呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

「私の墓を掘って下さい」
ある村にて旅人がそう頼んだ。村人達はこれは大事な事だと立派な墓を掘り、旅人に一本の稲穂を持たせ埋めた。
その日から村は驚く程に豊かになった。結局あの青年は何者だったのだろう、村人達が未だ平らにならない墓を掘るとそこに骨は無く、岩があるだけだった。#呟怖

彼女は化粧の前と後で人が違う。
顔が、と言うよりも顔から身長、声まで微妙に全てが違うのだ。

ある日彼女が部屋に籠り女性と話していた。携帯を僕の目の前に置いてだ。
彼女の部屋には目立った物はなく、強いて言えば古い鏡があるぐらい。
化粧後の彼女はいつも悪戯っ子の様な目で僕を見る。
#呟怖

目玉の宝石を作ったのだがそれ以来ずっと自室の夢ばかりを見る。
どうもその目を通し部屋の風景が夢に映し出されている様だ。
不気味なので目玉を粉々にしゴミに捨てた。

そう言っていた友人が昨日亡くなった。ベッドの上で頭が破裂した状態で発見されたという。彼は何を見たのだろうか。 #呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1096986237607399426 

「笑っている狐、目を丸くして見つめる猫、人懐っこい獺らは平気で人を騙します。奴らの事は信じちゃいけませんよ旦那様」
『成る程、なら酔っ払った狸はどうだい?』
「う〜ん…あまり信用は出来ませんなあ!」

月見の席で出会った彼は太い尻尾も隠さずそう笑い、酒を飲み干した。#呟怖

四人組の客だけと大変暇なものなのに、暴雨でバイトは休めない。段々と雨は強くなり、この店に集中してるのかと思う程だ

「そろそろ迷惑ね」
そんな中女子会をしていた四人が店から出て、それからすぐ雨が止んできた。噂の晴れ女か、食器を片しに行くと床には何故か四つ程の水溜りが出来ていた #呟怖

私を車に置き肝試しに行った友人達がそのまま行方不明になった。

捜査を頼んだが見つからず、そもそもそんな人達は居ないと言う。
何をバカなと私は友人達の連絡先や家を教えようとしたのだが奇妙なまでに何も思い出せない

だがつい先日、楽しげに私を囲む、見ず知らずの人達の写真を見つけた
#呟怖

赤く暮れる階段から女が降りてきたのだが、下段に降りても顔が見えない事に気が付いた。目の前に現れた2メートルを優に超えるその女がコツンと一段降りた。
─あれは顎だろうか。巨大な丸い、灰色の皮膚が見える。もう一段と女が足を上げドス黒い唇が見えたところで、僕はそこから逃げ出した。
#呟怖

新しげな財布が塀の上に置かれていた。落し物だろうか、興味本位で財布を開くと、突然そこからぬるんと腕が伸びてきたので驚いて川へ投げてしまった。

次の日、投げた筈の財布がまた塀の上にあった。
そういえば最近、近所で行方不明の話をよく聞く。

やたら綺麗なその財布は今日もそこにある。#呟怖

「地獄は良いぞ、整備は整っているしこの世と同じ様な生活だ。
なんたって野心家や政治家が多いからな!其奴らは大体地獄に落ちてるから、自分の為ならと色々整えてくれるんだ。天国?あんな原始人みたいな生活はしたくないね」

この言葉は悪魔ではなく、化けて出た祖父からの言葉だ。
#呟怖

私にはある日課がある。それは一日一回蔵へ入り、広げたままのチェスを一つ動かす事だ。すると翌日不思議な事に敵の駒が動いており、また己の番という訳である。いつしか決まった約束で負けた方は何かを盤に置き、またゲームを始めるのだ

埃まみれの蔵にある足跡は盤に飴玉を置く自分一つだけ #呟怖

さっきから部屋の角を見つめている飼い猫と幼いの娘。
一緒の方向を目で追っていって
ゆっくりとこちらを見て、
その途端、娘は悲鳴をあげ泣きじゃくり猫は声を荒げ威嚇しだした。

娘に手を引かれ猫の後ろへ回った一瞬、紫色の足が三本、僕の背後に居たのが見えた。
#呟怖

その遺体は事故により背中が裂けていた。解剖を望まれた為傷口を調べていくと皮膚の裏に何か模様がある事に気が付いた。剥ぐと背中全面に札のような模様がある。傷はそれを真ん中で裂いていた。
それを家族へ伝えると頭を下げ去っていった。ただ、去り際に呟いた「成功」が何の事かはわからない
#呟怖

深夜「人が落ちた」というナースコールがあったので窓の下を見たのだが、そこには何もなかった。
「という事が昨日あったんですよ」そんな話をしていると、「私の階の患者さんも同じことを言った」という人が各階毎に現れた
部屋は真直ぐに同じ号室
しかしその真新しい病院で投身自殺の噂は無い。#呟怖

ぬいぐるみを取り合っていると、母はそれを掴み袋を開ける様に引き裂いた。その途端ぬいぐるみは同じ二つに分裂し、母はそれに色の違うリボンをつけて渡してくれた。

「なんで私達は双子なの?」母に聞いたことがある。
「とても可愛かったからよ」そう言って母は私達に色の違うリボンを結った。#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1090226001609555968 

その巨大な沼の水を抜いた時、最初に出てきたのは起立した自転車だった。
意外にも汚れていないそれを越し、沼の底が現れるとそこにはテーブルやソファーなどの家具一式が丁度リビングの様に配置された異様な一角があり、また沼底一面に自転車のものであろう車輪の跡が何本も引かれていた。#呟怖

僕の括った桜の木の下で君は泣いていたね。垂れる僕と伏せる君と真ん中の僕。怖ける程に紅い桜だった。それから一人ずっとそこで目紛しく変わる町を見てきた。
そしてある春、すっかり顔も格好も違う君が通ったので僕は思わず君の髪を掴んだのだ
振り返った君はあの時と同じ顔で、桜を見上げた。#呟怖

お化け屋敷から覗いたのは、ピカソの書いた人体模型の様な馬鹿げたマネキンだった。それは一瞬だけ幕の下から覗き引っ込んだ。学園祭らしいと思いながら中へ入ると先程の様な人形はおらず全て人間であった。
「人体模型はいないの?」と出た後に受付へ聞くと「流石に借りれないよ」と答えた。
#呟怖

「最近巻き爪なのか、右手親指の爪が痛いんだ」
そう話す友人の右手親指を、酷い形相をした老婆が恨めしそうに握っているのが見えた。

後日友人は万引きで捕まった。
どうも常習犯だったらしい。
パトカーを見送る経営夫婦の奥さんは以前見た老婆であった。
#呟怖

その白装束はウエディングドレスであった。「いつ買ったのかは知らないけれど遺書と共にクローゼットに入っていたの」と事故死した友人の母は泣いていた
火葬後、トレーを引くとその友人の骨は異様な程完璧に残り、さらにその骨は染め上げた様に真っ黒だった

彼女は一体何と結婚したのだろうか
#呟怖

「ごめん、自分じゃ止められなかった。このお守りをもって寺へ逃げてください。緑が来ます。」

小学生の頃に同じだった旧友から、そんな手紙が遺書として届いた。
そういえば昔その友人と緑色のお化けを見た。

その手紙が届いた頃から、目の端でちらちらと緑色が視界に入る気がする。
#呟怖

七不思議を探そうとクラスメイトに聞いたのだが、全員全く違う噂を言ってきた。

先生にも聞いてみると「そうだなあ、クラスメイト全員に七不思議を聞くと、全て違う答えが返ってくるというのがあるなあ」と答えた。

先程まで騒がしかった教室が静まりかえっている。
#呟怖

「俺の顔を描いてくれ」と男に言われる夢をみた。起きた後もしっかりとその顔を覚えていたので、描けと言われれば美大生の名にかけて!と意気込んで彼の肖像画を描いた

完成した次の日、朝起きるとその絵が真っさらになっておりそこには「有難う。これで会いに行ける」と起き書きが書かれていた
#呟怖

その掌よりも少し大きな水晶の原石には、幽霊の化石が入っている。

太陽には消えてしまうが、月光に暫く当て透かしてみると、丸い額に薄い眉、瞑ったままの睫毛の長い右目、ふっくらとした頬と今にも寝息をたてそうな唇が薄らと浮かび出る

欠けた君の左側を撫でながら、今日も僕は夜を更かす。
#呟怖

私は昔から悲しい事があると同じぐらい嬉しい事が起きる。

しかし最近、その法則が無くなってきた。今日も友人の葬式だというのに宝くじ一つ当たりやしない。

母の葬儀なら、きっと良い事が起きるだろう。

「悲しいなあ」
笑う口元を隠し、私は次の計画を立てた。
#呟怖

「事故を起こして病院に入院した。
真っ暗で心細いから見舞いに来てくれ。935号室だ」

深夜そんな電話が掛かってきた。
「明るくなったら行くよ」と言い、今病院にいるのだが、病院は8階建で935号室など無い。

電話が鳴る。
「夜が長く感じる、早く来てくれ」
友人は今どこにいるのだろうか
#呟怖

ある読書家が殺された
世捨て人と言われたその人は世の明け暮れを関せず貪り食うように延々と本を読み続けていた

「叫び声がした」
連絡を受け警察が家へ入るとそこには放心した強盗犯と家主の遺体、そして部屋には血飛沫のように文字の羅列が飛び散っていた。
#呟怖

その巨大団地は要塞の様であり、一度迷えば協力無しには家に帰れない。だから私達子供は危険な遊びという事で皆で鬼ごっこや隠れんぼをしていたのだ。
昔の記憶だが、そこではよく白い影がおり、無邪気にもその影を巻き込んで遊ぶ事も多かった。思えばそこは、幽霊と子供が混じりあう空間だった。#呟怖

山奥の廃神社で木登りをしていると、何かの気配を感じた。
ザッという音が聞こえたので下を見ると、伸びきった雑草が鳥居から社まで一直線に書き分けられ、先程には無かった獣道が出来ていた。
ふと花の香りが鳥居から漂い、段々と社へ行き、その瞬間獣道は消えてしまった。
#呟怖

「お元気でしょうか?
そろそろでしょう。貴方の席は用意してますのでそろそろ此方へ移住しなさい。人間が何百年も現世に居るべきではないぞ。若者に生を譲るべきである。あと盆に其方へ遊びに行きます。
古き友人より」

閻魔に上り詰めた友人は元気そうだ。
僕は当分くたばる予定はない。
#呟怖

「この大学の子が髪の長い女に追われる夢を見たんだって。でその話を聞いた子が同じ夢を見たらしいよ。

でさ、一昨日その話を聞いた陸上部の日本代表の子がやっぱりその夢見たらしいんだけど、余裕で逃げれたって。女過呼吸起こしてたってさ」

私が見た謎の夢は、予期せぬ形で解決したようだ
#呟怖

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