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#呟怖

街の品位を損なうから出てけってか?

口で言え。

この街はスノッブの巣窟だ。連中はおれを無視する。そんなに金持ちが偉いか。

この路地はおれの縄張りだ。

侵入者にはドラム缶でも投げてやれば、途端に肝を冷やして逃げていく。傑作だ。

おれは畜生だ。

野良猫にしか気付いて貰えない。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1100953884434939904 

#呟怖

「知ってるよ。それは汚い金でしょ」

したり顔で問い詰める青年。

「洗浄するさ」

と、答える男。

「いや、通報してやるね。汚物は除去だ」

「そうか」

男は何の躊躇いもなく青年の額をぶち抜いた。

「これでこの金はもう綺麗な金だ。お前が生きてると金が汚れる。汚物は除去だ」

#呟怖

このタグは呪われている。

こんな経験はないだろうか?

どうせフィクションなのだからと言って、話を紡いでいる間に悍ましい思考に支配されていた。

あとで読み返してみたら、自らの正気を疑ってしまった。

自覚が無いだろう。

呟怖に呪いをかけているのは紛れもなく、我々作り手なのだ。

#呟怖

「神は存在しない。存在したとしても人間が思ってるようなイイ奴じゃない。善悪の概念すらないんだろうよ。どうせ救済も天罰もサボってボケーッとしてるんだ。いるんなら、今すぐに俺を殺してみろ」

彼に天罰が落ちた。

但し、人の手によって。

どうやら人が思う神は存在したようだ。

#呟怖

近所の娘さんは虐待を受けているようだった。たまに蔵から物音や悲鳴がするのだ。

私は警察に通報した。

そして娘さんは 逮捕 された。

親御さんもだ。一家の罪状は誘拐、殺人、死体遺棄。

廃墟と化した蔵は今、犬小屋と呼ばれている。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1100953375963676672 

#呟怖

「学校は好きですか?」

小学生の頃に配られたアンケートの項目だ。

「誰かは分かりませんが、この中で一人だけ学校が楽しくないようです」

皆の視線は ある女の子 に注がれた。

でも本当は、それを書いたのは俺だ。

本当は楽しかった。

俺はただ、朝っぱらから起きるのが嫌だったのさ。

#呟怖

あれは多分、近所でも有名な婆さん仕業ですよ。

あの家に独りで住んでるそうなんですが、ここ最近どうも様子がおかしい。何でも、家財道具を道路に放り出すらしいんですよ。

あ、絶対に触らないで下さい。

では私はちょっと電話します。

もしもし警察ですか? https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1100155633637027840 

#呟怖

青年が路地裏を歩いていると、女の嘆きが聞こえてくる。

「つら。リスカしよ。。」

「大丈夫?」

顔を上げた女は中年の男だった。

「うわ…」

Twitterに仮想現実世界が適用されて数十年。

その一帯は歪に再現された平成の街。平成一色のAI達が終わりのない虚しい生活を送っている。

#呟怖

「我々を食うな」

世界中の家畜が主張を始めた。

それでも人類は肉食を辞めない。それが日常の一部だからだ。

「肉食は不当な搾取だ」

テレビ番組で牛がコメントしている。

「ふん。世の中はな、弱肉強食なんだよ」

「その通り」

男が咄嗟に振り向くと、沢山の犬や猫が涎を垂らしていた https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1099702086831243264 

#呟怖

冷え切った保存液が滴り落ちる。

鮮度が命だ。お客さんの腹の中に入るもんなんだから。

食べ物ですか?

いいえ、内臓です。グロテスクだろう。でもこれで救われる人間が沢山いるんだ。

生きたい人間が生きて、

死にたい人間が死ねる。

俺は良いことをしている。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1099869973369970689 

#呟怖

「もう止して」

そう言って手を引いたら、君は私を睨むでしょう。昔からそうだった。いつも喧嘩してた。

君はいつも顔を赤くして怒ってる。沢山の人を傷付けたでしょう。でも止められなかった私が悪い。

だって、いい加減に気付いて?

私と君は元は二人で一つ、

良心と悪意 なんだから。 https://twitter.com/astrono77153462/status/1099332033967517696 

#呟怖

この木にはこんな逸話がある。

この木で首を吊った女がいた。後方のマンションに住む男が原因だ。

女の父親は気が触れた。そしてこの木に無数の目を刻み込んだ。

男を四六時中、睨み呪う為に。 https://twitter.com/kurohacci/status/1098206969582694400 

#呟怖

自宅にいると、鐘の音が近付いては遠退いていく。

毎度ベランダに出てはみるものの、音の正体を掴めない。

ある日、また鐘の音が。諦めて部屋からベランダを見ていた。

ゴーン、ゴーーン、

何か降ってきた

ゴーーーーーーン

人だ。

あの男は今日も、各階のベランダに頭をぶつけている。

#呟怖

アメリカのある牧師の主張。

「ハロウィンは危険だ」

どうやら日本の形骸的なハロウィンも例外ではないようだ。

渋谷区では今でも、まるであの夜のように乗用車やトラックが逆さまにひっくり返っていることがある。

バッテリーの異常が原因で、辺りに硫黄の匂いが立ち込めるという。

#呟怖

とても怠慢な作家がいた。
ある日から仕事熱心になったという。

しかし、急死した。

「折角やっと精が出始めたってのに、皮肉なもんだなぁ」

そう言った友人は知る由もない。

仕事に精を出せたのは、作家が自分自身にかけた ある呪い の御蔭である。

「一日に一つは話を書かないと死ぬ」

#呟怖

クマのぬいぐるみにロボットを仕込んでみた。マイクとスピーカーも搭載したので、会話も出来る。

「おはよう」

なんて言ってくれて、とても可愛い。

ある時、旅行で一週間留守にした。帰宅すると、冷蔵庫の前に食料が散乱していた。

獣の唸り声がした。

#呟怖

ぼくは春休み明けから小学四年生だ。でも、全然うれしくない。

四年生から上は誰も笑わないし、歩き方もおかしい。みんな死んだみたいな顔をしている。

たぶん、四年生になると死んでしまうにちがいない。

だから今日は、ぼくら三年生で自分達の葬式をやる。

#呟怖

ひと組の男女がおれの人生を変えた。

「彼女の 妖精の粉 を浴びて、楽しい事を考えれば、空を飛べるんだよ」

男がそう言うと、女がおれに粉を吹きかけた。

そうだ、妖精の粉を吸ったおれは空を飛べるのだ。

おれはもうかいしゃにいかなくていいし、

ビルの屋上から飛んだ。

#呟怖

部屋にデジタル時計があるのだが、明らかに表示がおかしい。

77:38

次に見た時、時刻は全く進んでいなかった。
ただ、デジタルの「8」がイかれて「H」のようになっていた。

77:3H

最期に見たのは夜中。

物音がしたので目が覚めた。
時計がひっくり返っていた。

HE:LL

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