呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

参加メンバーはこちら

呟怖.ORGと参加について

子供の頃に俺をいじめていたアイツ。久しぶりに会ったけど相変わらずだったな。あんな奴にも家族がいて愛されているなんて、世の中まったくおかしいよ。アイツがいなくなったら家族は心配して探すのかな。でも安心して待ってて。春になったら雪が溶けて、アイツは雪だるまの中から出てくるから。
#呟怖 https://t.co/CEhZqK7aqe

女性が宙に浮いてるように見えるだろ。もちろんそんなことはあり得ない。食品サンプルにあるだろ、スパゲッティを絡めたフォークが宙に浮いてるやつ。あれと同じだ。髪の毛の中に鉄の芯が通してあるんだよ。
え?それだと体が落ちるって?
だからさ、串刺しにしてあるんだよ。頭から足の先まで。#呟怖 https://t.co/fCaalBNLsh

「夜間の連続殺人事件が起きています。日が暮れてからの外出は控えてください」
街頭スピーカーのアナウンスを聞きながら、俺は右手に握ったギラつくナイフに目をやった。
アナウンスを聞くとじっとしていられない。期待には応えたい性分なんだ。需要が供給を生むって、こういうことだろ。#呟怖 https://t.co/QXHG8uZtwC

山道を登って男はようやくダムの頂上にたどり着いた。眼下に故郷の駅が見える。あの駅から上京して幾年月。都会の暮らしに心身ともに疲れ果て、男は懐かしの故郷に帰って来たのだ。あの駅から両親に会いに行こう。男はダムから真っ逆さまに飛び降りた。数年前にダム建設で水没した駅を目がけて。#呟怖 https://t.co/WshNQgV3jy

僕のお父さんは山で捕まえた獣をシャッターの向こうの部屋で処分していた。
「危ないから近づいちゃいけないよ」
シャッターの向こうからお父さんの声がする。断末魔が響きわり、ガツンと音がしてシャッターがたわんだ。シャッターの凹みは、モミジみたいな手の形をしていた。#呟怖 https://t.co/2555VIlGpp

神は考えた。世界から負の感情がなくなれば、人間は幸福になれるだろう。
神はそれらの感情を殻に閉じ込め、世界の隅に隠した。殻は黒く異臭を放っていた。
人間は殻を見つけると、旨そうに腹に飲み込んでしまった。
「この腐った感覚がたまんねえなあ」
神は思った。人間は度し難い生き物だと。#呟怖 https://t.co/0Y7sLV1b6s

人間の恨みや妬みが詰まったこの缶を開けると、とり憑かれて死ぬらしい。
家族からも世間からも見捨てられた俺だ。憑かれて死ねれば本望だ。
缶を開けたが何も起こらなかった。怨念からも相手にされないのか。馬鹿にしやがって。
沸き上がる怒りに怨霊と化した俺は、空き缶の中に吸い込まれた。#呟怖 https://t.co/imL2UnWn3H

クリスマスに独りぼっちは覚悟してたわ。妻子ある人と付き合ったんだから。
あの人の家の前に来ちゃったけど、私はちっとも寒くないわ。寒くない。むしろ体の芯から温かい。
よく燃えるのね。木造家屋って。
#呟怖

小学校からの帰り道で、片手に包丁を持った髭面の男を見かけた。きっとヤバい奴だ。早く帰ってお母さんに知らせよう。
僕は走って家に帰った。玄関の扉を開けると、あの髭面の男がぬっと顔を出した。
「お帰り、坊や。この人に用事かい?」
男は血まみれの手で、お母さんの生首を差し出した。
#呟怖 https://t.co/0pR6PLwjSY

木目が何かの形に見える現象をパレイドリアといい、そんな木目が多いこの家はパレイドリア・ハウスと呼ばれている。そしてこの家は住人の失踪が多いことでも知られている。失踪の理由が借金なのか痴情なのかはわからない。失踪者が出る度に人の形の木目が増えていることには誰も気づいていない。#呟怖 https://t.co/b3kPA5MxEX

帰り道はいつも一人。
一緒に出かけて、一緒に笑って、一緒に楽しんでも、僕の帰り道はいつも一人。
こんな自分が嫌いなんだ。こんな自分じゃ駄目だとわかってるんだけど。
日が暮れてひと目がなくなると、僕は愛する人の首に手をかけてしまう。恐怖に震える最期の瞳が見たいから。
#呟怖 https://t.co/0pR6PLwjSY

狸鍋にようこそ。お母さんを連れて来るなんて親孝行ですね。
さあ鍋をどうぞ。美味しいですか?
ところであなたの隣のお母さん、実は狸が化けてすり替わってるんですよ。本物のお母さんはですって?もちろん鍋の中です。狸鍋ですから。
大丈夫。知ってて連れてきたことは黙っておきますから。#呟怖 https://t.co/Lk9bvcai6D

生きるのが嫌になった俺はビルから飛び降りて死んだ。賽の河原に行くと先客がいて、三途の河の渡し船への乗船を断られた。
仕方ない。今日は諦めて明日また死のう。
生き返って目覚めた俺は、病院のベッドの上だった。首から下が麻痺して動けない。この先ずっと寝たきりで生きるしかなかった。
#呟怖 https://t.co/PatkdzRb7h

こんな晴れた日は思い出す。まだ小さかったあの子の手を引いて、橋の上まで歩いたことを。
今も鮮明に覚えている。「お母さん」と叫びながら目を見開いて落ちていくあの子の顔と、突き落とした私の手の感触を。
誰とも分かち合えないこの罪の念を。
#呟怖 https://t.co/eXQBfFKUWT

化粧を落として鏡を見る。小さい目、低い鼻。醜い顔のせいで不幸な毎日だ。
耳の横から糸が出ていた。つまんで引くと、顔がほどけて小さくなった。夢中で糸を引っ張ると、私の顔はなくなった。首から床に垂れ下がる長い糸。
この糸を編み直せば美人に生まれ変われる。私は手探りで編針を探した。#呟怖 https://t.co/XbH1CqFVh1

夕焼けの帰り道で僕の隣に並ぶ人がいた。振り向くと、僕の黒い影だった。影は僕を見てニヤリと笑うと、家に向かって走り出した。慌てて後を追ったが、途中で力尽きた僕は地面に倒れて影になってしまった。「ただいま」とあいつの声が遠くで聞こえる。やがて日が暮れると、僕の姿は暗闇に消えた。#呟怖 https://t.co/GNYa6U28Db

写真を撮ったら一人だけ写ってなかったとか、知らない人が写ってたとか、そんな怖い思いをしたあなたにお勧めの一品。
このカメラは絶対そんなもの写りません。今なら幸福の御守りが付いて200万円だ。
このカメラでさっき免許証を写したから、名前と住所はわかってるんだぜ。
さあ、買うよな?
#呟怖 https://t.co/RaV8OEP97r

劇団に入ってアルバイトをしながら私は稽古に励んだ。発声、演技、歌唱、ダンス。人一倍努力をしたけれど、私は役をもらえなかった。
なのにあの女はただ美人というだけで主役をもらった。
悔しかった。
私は女優を諦めて脚本家になり、彼女のためにシナリオを書いた。主役の名前は「大根」だ。#呟怖 https://t.co/lYhtrKvOa0

耳が切れそうな寒い朝、私は雪深い道を歩いていた。
貧しい家で親から虐待されて育ち、大人になると男に騙されて借金まみれ。
疲れたの。私、疲れたの。
道端に一輪の真っ赤な椿が咲いていた。この寒さの中で頑張ったね、偉いわね。
椿の花が雪の上にポツンと落ちた。椿の花は私の顔をしていた。#呟怖 https://t.co/Mfvb3YvPlD

童話にちなんだ店の名は「注文の多い料理店」。客が食われたりはもちろんしない。独自ルートで食材を仕入れる国営レストランだ。
「ステーキセット5人前、注文入りました!」
今日も繁盛して注文が多い。受話器を手に店主が法務省に注文をつける。
「肉が足りない。急いで4,5人執行してくれ」#呟怖 https://t.co/kSfBjXgkEd

帰りが遅くなった僕は、近道をして草むらに入った。
真っ暗で足元が見えない。伸びた草が不意に足にまとわりついた。草が足を引っ張る。歩けない。怖くなって草の根元をガンガン蹴ると、足から草が離れた。僕は走って帰った。
顔面を激しく踏まれた死体が草むらで見つかったのは、翌朝だった。#呟怖 https://t.co/ACdBpM55rs

屋上行きのエスカレーターに乗った俺はじっと目を閉じた。二日酔いで頭が痛い。
目を開けると、俺は屋上よりもずっと高くまで上がっていた。眼下に見える車が米粒のようだ。
怖っと思った瞬間、エスカレーターのすべての段がパタリと倒れて巨大な滑り台になり、俺は地上へと一気に滑り落ちた。
#呟怖 https://t.co/PGqOnI3xOn

暗い夜道を歩いていると、道端の赤い三角コーンがズリズリと音を立てて近づいてきた。
え!え?
ドンとコーンにぶつかって俺はひっくり返り、気づくと真っ赤な壁の中に閉じ込められていた。
やったー、やっと出られた!
壁の向こうで声がした。俺は次の獲物を探して、ズリズリと赤い壁を押した。#呟怖 https://t.co/hNWYfm1HQe

「一番星見ぃつけた!大きくて綺麗だね」
「なんで一番星っていうか知ってる?」
「夜空に一番最初に見えるからでしょ」
「違うよ、一番最初に地球に衝突するから。
 ほらご覧、どんどん大きくなってきた!」

ドッガァァァァン!

以上がこの宇宙基地から傍受できた、人類最後の会話です。
#呟怖 https://t.co/8VNPMIn3u5

夜道を間違い、深い森に迷い込んだ。真っ暗で先が見えない。剥き出しの地面を歩き続けていると、空が白んでようやく朝がきた。木々の間に人影がたくさん見える。助かった。
「昨夜から道に迷ってるんです」
人影が一斉に振り向いて、迷惑そうに言った。
「俺達はもう一年以上迷ってるんだよ」
#呟怖 https://t.co/5Iql6g7WRj

「お母さん、飛行機雲は死んだ人間の魂だって本当?」

「本当よ。殺されて成仏できない魂が飛んでいくのよ」

「死んでからどれくらいで飛行機雲になるの?」

「そうねえ。半日くらい経ってからじゃないかしら」

「じゃあ、うちのじゃないね。お祖母ちゃん殺したのはついさっきだから」
#呟怖 https://t.co/cFr1meD0JT

「胸が苦しい。先生、助けてください」
悶絶する男に医者は秘薬を調合した。薬を飲んで男の胸は良くなったが、そのあと男は失恋して誰も愛することができなくなり、人生に絶望して首を吊って死んだ。
医者は皮肉な笑みを浮かべた。
「薬が効き過ぎたようだな。あの男の病気は恋の病だったからな」#呟怖 https://t.co/4yuExg9qGz

「お嬢ちゃん、危ないよ」
道路を渡ろうとする少女に男が声をかけた。
「車がスピード出してるからね。ほら、あの標識を見てごらん。意味がわかるかい」
「手をつないで渡りましょう、かな」
「お利口だ。さあ、おじさんと手をつなごう」
少女は行方不明になった。
標識は「誘拐に注意」だった。#呟怖 https://t.co/X1jWcVRw56

@tanupon_music 同居していた彼女が神隠しみたいにいなくなった。俺は心配で気が狂いそうだった。
3日後に無事発見されたが、俺の部屋に戻って来たのは彼女ではなく、背広姿の見知らぬ男だった。
男はズカズカと部屋に上がり込み、室内を見渡して俺に告げた。
「女性監禁の容疑で逮捕する」
俺の心配が的中した。#呟怖

人生を間違えたところ。そこに戻ってやり直したい。
このブランコはそんな希望を叶えてくれます。

さあ漕いでごらんなさい。景色がぐるぐる回るでしょう。貴方はどんどん若返って、幼くなっていきますよ。

あらあら、消えてしまった。この世に生まれてきたのが間違いだったんですよ、貴方は。#呟怖 https://t.co/1veKlu1pOv

呟怖.ORG | 呟怖

呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。