呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

#呟怖
「私の気持ちです」
憧れのあの娘から渡された箱
震える手で受け取った
初恋に踊る心
家に帰って恐る恐る箱を開けると
裁縫鋏と手紙が入っていた
手紙にはこう書いてあった
「じろじろ見てんじゃねえよ
その鋏で目玉潰せよ 変態野郎」
私は喜んで両目を潰した
初恋の嬉し涙が
絨毯を赤く染める https://t.co/CQG9QnPaKH

#呟怖
近所のカーブミラーの鏡に張り紙がしてあった
手書きの赤い文字で
「こっちを見ないで」
不気味ゆえ皆見て見ぬふりをしていた
ある日学生達が悪ふざけで張り紙を剥がし 大騒ぎしていた
学生達は翌日全員自殺した
数日後カーブミラーは撤去された
あのカーブミラーには何が映っていたのだろう https://t.co/EA3fkX6P5K

#呟怖
迷いの森で出会った少女に
出口はこっちと手を引かれ
着いた先は苔生した廃屋
出口は 言いかけた時
少女に口吻された
口移しに何か流し込まれ
何だかとても眠たい
おやすみなさい
少女は猫となって消えた
骸となり朽ちて
苔生してゆく私を
誰が見つけてくれるだろう
迷いの森の
深い深い底で https://t.co/HzTGX8xuIM

#呟怖
この街には秘密がある
ある日の夕暮れ
影が次々と起き上がり
私達の首を絞め始めた

我々を殺したらお前達も死ぬぞ
すると影達は

それが目的だ
毎日毎日お前達に踏まれて
うんざりなんだよ

やがて日が沈み
影達は闇に紛れた
それ以来この街では
影踏みは禁忌となった

街を訪れる際は
ご注意を https://t.co/6jBijue08l

#呟怖
その監獄では
囚人自身の影が足枷となる
脱走を試みる者は
その影によって足止めされるという

一人 また脱走者が出た
夕暮れの監獄
影は長く長く伸び
脱走者に絡みつき
門の手前で倒れた
脱走者は射殺され
遺体は素早く片付けられた

残された影だけが
長く長く
門へと続く道に横たわっている https://t.co/6jBijue08l

#呟怖
動かなくなった時計を蒐集している友人がいた
そんなものを蒐集してどうすると訊くと
時を止める魔法さ、と一言
その友人が死んだ
孤独死だ
部屋には遺体と
腕には止まった腕時計
そして動かなくなった時計達
死後1年経過していたそうだが
ついさっき死んだかのように
遺体は綺麗なままだった https://t.co/7SmZXPfM0G

#呟怖
ねえ干し首見る?
と言って彼女は干し首を並べた
悪趣味と思いつつ
どこで買ったの?と訊くと
自作だよ
これは前彼
これは職場の上司
可愛いでしょ
本物みたい と言うと
本物だよ
私が殺して作ったの
と、私にスマホを見せた
言葉を失った
次はあなたのが欲しいんだよね
彼女は屈託なく笑った https://t.co/VGWN8S33ce

#呟怖
その切り株の年輪は、父の顔そのものだった
十年前、殺してこの樹の根元に埋めた
その怨念か
私は切り株に思いきり斧を振るった
切り株から紅い樹液が滴る
その夜夢を見た
父だ
頭に刺さった斧を抜き
私に打ち下ろした
ヒッ
そこで目が覚めた
病院だった
頭に斧が刺さったまま庭に倒れていた、と https://t.co/oIskwzjLvC

#呟怖
節分の豆撒をしていると
通りすがりの男が
そんな物撒くな、通行の邪魔だ
と凄んできた
その事を地主さんに話すと
ああ、そいつは鬼だ
人間の姿に化けているが
節分の豆撒で追い払われるのが気に入らず
あちこち文句を言って回る
今時分の鬼も大変だ
そうだな、と思いつつ豆をもう一撒きした https://t.co/P7ludxiYQ6

#呟怖
近づくな!
頭の中で声が響く
目の前の猫の叫びなのか
「僕は呪いで猫にされた
僕に触ると君も猫になる
絶対僕に近づくな!」
分かった、と後ずさりすると
通りすがりのギャル達が
何この猫超可愛い~
と、猫を抱き上げた
私は慌てて逃げた
頭の中で猫が何かを叫んでいたが
聞こえないふりをした https://t.co/lt3WF6WwtB

#呟怖
曇り空を割って現れたのは
巨大な掌
駅ビルの真上で掌を開き
街を薙ぎ払ってゆく
その様子を丘の上から見ていた
軽々と吹き飛んでゆく家 車 人
祈りは通じたのだ
何もかも消えて無くなれ
雑木林の奥に鎮座する異形の像に
毎日祈った甲斐があった
そして掌が私の真上に迫る
私の祈りが完遂する https://t.co/Udj10QURA8

#呟怖
ある春の日
春の季語って何がある?と彼女に訊くと
暫く考え
死体
と答えた
翌朝、庭先に猫の死骸があった
毒を盛られたらしい
そう言えば昨日、彼女が猫に餌やりしていた
これ人間が食べても美味しいよ
そう言われ私も同じ物を食べた
動悸と眩暈がしてきた
彼女が耳元で囁く
だから言ったでしょ https://t.co/rcop4oOrSy

#呟怖
「いいかい、この印に立って飛ぶよ」
崖の上
彼は子供を諭すように私に言った
「苦しまずに逝けるからね」
私はその言葉を信じる事が出来ず
彼を突き落とした
「うわあぁ!」
遥か崖の下に落ちてゆく彼
「助けてえぇぇ」
苦悶に満ちた彼の声が聞こえなくなる
嘘つき
苦しまないって言ったじゃん https://t.co/1QOG8siSrB

#呟怖
電線に絡まり宙吊りとなった遺体は、近くに住むAさんだった
Aさんは写真愛好家で、中でも複雑に張り巡らされた電線を好んでいた
「いつかあそこに絡まってみたいんですよ」冗談交じりに話すAさんを思い出す
電線に絡まり揺れるAさんの亡骸は、心なしか微笑み、手を振っているようにも見える https://t.co/GXV30Jz32w

#呟怖
マンションの自室から見える駅のホーム
いつも同じ所に佇む女
朝も昼も夜も必ず居る
ひどく気になり駅へ向かう
いつも女が佇む場所
誰もいない
電車が来る
突然の眩暈で線路へ落ちる
女の声が聞こえる
寂しかったの
ずっと一緒よ

マンションのあの部屋から見えるのは
ホームに佇む女と私
次は誰 https://t.co/eK0y6cIVec

#呟怖
僕が刺したのは人ではなかった
腹を刺したのに血が出なかった
そして腹に刺さった刃物を抜き
怯えた僕を見下ろしこう言った
坊や、痛みって言うのは
生ける者の特権なんだよ
な?
そして僕の腹を刺した
そいつは煙のように消えた
自殺の何割かは他殺
社会の先生がそう言ってたけど
本当なんだな https://t.co/0F6IwQkZF4

#呟怖
「仲直りしよう」
いじめグループのリーダーのSから突然切り出され、私は戸惑った
「今日からは友達」
その言葉は嬉しかった
でも手遅れだった
Sが交通事故で死んだのは、その日の夕方だった
私は自宅近くの雑木林に五寸釘で打ち込んだ藁人形の事を思い出した
藁人形は5人分
次に逝くのは、誰か https://t.co/jQdL1aKaXx

#呟怖
アゲハ蝶を嫌う人は少ない
だが私はアゲハ蝶が大嫌いだ
あの美しい姿を見ると
踏み潰したくなる
これまで数万羽は踏み潰した
おかげで私の脚は鱗粉塗れ
それが全身に広がり
いつしか背中に羽が生え
見る者全てに嫌悪感を与える
焦茶の巨大な蛾となり
誘蛾灯のように煌めく街を
今宵も彷徨う https://t.co/Rcg10tXOzC

#呟怖
「あの鳥何て言う鳥?」
「鳥なんて居ないけど」
目の前にいるのに
怪訝に思いつつ鳥を見る
鳥もじっと私を見る
数日後
「またあの鳥だ」
「鳥なんて居ないけど」
段々腹が立ってきて
「ふざけるな!」
と声を荒げた
妻は
「あれは貴方の死神よ」
と言い、私の首を絞めた
嘲笑うように鳥が鳴く https://t.co/4CamlXy5lm

#呟怖
息が上がる
夜道をどこまでも追いかけてくる男
一体誰だ
俺が何をした
竹藪の中へ逃げ込む
男はぴたりと付いてくる
もう限界だ
と 竹の根に躓き倒れる
私を見下ろす男
私の首に手をかけ
これは怪談じゃない
夢だ
ただし
いつか正夢になる
男が嗤う
その声で目が覚めた
あの日以来
夜道を歩けない https://t.co/YPhLsCpHft

#呟怖
深夜
シャッターの向こうに誰かいる
ドンドン
僕だよ 中学の同級生のN
人工的な声
どなたですか
訊ねるが答えない
沈黙が続く
突然
バンバン!バンバン!
狂ったようにシャッターを叩く
恐怖のあまり自室に戻り布団を被る
翌朝
恐る恐るシャッターを開ける
マタクルネ
鋭い爪痕で書いてあった https://t.co/oe4aC220En

#呟怖
「妻です」
と言い、知人は鹿を連れてきた
絶句する私を尻目に、知人はまくし立てた
「このスマホ、亡き妻の形見ですがこの鹿で顔認証するとほら!解除できた
この鹿が転生した妻である証拠です」
目を潤ませつつ知人は鹿の背を撫でた
「不愛想なのも妻そっくりで」
鹿せんべいを齧る音が響く https://t.co/oOOvwZnVjS

#呟怖
ある日自宅に警官が訪ねてきた
殺人容疑で逮捕状が出ていると
なぜだ
僕は引きこもりだ
ここ数年部屋から出てない
母の殺人容疑だという
父が通報したらしい
そんな
虫も殺せない僕が
知らない 僕は何も知らない

その時彼の人格が入れ替わり
ああ ババアは俺が殺ったんだよ
と別人の声で叫んだ https://t.co/dzKRg9EjW3

#呟怖 #返怖 可
少女が人形を抱いて泣いている
どうしたの、と訊くと
「お人形さん壊れて死んじゃった、さっきまでお喋りしてたのに」という
「お人形さんがお母さんの悪口言うから首を絞めたの、そしたら壊れて死んじゃった」
人形の口元からは泡のような唾液が滴り、赤黒い舌と鋭い歯が覗いていた https://t.co/gR6WEZ8rsQ

#呟怖
粗大ごみ置き場の黒電話が鳴っている
興味本位で取ると
閉じ込められてるんです
どこに?と訊くと
この電話にです
冗談と思い切るとまた電話が鳴る
お願いです
ここから出してください
もう十年閉じ込められてるんです
怖くなって切って逃げた
ゴミの山の中
黒電話は鳴り続けているのだろうか https://t.co/6C2FBAqNYa

#呟怖
今夜サプライズのプレゼント
喜んでくれるかな
私とあなたの愛の結晶だよ
箱に詰めてリボンをかけた
奥さんの左手
指輪は外しておいたからね https://t.co/ubFVi3sG0u

#呟怖
古旅館の天井
木目がじっと私を見ている
一つ二つではない
木目に嵌め込まれた
幾百の目玉が
私を見下ろす
こちらが目を開くと一斉に閉じ
目を閉じると一斉に開く
強烈な視線を感じながら
一睡もできず夜を過ごした

翌朝女将が開口一番

昨晩は眠れなかったようで

目を見開き
ニタァと笑った https://t.co/cwljkFp0Sl

#呟怖
知人からメールがことごとく文字化けしている。
文字化けしてるよ、と返しても返事がまた文字化けしている。
埒が明かないと思い知人に電話すると、知人は文字化けしたような訳の分からない言葉で喋りかけてきた。 https://t.co/ht3s7DN73N

#呟怖 #返怖 可
友達が祈雨の極意を会得したというので
彼の家の庭先
二人で雨乞いを始めたら
僕たちの周りだけ土砂降りで
庭に雨水が溜まっていき
とうとう肩まで水に浸かり
助けを求めても
豪雨の音でかき消されて
誰の耳にも届かない
雨水の中で溺れ
遠のく意識
まったく
こんな晴れた日に https://t.co/xQMybeAcPq

#呟怖
こっちだよ
深夜の病室
呼び声で目が覚める
空きベッドの上に女の子が立っている
滑るように窓辺へ移動する
ねえこっちだよ
誘われるまま窓に近づく
ドン!
という衝撃と共に
窓から転落しそうになったが
窓枠にしがみつき難を逃れた
女の子は宙に浮き
次は失敗しないよ
言い残しスーっと消えた https://t.co/Lp03lPm3Mm

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