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呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

突然の雷鳴に駆け込んだ公園の東屋。雨漏り激しく錆びたベンチの下には雑草が茂り、腰掛けるとチクチク痒い。余りに痒く覗き込むと、小さな少女が笑んでいる。珍しい、少女茸じゃないか。黒髪めいた菌糸で誘い、笑むのは食べ頃の証だが。女茸に成る寸前なら致死量の毒性だ。

彼女は妖艶に笑む。#呟怖 https://t.co/0cerIID7dD

暑気と連勤に疲弊し帰路に就く深夜前。不意に虚空から涌いた影に両脇捕まれ、引きずられて。ぁ、死ぬ。
刹那、何やら投げつける音。気づけば骨董屋の友人に奪取される始末。

生気ほぼ0かぁ、そりゃ亡者に間違われる……ん?あぁ小銭。地獄の沙汰も金次第の応用さ。

成程。送り火も焚き終りか。 #呟怖 https://t.co/7HUb5Vnima

漆細工の手鏡を丹念に磨く度、外界の光に反射し、鏡面が煌めく光景を見るのも三年目だ。仕上がりに満足したか、骨董屋の友人は箱に仕舞う。店に出さないんだなと言うと、

死期が近い人しか映さないからねぇ……

と事も無げに。寿命がある者を映すと曇ると言う。じゃあお前、の続きは制された。#呟怖 https://t.co/hcDDLzYXHU

私達には生活道路ですが、心霊スポットに名を連ねる場所がありまして。車で通りしな、此処がねぇ……と時々思い出す程度。が、ひょんな事から、その名の旧道を通る事に。瞬間、

あ、こっちだ

昼でも暗く息苦しく勝手に涙が出る。何を見たというわけじゃない。あかん、という警鐘だけが頭に。#呟怖

私達には生活道路ですが、心霊スポットに名を連ねる場所がありまして。車で通りしな、此処がねぇ……と時々思い出す程度。が、ひょうんな事から、その名の旧道を通る事に。瞬間、

あ、こっちだ

昼でも暗く息苦しく勝手に涙が出る。何を見たというわけじゃない。あかん、という警鐘だけが頭に。#呟怖

鉄で創作する父と、懇意の鉄工所によく赴いた。皆優しかったが、一度だけ声を荒げられたのが、工員さんのぶちまけたビスを拾おうとした時。曰く、

・数えながら拾わないといけない
・末尾が『6』ならその日は全機械停止
・じゃないと酷く悪い事が起こる

程なくして、ヴンン……と沈黙した工場。#呟怖 https://t.co/hcDDLzYXHU

ネイルアーティストである友人は着脱可能なネイルチップも販売しているが、時々『剥がし立てのような生爪を作って欲しい』との依頼を受ける。根が凝り性な友人は、それはそれは本物そっくりに作るらしい。全員別の依頼者で、変な依頼だったな、と思い出す頃に受注が入る。リピーターはいない。#呟怖

視界の端にチラつく黒い影。飛蚊症かと眼科に赴くが異常ナシで。気休めの点眼薬持たされ帰路につくも、変わらず黒は飛ぶ。




諦めも半ば、脳裏に浮かぶ文字。黒の残像が象るようで、腕の骨を折る。

その後。偶然と片付けるのを憚る程、文字に呼応する不穏は続く。
不日、両眼の潰し時か。 #呟怖 https://t.co/z8U09NayCa

小学五年生の頃、転校して来たアキノリ君には幽霊が視えた。どんな風に?と尋ねたら、

変やなーって思うとこにドアあって、ちょっとだけ覗くとなんかおるん

と。ただ、完全に開くのは「なんかアカン」らしい。そんなアキノリ君は数年後、妙な亡くなり方をする。
開けちゃったんだ、と思った。 #呟怖 https://t.co/lV05no9nHg

寂れた商店街を祖父と歩いた時の事だ。中途にシャッターの上がる店の硝子越し「ほーら、頑張れ頑張れ」と瞳で弧を描きつつ祖父が呟く。遅れて見やると火鉢。但し、人の体の生えた。

付喪神に成る途中だ

固まる私の頭を優しく撫でた祖父は不思議を識る男だった。
私も又、頑張れと声を掛けた。 #呟怖 https://t.co/IG6YIixwT0

僕に跨り果てた姉は失神し、意識取り戻すと「会えた」と笑む。

オナニーで会えたの、と。
恋人と死に別れた姉が嬉し気に耳打ちしたのは少し前。イッた瞬間のプチ臨死体験らしい。ねぇよ、と思うけど姉が笑うから。

セックスでイク方が長く会えるらしく、姉の「会いたい」はインセストの合図。 #呟怖 https://t.co/OLwTS0tKpW

湯船で微睡んでいると頭がクン、と引かれる。呆けて見上げた先には浴室の天井まで肩と頭をみっちり支えさせ、背中丸めて釣り糸垂れる黒い人。クン、クン、とさらに引かれ慌てて立ち上がる。途端消えた。
夢と片付けたが。
以来、湯船で寝る度にクン、と引かれるし、翌日必ず水槽の熱帯魚が浮く。 #呟怖

二階に続く階段では常に顔が覗いた。降りる時に段途中から見上げる顔は怒り、昇る時に段途中から見下ろす顔は泣いた。恐怖より表情の違いが気になり、降りると見せ掛けては登り、又逆を試す。
と、変わる表情は時折混じった。
散々揶揄い過ぎたか、気づけば餅のような塊が蠢くだけで。

飽きた。#呟怖

過ぎた長蛇の列の先頭は見えない。時折爪先立って窺う最後尾の肩をポンと叩き、何にお並びで?と尋ねる。振り返った人は見知ったような見知らぬような風貌のまま、さぁ?と首を傾げる。後ろから肩をポンと叩かれた。振り返ると、何にお並びで?と尋ねられ、さぁ?と首を傾げる。先は見えない。#呟怖

初めて女の頬を張った。温い腟内に吐精したばかりの女だ。くずおれ乱れた膝頭とは裏腹、頬を抑える指は揃う。その膝、指、所作すら愛したというのに。

此処は、壺

と、子宮を差す。
壺中で犇めく数多の男の精に、己の子種も混じるというのか。
女の口角が上がる。

ふと、古い呪術を思い出す。#呟怖 https://t.co/OLwTS0tKpW

・まねまねさんで願いを叶える方法・
1.深夜以降
2.音源(TV、スマホ、Alexa等)の電源を切る
3.血と唾液を混ぜ半紙に『〇』印を描き足元へ
4.「まねまねさん、願いを叶えて下さるなら私の音を真似て下さい」と唱え、柏手二回
5.無音なら4を繰り返す
※柏手一回返答なら怒ってる。その際小指の爪を #呟怖 https://t.co/OCXCMIRNEJ

自分の頭を殴り続ける友人の手首を掴み、制す。

映画や音楽じゃダメだ、視覚と聴覚じゃ脳に隙がある、だから文章を作る、言葉を詰め込み出してまた新しく、なのに文章すら作れない、脳に隙を与えちゃいけない、文章が出来なきゃ地獄だよ地獄なんだ

地獄と繰り返す友人を、制す事はもう出来ない #呟怖

「……昔の幽霊いるじゃん?」
ひぐらしの声音が途切れる合間、友人kは唐突に。いる、と俺。
「落武者、姫……けどアレいなくね?」
「何が」
「忍者」
「ッ!確かに」
「理由わかる?」

……死して尚、忍んでんだよ

カナカナカナ……ひぐらしは鳴く。
「……カッケェ」と呟く俺、頷く友人k。 #呟怖

知人の一人が自分はテレパスだと嘯いている噂を耳にした。捕まえて尋ねるとしたり顔で頷く。一体どんな風に、
「なんかこう、吹き出しみたいに見える」
「は?ま」
「そう、漫画の吹き出し」
「なん」
「わかんねーよ、ずっとそうだから」
尽く、言葉にする前に答えられる。考える前に殴った。#呟怖 https://t.co/69jWjrqyxY

暑さ凌ぎに足を向けた画廊では写真の展覧会。せっかくだからと観て回ったら、ある写真パネルに目がいく。立入禁止テープにぐるり巻かれた木製の遊具だ。
そこから、動けなくなった。



上がられましたよ、と遺族に声をかける。
『今際の際写真展』は、彷徨う魂に最期の場所を教える展覧会だ。#呟怖 https://t.co/PNNX0hdvCP

「色のある〜世界ーが〜ほっしぃ〜のぉ〜」
か細く、妙な節の歌声で夜半過ぎに目覚めた。しかも、ドサッと異音が混じるのだ。癇に障る。細くカーテンを開け、往来を覗き見る。
拳大の白い人が腐乱した生首を引き摺っている。毬投げのように放っては落とす。軌跡は赤い点点点。
カーテンを閉じた。#呟怖 https://t.co/x2mecBRWgC

数年待ち望んだシリーズの完結編を求め書店へ。並ぶ様を目にし、手に取り実感したかった。
が、この横断歩道を渡れば書店という矢先、事故でうっかり死んでしまう。

さて。
私の無念は誰に取り憑くべきだろう?
跳ね飛ばした車の持ち主?
件の作家?

いいえ、今その本を読んでいるアナタです。#呟怖

今回、私がRTした相互さんの創作文作品を、引用RTでどなたかが #呟怖 タグをつけて御自身の呟怖にする、という事がありました。 #このお題で呟怖を下さい のタグ添付ではない上に、普段からの関係性もほぼない方の創作作品に、突然そういう事をするのはご迷惑以外の何ものでもありません。せめて(続)

発売日に届いておりましたが。
#今日買った・届いた本を紹介する

『ゆびさき怪談』
#呟怖 を嗜んでいる者としては見過ごせないアンソロジーだし、薄荷企画さんの『ひとひら怪談』ファンとしては嬉しい文庫化です。
どうでもいいですが、デフォ栞が人肉喰らう異形の独白にしか見えなくて笑いました。 https://t.co/vTUCuotvRb

おーいおーい、と手を振っている。田舎の花に囲まれた道の先、一人、二人。

あぁじぃちゃん、もう痛ぅないんか、さすったるから今度は
竹やんお前っごめんなぁあん時、手ぇ届かんくてなぁ

許さんよ、と憤怒の表情に立ち往生し目覚めると涙顔の妻だ。
全身の痛みに、許されない優しさを知る。#呟怖 https://t.co/uhEzvf6X5l

鈍色の真鍮枠とカット硝子に意匠を凝らした猫脚、深紅のベルベットを敷いた宝石箱を掌に「貴女の棺桶です」なんて仰るものですから。私、求婚に頷きましたの。数年連れ添った後夫の言う通り、私ったら指だけ綺麗に宝石箱に収まりました。

と、笑う宝石箱を贈ってくれた当時の彼氏が今の夫です。#呟怖

知ってる? #呟怖 っていう1tweet怪談。その手のタグだから、自然発生的に百物語のお題が出て数ヶ月。
連綿と怪談は紡がれ、いよいよ百話目が見えてきた。でもね、99話で止まったよ。いや、実際には100話101話と進んでた。
ただ、カウントしない。
システムの意思さ。
触れちゃいけない『禁忌』だよ。 https://t.co/M9Y1QQIa2b

御守りなの、と妻はニッコリする。その日以来、神様に護られているそうだ。信じたわけじゃなかったが、少女のような妻が愛しかったから。
重度の妊娠中毒症で処置室に運ばれた時も、大丈夫、と笑った妻の遺影を抱く。
心配しないで。
僕らはきっと大丈夫。
娘は飴玉を握って産まれてきた。#呟怖 #返怖 https://t.co/V5KZ2rOAdG

非通知は時々別世界と繋がるから楽しい、と先輩。

……したのか、俺以外のヤツと

ある日の着信は、そんな言葉でブツっと切れた。これアレ。かかる度、明確になる類。
以来、興奮気味に伝えてきた先輩だったが。

不意にスマホを解約。
理由は教えてくれなかったし、聞いた言葉も思い出せない。#呟怖 https://t.co/3R1LQ6bQXV

パパーパパーげんきー?

宵の明星に手を振る娘。あの人は早く逝ったから、お星様になったのよと言い聞かせた。
サンタの正体はお父さんだと聞き齧り、サンタもパパ。娘にとって、見えない存在は全てパパになったらしい。

パパー!

街角の隅に駆け寄り壁と話す娘。
ソレは違うと、言えない私。 #呟怖

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