呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

参加メンバーはこちら

呟怖.ORGと参加について

#呟怖

これは写真家のAさんが撮った写真です

古くて苔むして良い風情だと思った
だけど
写真を撮った時
お地蔵様は一体だった

一年後
写真の中のお地蔵様は二体に増えてた

同じ頃
近所のお地蔵様が一体消えた

以降
一年に一体
写真のお地蔵様は増え
近所のお地蔵様は減っている https://t.co/5gNKCebfh0

#呟怖

これは写真家のAさんが撮った写真です

Aさん
突然
子供の頃に
一度だけ行った灯台に
どうしても行きたくなった

カメラを持って出掛けた

けれど
灯台への道が直前で海に沈んでる

そして思い出した

子供の頃見た
灯台に抱きつく
白い大きな何か

ソレが
ほら
これですよ

居たんですよ

まだ https://t.co/DovYELaGqZ

#呟怖

落ち武者を
我らは温かく迎え入れた

村人に
我らは懇願し情けを請うた

落ち武者を
我らはもてなし
なけなしの食べ物と宿を提供した

村人に
我らは感謝し
大人しく礼儀を尽くした

落ち武者に
我らは見返りを求めた

村人に…

我らは村人を
呪い祟り…

落ち武者の為に
我らは
6体の地蔵を… https://t.co/5gNKCdT62S

#呟怖

夢で
私は
闇の中
膝を抱え
小さく縮こまり
誰かを待っている

やがてカシャンと
受話器の持ち上がる音がした

彼の息づかいが聞こえる

『もしもし』

私の声に彼が小さく悲鳴を上げる

そこで目が覚めた

翌朝

公衆電話内部に
ミッシリと
詰め込まれた
死体が発見されたと

ニュースで流れた https://t.co/qC55V0meC4

#呟怖

祖母宅の近くには
ご神木がある

その祖母の忌明
ふと
ご神木が気になった

葬儀を抜け出すと
ご神木の裏に
ぽっかりと空間があり
黄緑色の公衆電話があった

5円と書いてある

5円玉を入れると
受話器から『まいど』と声がした

それだけだった

あの後
どこを探しても公衆電話など無かった https://t.co/qC55V0meC4

#呟怖

「ミミックって知ってるかい?」

終電で寝こけてしまい
どこだかわからない駅で
放り出された私に
その男は言った

ゲームのモンスターだろう?
そりゃ知ってるさ

スマホを取り出し
圏外である事を知って肩を落とした

妻に連絡しなくては

電話ボックスに手をかける

「忠告はしたよ?」 https://t.co/qC55V0meC4

#呟怖

中学の頃
恋の叶う電話ボックスが
噂になった

そこから好きな相手に電話をかければ
結ばれるという
典型的なものだった

私も
友達と一緒になって
電話をかけた

まさか本物だと思わないじゃない?

電話に出たのは
好きな相手の父親だった

20年経った今

その人は

私と同じ布団で寝ている https://t.co/qC55V0DhE4

#呟怖

中学生の頃
願いの叶う電話ボックスがあると
噂になった

そこから好きな人にかければ
恋がかな https://t.co/qC55V0meC4

#呟怖

ぷるるるるるん
ぷるるるるるん

あなたを呼んで声を上げるの

ぷるるるるん
ぷるるるるん

想いのたけを伝えたくて

ぷるるるるん
ぷるるるるん

あなたの近くの公衆電話

ぷるるるるん
ぷるるるるん

ずっと見てるわ
いつも見てるわ

ぷるるるるん
ぷるるるるん

死んでも
ずっと
見てるから https://t.co/qC55V0DhE4

#呟怖

小5の頃
経が聞こえる電話ボックスが
学校中の噂になった


順番に入って
面白半分に騒いだ

誰かが
あれは寺の坊さんの声だと
言い出し
寺の子が無視されるようになった

ある日
交通事故で寺の子が亡くなり

祟りを恐れた

恐れるあまり私は
30年経つ今も
あの電話ボックスで
経を上げる https://t.co/qC55V0meC4

#呟怖

これは写真家のAさんが撮った写真です

古い写真に思えるでしょう?

最近は電話ボックスなんて見ませんものねぇ

でも
これ
最近の写真なんですよ

ちょっと場所は言えないんですよ

この電話
色んな人の声が聞けるんです
亡くなった人のね

お代は3分10年

我々は談話ボックスって呼んでます https://t.co/qC55V0DhE4

#呟怖

二日酔いの頭で
黄緑色のソレを眺める

客に
何でも良いからツケ払えって
持ってこさせたんだった

使えるのだろうか?

30年前
公衆電話から
ポケベルに
メッセージを送ったのが懐かしい

戯れにボタンを押した

スマホが鳴り通知画面が現れた

『夢を諦めないで』

夢半ばで倒れた
彼氏の口癖 https://t.co/qC55V0DhE4

#呟怖


自室で
黄緑色のソレを眺めた

酔って
どこぞから
持ち帰ってしまったようだ

それが
毎晩
深夜1時に
コール音が鳴り響く

電源も電話線すら
繋がって無い
公衆電話が

友人に相談すると
捨てて来るという

翌朝
ゴミ捨て場に
彼の服を着た公衆電話が
捨てられていた

彼は
それきり
見ない https://t.co/qC55V0DhE4

#呟怖


電話ちょうだいね

したたかに酔った帰り道
公衆電話を見つけ
ふと思い出す

ポケットをまさぐるが
スマホが見つからない

財布から
やっとの事で
10円玉を取り出す

受話器を取り耳に当て
番号を押した

もしもしと言う声に
懐かしさを覚え
涙が溢れた

高校の時
死に別れた彼女の声だった https://t.co/qC55V0DhE4

#呟怖

畑の真ん中に公衆電話があった

地平線が見えるんじゃないかと思う位
辺り一面畑の中に
ポツンと
ソレが在る

電話が鳴る

人影は皆無だ

空恐ろしいものを感じたが
耐えきれず
10コール目で受話器を上げた

『やっと出た』

合成音の様な幼い声だった

『身体の相性が合うと良いのだけれど』 https://t.co/qC55V0DhE4

#呟怖

日が沈む前に
おうちへお帰り

海に日が沈みゆき
山から宵闇が迫る

満ちる影が
足元をすくおうと
何度も何度も手を伸ばす

日が沈む前に
おうちへお帰り

山に日が滑り落ち
海から静謐が迫る

溢れる闇が
身体ごと呑み込もうと
何度も何度も手を伸ばす

日が沈んだら
外で鏡を見てはいけないよ https://t.co/mlBUUc4D0n

#呟怖

放課後
文化祭の準備で
すっかり遅くなってしまった

一人だけ先に帰るとは
言い出せなかった

家は
みんなより少し遠い
山を越えた向こう

ペダルを踏む足に力が入る

街灯もない田舎道を
虫の音と
猿や猪や色々な気配に
追い付かれないように
必死に飛ばす

冷気に肺が縮む

妹が
追ってくる https://t.co/mlBUUclG2n

#呟怖

日が沈む前に
おうちへお帰り

海に日が沈みゆき
山から宵闇が迫る

満ちる影が
足元をすくおうと
何度も何度も手を伸ばす

日が沈む前に
おうちへお帰り

山に日が滑り落ち
海から静謐が迫る

溢れる闇が
身体ごと呑み込もうと
何度も何度も手を伸ばす

日が沈んだら
外で鏡を見てはいけないよ https://t.co/mlBUUclG2n

#呟怖

はい!
今日の商品はこちら!
『呪いのカーブミラー』です!
スゴいですねー!
まがまがしいですねー!
こちら!
実は
とある廃村の跡地から持ってきた
50年物です!
呪われるとどうなるか
早速見ていきましょう!
良い具合に呪われてますね!
こちらのお品
今日!
この時だけの大特価です!! https://t.co/mlBUUclG2n

#呟怖

これは写真家のAさんが撮った写真です

Aさんね
ある日から
眠れなくなっちゃった

なんでかって
夢の中で
何かが追いかけてくる

ソレが恐ろしくて怖くて
冷や汗びっしょりで飛び起きる

そんな事を繰り返して空が明るくなる

だから
Aさん
その
何かを
写真に
閉じ込めた

誰かに
うつす為に https://t.co/mlBUUclG2n

#呟怖

妻の田舎へ赴いた時
自分は
後から車で向った

途中
ナビに導かれ
田んぼに挟まれた道へと入る

暫く走っていると
後ろから
「…かえせ…かえせ…」
という声が迫ってきた

どのくらい走っただろう

舗装された道が見え
スピードを上げる

丁字の交わるミラーの中では
何かが地団駄を踏んでいた https://t.co/mlBUUc4D0n

#呟怖

田舎道を飛ばしていると
直線道路のわきに
ミラーが立っていた

会社の研修で
近県からの帰り
周囲に街灯も民家も無い道で
反射するのは
ヘッドライトの光くらいだ

道路端の目安だろうかと
見るとはなく

見た

ミラーの中には
不自然に闇に浮き上がる
白い人影が迫って来る

自車速度は70㌔だ https://t.co/mlBUUclG2n

#呟怖

深夜2時
鳥居の藁座に腰を掛け
煙管をふかす老人一人

白く長い顎髭は
丸で紙垂の様に見え
芥子色の襟巻は
丸で社の注連飾

駐在したての田舎町
民家数件のみの町

車を止めて駆け寄るが
どこにも
老人見えやらぬ

どこの家の年寄か
村中を
聞いて回るも
わからない

神様じゃないかと
笑い言う https://t.co/2XVRLdRbAz

#呟怖

これは写真家のAさんが撮った写真です

いわゆる姥捨山ですね

郷の大人は七十二になると
鳥居を通って
彼岸花を一輪持って
山を登ります

百三十六人毎に一人
幼い子供が
山から降りてきます

どこの子って?
お山の子に決まってるじゃないですか

大丈夫

貴方もすぐに
お山の子になれますよ https://t.co/2XVRLdRbAz

#呟怖

突然
ソレは現れた

長者屋敷の
大黒柱を新調した日の夜だった

突如
大黒柱を片方の柱として
鳥居が出現していた

向こうには森が
見える



ぐらりと目眩がした

ソレが
その場が
空間が
吸い込まれているのだと
気付いた時には
長者屋敷は消えていた

後には
鳥居だけが建っていた https://t.co/2XVRLdRbAz

#呟怖

ムクリさんは"ムクリコクリ"
あらゆるモノの皮を剥ぐ

祀られ囚われ畏れられ
あばかぬようにと化けの皮
鳥居を立てて畏まる

ムクリさんは"剥くり剥くり"
あらゆるモノの嘘を剥ぐ

奉られ捕らわれ恐れられ
島木と貫の間から
伸ばした腕に剥ぎ取られ
古い皮を捨てたなら
古い自分を捨てましょう https://t.co/2XVRLdRbAz

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