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呟怖.ORGと参加について

百話を語り終えた。
最後の蝋燭を吹き消す。
途端に現れる、青い服の女。

ひと目見た時から、その美しさに夢中になっていた。
逢う為だけに、何度この催しを開催してきたか。他の参加者は驚いて声も出ないようだ。

女はゆっくりと私に歩み寄り、
耳元に囁く。
「しつこい」
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とあるビルの中庭に生えている一輪の花を、絶対に枯らせてはいけない。
今まで枯れた花と同じ数、ビルに入っていた会社が倒産しているからだ。
残りは一輪。
会社も一つ。
その花へのたっぷりの愛情が、もはや会社の最重要理念と化している。
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私と顔がそっくりなのに、私と違って、社会的に成功しているアイツがうらやましかった。
だから、刺した。
途端に目が覚めた。
血まみれで倒れているその顔は、私と全く違う顔。
ただ勝手に、自分の顔を重ねて羨ましがっていただけだった。
ただ、自分がどんな顔をしていたのか、思いだせない。
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ジメジメとした曇り空。
どうにも気分が滅入るので、
雲が退けやしないかと空に向かってペンを突き立てた。
途端に、雲に穴が開いていく。
そのまま穴は広がっていき、まるで吸い込まれるように、その真下にいたであろう、人や車、建物が浮かんでいき、穴の中へと消えていった。
…私のせい?
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見上げた空に、数多のカラス。
まさか、一羽ずつが、遺体の一部を運んでいたなんて。
みんな、気づかないだろうなぁ。
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幼い息子は、買ってあげた電車の玩具を引きずって遊ぶのが好きだ。ただ、何かが視えているようで、しきりに後ろを振り返っては、笑う。
実は、玩具はこれで三つめだ。
今までのモノ全て、重い何かに潰されるようにペシャンコになってしまう。
いったい、何が乗っているのだろうか?
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路地裏の段ボール箱に要らないモノを入れると、翌日には中身が無くなっている。
ゴミやら、壊れた玩具やら、テストの用紙やらを入れていた。

小学校の卒業式の帰り。
家の前で母が半狂乱になっている。
玄関には大量の段ボール箱。
その全てに、
「まとめて、お返しします」
と書かれていた。

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小学校一年の時。
私を除く、クラスメイト全員のあだ名が、「さっちゃん」だった。
女子も、男子も。
皆、お互いを「さっちゃん」と呼び合い、不思議と混乱する事もなかった。
二年に上がる直前に転校した。
両親は怯えているようだった。
いまだに、その学校の名前や場所を思い出せずにいる。
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切られたほうの尻尾が、去りゆく本体に絡みつき、息の根を止めることもある。
それもまた、生物の進化といえるのではないか。

私は、ひそかにその尻尾を集めるのが趣味でね。
この子達、とても好戦的なんだよ。

尻尾切りのように捨てられた、私の復讐が始まる。

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「子供の時にもらったモノでね。可愛らしい子供の絵が描いてあるカードなの。
なんだか、劣化しちゃって、別の絵みたいに見えるけど…」

祖母から受け継いだカードには全て、悪魔の絵が。
カードの中の子供らは、長い年月を経て、悪魔となったというのか…

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バスの中は満員だった。
疲れていたので見送った。次のにしよう。
小さくなっていくバス。
すると、突然、蛇行をし始めて、横転してしまった。
大惨事。
すぐに救急車や消防が駆けつける。
バスからは運転手の遺体しか発見されなかった。

そのバスに、乗客は居なかった。

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少しでも霊感のある人は、あの廃屋には近づけない。
何人もの魂が、あの場に縛られているという。

…廃屋の取り壊しの際、判明したこと。
建材全てが、人骨だった。

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『のむな』
看板にはそれだけ。
飲むなと言われると、飲みたくなる。
蛇口をひねる。美しいほど透明な水に口をつける。
喉が渇いていたから、余計に旨く感じる。
再度、看板を見る。
思わず息をのむ。

『のんだな』
看板の文字が変わっていた。

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例えば、カート・コバーンがまだ生きていて、いまだニルヴァーナが現役で活躍していたら。
ロックバンドの在り方は変わっていただろうか。フー・ファイターズは…?

どちらにしても、
あの死は避けて通れないのかもしれない。

そりゃそうだろ。
見てみろよ、この世の中を。
誰が救えるんだ?

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夢を食べるという獏を飼った。
これでようやく、悪夢を見ずに済む。
愛する彼女に暴力をふるい、挙句の果てに殺してしまう悪夢…

何故だ。また同じ夢を見た。
獏は食べてくれるんじゃなかったのか?
傍でこちらを見つめる獏を見て、やっと気づいた。
夢ではなかった。
あれは、現実の記憶。
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順風満帆。私の人生はまさにそれだ。
何不自由無く生き、刺激的な挑戦を繰り返し、たくさんの友情と愛を育んだ。
今、皆に看取られながら、穏やかに最期を遂げようとしている。
さようなら…

「地獄へようこそ。
お前は忘れてるだろうが、小学生の時、お前に虐められた事を。俺は忘れていない」
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身体の関節を曲げ、壺の中に入る事を得意とした芸人の所有物。
彼はいまだに行方不明。
流石に、こんな小さな陶器に入ることはできないだろうが…
もしも成功して、何者かに外から栓をされて、隠されたのだとしたら…?
中を開けた。空っぽだが、
底には小さな文字が刻まれていて…
「ダシテ」
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今は、もうやっていないガソリンスタンド。
なのに今日も客足が絶えない。

快感に包まれながら、
死ぬことができるから。

真偽はわからない。
わかる訳がない。
でも、知る人ぞ知る、自決スポットであることは事実だ。
俺は、ここを紹介する仕事をしている。
心中に失敗してよかった。

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理想をどれだけ繋ぎ合わせても
絶対的な存在には遠く及ばない

オリジナルには敵わない

そう悟ったのは
ちょうど百人目を解体し終えたあと

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テーブルのとある位置に、卵を置いた。
途端にヒビが入る、卵。
確信した。この位置だ。
何故かはわからないが、特定の位置に物を置くと、ソレにヒビが入る。

その位置に、自分だけがわかるように印をつける。

アイツの局部をそこに置いたら、どうなるだろうなぁ。

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様々な要因により、奇跡的に途方もない年月を生きた人間がいる。
その年齢、数千歳以上。

とある動物園に逃げ込んだという情報がある。

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真夜中、顔を両手で覆う女性がひとりで歩いているのを見かけた。
心配になり、声をかける。
近づくと、女性の身体が濡れているように思えた。
女性は泣きながら、
「ずっと聴こえるから、切ったんです。
でも、ずっと視えるから…」

両手を降ろして、顔を見せた。

「削いだんです」

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とある廃墟にて。
「誰か居ますかー!?」と、外から叫ぶと、幽霊が現れるという噂。

嘘である。私が広めた、噂話。
幽霊は現れない。
その代わり、その廃墟をアジトにする、人身売買業者が、品定めをする。
「誰、買いますかー!?」
の言葉は、国籍不明の彼らでもわかる。

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腕時計が無くなった。
通勤路を探すと、見つかったが、ベルトも無ければ、壊れて動いていない。
3時30分で停まっている。
途方に暮れていると、急ブレーキの音。
気づくと、目の前に、車線を外れた、大型ダンプが、

15時30分。

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「面白いモノを見せてあげる」
先輩の部屋には人形が、三体。
「人形の前に水の入ったコップを置いて、順番に『飲みますか?』って聞くの。そうしたら、三体目だけが動くのよ」
言われた通りやってみる。
途端に意識が遠のき…
「上手くいった。コレをやるとね、三体目と入れ替わるのよ」
#呟怖 https://t.co/M5RgugfqEn

夜は分かりづらいけど、日中になると少したじろいでしまう。

マンションの壁中に、大小様々な「眼」が隙間なく描かれているからだ。
近隣の人曰く、何年も前から少しずつ、増えていっているそうだ。
何度清掃しても、塗り直しても、無駄らしい。

住人曰く、最近部屋の壁にも現れ始めたそうだ。
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床下から聴こえる、男女の声がきっかけで、地下室の存在が発覚した。
中古の戸建だったが、不動産屋も知らなかったみたい。
最初の住人が、徹底的に隠していたのだろうか。

あの男女の声は、とてもとても楽しそうに聴こえた。
羨ましいので、私は地下室から出たくなくなった。

#呟怖 https://t.co/41cYL7i64m

あの砂浜は知る人ぞ知る絶景スポットで、岩の合間にあるから、プライベートビーチみたいになってるんだけど。
地元の人が近づかないのは、手洗い鬼の住処だって知ってるから。
アレは手の汚れが取れるまで洗い続けるんだよ。でも、人間も一緒に両手で潰しちゃうから、血が流れきるまで永遠に…

#呟怖 https://t.co/K2JpVzdYdz

「ママぁ!拾ったぁ!」
ぎこちなく、身体を動かす少年。
その眼はまばたきもせず、瞳孔が開ききっている。
「この子が箱を開けてくれたんだぁ。
おかげで簡単に目を合わせられたよ。
この子、飼うー!」
小さな宇宙人がはしゃぐ。
「今度は、壊さないようにね」
母は微笑んだ。

#呟怖 https://t.co/MlesNcID0C

「やぁ」
厨房の奥には、裂けたその身から果実が溢れて止まぬ、少年が。
「君がさっき、おかわりを求めていたのは…これだろう?」
その手には、まるで心臓のように波打つ、
真っ赤な果実。
「あの美味からは抗えないはずだよ」
僕は躊躇なく、その実に手を伸ばした。

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