呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

#呟怖
#実話

本社から支店へ戻る
広い4車線の道路で
フッと
黒いズボンの人が
対向車線から
走り込んできた

慌ててハンドルを切るが
避け切れないと
思った

何も
ぶつからなかった

そのまま
ミラーと後ろを交互に見
取り合えず支店へと戻る

道路には
何も
誰も
いなかった

良かった
のか?

#呟怖

田舎の祖母の家は
それは大きく広かったが
なぜか
玄関に拡声器がついていた

民家に似合わぬソレは
見る度に胸のざわつきを覚える

何か
嫌な感じがしてならない

「ありゃあ、池の神様の声を聞く道具だ」

数年に一度
拡声器から
声がするのだという

それは
里の子の名を

里中に響かせる https://t.co/G1KwnVwbdE

#呟怖

島の入口の
木造の建物には
島の中心に向けた
スピーカーがついている

役場だ

ただ一人の職員の
唯一の仕事は
毎日十八時の定時放送だ

スピーカーが震える

「皆さん、左様なら」

今日も
何も
起こらぬように…… https://t.co/G1KwnVwbdE

#呟怖

郷の小学校が
とうとう廃校になってしまうと言う

言い伝えを信じない若い県議は
田舎はこれだからと言わんばかりだ

郷の者や郷長の言い分は却下され
木製の校舎は閉じられた

それから

毎晩

廃小学校の地下から

何かを打ち付けるような

音が

聞こえる

また

郷の者が一人

消える https://t.co/G1KwnVwbdE

#呟怖

工事で
駐輪場までの道が封鎖され
いつもは通らない道を通る

好き勝手にのびた雑草が
道路にはみ出ていて
足をとられた

帰り道
用務員さんが
草を刈ってくれた
道の端には

半分
土の中に埋まった
お地蔵様が
ずらりと
並んでいた

刈り残された蔦が
手招きするように
揺れる

#呟怖

まただ

学校帰り
また
私を見た

黄昏とでも言うのか
すれ違う人の顔も判別できぬ
夕暮れから夜にかけて

最初は
学校近くのコンビニの
ガラス面に映った
私だった

次は
最寄り駅の
同じ制服の
私に似た誰かだった

今日は
隣のマンションの
入り口に立っていた

だった

私だった https://t.co/UhfDvIbv7E

#呟怖
#実話

昭和後期
歩き始めたばかりの
娘を連れ
競馬場へ訪れた

券を買い
馬を見

気づけば

娘が居ない

警備員と
探し回った挙げ句

数時間後
地下駐車場で
全身
真っ黒に汚れた娘が
見つかった

幼子が
一人で来れる場所ではない

泣き喚く娘は

誰に
何を
されたのか

何も覚えていなかった https://t.co/8Vc6X1wnyv

#呟怖

田舎の曾祖母が入院した

百近い曾祖母は
頑固で
離島で一人
暮らしている

カクシャクとしていただけに
いよいよかと
家族総出で見舞いに行く事になった

病院は古臭く
カビの匂いがした

病室は薄暗く

曾祖母は
骨になって寝かされていた

「…ちゃん…?」

骨の曾祖母が

私の名を

呼ぶ https://t.co/2FObvwoyRK

#呟怖

夏休み
サークル仲間で
廃小学校を利用したホテルに
泊まることになった

用務員姿の男から鍵を受け取り
校内に入る

昭和初期の小学校は
変な郷愁感があって
思わず廊下を走った

男子がふざけ
押し合った拍子に
廊下の鏡が割れた

鏡の後ろに扉があった

「おしおき部屋です」

用務員が嗤う https://t.co/2FObvwoyRK

#呟怖

実家の団地に10年ぶりに帰省した

懐かしさとボロさと
こんなボロ団地にまだ人が住んでるのかと
そんな事に驚く

いや
10年前からボロかったな

なんて思いながら
実家の鍵を鍵穴に差し込み回す

なぜか鍵穴から水が滴った

チャイムを鳴らすが
聞こえない

扉を開けると

水が…… https://t.co/2FObvwoyRK

#呟怖

その築45年のアパートは
広さと安さが売りで
ほぼ全戸に子持ち家庭が入っていた

だが
ある日を境に
ピタリと子供の気配がしなくなった

隣も
隣の下も
引っ越したらしい


電話が鳴る

管理会社だ

「下の方から、お子さんの騒ぐ声が気になると苦情が…」

我が家は

夫婦二人である

#呟怖

ここ数年支払いが無い家に
片っ端から電話をかけていた

年寄りが多い地域なので
耳が遠いのか
電話がなかなか繋がらない

やがて
「もしもし?」
一つの番号にやっと人が出た

集金に行く旨を話す

電話の向こうは賑わっていた

「待ってますね」

車を回し

到着した登録の住所は

更地だった

#呟怖

他界した
祖母のタンスが
カリカリと

#呟怖
#返怖

映画館で
隣に座ったやつがずっと
ブツブツブツブツ
うるさい
苛ついていると
ふと
ソイツが席を立った
トイレだろうか?
そのまま
映画が終わっても
帰ってこなかった
残されたポップコーンからは
相変わらず
ブツブツブツブツ
文句が聞こえてくる

キャラメルが気にくわなかったらしい https://t.co/IlKF82Vbgc

#呟怖

同棲中の彼が
ストレス性の便秘だというので

ピコスルファートナトリウム水和物製剤入り珈琲を飲ませた

「愛情たっぷり珈琲よ」

トイレから出れたら
またあの女の所に行くのかしら?

水分補給にとレモン水を差し入れる

「どこかで変な物でも食べた?」

勿論
レモン水にも一本全部入れた

#呟怖

「ねえね、お腹すいた」
「大丈夫、少し進めば郷がある。ご飯わけて貰おう」
「ぼくの分、ねえねにあげる」
「ダメだよ。坊は男の子だからねえねの分まで食べなきゃ」
「つかれたよう」
「少し休もう」

飢饉の折

隣村から訪れ

道祖神の手前で力尽きた幼い姉弟は

毎年

ここで力尽きるのだ https://t.co/nP9ftKdZ5u

#呟怖


だな

目の前に広がる光景に
ぼんやりとそう思う

目の前には木々と草


だろうか?

やけに視点が低い

そして
やけに寒い

山だから
だろうか

視線以外動かす事ができない

ふと

音がした

涎を垂らし近付いてくる野良犬の

目に

俺が映っている

地面から

首だけ出ている

俺が https://t.co/MANMsXUDIT

#呟怖

Wの音楽フォルダの【ヒーリング】が悲鳴を集めたモノだった。

と、Sに話した。
兎に角、一人で抱えていたくなかった。

Sは大人しくて優しくていつもニコニコして話しやすい。

「そっかぁ。あ、僕のヒーリング音源聞く?」

ソレは
「ヒッ!」と小さく息を飲む呼気ばかりを集めたモノだった… https://t.co/CC5gbxyyqe

#呟怖

ポマードが苦手かって?

ちょっとした勘違いなのよ

マヨネーズは当時
ポマードと間違われたりしてたのだけれど

語源はマオンのソースという意味なの

真言(マントラ)が練り込まれた整髪料なのだと思い込んで

慌てて逃げてたってワケ

まぁ本物のポマードも臭くて苦手なのだけれど https://t.co/1tLHPiI1jV https://t.co/3K3F6uaD20

#呟怖

「見て貰いたい写真とは、この『お菓子の家』で間違いないですか?」

そうです。

「怪異のお話かと…」

先生は『迷い家』というモノをご存じですか?

「勿論です」

祖母が幼い私を喜ばせようと作った『お菓子の家』は一年に一度、現れます。
私はソレから50年間、逃げ続けているのです。 https://t.co/jduDZVk1s9

@Thgiliwt_nwoT #呟怖

セーマグぬちゃーがさたすん
うま行ちゅるう嬢さんう待ちなさい
夕焼きくむぬぬでぃっち
うんじゅがかーがーぬぬだらー
タカジョぬんじてぃちゅーる3秒前
ビックリたまぎたるマブイーや
うとぅちまじむんぬオヤツやいびーん
ハンダンミーぬ忠告ー
ちちょーちゅるぬが吉なぬさ
(沖縄弁変換後)

#呟怖

セーマグ達が噂する
そこ行くお嬢さんお待ちなさい
夕焼け雲が伸びてきて
あなたの影が伸びたなら
タカジョが出てくる3秒前
ビックリたまげたマブイーは
落として魔物のオヤツです
ハンダンミーの忠告は
聞いておくのが吉なのさ https://t.co/9KZITXQ9sk

#呟怖

夜中に鳴くは 猫の子こねこ
母猫こいしと ぴゃあぴゃあ鳴くよ
深夜に響くは 化け猫の笛
踊れや踊れと ぴゃあぴゃあ吹くよ
明け方聞こえる 誰かの悲鳴
踊れや踊れと ぴゃあぴゃあ喚く
化け猫集会 邪魔する者は
覚悟とマタタビ 持っておいでな https://t.co/IMsaloXQqV

#呟怖

職場の先輩であるオバサンが椅子に座り込んで立てないと言う。

「めまいがして…。左だけ目が回っているの」

此方を向いたオバサンの左目の中には

小さな小さなハムスターが回し車のように目玉を回して走っていた。

「困ったわぁ」

というオバサンに、ソレを教えてあげるべきか悩む。

#呟怖 #返怖

「ね。おねえさま。遊女は本気の相手に小指を渡すのですって」

サヨが許嫁のもとに嫁ぐ日
組み木の小箱が届いた

『頂いた指輪をお返しします』と

小箱は夜毎
サヨの声で囁く

「ね。おねえさま…」

嫁いだサヨには
左の小指が無かったと聞いたのは
何十年も後になってからだ https://t.co/31NNAMWrbP

#呟怖

夜中に髪を引っ張られる感覚で目を覚ました

また猫が髪を喰っているのだろう

辞めさせねばと目を瞑ったままそちらへ手をのばす



ぬめりとした手触りに悪寒が走る

一気に眠気が霧散した

目の前に

私の髪を咀嚼する

ハゲた中年男性の頭部が

恍惚とした笑みを浮かべ

消えた

#呟怖

おかしゃん、ごめんなさい。
あけてくだしゃい。
おかしゃん、おかしゃん。
ころんで、ぐしゃぐしゃになっちゃった。
ごめんなしゃい。
おかしゃん。

雨の夜に
子供の泣き声がするという廃屋の
玄関前には
もう数十年前から
定期的に
つぶれた豆腐が置かれている。 https://t.co/QgodtWlwyG

#返怖 #呟怖

井戸端会議で

買い物中に入れた覚えが無いのに
カゴに入ってた物についての
話題になった

スーパーで買い物中に思い出し
何げなく
いつも肩や腕が重く感じる方で
カゴを持ってみた

コトン

その付近を通ってもいないのに

カゴに食玩が入った

あの子が大好きだった宝石のオモチャの https://t.co/rah7azbOPS

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