呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

参加メンバーはこちら

呟怖.ORGと参加について

今日はあなたのカレーの日。
帰宅する足取りも軽い。
きっととびきり美味しいわ。
肉を叩いて叩いて柔らかくして、じっくりじっくり煮込んだの。
ああ、唾がわいてきちゃった。
ごくりと喉を鳴らしてドアを開ける。
「ただいまあ」
台所に向かって声をかける。
冷蔵庫と鍋の中のあなたに。

#呟怖 https://t.co/iyQR5gdHA7

ようこそぬいぐるみ工場へ。
当社では宇宙人を培養し、雇用しています。

彼らの頭部にはふわふわの毛と突起が生えています。
頭部の皮から3匹分のうさぎのぬいぐるみができます。
器用な触手で一つ一つ愛着を持って縫い上げます。

おかげさまで好評でして。
生産が追いつかなくて大変ですよ。

#呟怖 https://t.co/e7lTC6C294

山道で迷った。
休憩を取ろうと腰を下ろすと、狐が現れた。
丸い目でじっと私の荷物を見ている。
友人の勧めで持ってきた油揚げを取り出し、差し出す。
狐は大きな尻尾を振ってそれを咥えた。

気が付くと山の麓にいた。
来る時に見た狐の像が座している。

この像、油揚げなんか咥えてたっけ。

#呟怖 https://t.co/PquQn9pYYF

@ahomaja #返怖
#呟怖

お前が洗いにくるんかい。
と内心突っ込みつつもシェーバーを買った。
ちょうど壊れたところだったし、自動洗浄機能がなくても使い勝手が良さそうだったからだ。
もちろん鍵はかけて寝た。

夜中、啜り泣く声で目が覚めた。

「お風呂に行けない…」

ドアの前でシェーバーが泣いていた。

SNSの有名人が亡くなった。

「ほら、やっぱり」

ネットニュースを見て友人が笑う。

「あたしがブロックした人は死ぬの」

偶然じゃない?と返すと真顔になった。

「あんたもブロックしてやる。明日のニュースが楽しみね!」

吐き捨てて去った友人をそっとブロックした。

うん、楽しみね。

#呟怖

友達の家にお泊まりした。
トイレに起きたら迷ってしまった。
近くの部屋に入るとおもちゃ箱があった。
中には沢山のぬいぐるみと、男の子が一人。

「早く出た方がいい。ここの子はおもちゃを壊すのが好きなんだ」

君も行こうよ。
男の子の手を引くと、縫い目だらけの腕がぽとりと落ちた。

#呟怖 https://t.co/GDMveSWloM

@_Osahiro #返怖
#呟怖

毎年ポチ袋が一つ足りなくなるので、ある年、子供たちの数より一つ多く用意した。
ポチ袋はちょうど足りた。

翌年も同じことになった。

子供が増えている?
しかしどの子かわからない。

今年はまた、子供の数だけ用意した。

庭の池に誰かが落ちた。
ポチ袋は、ちょうど足りた。

「なんであいつが死んでお前が生きてるんだ!!」

みたいなシーン、あるでしょ。
あれが好きなの。

本気で死にに来た人は助けてあげる。
冷やかしに来た人は殺してあげるの。

だってさあ、その方が絶望するでしょ。

死にたいでしょ。
生きたいでしょ。

あれが好きなの。

#呟怖 https://t.co/NiOtOD5zDp

「新品に替えたばかりなんです」

自殺の名所と言われる場所のガードレールは酷く汚れている。

「まず刃物か何かで傷つけるんです。こうやって」

案内の男性がガードレールの側面をガリガリ削る。

「後は頭を押し付けて走るんです。こうやって」

ガードレールが鮮やかな赤に染まっていく。

#呟怖 https://t.co/NiOtOD5zDp

大掃除でゴミがいっぱい出た。
朝に何往復もしたくないし、今のうちに出してしまおう。

ゴミ捨て場に女の子が立っていた。

「ダメだよ。ゴミは朝に出さないと、カラスにつつかれちゃうよ」

別にいいだろ。
誰かが片付けるさ。

「そう」

女の子の目から一斉にカラスが飛び立ち、僕の目に

#呟怖 https://t.co/Xlb4WmRs7q

@panda_bancho @lostnamelady @CatNoirTowa かゆい。
顔が、頭がかゆい。
どうなっているのかと想像する前に掻きむしった。
手応えはなく、ぶわんと音を立てて一斉に羽虫が飛び立つ。
最後の記憶は、電灯に向かって迷いなく飛んでゆく開放感と、日本人形の舌舐めずり。

#返怖
#呟怖

地味で暗いクラスメートの眼鏡を奪った。
赤いマジックで塗り潰し、近所の寂れた神社に隠した。

次の日、視界が真っ赤になっていた。怖くなってまた神社に行った。

戻せばいいんでしょ、戻せば。

眼鏡を除光液で乱暴に拭く。
両目を激痛が襲った。

#呟怖 https://t.co/LdNUQQZSHF

クリスマスの夜、サンタを捕まえた。

「行かせてくれ。子供たちにプレゼントを配らないと」

泣き出したサンタを拘束したまま寝た。

翌朝サンタは死んでいた。
全部僕のものだ。

黒い包み紙を破ると何かが飛び出して手に噛み付いた。

配られなかったプレゼントの山が黒ずみ、震えている。

#呟怖 https://t.co/X3z095ouAN

もう何回も飛び降りている。
いつ死ねるのだろう。
悲しみも恐怖も薄れてしまった。
今度こそ。

「危ない!」

ぐいと体を引かれ橋に倒れ込む。

「ここは何人も飛び降りているんだ。『何度飛び降りても死ねない』って。一回で死ぬのに」

私を助けた男性はそうまくしたてると橋から飛んだ。

#呟怖 https://t.co/xZTEDsYj4p

お祭りの帰り道。
女の子が通せんぼした。
「何かちょうだい」
どうしよう。
綿あめは私のだから、だめ。
ヨーヨーも腕輪もだめ。
あ。
「これあげる」
お母さんが、お祭りの間は外しちゃだめよって言ってたお面。
「ありがとう」
女の子はお面をつける瞬間、私の顔になって笑った。

#呟怖 https://t.co/66lMcI71AN

「おはようございます」
妻そっくりのアンドロイドが微笑む。

いつも笑顔。
家事も完璧。
夜の相手も喜んでこなす。
今日の朝食も絶品だ。

「灰皿どこ?」
「こちらをどうぞ」

笑顔で差し出された手のひらに煙草を押し付ける。

なんだか虚しい。
こんなに妻と同じなのに。

#呟怖

飲み屋街の写真をSNSに上げたらDMが届いた。

『私が映ってる写真、勝手に使いましたね』

添付された女性の顔は確かに自分の写真にもいる。
謝罪し削除する旨を伝えると、消さなくていいので一杯奢ってと。
こんな美人なら大歓迎だ。

写真に映っている全員が満面の笑みで待っていた。

#呟怖 https://t.co/lPUSLPojbB

満月の夜、変な生き物に出会った。

「ボクは魔法使いのピピシュクプリャ!何でも一つだけ願いを叶えてあげるプリャ!」

何でも?
じゃあ月を食べてみたい。
なんちゃっ…

「オッケープリャ!」

目眩がして、気が付くと何もない土の上に立っていた。
空に青い月みたいなのが見えて、空気が

#呟怖 https://t.co/W6hKJebEj2

最近、マスクをずらして鼻と口を露出した、いわゆる『顎マスク』が増えた気がする。
嫌だなあ、と思っていたら友人までが顎マスクで現れた。
「顎守ってどうするんだよ。そこに鼻と口があるのか?」
ふざけて友人のマスクを引っ張った。
友人の顎に3つ穴が開いていて、生ぬるい息が漏れた。

#呟怖 https://t.co/rhOC0ovBjt

ルールは簡単。
負ければ獣の皮を被る。
勝てば脱ぐ。
負けが続き、被っている時間が長いほど皮は馴染む。
脱げなくなれば終了です。
人間はお帰り頂きます。

獣はどうなるか?
ここに来る途中で見たでしょう。
顔の皮が無い獣たちを。

貴方のご友人はもう2回勝っています。
頑張って下さい。

#呟怖 https://t.co/FsdizknuhL

友達と遊んだ帰り道。
チクチクすると思ったら、服にいっぱいトゲトゲのひっつき虫が付いてた。
引っ張ってみる。
痛い。
取れない。
血が出てきた。
怖い。

「おかあさん!」

「おかえり、あらあらひっつき虫だらけ!脱ぎなさい。ほら、ばんざーい」

待って、おかあさ……

#呟怖 https://t.co/um5LAncb02

少女を買った

品種改良の末に生まれた
食べたものの色に染まる子

白いものだけを与えて
美しい雪のような子に育てた

ある日包丁で指を切った
夕飯の支度をしている最中に

お腹を空かせた少女は
私の血を舐めた

透き通るような目、髪、頬に
淡い血の赤が灯る

ああ
なんて綺麗な

#呟怖 https://t.co/XRR6aXE0Kf

最近、額を怪我した人をよく見る。
歩きスマホで電柱にぶつかる事故が急増中らしい。
「突然目の前に電柱が現れた」
というが、世間は『歩きスマホはそれだけ危険』と認識を改めるに留まった。

隣で歩きスマホをしていた友人が突然現れた電柱に激突した。

よそ見してるから、と笑うに留めた。

#呟怖

子供がいぬの着ぐるみの頭を引っ張る

「やめてよ、やめてよ」

頭が外れると何もなかった

首のないいぬは倒れた

子供が悲鳴を上げていぬの頭を落とす

くまがそれを拾って子供にかぶせた

子供の体がくまを見上げる

「だいじょうぶ?」

「こわかったよ」

いぬとくまは手を繋いで帰った

#呟怖 https://t.co/LGj3asT3mW

山道の所々に矢印の看板がある。
山頂まで迷わないようにとの配慮だろう。

帰りながら全部でたらめの方向に曲げた。

もう来ないから関係ないし。
くすくすと笑いながら下りていく。

それにしてもこの山、こんなに高かったっけ。

#呟怖 https://t.co/eXM83UDfMx

@suika_sheep #返怖
#呟怖


わあ
あああ
ああああ
あああああ
許して下さい
ここから出して
全部話しますから
独房から出てきた奴は
言葉の通り全て吐いたが
同居者に気に入られたのか
どこに移しても発狂している

結婚したばかりの友人が失踪した。

不動産屋に勤めていて、放置された廃墟を見に行ったという。

廃墟の一室に肖像画があった。

暗い目で正面を見据える少女と、その後ろに立つ男。

赤黒い血が壁と床を汚す。

男は絵ではなく、薄く削がれて張り付いていた。

結婚指輪をした男だった。

#呟怖 https://t.co/LwORpPO2qf

友達の部屋で日記を見つけた。

『友人Bとゲーセンに行った』
『友人Bが家庭科の授業で火傷した』
『友人Bが階段から落ちた』

俺のことばかりだ。

「うわ、見たの?」

友達がジュースを手に戻ってくる。

「悪い。ところでお前、友人Aもいるの?」

「いたよ」

友達はにっこり笑った。

#呟怖 https://t.co/Om77NbjT7y

招待状をもらって水族館に来た。
招待客のみの貸し切りのようだ。

係員の案内で、壁も天井もガラス張りの部屋に移る。

値踏みするように周りを泳ぐ魚たち。
まるで人間が鑑賞される側になったような。

『間も無く魚の餌やりタイムです』

アナウンスと共に床が開き、水中に投げ出された。

#呟怖 https://t.co/Z1LcNSmdBh

黄金の冠
翡翠の首飾り

海外で手に入れた副葬品を
娘は気に入ってよく身に付けた

そのうち
お葬式ごっこが楽しいと言い出した

どこでそんな遊びを
不気味に思い副葬品を隠した

ある日
警察から連絡があった

博物館に展示されている
棺の中に娘がいたと

副葬品を身に付け
冷たくなっていた

#呟怖 https://t.co/dMkCDqBLL4

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