呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。
参加メンバーはこちら
呟怖.ORGと参加について#呟怖
おかしいな
何回数えても5つしかない
6つあるはずなんだけどなあ
どこかに落としてきちゃったかな
あの子の首 https://t.co/9pJHcQbpZh
#呟怖
同居人が失踪して13年
奴が植えた木は巨木となり
邪魔になってきた
そこで伐採する事にしたが
準備をしているさ中
奴の夢を見た
俺を助けてくれ
不思議に思いつつも
翌日伐採した所
白骨化した遺体が
幹の中から出てきた
服装は紛れもなく
同居人のそれだった
血のように赤い樹液が
幹から滴った https://t.co/TGLPDB7pcZ
#呟怖
何度繰り返してもノイズが乗る
都内のレコーディングスタジオ
ボーカルの録音中
毎回同じ所でノイズ
機材は異常なし
その日のレコーディングは中断
エンジニアが録った音を確認する
よく聴くと女の声が混じっている
最大音量で聴く
囁くような声で
「クルシメ」
翌日ボーカルは事故に遭った https://t.co/WVBMd7GHTZ
#呟怖
ちょっとした出来心だった
振った彼女の服の端
糸切れを引っ張ってみたら
生き物のようにスルスルと
解けていって
私の手足に纏わりついて
慌てて部屋を飛び出ても
糸が私を追いかけてくる
やがて糸束のようになった私
糸から抜け出ようと
必死でもがいても
絡みついて
取れない
情念の
赤い糸 https://t.co/19kywg6TaR
#呟怖
「何だこの落書き、下手糞だなあ」
防潮堤に書かれた二つの貌は、歪に嗤っている
友人はスプレーを取り出し
「こんなものは、こうだ」
と、真っ黒に塗りつぶした
翌日、友人から電話が
昨晩は一睡もしていないという
「目を瞑ったら嗤う貌が暗闇に浮かぶんだ、瞑る度にだんだん近づいてくる」 https://t.co/UuQTolxHAt
#呟怖
「これがヤバい物が映るっていうカメラ」
友人は興奮気味にまくし立てた
「何か出るっていう噂のお前ん家、撮りたかったんだよ」
部屋の中央にレンズを向け
パシャ
友人がシャッターを切った
…
反応がない
どうした、と友人の顔を覗き込む
その瞳に、くっきりと
呪
の文字が赤く焼き付いていた https://t.co/MWCQmeHNz2
#呟怖
次はお前
電車の中で突然男に指差された
電車のドアが開き
男は去っていった
何なんだ一体
憤慨しながら帰路に就く
暗い夜道
フッ
と視界が真っ暗になり
全身に激しい衝撃
薄れゆく意識の中
上を見上げる
マンホールの蓋が開いている
と
あの男が覗き込み
ニヤリと笑う
成功
次は誰にすっかな https://t.co/eRIMKvXAi1
#呟怖
知人宅に宿泊した夜
違和感で目を覚ますと知人が鬼の形相で仁王立ちし、私を見下ろしていた
私は
ごめんなさい
ごめんなさい
と謝りながら布団にくるまり、やがて意識を失った
翌朝目覚めると、知人の姿はなかった
知人は失踪し、行方不明のままだ
ただ
夜
あの時の違和感を
時々感じる事がある https://t.co/XIWXm0AIqg
#呟怖
山で遊んだ帰り
深夜になっていた
目の前の道路には
来る時にはなかった柵がある
「誰かの悪戯かな」
皆で柵を脇にどけた後
山道を進むが
何時まで経っても
山から出られない
「ねえさっきの柵に
通ルベカラズ
って書いてなかった？」
車内に
「正解」と低い声が響く
瞬間、車は崖を飛んでいた https://t.co/mMQqz5iDHG
#呟怖
#一行怪談
【イカロス】
巨大な風船が上空を飛んでいたので双眼鏡で観察してみると、中にたくさんの人が入っており、必死に外へ出ようとしていたが、風船はそのまま上空へと昇っていき、やがて見えなくなった。
#呟怖
地下街の薄暗い場所
上りエスカレーター
乗ってみたが
一向に上の階に着かない
長い沈黙 機械音
着いたのは薄暗いフロア
虚ろな目の人々が彷徨っている
「来るんですよね…こうやって時々…迷って」
不意に男が現れ
「ごゆるりと」
言い残して消えた
エスカレーターと共に
出口
出口はどこだ https://t.co/JPfyg0JtFF
#呟怖
最近水の出が悪いと水道工事業者を呼んだら、上水管に長い髪の毛の束が詰まっていた。それを見て妻は嘔吐した。私は青ざめた。間違いない、これは不倫相手のT子の髪の毛だ。玄関のベルが鳴る。玄関モニタに坊主頭の女が映っている。 https://t.co/YUH8VOWBOl
#呟怖
「残った給食は皆で分けて食べましょう」
って先生は言ったけど
たくさん余ってるよ
A君もBさんもC君も
こんなに余ってる
だから皆で少しずつ
皆の肉を分けて食べた
A君は右の腕を
僕は太ももの肉を
皆で仲良く分けて食べたんだ
そしたら皆動かなくなっちゃった
ちょっと食べすぎちゃったかな https://t.co/dCGUo6utDT
#詩
#呟怖
繰り返し見る悪夢は
決まって見知らぬ街から始まる
見知らぬ駅から見知らぬ駅へ
ひたすら何かから逃げる
乗り遅れてはならない電車に
必ず乗り遅れ
迂回先は行止り
目的地は遠のくばかり
たった一人
逃げ惑う
目が覚めても
まだ同じ光景
繰り返す悪夢は
結局
繰り返す日常
逃げ場は
ない
#呟怖
古書店で
呪術大典
という古い辞典を見つけた
頁を捲っていると
異界送リ之術
という項に目が留まった
相手ノ面相ヲ想起シ
呪文ヲ三度唱フベシ
但シ失敗ノ際ハ
その先が破れて読めない
試しに嫌いなAの顔を思い浮かべ
呪文を唱えた
どうも失敗したようだ
私は今全てが赤い世界に一人いる https://t.co/k27uuDeXPC
#呟怖
本日
有毒ガスが発生し
住民の皆さんは
全滅します
防災無線が
ゆっくりとした口調で
淡々と伝える
けれど
誰も慌てない
むしろ清々しい表情だ
ここは
絶望した人々が
集まる町
私は一縷の望みを賭け
町を脱した
町を見下ろす丘から
防災無線が聞こえる
皆さんの
ご冥福を
お祈りします https://t.co/XoZ8iCbygJ
#呟怖
君が首吊りごっこをしようなんて言い出すから
散歩のついでに林の奥へ行って
リードを外して縄の代わりにして
太い枝から吊り下げてあげた
吊った感じはどう？
って訊いてみたけど
反応がない
死んだようだ
でも君のせいだよ
君が言いだした事だ
そのまま朽ち果てて
飼い犬に食べられるがいいさ https://t.co/PN628bzGE7
#呟怖
いいからさっさと薬を出せ、この藪医者！
診察室から老人の怒声が聞こえる
老人は処方薬を手荒に受け取ると、文句を言いながら去っていった
一週間後同じ病院を訪れると、例の老人が車椅子に乗せられやって来た
目は虚ろで、一言も発しない
さすがだ
先生の薬はよく効く
特にうるさい患者には https://t.co/mUddCYGeNb
#呟怖
「次に死ぬのはおじちゃん！
夜道に突如現れた少女は友人の手を引き叫び、夜の闇に消えた
次の日、友人は首を括って死んだ
私でなくてよかった
通夜の帰り、またあの少女が私の前に現れ
次に死ぬのはおじちゃん！
と手を引き、闇に消えた
死にたくない
死にたくない」
日記はここで途切れている https://t.co/HNwiaco4x8
#呟怖
声が聞こえる
曾祖母は曾祖父の仕打ちに耐えきれず
恨みながら亡くなったそうだ
その曾祖母の遺影が
異形のものになりつつある
唸り声が絶え間なく聞こえる
そうか
曾祖父に繋がる血の者が子を成すまで待ち
呪い殺すのか
遠のく意識の中
修羅の如き表情の遺影から
曾祖母の呪詛が
部屋中に響く https://t.co/eLV5QA9pav
#呟怖
噂によると、交通事故で死んだはずのA君が真夜中に学校へ登校するらしい。校門の前でお辞儀すると、首がゴロリと落ちるそうだ。校門の前の染みは、A君の血だろうか、それとも涙だろうか。 https://t.co/bYZ7ad4NZ3
#呟怖
私を愛して欲しい
その一心で再び蘇った
骨となり打ち捨てられた
この私を突き動かすのは
あなたへの想い
あなたに逢いたい
そばにいたい
だからお願い
狂骨となった私を
抱きしめて
そのお礼に
あなたを殺し
肉を食らい
骨の体にしてあげる
再会の喜び
血の雨が
骨となった私達を濡らす https://t.co/ApiRpLP77L
#呟怖
ここが飛び込み自殺の名所かぁ
友人は無邪気に写真を撮る
私は耐え切れず
もう帰ろう
と言ったが友人は聞かない
「ここから飛ぶのか、どれ」
と友人がフェンスに上ったその時
陸橋全体がぐにゃりと曲がり
友人は落下し 車列に轢かれた
茫然とする私
誰も居ない陸橋が
嘲笑うように波打っている https://t.co/Xb058PToVN
#呟怖
この世界には人間ならざる者が混じっているという
それらは少しずつ数を増やして
やがて我々人間を駆逐する計画だという
我々に気づかれぬよう
秘密裡に事は進んでいる
あなたの親
あなたの恋人
あなたの隣人
それは本当に人間だろうか
試しに尋ねた男は行方知れずだという
あくまでも噂だが https://t.co/bYZ7ad4NZ3
#呟怖
この駅は人身事故が多い
飛び込んだ者は皆
誰かに突き飛ばされるように線路に転落するという
ある日電車を待っていると
ドン！
衝撃と共に体が浮き 線路に転落した
幸いな事に電車は寸前で止まり 事なきを得た
ホームに上った後 私の背後で駅員が
死ねばよかったのに
と
呟いたような気がした https://t.co/qWJdL0bkIW
#呟怖
曇り空の下で自撮りをしたのだが、蜘蛛しか写っていなかった。スマホがやけに大きくなって、地面に落ちている。俺の手が蟲の脚のように細く小さくなっている。ふと周りを見ると、小さな虫が糸に絡まっている。無性に腹が減ってきた。 https://t.co/z9ctOnNwAU
#呟怖
恋人を次々に食らうと噂される女がいた
齢を重ねてもその美貌は衰えず 噂は信憑性を増すばかりであった
ある日女の恋人が森の奥で自死した
亡骸は獣に食い荒らされていたという
その日以来女はさらに美貌を増した
池に架かる橋を優雅に歩く女
水面に映る女の姿はこの世の者ではなかったという https://t.co/y2o7LfBQlD
#呟怖
「今日のラッキーカラーは赤」
信頼してる占い師がそう言ってたから
信号が赤になった瞬間
アクセルを思いっきり踏みしめた
なぎ倒されてゆく人々を見ながら
アクセルをさらに踏み込んでゆく
私が幸せになるために
他人の不幸はどうだっていい
みんなそうでしょ？ https://t.co/1RyCKjDuuP
#呟怖
リフォームした実家は他人の家のようだ
子供部屋無くしたんだ
俺一人暮らしだからな、と父
どこからか鳴き声がする
猫？
何の鳴き声？
野良猫だろ
父はしきりに真新しい壁を気にする
隣町で女子高生が行方不明らしいね
ああ
父の目が泳ぐ
鳴き声が泣き声のように聞こえるのは
気のせいだろうか https://t.co/Gp1iahOeFn
#呟怖
仲間で集まって百物語をしようという事になった
ちょっと怖い話、笑える話、エロ話など様々
神社の跡取りのAがトリだ
AはBを指さして言った
お前、化け狐だろ
Bは目を見開き
ギャアァァァァ
と人とも獣とも知れない叫び声を上げ、煙のように消えた
Aは
大丈夫、本物のBは家で寝てるよ
と笑った
呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。
