呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

#呟怖 13
華奢な女性とは思えない力で、俺の腕を引き寄せる

「ごめんなさい!ごめんなさい!」

反射的に謝っても全く聞く耳を持たない。
ぶつぶつと唄う奥さんの鼻歌が子守唄の旋律だと、この時始めて気付いた

ガチャン!

という音に振り返ると、ユウジの姿がキッチンの床下収納の中に消えていた

#呟怖 12
俺はユウジに向かって走った

「あ ああぁぁ…」

絶望的な目でユウジがキッチンの奥に吸い込まれていく

ギイイイ…

音とともにドアが開いた
ホールから入ってきた人影が俺の腕を掴んだ
何度か見かけた事がある、この家の奥さんだ

優しそうに見えたその人は、虚ろな目で涎を垂らしていた

#呟怖
此処は彼岸 三途の河岸
今日は特別 安息日

明日 現世の恋人が 迷いこの地へ来るでしょう

彼が好んだ 咖哩飯か
少し苦手な 湯豆腐か

彼が食べねば現世のままで
口にしたらば永久の婿

どちらにしようか思案中

此処は彼岸 三途の河岸
戻すか渡すか 思案中 https://twitter.com/magma_maniac/status/1010808975422451712 

#呟怖
この花が闇の蝶に吸い付くされるまでが
私に与えられたかりそめの時間

あまり刻はない

早くあの人の元に辿り着かなければ

私は駆ける。
埋められていた地から、野花を散らし、愛しいあの人の元へ

早く、早く、早く!

復讐の刃を突き立てる為に https://twitter.com/magma_maniac/status/1010334987344723968 

#呟怖
もう何回目だろうか?
僕は再び押入れの手掛けに手を伸ばす。

時空が歪み、押入れが異界に繋がった。

「ボ グ ド ラ" エ" モ" ー…」

相手が全てを言い終わる前に押入れを閉じた。

(また、再開できなかったね)

僕はかつて巡り合ったキャットノイドを思い、153221回目のため息をついた。 https://twitter.com/amabie100/status/1009019953964408832 

#呟怖
最終電車はいつも静かだ

誰もいない座席が独りでに沈み込む

どれだけ時が経ったか、電車は駅に到着し、沈んだ座席は元に戻った

「死んでも帰る家はありますか?」

尋ねる俺に、座席の主は気配だけで頷いた

電車のドアは開かない
駅の名前も分からない

俺が降車するのは、まだ少し先らしい https://twitter.com/neighbor00/status/1009775060624629760 

#呟怖
「夜の世界が闇なんて誰が言ったんだろうね。
ほら、顔を上げてごらん。
色とりどりの世界が君を待っている。
君もこの世界の一員なんだ。
今、君の仮面を外してあげるよ。

ほら、こんな風に……」 https://twitter.com/iijima73/status/1010132125968822274 

#呟怖 #返怖
最近体がだるい。
何か精のつくものでも……と思ったらアレだ!
あんなところでアレがアレしてる!

俺は後ろからアレすると、アレのアレに手を伸ばした。
その瞬間、アレ向いたアレはくわっとアレをアレすると、あっという間にオレをアレした!

…気がついたら、俺はアレになっていた。

#呟怖
「以前、こちらの飼育小屋に誰か犬を放った者がおりましてね

飼育されていた兎は、それは無残な姿で発見されたそうですよ。顔の右半分を噛み千切られてね…

貴方、何かご存知ないですか?

放たれた犬、先日狂死した貴方が飼っていた犬と同じくらいの大きさらしいですよ

偶然にもね……」 https://twitter.com/hitoyoshow/status/1008973772836106240 

#呟怖
今日はお弁当の日だ

給食の時間、弁当箱のフタを開けると、ご飯の上に海苔で、

「あつしくん がんばってね♡ ママ」

慌ててフタを閉じた

危ない。こんなのクラスのみんなに見られたら公開処刑も同然だ

汗を拭きながら振り返ると、いじめっ子がデジカメ片手に満面の笑顔で覗き込んでいた

#呟怖
「最初にお会いした時、ご主人様も1人暮らしが初めてで、私の前で乾杯したもんでした。
それからはずっと一緒でね。
寝る時だってつけ放しでしたよ

それがパソコンが出て
液晶にとって変わり…
今ではこの様です

悲しくはございません

私はテレビ。世の中の流れを写すのが指名でございます」 https://twitter.com/leyhaigo_ghost/status/1008007525608747008 

#呟怖
はじめのウソの時は 遠く 気配だけだった
2回目のウソの時は家の周りをグルグル回ってた
3回目の今 そいつは窓からこちらを覗いてる

どうしよう?

明日、私はどうしても付かなければ行けないウソがある https://twitter.com/astrono77153462/status/1008697155500929025 

#呟怖
「どう?この写真」

「うわ!ヤバくない?」

「だろ?近所の家でイタズラしちゃった」

「いや、この家ヤクザだろ?」

「え?」

「近づいただけで刺されるって…」

「…」

「職員室にヤクザが怒鳴りこんでるぞ!」

「貴方達、早く逃げて!」

「先生!その怪我…」

「てめぇか、こんガキャあ!!」 https://twitter.com/keiji19990514/status/1007646958217859072 

#呟怖
「パパ!ママが帰ってきたよ!病院から帰るって、もう一度会えるって、嘘じゃなかったんだ!」

はしゃぐ息子と共に家に入ると、泥だらけの華奢な足跡が続いている

台所に入ると腐った妻が座り込んでいた

「タ ダイ マ"ア"ァ"!」

「オ"ガエ"リ"イ"!」

私と妻は抱き合って1つに溶け合った https://twitter.com/tsubukowa/status/1007902216768839680 

#呟怖
「おかげ様ではい

貴方の思う通り、あの一家は心中致しました。
勘違いしないで頂きたい。むしろ私は貴方に感謝しているのですよ。
貴方は私に人間の本当の姿を教えてくれた

一家の肉を喰らい、その魂と執念は我が身に宿ります

もう、一編の躊躇も致しますまい

今宵、お迎えにあがります」 https://twitter.com/amabie100/status/1007506554474524672 

#呟怖 #返怖
あれから私は修行に励み
遂に師を超える時が訪れた。

「師匠、手合わせを」

話しかける私の横を一陣の風が抜け
一瞬の後、師が衣を朱に染め 地に伏していた。

「我は拳を極めし者
うぬの無力さ その体で知れい!!」

師の傍に現れた男が、殺意の波動を放ちながら振り返った。

#呟怖
しゃぼん玉 とんだ
やねまで とんだ
窓からみてた 女の部屋に

女はそれを ながめていたら
不意に窓から 身を投げ落ちた

女は落ちた 屋根から 窓から
次から次に 壊れて消えた

かぜ かぜ 吹くな
しゃぼん玉 とばそ
もっともっととばそ
もっともっともっともっともっと………

#呟怖 10
「うわ!うわ!」
パニクるユウジの方を見て、俺は更に自分の目を疑った。
キッチンの上にフランス人形が座っていた。

ガチャン

リビングのドアの取っ手が回った。
磨りガラスに黒い影がぼんやりと見える。

「た、助け…助けて……」

ユウジは泣き声で俺の方に手を伸ばした。

#呟怖 09
(この窓から脱出できる!)

鼻唄はすぐ近くまで迫っていた。
迷っている時間はない。
俺は窓に向けて走った

ガタン!

後ろから大きな音がする。
振り返ると、ユウジが転んでいた

こんな時に!

俺は焦ったが、様子がおかしい。
何かが、ユウジの右足を引っ張っていた。白い、人間の手が…

#呟怖 08
らー、ら、らーららー

鼻唄がドア一枚を隔ててホールを徘徊している。
俺たちはキッチンの影に潜んだ。

自分達の息が、足音が、心臓の音が相手に聞こえてしまうんじゃないかと思う。
とにかくこの家にいるのはヤバイ。逃げ出そう。

周りを渡す俺の目に、リビングの窓が目に入った。

#呟怖 07
(誰かいる!)

俺たちは悲鳴を飲み込んだ。
足音は確実に階段に向かっている。
鼻唄が大きくなってくる。

(逃げよう)

と玄関に向かう俺たちの目の前で

カチャン

と音がして玄関ドアの鍵が回った。
ひとりでに鍵がかかった、と認識するより早く、俺たちはリビングに逃げ込んだ。

#呟怖 06
ひっ、という悲鳴を飲み込んで、俺はユウジを見た。こいつの悪戯であって欲しかった。
だが、彼の表情がその可能性を否定していた。

と、

らー、ら、ら ららーらーら

この場に合わない鼻唄のような声が聞こえてきた。

2階からだ。

ギシ…ギシ……

何かが階段に向かって歩く音がした。

#呟怖 05
ひとしきり1階を見終わると、いよいよ人形のある2階だ。

階段に向かいながらユウジが振り向いた。
「大して怖くねえな」
そういうユウジの笑顔が固まった。
視線の先には玄関がある。
俺はつられて振り返った。
そして後悔した。

玄関ドアの前、フランス人形が座ってこちらを見ていたのだ。

#呟怖 04
家の中は引っ越したばかりで、がらんとした印象だった。
だが、生活臭というのか、嗅ぎ慣れない臭いがいやに鼻をつく。

こちらを振り向くユウジの表情を見る限り、彼も同じ印象らしい。

リビングに入ると、ギシギシと床がなる。
キッチンの床下収納まわりなど、今にも床が抜けそうだった。

#呟怖 03
俺はユウジの提案に乗った。

アルミの門を開けて、手入れがされていない鉢植えが並ぶアプローチを抜け、玄関ドアに向かう。

驚いたことにドアには鍵がかかっていなかった。
家の中から生温い風がほおを撫でる。

ユウジと俺は顔を見合わせると、家の中に入っていった。

#呟怖 02
ユウジは俺に
「おい、ちょっと中に入ってみようぜ」

俺は……

#呟怖 01
通学路から少し離れた青い家。

二階の窓際に大きなフランス人形があるのが印象的だった。

ある日の下校中、悪友のユウジと道草をくっていると、青い家ががらんどうになっていた。
引っ越したみたいだ。

一瞬背筋に冷たいものが走った。
廃屋の二階から、人形がこちらを見下ろしていた

#呟怖
度重なるスサノオの横暴にアマテラスは嘆き、天岩戸の奥へと身を隠した。

光は途絶え民心は狼狽えた。

窮した八百万の神は集いて酒宴を開き、アメノウズメが衣を下げて舞い、どっと湧いたところでタジカラオが岩戸に手を掛ける…

タジカラオ「サーセン。岩戸がめっちゃハマっちゃいました」 https://twitter.com/suika_sheep/status/1007350022818578432 

#呟怖
小さい頃のかけっこの時から奴には一度も勝てなかった

今度の県大会、俺は全てを捧げ練習に打ち込み、奴に勝つ筈だった

だが奴は、あっけなく逝っちまいやがった

大会決勝後の写真、観客の視線がテープを切る俺の少し前に集まっているのをみた時…
俺は最後まで奴に勝てなかったことを知った

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