呟怖.ORG | 呟怖

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#呟怖

この山を越えられそうにない。
長い間、同じ所をぐるぐる歩かされている気がする。夜も明けそうにない。飢えと渇きで死にそうだ。

ああ、救かった!

あの遠くの灯り。近くに誰かいるんだ。

おい、ここだ。おい、

無視するな

ああそうか。こんなボロボロの足で、

憑いて来いと言うんだな? https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1113274964403060736 

#呟怖

同窓会に現れた彼奴の肌は、昔にも増して緑化していた。

自らカラコンを取り、虐めの原因となった蜥蜴のような瞳を見せてくれた。

そして俺達を赦した。

後日、彼奴が嘗ての同級生と片っ端から寝ていると聞いた。

思えば俺も警戒すべきだった。

翌年産まれた娘は、彼奴と同じ眼をしていた https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1112834202695696384 

#呟怖

ヒト型を模す。一種の擬態だろう。そうやって獲物を欺くシェイプシフターだ。

瞼を閉じたら正体を現す。奴は肢と口が多い。それも人間が期待するようなセクシーな唇じゃない。円形の口に牙が連なる様はまるでルーレット。

正体は不明。捕獲しようにも、黒い墨を吐いて姿を消してしまうからだ https://twitter.com/str_reo8/status/1111077669582471168 

#呟怖

熊に遭遇し、命辛々小屋に逃げ込んだ。暫く小屋の周囲をうろついていたようだが、漸く静かになった。それでも出るのはまだ早いだろう。

どん、どんどんどんどんどんどん

「大丈夫ですか?警察です」



安堵で笑みが溢れる。

しかし扉に手を掛けた時にふと思う。

警察を呼んだ覚えはない https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1112553794309521408 

#呟怖

「このカーナビ嘘吐きなんだわ」

友人が妙なことを言う。

「何m先左方向です、とか言って俺を崖から落とそうとした。だから此奴の言葉は信用しない」

それでモニターの地図ばかり見て運転を。でも、その地図も…

友人は崖の前でカーナビを叩き割った

〝もうすぐ、目てっ、地ォワーーーー〟 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1112553794309521408 

#呟怖

仮想現実のFPSが面白い。刃物や爆薬、車で轢殺する等、生身のサバゲよりも自由だ。

ただ変な噂がある。

「モナリザを見たら逃げろ」

異様に画素数の低い3Dのモナリザ。NPC(プレイヤーが存在しないキャラクター)で、今もこの箱庭の何処かにいるらしい。

しかし公式はその存在を否定している https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1112165305407557632 

#呟怖

当たり過ぎて怖いと噂の占いアプリをDL。早速「占う」をタップする。

成る程、見事に本質を突いている。但しこの先は有料。課金してみよう。

そして続きが届く。これがまた的確で、まるで本当に霊視でもされた気分だ。

ただ気掛かりな事がある。

まぁ良いか。積年のお悩みは晴れたんだから https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1112181222279540739 

#呟怖

夢の中でいつも一段だけ抽斗が開いていた。それが最近、夢の中で収納した物をこっちの世界へ転送出来ることが判った。

以来、色々持ち込んだ。さっきも一眠りして強盗して来た。

そんなわけで寝起きに欠伸してたら、独りでに開いた抽斗から血塗れの額がこっちの世界を覗き込んで

「鞄返せ」 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1110958281034330112 

#呟怖

錆びが血糊のようだ。匂いも。
煤と黴と、毒ガスの入り混じったような、嘗ての残り香が未だ巣食っている。

この廃工場は密売や情事にも使われたが、今は誰も立ち入らない。徐々に視界が濁り、息も出来なくなるのだという。
そして幻覚症状。

緑色の肌をした作業服の男達に囲まれるのだという https://twitter.com/ibuki_o428/status/1110897898579849216 

人が今にも飛び降りようとしていた。その背中を押したのは野次馬共の下品な罵声。挙句、死体を写メる奴等まで。

哀しくなった。

人の命を、何だと思ってるんだ。

さぁて飯も食ったことだし、今夜は #呟怖 でもやるか。どんな話にしよう。ええと、

「…燃やし……芝刈り機が…」

#呟怖

酔ったのか、路地で眠っている女がいた。

こんな時はそっとして置くもんだと思ったが、女が身を起こした。

「ここどこです」

「どこ、って…それより病院へ行かれた方が」

女の目には酷い痣。

「あれ、こんな痣、身に憶えが…」

女は未だ横たわる、自分自身の 抜け殻 を見下ろして言った https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1110299181791346688 

#呟怖

「おはようございます‼︎」

気持ち悪い会社に入ったもんだ。揃いも揃って腹の前で手を組み、大声で御挨拶。

そうして仲間達はみんな蝕まれ、奴隷になっていった。こんな忌まわしい会社は燃やしてしまえ。

ああ、よく燃えてる。

積もった雪も溶けてく。

朝には、みんなの洗脳も溶けるかな https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1109565974540238848 

#呟怖

ピエロがいてキモいので、足早に通り過ぎようとした。でも駄目だった。ピエロにいきなり、キスされた。

ば ち っ

痛っ

「ホチ、キッス、なんちゃって」

ピエロの門歯はビーバーのように鋭く、ホチキスのように銀色で、私の血が付いていた。

「うひゃひゃ‼︎うひゃひゃひゃひゃひゃ‼︎」

#呟怖

北が判るという男が、目と耳を塞がれた状態で実演するそうだ。

「北が俺を招ぶのさ」

観衆の嘲笑も露知らず、ずれた方角へ歩み出す。そっちは北じゃない。鬼門だ。

結局彼はそのまま闊歩して、北東の盛り塩を蹴飛ばした。

「ほら、聞こえない?今めっちゃ言ってるよ、全員連れて来いって」

#呟怖

少年が砂場でミニカーを押している。そんな車に砂漠は走れない。死んぢゃうよ。

「走れるよ」

走れないよ。

僕は没収したミニカーを口の中で噛み潰した。

「死神が乗った車は、もう廃車したよ」

少年の母親のピンヒールが僕の側頭部を貫いた。

砂漠に唾棄された鉄くずに死神が座っていた

#呟怖

ベランダの端には、隣戸との境に避難壁がある。非常時に破壊出来る、というものだ。

ある晩、それが破られる音がした。

何事かと思ったが、何事もない。ただ、壁は破れている。

私は隣戸に入ってみた。

そういや、空き部屋だった。

不意に、

私の部屋のベランダの窓が閉ざされる音がした https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1097730021999820806 

#呟怖

燃やした。燻り出す為だ。

焼け死んで貰っても良い。

業突く張りなあいつだから、物を掻き集めてる間にBBQになってるかも知れない。それもあいつらしくて良い。

でも、何なら燻り出して自分で殺したい。丁度ここに芝刈り機がある。自分で使いもしない癖に。

今からこいつで しば いてやる。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1107950398478807040 

#呟怖

寂しかったから、二人暮らしを始めた。但し、本当は独り暮らしだ。

イマジナリーフレンドだからだ。

でも恋人が出来て、いつの間にか同居人のことを忘れていた。

ずっと一緒だよって、約束したことも忘れてた。

いつの間にか、あれは変異していた。あんな、ピラニアみたいな口じゃなかった https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1107568351478345728 

#呟怖

夢の中では自由自在だ。空も飛べるし、全て思い通りだ。

ただ、一つだけどうしようもないのがいる。

女だ。近所に越して来た女が毎晩俺の夢の世界をジャックして、散々な目に遭わせてくる。

そして翌朝家の外で顔を合わせる都度、意味深な笑みを送ってくる。

逃げられるなら、引っ越したい https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1106718504651096064 

#呟怖

容疑者の家宅を捜索中、地下室を発見した。これが縦に深く、我々は闇に呑まれてゆく。

そこには、被害者と思わしき少女がいた。

「大丈夫ですか‼︎」

すると彼女は言った。

「月に帰れる?」

「月?」

「月から迎えに来たんでしょ?」

彼女はそう言って、地上へ通じる丸い光を指差した

#呟怖

上階の足音が酷く、音を追って天井をど突く生活だった。

遂に奴が来た。何故突くんです、だと?

「お宅の足音が悪い」

「そこの天井の掠れた箇所、よく突いてますよね」

「あんたがこの上で跳ぶからだ」

「丁度棚があるので無理です」

どん

天井に足跡が現れた。

どんどんどんどんどん https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1106081859283238913 

#呟怖

依頼が舞い込んだ。

盗撮写真が同封された謎の手紙が何度も届くので調査して欲しい

とのこと。

しかし、これを撮ったのは私だ。

依頼人の友人の企みだ。

依頼人は友人の企みで私に盗撮され、友人の紹介で私に依頼した。

しかし私も運が悪い。

あの二人はグルだった。

示談金を払わねば https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1105385837355646976 

#呟怖

うちでは物件情報を包み隠さず開示している。顧客の信頼が大切だ。

それでもたまにクレームが入る。

「お宅は幽霊屋敷も扱ってんのか」

こういう貴重な報告を水に流すようでは駄目だ。大切な顧客に魔窟を紹介したくない。それに、

「ここにします」

一部の変態はやたらと魔窟に住みたがる https://twitter.com/kurohacci/status/1104513729914331136 

#呟怖

帰り道がある地点からレゴになっている。

電柱の陰に、ブロックで造ったような女が静止している。横顔もモザイクのようで気持ち悪い。

帰ってみれば、家がない。レゴだから、付け替えられたんだと思う。

代わりにそこに墓標のパーツが置かれていた。

そして振り返るとさっきの女が真後ろに https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1103853475203440640 

#呟怖

「奴に大蒜を食わせよう」

そんな経緯で企画された闇鍋。その誘いに奴は快諾した。

当日、暗視カメラを設置した部屋で闇鍋が決行された。

大蒜係は高橋だ。

高橋が大蒜を取り出すのを、

奴は闇の中でじっと見ていた。

その次にカメラを。

それから三年。

俺達が奴等の家畜になって三年 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1103492224786952193 

#呟怖

闇鍋にて。

「蕎麦アレルギーだもんね」

「うん」

それはフェイクの弱点として拵えた嘘だった。

でも、この香りは、蕎麦だ。

暗闇の中で、蕎麦粉が湯気で立ち上るのが見えた。

「知ってたよ。蕎麦アレルギー、嘘でしょ。だから入れたんだ」

それでも彼は私をきっと恨んでる。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1103492224786952193 

#呟怖

「土左衛門だ」

俗に水死体である。確かに、クレーンで揚げた網の中に女と思わしき体が見える。

だがそれは暴れ始めた。

「生きてるぞ!」

助けねば、と思った。
しかし網は見る見るズタボロになり、女が船の上にどさりと落ちた。

その両腕の骨格はノコギリザメの上顎のようにギザギザで、 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1103128093588258818 

#呟怖

皆で背泳ぎしていた。

「あれが北極星か」

「さぁね」

正確には、ただ潮に揺られていた。

「じきに夜明けだ」

と、その時、

背後から伸びた腕が私を海中に引き込んだ…

そして目が覚めた時、私は海岸で友人に介抱されていた。

目を遣れば、夕暮れの海にうつ伏せの人が沢山浮かんでいた

#呟怖

僕は最近ラムネで クスリごっこ をする。

同窓会で再会した同級生に奨められて、という設定だ。

クラスメイトを数人誘ってヤると、リアルで面白い。

ある日、先生に見つかった。

「何してるんだい?」

「クスリ」

先生の目の色が変わった。

「うちにも沢山あるから、君達も来ないか?」 https://twitter.com/ButaPonz/status/1102412700972244992 

#呟怖

おい、動画観てるか?
今からそっちに行くぞ。逃げるなら今だ。
通報するのか?私は警察だぞ。どの道、お前を殺す。苦痛を与えてやるぞ。お前が必死で逃げる様が楽しいんだ。

笑うな。笑うなクソ野郎。少しは恐がれ、そして地獄へ堕ちろぉ。家族を奪われた恨みはデカイぞ、今から走るからなぁ https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1097746259857702912 

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