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呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

目の前には妻が大好きだったクリームソーダ。
ソーダの緑は妻のお気に入りだったワンピースの色。
液面のアイスクリームが溶けて、真っ赤なチェリーが緑の奥へと静かに沈んでいく。
妻と死に別れて十余年。もういいだろう。
チェリーがグラスの底にポトンと沈んだ。
私の命がポトリと落ちた。#呟怖 https://t.co/czazl9E7Jh

空気が止まった朝。朝陽のほかに動くものは何もない。耳に聞こえるのは俺のかすかな息遣い。
両眼と鼻の奥から赤い血がドッと溢れ出す。俺は跪き、身体をくの字に曲げる。手からポトリと落ちた核のスイッチ。俺の息が止まる。
地上に永遠の静寂が訪れた。
#呟怖 https://t.co/caBQjuNaM0

故郷は遠くにありて思うもの

昔の詩人はそう詠んだ

だが、そんなことはない

故郷に帰って幼馴染みの家を見るたびに、俺の心は快感に満たされてうっとりとしてしまう

目に浮かぶのは、白目を剥いて赤黒くなる女の顔

細い首を絞めて殺した両手を股間にやり、我慢できない俺はまた射精した
#呟怖 https://t.co/ZUMQL3DPxS

この螺旋階段の秘密を知りたいだって?よした方がいいと思うけどな。
どうしてもというなら階段を一段ずつ降りて、下まで降りたら踊り場の真ん中に飛び降りてごらん。

それっ!

目の前の男は耳から血を噴いて絶命した。己の脳髄に両足を突き刺して。
#呟怖 https://t.co/LBjptnDDI8

風を切り、子供が大きくブランコを漕いでいる。

おいおい、そんなに漕いだら危ないぞ!

キイキイと耳障りな音は鳴り止まない。

だから、そんなに漕いだら落っこちるぞ!

ドスンと鈍い音がしてブランコが止まった。

やれやれ。

俺は歩み寄って、もげ落ちた首を拾ってやった。
#呟怖 https://t.co/BInvPYUmDT

妻が亡くなって一年目の秋。2人で植えた庭の秋桜を仏前に飾った。遺影で微笑む妻は綺麗だ。
二年目の秋。振り込まれた保険金で庭の秋桜をセメントで埋め、妻の遺影をじっと見つめる。セメントの下でも妻は微笑んでいるだろうか。
#呟怖 https://t.co/l3UbAXRHY7

「かくれんぼする人この指とまれ!」
夜の公園のすべり台の上で、僕は右手の人差し指を頭上に挙げた。返事がないのはわかってる。だって誰もいないんだもん。
でもすべり台の下の地面から、たくさんの手が伸びてきたよ。集まるのは、僕と同じ寂しい子供。
生きてるうちに会いたかったね、みんな。#呟怖 https://t.co/aDwfb9Z3kT

「また明日」と約束して別れた友達とは、明日になる前に会えるんだ。
ただいまと家に帰ると、優しいママが僕を笑顔で出迎える。
「今日は誰と遊んできたの?」友達の名を告げると、優しいママは友達を連れてきてくれる。僕が寂しくないように。
僕の家の庭には、友達がたくさん埋まっている。
#呟怖 https://t.co/5xYrH0aY9T

墓参りに行ったら、墓石の裏で珍しいきのこを見つけた。肉厚なカサから舞う胞子が、まるで水滴のようにきらきらと輝いている。
手を伸ばしてカサの裏を触ると、指先に鋭い痛みを感じた。カサをめくると、裏には血塗られた歯がびっしりと生えていた。
僕の指は食いちぎられて、短くなっていた。#呟怖 https://t.co/mRDn37cpXJ

お母さん、生まれてきてごめんなさい。
僕は体育倉庫で泣いていた。

僕はのろまだ。頭が空っぽの木偶の坊だ。
みんなから叩かれても何ともない顔をしてるから、級友にも先生にも、僕の悲しみはわかってもらえない。

遠くに行きたい。いや、ここから出られるだけでいい。

そう、僕は跳び箱だ。#呟怖 https://t.co/vXttiUOAzU

給食室から伸びる黒い影をめがけて、年老いた警備員は飛びかかった。影の主は中年の調理人。子供達から集めた給食費を、今まさに横領しようとしていたのだ。大きな物音の後に訪れる静寂。
翌日、警備員の姿が消えた。
「知らないな」
探してまわる教頭に、大鍋に火を入れながら調理人は答えた。
#呟怖 https://t.co/XtNn9QLz2d

おじさん、あたしの写真、百円で買ってくれない?
千円くれたら、もっといい写真があるのよ。
あのね、あたし今日が誕生日だから、あたしといいことしない?
プレゼント?
ううん。いいことした後は何もいらないよ。

おじさんの家庭が壊れる面白さ。
それがあたしへのプレゼントよ。
#呟怖 https://t.co/P64CvM7ZYv

「お嬢さん、この事件を解決したら結婚しましょう」
閉ざされた山荘。夕食後に宿泊客は各々の部屋に戻った。食事に混ぜた毒が回って奴は今頃息絶えているはず。扉の隙間から奴の部屋に封筒を投げ込む。
自責の念にかられ、遺書を残して自殺した探偵さんが真犯人よ。死亡フラグが立ったもの。#呟怖 https://t.co/jCS7pf9d9P

「お嬢さん、この事件を解決したら結婚しましょう」
「探偵さん、まるで死亡フラグですわ」
閉ざされた山荘。夕食後に宿泊客は各々の部屋に戻った。食事に混ぜた毒で奴は今頃息絶えているはず。扉の隙間から奴の部屋に封筒を投げ込む。
自責の念にかられ、遺書を残して自殺した探偵が真犯人よ。#呟怖 https://t.co/jCS7pf9d9P

サメと人間の格闘ショーに駆り出された俺。奴との命をかけた見世物だ。
海中の檻に入るや否やゴングが鳴った。奴の突進を体をひねってかわして、俺は頭から突っ込んだ。会心の一撃を奴にぶち込んだが、卑怯にも奴は硬い甲羅をまとっていやがった。
俺の歯が欠けた。そう。俺はサメだ。
#呟怖 https://t.co/FnN5Yn4h3v

波紋ひとつない平らな湖の向こうには真っ直ぐな地平線。人々の馬鹿騒ぎも恨みの言葉も聞こえない穏やかな世界。椅子に腰かけて平和を堪能するお前を、俺は呆れた気持ちで見つめていた。
お前の鼻からポタポタと血が滴り落ちる。ボタンを押したツケが回ってきたようだぜ。ミスター・プレジデント。#呟怖 https://t.co/tqyn1eyMgI

雨が降る
傘を開いて
濡れないように
土の下ではややこが眠る
濡れたらややこが目を覚ます
母様恋しと泣きながら
母様憎しと這いずり回る
#呟怖 https://t.co/Jcel3Yv1q6

うちの隣人は少ない時でも2つ、多い時には4つも眼鏡をかけている。眼鏡のレンズは真っ黒で、鼻から下はマスクで覆われており、隣人の顔がわからない。
目が8つあったりしてと同居人と笑っていたある日、隣人の素顔を目撃する機会があり謎が解けた。
うちの隣人はのっぺらぼうだった。#呟怖 https://t.co/J0P6KlHouM

ここが心霊写真のスポットなのは、この断頭台のせいなんですね。
彼の言葉に頷きながら、私はコーヒーのカップを差し出す。
コーヒーをひと口飲んだ彼は、喉を掻きむしりながら息絶えた。
違います。
ここが心霊スポットなのは、ここで私が人を殺しているからです。#呟怖 #呟怖三題噺 https://t.co/f2zRDYnOaK

その横丁で夜中にドローンを飛ばすと、何者かに必ず撃ち落とされる。そんな噂の真相を確かめるべく、俺は深夜の12時に横丁でドローンを飛ばした。
少年と甲高い親爺の声につづいて、一直線に飛んできた下駄がドローンをはじき飛ばす。
リモコン下駄が飛び交う通り。それが妖怪横丁だ。
#呟怖 https://t.co/dUCrNN11jh

実家の扉を開けると、そこは大正時代の東京だった。目の前を通り過ぎる美しい花嫁の姿を、俺はスマホで写真に収めた。
「あなたは帰りなさい」
シャッター音に気付いた花嫁に睨まれて、俺は扉をくぐって家に戻った。
そのとき撮った写真が今、関東大震災で亡くなった叔祖母の遺影になっている。#呟怖 https://t.co/VpW1YdHtf4

切り落としたY君の両手を油紙で包み、切手を貼った。送る相手は幼馴染のK子。幼稚園の頃からY君のことが好きで、彼の手で愛撫されるのが夢だったんだって。気持ち悪い女よね。死体の手で愛されたいなんて。ぜったい変態よ。
私はK子をあざ笑い、死後硬直で硬くなったY君の体の上で昇りつめた。#呟怖 https://t.co/VXIcSG2RRj

この村に代々伝わる雛人形は、等身大の童子の姿をしています。
今にも動き出しそうだとよく言われますが、人形なので動くわけがありません。
でも雛壇の前で手鞠をつくと、鞠の音がまるで人形の声のように聞こえるんですよ。
「帰りたい、帰りたい」と。
#呟怖 #呟怖三題噺 https://t.co/oCtBtSMMoy

インターホンの音にドアを開けると、鬼の形相の彼女が立っていた。浮気の最中だった俺は真っ裸だ。
「あなたにパズルよ。このバナナを口を開けずに食べられたら許してあげる」
目の前のバナナをまごまごして見つめる俺。
彼女は俺の尻の穴にバナナを突っ込むと、ハイヒールで奥まで蹴りこんだ。#呟怖 https://t.co/ULKS5cv50W

僕は正義感が強く、嘘が嫌いな子供だった。
小学校からの帰り道。「ここから落ちたら死刑」と言いながら白線の上を歩いていた幼馴染が、白線から外れてアスファルトを踏んだのを僕は見たんだ。
彼の言った通りにしてあげただけだよ。僕は真面目で嘘が嫌いだから。
#呟怖 https://t.co/GwSI7xMDFg

荒れた道を歩いていると側溝があった。溝蓋の上に立ち、俺はじっと下を見つめる。
ホラー映画なら側溝の奥に光る眼があったり、化け物がいたりするんだよな。
溝蓋をギュッと踏みつけるが何も出てきやしない。
新型ウイルスが蔓延して、人類が滅びた世界。
化け物でもいいから、誰かに会いたい。#呟怖 https://t.co/Ku6apO9lQa

親指に荷札を付けた足が届いた。待ち焦がれていた贈り物だわ。
床に寝転んで、足の裏を頬に押し当てる。あの人に踏まれてるみたいで恍惚の気持ち。
我慢できなくなった私は、指先からかぶりつく。ガリガリと骨が砕けて、口の中に酸味が広がる。
あの人の足を喰らい尽くし、私は愛に身もだえる。#呟怖 https://t.co/bXKBS0qrkM

ビルの屋上から俺は飛び降りた。思い出が走馬灯のように目の前を駆け巡る。子供の頃に住んでた家、両親に手を引かれて歩いた道。
目の前に蓮池が広がった。光の中で赤紫の蓮が花開く。極楽だ。極楽の蓮池に飛び込むんだ。
だが俺の体は蓮池に届かない。水面を永遠に漂う地縛霊に俺はなっていた。#呟怖 https://t.co/y61ePRrPkD

ビルの屋上から俺は飛び降りた。思い出が走馬灯のように目の前を駆け巡る。子供の頃に住んでた家、両親に手を引かれて歩いた道。
目の前に蓮池が広がった。光の中で赤紫の蓮が花開く。極楽だ。極楽の蓮池に飛び込むんだ。
だが俺の体は蓮池に届かない。永遠に水面を漂う地縛霊に俺はなっていた。#呟怖 https://t.co/y61ePRrPkD

もうすぐ咲きそうだなと、男は枝の蕾をむしり取った。あちらの蕾もほころびそうだ。足元に散らばった蕾を踏み潰して歩きだす。
花は咲く前の蕾が最も美しい。花開く前にこの手で摘み取るのが俺の生き甲斐だ。

男の近辺では少女の誘拐殺人が多発していた。
#呟怖 https://t.co/jaUHIaKaRP

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