呟怖.ORG | 呟怖

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「やあ、こんにちわ、ごきげんいかが」

合唱練習の時、歌ったあれが耳から離れない。初めは一人二人だったのに今では何十人が歌っている。

気が触れた俺は鼓膜を傷つけた。

だが目を開けるとそこには沢山の子供の手が手話をしている。

「やあ、こんにちは、ごきげんいかが」
#呟怖

一頻り叫ぶと私は冷静になって赤子を湯船に沈める。鳴き声は泡になり次第に消えた。

安心しているとごろりと股の下から音が聞こえる。

覗くとそこには確かに沈めた赤子がいる。

赤子は泣いて私は叫んだ。

#呟怖 #返怖

「速報です。限界を迎えました」
ニュースキャスターがそう言うと自分の首に刃物を刺した。チャンネルを変えても全部砂嵐。携帯は繋がらない。空はいつも通り晴れた青空である。

窓を開ける勇気だけ湧かない。
#呟怖

この街では火葬が許されていない。かといって土葬も鳥葬も許されていない。

では死体はどうやって処分するのか。処分などしない。死体は元人間。粗末に扱う事など出来ない。

既に統廃合され存在しないこの街には今でも沢山の人が住んでいる。越してくる人も多い。
#呟怖

俺の様な特権階級は人で遊ぶ事を許されている。この部屋には嬲っていい人間が入っている。それを好き勝手にするのがたまらなく楽しい。さて今日はどんな風にしてやろう。

誰もいないじゃないか。やっと来たな、後から人を入れるなんて初めてだ。
#呟怖

科学は万能だ。不可思議を論理的に説明しこの世におかしな事など無い。天国も地獄も煉獄もあの世も無いのだ。

だからこれは夢だ。精神疲労から来る幻覚だ。俺が精神的おかしくなったんだ。

違う違う。だからこっちを見るな。
#呟怖

あーあ、俺自分多才過ぎて一番怖いわ。頭が良くてイケメンで友達も多くて仕事も一流、彼女は美人で言う事なし。

その上幽霊も見えて心臓は二つ、消化器官は人の数倍、指は六本、嗅覚は人の数千倍、おまけに羽も生えている。

多才だなー
#呟怖

友達の家に行くと知らない人がいる時がある。彼の家族でなく彼には見えていないという事はまあそうだろう。
そいつは友人を指差しながら「こいつのせいで!こいつのせいで!」と潰れた顔から声を絞り出している。
#呟怖

この町には嫌な噂が流れる。出どころは分からないが必ず噂になり忘れられる。そして私もそれを話している間に前の噂を忘れてしまう。それがたまらなく嫌なんだ。

「へえ、じゃあ次死ぬのはあの子?」
#呟怖

この場所を仮に天国と言うのならそれでいい。みんな幸せそうで何でもある。でも一つだけ気になることがある。

この場所の人達はなんでみんな床から糸を垂らしているんだろう?

そしてそれをする顔が何故あんなにも楽しそうなのだろう。
#呟怖

「あはははは」
家の中で白髪のババアが頭を振り回しながら笑っている。霊感のある私はそれを払おうとした。
するとババアはこちらを向く。
「生きてるよ」
#呟怖

小さい頃、真っ暗な場所じっと見ると何かが動いているように感じた。きっとそれは目の錯覚でそんなものはいないと思うことにした。

最後の手段だ。霊感のある人の目を移植した。これなら見えるだろう。

幽霊・妖怪とは見られ語られ生まれる。私は見た。だから生まれてしまった。
#呟怖

『家老師』
この妖怪は人の集まる密閉空間に現れる老人です。これはその集まりの会話に齟齬を生み出し行動の効率を下げ物事を進まないようにします。これから逃れる方法は誰か一人が自殺をし生贄にならないといけません。日本の至る所に現れます。
#呟怖

俺は安心して祭りに行こうとした。すると足元に無数の手がある。これは全部死んでる。

でもね、おじさん。おじさんが消えてから何十年、この子達はおじさんの事を待ってたんだよ。

未来の幽霊なんてSFじみてるな無数の子供に嬲られながらそんな事を思った。
#呟怖 #返怖

『誰彼』
この妖怪は黄昏時に現れます。見た人間と同じ体格ですが色は真っ黒です。これは条件を満たさない限り行動せず消えてしまいます。条件はこれに向かって「誰?」と言う事です。するとこれは対象と同じ姿になりあなたが誰彼になります。仮に元に戻れてもあなたはあなたで無くなります。
#呟怖

仕事を終えて家に帰る途中で迷子の子供を見つけた。背筋が凍る。坊やお家はどこと聞くと分からないと言った。手が震え始める。横目で見ると幽霊では無く生きた人間だ。足元がおぼつかない。どうして。この街の子供はみんな殺したはずなのに。
#呟怖 #返怖

夏祭りに一人で遊びに行った。どこからか「けーん」と言う鳴き声が聞こえる。その声の方に向かっていった。小さな鳥が死んでいる。見た事も無い。すると別の場所から「けーん」と聞こえる。そこには子供が死んでいた。見た事ない。そして祭りの中心から聞いた事もないような大勢の声で「けーん」
#呟怖

俺は居酒屋に行くと必ず「とりあえず生で」と言う。そんな俺に不思議な力が備わった。俺が「とりあえず」と言うとどこからともなく生ビールが出てくるのだ。これは便利だ。

大変な事になった。これはどうも俺以外にも適応されるようだ。操縦席でも危険な場所でもとりあえずと言うと生が出る。
#呟怖

『蟻と螽斯』蟻は冬に備えて色々用意をしました。螽斯は歌うだけです。冬が来ると螽斯は食べ物に困り蟻の家を訪ねました。すると蟻は快く迎えました。螽斯は奥の部屋に通されました。そこには手足や胴が無い虫がたくさん。蟻はいいました。
「生き餌が一番長持ちしますから」
#呟怖

息子が引きこもりになった。学校でいじめを受けたらしい。本当にひどい話。でも私だけは味方よ。息子の部屋に入る。中には真っ青な息子。大丈夫、私だけは味方よ。私は息子の前にそれを置く。
「ほら、この子もいじめっ子でしょ」
#呟怖

また彼女が現れる。醜く歪んだ顔、悍ましい首。その全てが愛おしい。こんな無様な彼女を愛せるのは僕だけだ。僕は言葉も喋れなくなった彼女を床に連れて行く。次は僕の子を孕んで欲しい。例えそれが人間で無くとも構わないよ。
#呟怖 #返怖

眼が覚めるとそこには何も無かった。白くも黒くも無い。ただ何も無い。自分がどこにいるのか分からない。ただここにいるだけだった。一応前に進み続ける。文字が書いてあった。
『経費削減の為、地獄の種類を一つに絞り無限地獄のみになりました』
#呟怖

異人というものは遠方よりやって来る。地平線の向こうから真っ直ぐこちらに向かって来る。人はそいつから逃げようとするがいつの間にそこにいる。そいつは我々に何を過ぎる訳でも無い。ただ来て通り過ぎるのだ。そしてその人は異人となり別の道を真っ直ぐ行くのである。
#呟怖

僕の先輩は霊感も無いのに除霊をしたがる。だから僕は彼女の為にどうにか見える霊を作らないと行けない。あまりしたく無いけどこれしか方法は無い。嫌だ嫌だ、生霊を作るなんて。
#呟怖

A様
弊社の面接にお越しいただきありがとうございます。
慎重に選考を進めた結果、今回は貴意に添いかねる結果となりました。
不本意な結果となり、大変恐縮ではございますが、何卒ご了承いただければ幸いです。
末筆ながら、貴殿の事を大変気に入りました。ぜひ、お伺いしたく思います。
#呟怖

娘「ご本読んで」
母「桃太郎」
娘「CURE見たいに読んで」
母「何で?」
娘「だから桃太郎読んで」
母「何を?」
娘「桃太郎」
母「誰が?」
娘「母が読むの」
母「違う。娘が読むんだ。桃太郎を読むんだろ?」
娘「私が読む?」

娘「あれ?母は?それより桃を割らないと」
#呟怖

「鏡を決して置かないで下さい」
私がアパートを借りる時に強い口調で言われた事だ。事故物件というわけでも無いし何故だろうと思ったが仕事柄家に帰るのは寝る時ぐらいなのでまあいいだろうと思った。

なるほどね、瞳も反射するし鏡といえば鏡だ。俺は納得しながら白い杖を握った。
#呟怖

部屋で寝転がると天井に赤い字でりんごと書かれていた。寝返りをすると壁にゴミと黒い字で書かれていた。うつ伏せになると枕にみじめと白糸で刺繍されていた。何だこれと立ち上がると手に痛みを感じる。そこには切り傷でめだまと書かれている。そして痛みが酷くなる。
まだまだまだまだまだ
#呟怖

祖母が変だ。昔は唸ったり暴れたり大変なのに今は黙って天井を見つめている。初めは喜んだが徐々に不気味になり聞くことにした。
「なあ婆ちゃん。人が変わったみたいに静かになってどうしたんだよ」
「・・・」
「答えろよ!」
「うるさい。人が変わったんだよ」
人の顔じゃなかった。
#呟怖

この写真を見てほしい。こう言うと誰もがこの映像を見て幽霊がいないかを確認する。だが問題はそんなところでは無い。分からないのか。これは夜に撮ったんだ。なのにまるで昼みたいなる程の大量のオーブが・・・。
#呟怖 http://pic.twitter.com/kgJBwuNr2C

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