呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

おばあちゃんの家の和室
お人形さんがいっぱいあって
いつも一緒に遊んでた
でもね、でもね、おかしいの
おばあちゃんがお空に行って
私は皆に置いていかれて
そのまま動けなくなって
知らない子を眺めてるの
その子は私を抱っこして言うの
「おばあちゃん、この子とあそんでいーい?」
#呟怖 https://t.co/kk1iRSHZk6

「これはしたらいけません」
「これは危ないからね」
「これだけしとけばいいのよ」

散々縛ってきたくせに

「もう成人して大人になったんだから自分で判断しなさい」

私に縛りを設けたまま社会に放り出すのね

なんて優しくて
なんて暖かくて
なんて残酷な人なんだろう

#呟怖 https://t.co/z2b5JDtC7E

考えて、想像して
私の片目が無くなった意味を
私が透明な血を流してる理由を
こうして目の前にいる意義を

死ぬまで
何度でも
思い出せ

お前が私にやったこと
思いつく限りの全てに囚われて
自己嫌悪に苦しんでしまえ

#呟怖 https://t.co/mZmDK6OdEz

天使を見た
私の目線に気付き振り向いた
口がパクパクと開く
あああ…に…あう?
分からなくて曖昧に笑い返した
天使は満面の笑みを見せた
瞬間、天使は真っ黒になり
無数の鴉に変化した
逃げ道は塞がれ服を皮膚を啄まれる
鴉は言った
「ナカマニ…ナロウネ」
見開いた目はくり抜かれた
#呟怖 https://t.co/mxUkElWBVy

彼女は両目両足を自らの手で消し、逃れる為怪我した女を装っている。
彼は科学者によりツギハギだらけにされた肌を包帯で隠すも、彼女から離れることはない。

彼らは赤い糸ではなく白い包帯で繋がっている。
逃亡者 石化の魔女及びフランケン見つけ次第処刑せよ。

ーー実験体逃亡記録より抜粋
#呟怖 https://t.co/yQdtHoSExp

皆々様は今日も謳う
青い鳥を従えて
白いカメラで撮影し
どちらも仲間を率いて叫ぶ
政治に差別に大御所告発
多種多様に舞う喜怒哀楽
終わりの見えない言論戦争
その行方などは興味なく
目的はたった一つだけ
喰う喰われるの答えのみ
さてさて今日も参ります

「アイツってさ……」

死合開始
#呟怖 https://t.co/C1dKIe5jyq

彼女は天使か
助けを求める声を聞き届けたのだろうか

彼は悪魔か
欲深い人間を更なる深みに沈ませるつもりだろうか

人間がその者を見たが最後
必ずその者に手を伸ばした

救済を求めるか悦楽に浸るか
目的は多種多様
人間の姿を見るその者は
心底楽しそうに笑うのだ
無邪気な標的は今日も舞う
#呟怖 https://t.co/yQb1WOFnXI

少女の後ろから人ならざる者となった手が胸を貫き……そのまま少女に飲み込まれていった。
「怪物の仲間!?」
「同類にしないで貰える?」
呆れながらも年相応ではない、妖艶に微笑む少女。これが最初の会話だった。
後に知る。少女は理性を宿した戦争兵器だということを。
#呟怖 https://t.co/TKus0EpwX5

「何見てるの?」聞いた。
「裏側」言葉だけ返ってきた。
「何の?」聞いた。
「いろんな」また言葉だけ。
「見せて」好奇心に負けた。
「見ない方がいい」忠告を受けた。
振り払った。
「あーあ」と後ろから声、音、悲鳴。
振り向き、思う。あの子は誰?
あの子が見たのはまさか

私のことか
#呟怖 https://t.co/m3wf9oNdjX

とある教師が生徒に問題を出した。
A君は○と答え、B君は△と答え、Cさんは□と答えた。教師は正解は○と言い、2人の回答を削り○に矯正した。
そのクラスは一体感があると有名だった。しかし他の教師は言う。
「纏まりはあるが、一人一人に個性のないクラスだ」と。
生徒全員の顔は死んでいる。
#呟怖 https://t.co/sr3PzWpAJG

うん、やっと理解したね?そう、君死んでるの。ここ地獄ね。
悪いことしてないって?君、部下を何人辞職やら病気休暇やらに追い込んでるのさ。
……上司としての責任と義務を果たしただけと。まぁ安心しなよ。
ここ、君が守らないといけないもの何もないし。好きなだけプライドを守ればいい。
#呟怖 https://t.co/0OxWn6Plvc

「夫が……淡白で……」
彼女は昔からチヤホヤされたがりだったから物足りないのだろう。
「貴女の彼、紹介してくれない……?」
服に隠れた痣をそっと撫でながら私は嗤う。
「淡白だって言うなら私も話してみる。今度4人で遊ぶ機会でも作ろっか」
私から奪った分、今度は貴女が奪われる番よ。
#呟怖 https://t.co/7TKJvtW0jO

「僕も死神なりたかったー!」
私の隣で大声で叫ぶ少年。会う度にそう言われても困るのは私だ。
「私は貴方と違って悪役ですが」
私の言葉に少年は鼻で笑った。
「普段馬鹿にしてる人間ほど困った時だけ僕頼りとか……笑えないよ?」
少年の黒い笑顔とは裏腹に白い翼は揺れ、頭上の輪は煌いた。
#呟怖 https://t.co/QKgNaxvbXX

パタパタと
少年が走る音がします
ポタポタと
雫が落ちる音がします
ザクザクと
大人が歩く音がします
カラカラと
何かを引きずる音がします
一瞬の静寂の後
ブオンと空気を切る音と
ピシリと柔らかいダムにヒビが入り
ボトリと何かが落ちました
辺りは闇に包まれて
鴉がカアと鳴きました
#呟怖 https://t.co/vj5ND2TiaM

ここに電話BOXなんてあったか?まぁいい、雨も降ってきちまったしひとまず雨宿りっと。
おいおい、雷まで……。こりゃ参ったな。ん?こんな狭かったか?
おいおい、ミシミシ鳴ってるが壊れやしないだろうな!?
いや、狭くなってるのは事実だ。つまり俺の体は終いには……!
出せ、出してくれ!
#呟怖 https://t.co/y3BgnYxnuH

凌雲閣から街を見下ろす。あの燃え尽きた国とは思えぬ程の復興ぶりだった。子供が池の鯉に餌をやる姿が映るものだから池の側の岩を動かして橋にしてやった。
参道を我が物顔で突き進む悪人顔の男を見た。真ん中は私達の道だ、進むでない。警告として雷を落とした。
この国も捨てたものではない。
#呟怖 https://t.co/eIKywl8IZk

「探偵よ、一つ教えちゃくれねぇか」
煙草の煙をくゆらせ、彼は私に聞いてきた。
「俺の殺しは悪か?」
彼が殺したのは名が知られた悪党で、彼が「義賊」と呼ばれる所以だ。
それでも
「私は私という正義を貫く」
「ハッ、正義なんざクソ食らえだ」
彼は私を嘲笑うと、拳銃を自らの頭に構えた。
#呟怖 https://t.co/yF9AhGBpSP

『定時退社でホワイト企業を!』
これは会社の社訓。だが現実は全く違う。職場は自慢を垂れ流す上司や野次を飛ばす長い爪の女社員。
こんな場所で……!何故……!そう思いこの会社を去らざるを得なかった人間は多いのだろう。
休み明け、匿名で不正を密告された会社は立入禁止になった。
#呟怖 https://t.co/UZIECIyQC1

今日も私は嫉妬する。
血の繋がらないあの女の子を。
私はいつだって美しいと言われた。魔法の道具たちでさえも口を揃えて言った。道具は嘘をつかない。だから私はずっと安心しきっていた。

「この世で一番美しいのは白雪姫です」

心なんて醜くて良い、あの子を殺して、私が

私が!

一番に!
#呟怖 https://t.co/kKYXV4fjkj

皆がいじめてくるの
誰も助けてくれないの
クラスの子も先生も親も
知らないフリしてるの
きっと私がいなくなっても
皆知らないフリすると思うの
どうしたらいいかな

「誰も虐めてないのにね」
「自分の話だけだもん」
「ほら、今もあんなこと言ってるけどさ」

あの子の口元緩んでる
#呟怖 https://t.co/syCQO2DBt4

噂話に陰口、嘘と媚とが混ざり合う。
私が男を誑かしてるだの、テスト問題を貰っているだの、ちゃんちゃら可笑しい話ばかり。

「図に乗ってんじゃねぇよ」
被害妄想ですか
「付き合って下さい」
ステータス目当てだよね

あんた達が勝手に作ったその「枠」
勝手に私を入れないで貰える?
#呟怖 https://t.co/qqQVkUsYYy

親がツバを撒き散らしながら言った
「お前のために言ってるんだ!」
隣の席の奴が汗をかいて言った
「いや、冗談だって!」
屋上にいた少女が血を舐めて言った
「結局あんたって空っぽだね」
僕は泣きながら言う
「都合のいい相手って必要だろ?」
少女は嗤う
「アンタ、まともに狂ってんね」
#呟怖 https://t.co/7zbtNvfeAa

おかあさんと おとうさんが いないとき、お友だちが あそんでくれます。
今日は かぞくで ひこうきに のりました。お友だちも いっしょです。
花火を見て ジェットコースターに のりました。
楽しかったです。

ーーー飛行機事故生存者(7歳)の日記を引用したものである
#呟怖 https://t.co/sJYakrmMnT

何度私との約束を破ったら気が済むの。
私は忘れない、ずっと覚えてる。破る度に忘れたフリをするのも全部。
歯向かっても赤子のように扱われるって知ってる。だから

約束する小指ごと引きちぎってあげる。私、慰み物の人形じゃない。
牢屋の方が人間として生かしてくれるわ。

ほら、逃げんな
#呟怖 https://t.co/JCuVrv4moD

「アンタ何でこげなとこにいるんね、ここに来ちゃアカンち言うたのに」
霧が濃く顔は見えないし聞いたこともない声。何故か親しみを覚えた。
「このリボン辿って帰りんさい!」
そこで目が覚め、あれは誰だったのかと思案する。ふと仏壇に置かれる母を見る。額縁に飾られたリボンは消えていた。
#呟怖 https://t.co/7F9yCOUvok

朝の通学に乗っている電車が来ない。調べるといくつか前の駅で人身事故があり遅延しているらしい。

「マジで人の迷惑考えて欲しいわ」
「それな。別の場所で死ねよ」

学生達がぶつぶつと文句を垂れ流す。
「……明日は我が身か」
会社の歯車である私が錆びて動かなくなるのはいつだろうか。
#呟怖

彼岸花 地面を覆う 紅き色
茎も土をも 隠す紅

その中に 白い花弁 ちらり見え
一面の花を 掻き分け進む

茎掴み ずるりと花を 抜いてみりゃ
掴んでいたのは 白き人骨

「あぁ誰か!」 叫び藻掻くも 意味はなく
飲み込まれゆく 四肢、声、視界

また一つ 白が紅へと 頬染める
#呟怖 https://t.co/MoHSsmVCqi

「美味しい?」
あぁ、といつものようにぶっきらぼうに答える彼。知ってる。いつもより動きの早い手も、ズボンの中で震えるスマホも。私を見なくなったって気付いてるよ。
「隠し味はこれ」
「は……? それ食ったのか?」
怒りと焦りの間に揺れる彼の目に私が映った。嬉しい。私を見てくれた。
#呟怖 https://t.co/ZcbvWw14Mg

「食べちゃったの?」
食べたらだめなの?

「これはおばあちゃんの分なのよ。こっちにきなさい」
おばあちゃんがいいよって言った

「え、おばあちゃんが?」
うん、そこにいる

「何か言ってる?」
ママに言ってる

「内容教えてくれない?」
この人殺し

愛する息子の口から憎い母の声がした
#呟怖 https://t.co/ZcbvWw14Mg

○月☓日
知らない人が後ろをつけました。友達は「自意識過剰」と言いました。
△月△日
同級生に触れられました。先生は「貴女が好きなのよ」と言いました。
☓月○日
男の人に襲われました。警察は「なんで逃げなかったの?」と言いました。

一つは嘘、一つは実話、一つは半分が真実です。
#呟怖

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