呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

#呟怖
#実話

床に布団を敷いて寝ているのだが、たまに暑いのか寝ぼけて布団から抜け出して、床の上に寝ている時がある。
その時の自分の姿が、まるで誰かに布団を譲って添い寝をしているようでゾッとする。

#呟怖
同級生の家で「山猿」とあだ名のついていた男子が亡くなった。同級生と山猿は友達ではなかったが、山猿の方はお菓子目当てで足繁く通っていたらしい。
山猿の死因は殺鼠剤の入った団子。
そんな物まで食べて意地汚い、と顔をしかめる保護者達。
慰められている同級生の母はうっすら笑っていた。

#呟怖

なんか昔から家にいるアタシや兄貴をつついたり馬鹿にしたりして泣かせて笑う小汚ない変なオッサンを縛って山に捨ててきたんだけど、ママが泣きながら謝ってきた。
アレ、『チチオヤ』とか言うヤツだったんだって。
疫病神の間違いじゃね?

...って隣の席のギャルが話している、深夜のマック。

#呟怖

友人は女手一つでカフェを営む。

「変な男性客とかつかない?」
「うん、たまにね」

苦笑する友人。気苦労は耐えないらしい。

「でも大丈夫。何とか切り抜けてはいるから」
「そっか...あ、このカレー美味しいね。お肉がゴロゴロだ」

今度は美しく微笑む友人。

「でしょ?素材がいいの」

#呟怖

テーブルに嫁が書いたらしいメモが置いてあった。

―――なになに『月曜・ビン缶、火曜・燃やすごみ、水曜・埋め立て、木曜・紙類、金曜燃やすごみ』
...ゴミ出しの確認用メモか。

ん?一番下の欄にもう一行書いてあるな。

『土曜・浮気してる糞旦那』

#呟怖

3歳になる娘は雲の間から差す光が気になるという。
「あれはね、天使の梯子っていうの。綺麗でしょ?」
「てんしのはしごじゃないよ」
「じゃあ、なぁに?」

「おばけのはしご。つのやしっぽがはえたり、ひとつのおめめのこわーいおばけがおりてくるんだもん」 https://t.co/nWrylwhsv1

#呟怖
#一行怪談

近所の山奥にある噂のお化けトンネルを覗けば、向こう側からも怯えた顔の自分が恐る恐る覗いていた。 https://t.co/EGp5YPWcrN

#呟怖
#一行怪談

散歩に出て鉄塔を見上げれば酷く歪んで見え、帰宅して妻に話すと、「嫌だあなた、あの鉄塔は昔からああじゃない」と笑う彼女の瞳は歪な渦を描いていた。 https://t.co/MQ39v6AKxZ

#呟怖

雪山で遭難し、月明かりを頼りに夜の山道を歩いていたらいつの間にか人里に出ていた。
空腹でぼやける視界に煌々と灯りの点る家がうつる。

―――やった!助かった!!

家に近付くにつれ聞こえてくる家人の声。

『久しぶりのご馳走が来た』
『やれ嬉し』
『まだかのぅ』

直ぐに引き返した。 https://t.co/fm8ScT3Ov8

#呟怖
ある青年がとおりすがりの男を刺した。男は出所したばかりの窃盗犯だった。
青年は叫ぶ。

『やった!これで俺もヒーローだ!!』

しかし、世間はマスコミは彼を批判した。

『何故だ!俺は正しいことをしたのに!』

皆、正義のヒーロー。
誰かの『悪』を成敗したくてたまらないのだ。

#呟怖

テレビをつけたままうたた寝していた。
微睡みの中、トークバラエティ番組の司会者の笑い声が耳に残る。

『あはははははははははははははははははははははははははははははははは―――オイ、起きろ』

大爆笑からの低い声。

慌てて跳ね起きると、画面の女性司会者がこちらを指差し嗤っていた。

#呟怖

「みんな、仮面を被っているの。私をぶつお母さんも、私だけを叱る先生もいじめてくるクラスの子達もみんなみんな、笑顔の仮面を被っているの。笑顔は楽しい時にするものでしょ?だから、みんな嘘をついていると思って、仮面を剥がそうとしたの」

○○市顔剥ぎ事件の被告少女(12)の証言より。 https://t.co/r5PkcPTLEi

#呟怖

赤の他人にとても不快な思いをさせられたけど、咄嗟の事で上手く対応できなかった。
苛立ちが胸の中で反芻され、そのまま眠りに落ちた。

暗闇の中で誰かを追い回して、なぶり殺す夢を見た。

不思議とすっきりと目覚めた朝、テレビのニュースで昨日のあの人が惨殺されたと報道されていた。

#呟怖

なんでも蒸し焼きにして食べるのが好きな姉は、トンネル火災に巻き込まれて亡くなった。
薫製が好きな父は、同じ火災の煙で燻されて呼吸困難で。
煮込み料理が好きな母は古いタイプの風呂の追い焚き中、心臓発作を起こした。

―――活け造りが好きな私は、どんな最期を迎えるのだろう。

#呟怖

『壁に耳あり障子に目あり』とは言うけれど、障子のある家庭が激減した昨今、行き場の無くなった『目』たちがこの木に集うのだと友人が教えてくれた。
途端に一斉に、私達を見る無数の『目』たち。
その中に、知り合いの『目』らしきモノがちらほら混ざっているのは気のせいだろうか。 https://t.co/S3JYbCikOV

#一行怪談
#呟怖

新しいマンションに引っ越したら、しょっちゅう玄関の前に花やジュースを供えられて困っていると話した友人から大量にジュースをもらい、こっちが困っている。

#呟怖
#一行怪談

「こんなゆめをみた」で始まる小説のタイトルが思い出せなくて図書館に出掛けようとする所でいつも目が覚めて、現実でもずっと悩みに悩んで友人に相談した所、彼が笑って「こんな夢を見てるんだろう」と言った途端に顔がどろりと溶けた所で目が覚めた夢を見て現実が分からなくなる。

#呟怖
#一行怪談

最近、スマホの乗っ取りの話を聞き、試しにメモアプリに「こ ろすぞ」と打っておいた次の日、帰宅すると玄関のドアに包丁が刺さっていた。

#呟怖
#一行怪談

ある日を境にアパートの水が矢鱈と美味くなったな、と思った数日後、貯水槽から腐乱した遺体が発見された。

#呟怖

十五夜に思い出すのは、子供の頃の「お月見泥棒」。
子供達だけに許された、民家の縁側に置かれた団子やお菓子を勝手に持っていってもいい風習だ。

―――だけど、いつから廃れたのだろう。

母に尋ねると、恐ろしい答えが返ってきた。

「あぁ、どっかでね団子に毒盛った家があったのよ!」 https://t.co/NyKd8cj5bc

#呟怖

『彼』に付きまとう女がいる。『私』にその存在をちらつかせ、不快な思いにさせようとする害悪な女だ。
しかし私は全く気にしないし、女が哀れだと思う。

「亮~♡偶然じゃぁん!」
「よぉ」

腕に絡み付いてくる女。

―――あぁ、本当に馬鹿な奴。

『私』は女を見下ろし、唇の端を上げた。

#呟怖

最近、年取って醜くなった妻がやたら艶かしく見える。
そして、何故か血生臭い。
臭いが気になった2週間後、やっと妻に問おうとした。

「おい、お前...」

―――バリバリッ

妻の弛んだ腹の皮が破けて、中から美しい少女が出て来た。

「あなた」

微笑む少女は若い頃の妻に似ていた。 https://t.co/YUuL8TIIaV

#呟怖

『お盆が来たら海に入っちゃいけないよ』

わかってるよぉ。

『じゃあその水着はなんだい?』

う、これは...ごめんなさい。

『分かれば宜しい!』

「あんた、誰と話してるの?」

え?

振り向くと、祖母の遺影が仏壇で笑っていた。

#呟怖

蛇が嫌いだ。
あの形、肌触り、質感。
寒気がする。

「君、可愛いね。ずーっと狙ってたんだ」

このチャラついた男も嫌いだ。

だのに、一夜を共にすることになった。

「やべ、興奮してきたw」

男がズボンを脱ぐ。

『俺』が、蛇が嫌いな理由が解った。 https://t.co/fXJxkPxMCp

#呟怖

夜中に電話が鳴る...誰だ?

「私、ダサ子さん。貴方の後ろにいるの」

急に詰めるな。てか、振り向いたけどいませんけど?

「文字数の関係よ...え?住所、3丁目のアパートでしょ?」

いや俺、4丁目のマンション。

「ま、間違えましたぁ~」

ギャーと言う悲鳴を背景に、電話は切れた。 https://t.co/eLIozgSwZt

#呟怖

夫が嫌いだ。
私の体には愛撫すらしないのに、私の指先をひたすら舐めしゃぶり、自慰をする、柔らかな舌を持つ夫が嫌い。

―――あの舌が全身を滑ったら。
そう考えて濡らす私自身も嫌いだ。

だけどその考えが実行される時、きっと私の体はこの指先のように、骨だけになってしまうのだろう。 https://t.co/fXJxkPxMCp

#呟怖

村の少年達が年頃を迎えると、爺達は牝の山羊を犯す。
そうして出来た仔山羊の牝の中には、美しい女の顔を持った奴が混じっているのでそれを育てて、少年達に宛がって筆下ろしをさせる。

「そうやって村の男達は女の扱いを知るんだ」

爺さんは笑って煙草をふかし、婆さんはめぇ、とないた。 https://t.co/fXJxkPxMCp

#呟怖

わたしの耳は貝の耳

彼女がよく口ずさんでいた詩だ。
感受性の強い、繊細な子だった。

―――だった。

「な、なぁ冗談だろ?」
「うちらもさ、ただのオフザケで」

言い訳する屑どもを崖から海に突き落とす。

さぁ、君を虐めた奴らだよ。
海は君の領域だ。

―――思う存分、痛め付けてくれ。 https://t.co/wHzeI7eKqS

#呟怖

『ドン!』

毎日決まった時間に隣の部屋から音がする。
何かを叩き付ける音だ。
このアパートは特に曰く付きの物件でもないし、ここが角部屋とか隣が空室とかでもない。

だから、怖い。

音がする度、私は息を潜める。

『ドン!』

―――おかあさんごめんなさいいいこにするからゆるして https://t.co/DkHePtGds2

#呟怖

茗荷が好きだ。
しゃきしゃきした食感に爽やかな辛みと独特の風味が堪らない。
夏になると冷蔵庫に、食事に欠かせない存在だ。
妻には「忘れっぽくなっても知りませんよ」と笑われるが、それでも茗荷を食べ続けている。

――――――ん?

目の前の『これ』はなんだ?

「あなた?」

この女は誰だ?

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