呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

おかあさん!おかあさん!おかあさん!おかあさん!
泣いて叫んで、もう動けない母を喉が潰れるまで呼んだあの日。
あの日から幾年も日を重ねて大人となり、私はここへ。
白の化身となりて未だそこにある貴女に涙を流す。
「もう、お母さんを背負えるよ、帰ろ」
だのに、触れると貴女は崩れ…。#呟怖 https://twitter.com/amabie100/status/1011881484553076736 

青の言う。「お前様は私の写し身」
赤の言う。「貴女様は私の現し身」

鏡の様な言葉遊びの真実は噛み合わぬそれ。

「この角は愛しき方より受けた呪い。私の罪の証」
青は物悲しく語る。

「この角は私が人ではない鬼という証」
赤は強く宣う。

反り合わぬ歪、異形の有様。
それだけの話。

#呟怖 https://twitter.com/magma_maniac/status/1011968549584138241 

美しいその人を、ムシツカイの成れの果て、と彼は私にそう教えてくれた。
「正確にはナリソコナイ」
付け加えられた囁き声は多少の呆れが含まれていた。
「使う立場の者が、仕えるムシに侮られムシクイになったんだよ」

ムシクイ、虫喰いか。
成る程、と私は相対するその人を再度確認する。
#呟怖 https://twitter.com/yosituguo/status/1011605546263142400 

あらぁ、お義母様どうされました?
今夜はあなたのだぁいすきな息子の新鮮なお肉を食べさせて差し上げますよ。

ふふ、泣くほど嬉しいですか、嫁冥利に尽きます。

#呟怖 https://twitter.com/tawara_nakami/status/1011454425112576000 

私、孤独なの。

囁くような独白。
屋敷と呼ぶに相応しい家屋に一人住まいはさぞや孤独感を増幅させるのだろう。
顔を悲しみに歪めるよりも、愉悦に浸る笑みのように彼女の表情は緩やかに歪められる。

昔は賑やかだったの。家族も友達も沢山、だったの。
あなたもいなくなる。

こどく、なの。
#呟怖 https://twitter.com/yamanomu_kou/status/1010520561397592065 

あなたの声をください。

インターフォンから声がする。
カメラには何も映っていない。

あなたの声をください。

機械的な抑揚のない尖った声。
けれど、澱む気配もあり、肉声か、とも思わせてくる。

あなたの声をください。

耳のそばで声が聞こえた。
振り向くとマネキンが、いた。

#呟怖

森へ連れて行かれる。深い森へ。
僕の手を引く男を僕は知らない。
父に僕は必要なくなったのだろう。
これは、そう言う事。
森は緑が深くて、僕は俯いて湿った黒い土を、柔らかい地面を見つめて歩いていた。
もう、僕は終わる。
あまり苦しくないと良いな。
堪らなく寂しくなって涙が溢れた。
#呟怖

美しい顔がほんの僅か、不快に歪む。
嗚呼、なんて美しい。
「ここには来ては駄目」
鈴のような凛と鳴る声すらも。

花々は美しく蝶もその人も、美しい。そして何よりもここは温かい。
視界全てを体感したら涙が溢れた。
無言で胸を押され、私は呼吸を止めた。
気付けば血の海。
戻ってきた。#呟怖 https://twitter.com/magma_maniac/status/1010334987344723968 

数もクオリティもまだまだですが、私の呟怖を使用してあれこれしたい!
と思ってくださる方がいらっしゃいましたら、どんどん使ってくださいませ。

どうぞ、よろしくお願いします。
#呟コラ求人 #呟怖

帰省で田舎の路線バスを待つ。バス停留所に異様な姿の女性に反応したのは二歳の息子。
繋ぐ手を振り解いて、私の鞄からラムネ菓子をむんずと掴みその女性に差し出した息子。
顔半分を布で隠した女性が見つめ合う。
ふと風が吹いた。
女性は風に溶けて消え、白椿が一輪その場に落ちていた。
#呟怖 https://twitter.com/hitoyoshow/status/1008973772836106240 

『祖父』
化け物と家族から罵倒され暴力に晒される弱い私でした。色素が無く赤い目と白い髪、肌も異様な白さ。けれど、一人だけ、祖父だけは「可愛い白鬼や」と微笑み撫でてくれました。陽光が毒故に夜の生き方と闇の異形の屠り方すら教わりました。
私は白鬼、最早脅かすもの無し。
#呟怖 #呟怖お題https://twitter.com/ch01301126/status/1008612025965035520 

黒い人を叔母の背後に見た。無表情にじっと叔母を見つめる姿は、そこはかとなく不気味で直視したく無い気持ちが迫り上がる。
まさか、死神?
叔母は何度も大病を患い、大事故にあいつつも何度も生還した奇跡の人だけど、とうとう寿命?
すい、と黒い人が私を見た。
「これは罪人、私は処刑人」
#呟怖

おあーおおーうぅーうーうー。

意思の無い唸り声と共に暗い伽藍堂からどろりと黒い血がこぼれ落ちる。
顔を削ぎ落とされた罪人。
ああ、人はこんな顔になっても動くのか、と妙に冷めた頭が呟く。

ゔもおぉぉぁーぅうゔぶむ。

ここは死に堕ちる街。
僕の今日からの仕事場、獄外へようこそ。#呟怖

『嘘』
この道はね家族が車の事故で全員即死した道。
このビルは年に一回は飛び降り自殺があるの。
この線路は人身事故が絶えないわ。
嬉々と私に道案内しながら話す彼女と降りるのは、会社の非常階段。
これは虚言癖の部類だろうか。

この電柱は子供が頭ぶつけて死んだのよ。#呟怖お題 #呟怖 https://twitter.com/tsubukowa/status/1007902216768839680 

夢を渡る。それが特別な事なのか、当たり前の事なのかはよく分からないけれど、私は夢を渡る。そして本来知り得ない情報を得る。過去の事だったり未来の事だったり、誰かの事情だったり何処かの遠い秘密だったり。
今日は暗い和室に居る。ここは怖い。襖の向こうに居る。起きなきゃ!起きて!#呟怖

音楽で浄化と癒しを与えてくれると言うCDを、ヒーラーと言う人が霊も浄化してくれると言うから購入。毎日聞きながら眠って安眠が続いていた。ある夜音楽が途切れた。いや、違う。伸びたテープの様に音源が狂い出してる。不協和音がスピーカーから溢れ出し暗転。
「人間か」
低く重い嘆息の声音。#呟怖

眠れず何度も寝返りをうつ。昨日切ったショートヘアで長髪の煩わしさがない新鮮味を感じ、枕元のスマホに手を伸ばす。
ふぁさりと湿った髪の毛の束に触れて、自分の髪ながら鬱陶しさを感じた。これだから切ったのに!
「あ」
スマホの明かりに照らされて頭上には血濡れの女が笑っていた。
#呟怖

落ち武者を祀る塚を破壊した過去を持つ男は、ご自慢の恐怖体験を語りながら咳き込み、しきりにネクタイを緩めたり締め直したりを繰り返す。
あなたが苦しいのは背後延髄あたりから槍が喉を刺し貫いてるからだけど、言わない方が良いよね。
知ってもどうせ助からないし、あなたはきっと信じない。#呟怖

#呟怖
昔、寝入り端に首を絞めに来る女二人がいた。
奈良時代の貴族のような衣装で、嘲笑う紅を引いた口元が歪んでいる。私を縊り殺そうとするのは手では無い。
ピアノ線の様な鋭く細い糸の様な物。
肉に食い込み切断しようと尚一層の力が込められる。
霊現象では無く、呪詛だったと最近気付いた。

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