパートの子供部屋にいて、窓からお前が俺の部屋を覗いて来る夢を見た」

『夜中なのになんで僕だとわかったの?』

「なんでこの夢が夜中の事だとわかったんだ?」

#呟怖

ハロウィンの夜、とある団体と意気投合した。皆シンプルながら不思議と完成度の高い屍具合だ。
と思っていたら本物だった様で話は次第に死に方自慢になった。
「私はこれからです」と言うと「それは楽しみだ」、
君の自慢話を待っている、と死後の再開を約束し夜明け前、私は人の世へ戻った。
#呟怖

その学校では「夜九時以降は絶対に学校に入ってはいけない」という校則がある。なので「課題を学校に忘れたから」と言えば免れるのだ。
好奇心に任せ友人と忍び込もうとした前日、学校に泥棒が入った。最上階から一階までの廊下が血塗れで、下駄箱に頭皮のみが残っていたと聞き、侵入は諦めた。#呟怖

深夜バックモニターをつけると、それを真正面に睨む男の顔が映った。#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1113932320271097857 

我らが寮の前には巨大な招き猫が居る。五年前に突然現れ、今や看板猫であるが、実はこの招き猫、よく動く。最初は右手を挙げていたのだが翌週には左手になったのだ。更には手も上げなくなり、その次には我々の眼を離した隙に香箱座りとなった。
今日は仰向けだ。私は猫缶を供え部屋へと入った。#呟怖

夕方、山奥のその廃工場では子供の様な形をした黒い幽霊が出る。
ただ何をするわけでも無く、巨大な機械の隅に、細い手すりの先に、立派な煙突の上に、ライトの陰に、小学生くらいの子らがポツンと立っている。近付くとパタパタと足音と共に消えてしまうそれは、丁度隠れんぼの様だという。#呟怖 https://twitter.com/ibuki_o428/status/1110897898579849216 

交響曲第九番を作り上げた。もちろんあの世へのチケットとしてである。
いつもと違うと評判は賛否別れ、遂にその時が来た。
「最高傑作だ!いじらしい寂しさと、投げやりで心踊るアップテンポ。
…旅路は長くございます。どうか貴方の話をお聞かせ下さい」
死神は誰よりも私の作品に詳しかった。#呟怖

八月の、日差しの刺すある真昼間に、私は近所の祖母の家に向け走っていた。とある十字路へ飛び出した瞬間、私と全く同じ白のワンピースと麦わら帽子と、お土産のひまわりを抱えた子が左右前から三人、同じ様に飛び出したのだ。
ゴチンと転び蹲り、頭を抱え眼を開けるともう誰も居なかった。#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1109042830125629440 

「実話なんだけど」
そう言い先程自分が創った話を聞かせると、友人が「それ知ってる!」と言い出した。
「その赤い女が追ってきて、それで…」全て当たっている。

「でさ、この女はこの話を創った奴の所へやってくる」
不意に言われ驚いて顔をあげると先程まで想像していた女が目の前にいた。#呟怖

それは通り道なし、都会の人のごった返す道にいた。人は無意識に彼を避ける。「昔ここに神社があったのだ」と薄汚い彼は言った。
「汚川となり埋められ、そして忘れられる。だが仕方なき事。子よ健やかであれ」そう笑う彼は確かに氏神であった。#呟怖

明晰夢を見た。扉から夢の世界へ入ったのだ。ぷかぷかと遊び、普段と違う夢を楽しんで、そしてまた扉から夢へと覚めた。
それからどのぐらい経っただろう。学校へ行き宿題と遊びに日を費やす日々。いつも通りだが、空に浮かぶ扉を見つけてから、気付かぬ様にしていたむず痒い違和感がぶり返した #呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1106718504651096064 

殺意限界極まった為、いざ奴の命の灯火を消してやろうとある穴に入り込んだ。「名前順に並んでるよ」と死神が言うので さ行を探す。…あったぞ。
す、はどこだ。
す、す、す…あった、あったけど、

「鈴木宏」
そこに広がる同姓同名。
「ほら、僕らはプロだから」
カカカ、後ろで死神が笑った。#呟怖

一階の住人に呼び止められ部屋に招待された。「最近足音凄いけど大丈夫?」と言うのだが流石に私だって音ぐらいの配慮はする。「それ多分私じゃ…」

ドドドドドドドド!ドン!ドン!
言いかけた途端、私の部屋から足音が聞こえ、階段をかけ下がり、この部屋の前に何かが降りてくる音が聞こえた。#呟怖

ある山で複数人の行方不明者が出た。捜索隊が探し回り、やっと発見されたが残念な事に全員遺体であった。
それからその山は立ち入り禁止となっている。
どうすれば人間を加工した跡のない崖の真ん中の壁に足首、靴だけを飛び立たせた状態で埋め、圧死させる事が出来るのかわからなかったからだ。#呟怖

朝、家のポストを開けると切手なしの封筒が入っていた。
開けてみるとそこには、まるで酷く気の狂ったかの様な文字で、紙いっぱいに無数の住所が書かれていた。
そして最後に鍵が一つ入っていた。

母にそれを伝えると、「行かなきゃ」と呟き、それ以来母は行方不明だ。
#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1105385837355646976 

姉が瓶にて何かを飼っていた。
見せてと言うと「声を出さない事、必ず三番目の目をみる事、恐れを見せない事、秘密にする事」と、守れそうにない約束事を言ったので断念した。

ある日、その瓶が割れていた。
「成長して割れたみたい」
小瓶の周りには、黒くやたらと長い髪の毛が一本落ちていた。#呟怖

船から崖を見上げると、背広の男が海から崖へと登っていく様子が見えた。
驚いて崖下へ行くと、先ほど見た様な背広の男が水面に浮いていた。
「ドボン」
私のすぐそばを、水しぶきも波も立たさず何かが落ちた。
きっと今顔を上げると、また崖を登っている男が居るのだろう。
#呟怖

夜トイレへ行こうと取手を掴むと手が空を掻いた。掴み損ねたかと探り、遂に掴むとそれは斜め下を傾いていた。

ドアの外でだれかが取手を握っている。
#呟怖

下手な墓地より桜の木の方が恐ろしい。墓に埋まるは人だが、桜には桜がいるのだ。考えの読めぬソイツは全てを手中に収めた様な恐怖がある。見る人に限らず周り一帯も支配する紅は目をくり抜かれそうになる。
桜の下には人が埋まっているだろう。
悍ましい、桜はそのぐらいやってのけるのだ。#呟怖

そこには扉があった。
大きな鍵穴があり、そこから少女の声がするので覗き見ると、そこは子供部屋の様で少女が金の冠を被り踊っていた。驚いて扉を開けるとそこは他と変わらぬ寂れた部屋だった。閉めて背を向けるとまた声がする。もう一度覗くとそこには丸い茶色が広がり、そして睫毛を瞬かせた。#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1102405139472691200 

漁へ行くと水死体を見つけた。
ぶよぶよとしたそれは長い髪を泳がせて漂っている。帰りに拾ってやるからな!と叫び側を通った時、それが人ではなく水死体を模した「何か」である事に気が付いた。
しかし遅く、それは「そうか、約束だぞ」と不気味に笑った。それ以来私は家へ帰っていない。

#呟怖

深夜、気付くと幽体離脱をしていました。やたら軽い体を踊らせ、ぷあぷあと浮いているとあることに気づきました。全てが止まっているのです。星も車も、人も風も皆すべて
驚いて僕は家に帰って自分の体に入ろうとして、その時やっと気付きました。僕は死んだんです
ぶら下がる僕だけが揺れている
#呟怖

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