呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

#呟怖

雪の中、娘の後ろ姿が遠ざかっていく。

『待ちなさい!親をこんな寒い所に置き去りにして、恥を知りなさい!』

叫ぶけれど声は出ず、腹に激痛が走る。

―――嗚呼、私は娘に刺されたのだ。

走馬灯に浮かんだのは、娘を痛めつけて嗤う醜悪な私の顔だった。 https://t.co/2t6cobsdPl

#呟怖

雪解け水の混ざった冷たい川から、一人の初老の女性の遺体が流れてきた。
上流のダムから流れてきたらしいその遺体は、冷凍保存でもされていたかのように死亡当時のままの姿だった。

―――あの毒母、本当に悪運だけは強いな。

私は舌打ちして、もう一度ナイフを振り下ろした。 https://t.co/yKUA7eFqV0

#呟怖

『今夜はうどんよ』

母からのメールにうきうきと家路に着く。
母の作るうどんは絶品だ。

「ただいまー...?」

家に着くと、鼻につく熊のような獣の臭い。
台所からはグツグツと何か煮える音がする。

「母さん?」
『オカエリ』

台所のドアから、血で汚れた紙袋がゆらりと覗いた。 https://t.co/XvvGYTm5RS

#呟怖

音楽界のとあるスーパースターが、突如亡くなった。
それからは後を追うように自ら命を絶つ者、結婚するカップルが増えた。

【速報】今すぐ○ね!あのスーパースターとあの世で会えるかもしれないぞ!

【速報】今すぐ結婚しろ!あのスーパースターが我が子として産まれてくるかもしれないぞ! https://t.co/6RPqKaVO4O

#呟怖
雪山登山で遭難した。
仕方なく感を頼りに道を進んでいくと、看板が立っている。
助かった!案内表記か?と近付くと、積もった雪に大きく「✕」...なんだ、コレ。

『ざんねん、ハズレでぇす』

耳元で生意気そうな子供の声が聞こえたと思ったら、大きな地響きの音がして、雪崩g... https://t.co/oWAfNl4FRM

#呟怖
我が家は代々続く果樹園。
花の季節になると現れる白いドレスの少女は、僕の初恋の人だ。
彼女は僕の父の、祖父の、曾祖父のずっとその前の代の男達も魅了してきたのだろう。
そして今、僕の妻の腹に宿る子もきっと。
僕たちは彼女への恋心という祝福と呪縛から、この土地を捨てられない。 https://t.co/6YCtcpeZxM

#呟怖
本でも読もうと公園に行くと、顔馴染みの野良猫が先客でいた。
「よぉ」
「にゃおん」
いつものやり取りをして奥のベンチへ行こうとすると。
「今日はやめておけ」
平坦な男の声。振り向くが、猫がいるだけだ。
嫌な予感に諦めて帰宅した夜、件の公園でバラバラ遺体が見つかったらしい。 https://t.co/zJB92Sj6ih

#呟怖

昔、散々虐待してきた娘が、病床の私に花を持ってきてくれた。
やっぱり子供は、母親を慕うものなのね。

「綺麗な花ね」
「スノードロップよ...花言葉、調べてみて?」

『希望』『慰め』

目を輝かせると、娘は歪んだ笑みを浮かべた。

「違う、3番目」

―――『あなたの死を望みます』 https://t.co/xzq7q5zTTF

#呟怖

―――鴉とね、友達になったんです。ソイツは僕の言うことをなんでも聞いてくれる。僕を虐めた奴に、復讐してくれるんですよ。
その証拠に、いつも相手の目玉や指、耳を持ってきてくれる。
だから、僕は悪くないんです。

とある殺人者の供述。
彼に懐いているという鴉は、何処にもいなかった。 https://t.co/3yc2aXGHkg

#呟怖

著名人たちの集まる会合が摘発された。
極秘で開かれていた『美食倶楽部』で供されていたのは、子供の体を骨から内蔵まで甘味で完全再現したケーキだった。
しかし、その悪趣味な美食倶楽部で逮捕者は一人もでなかった。

逮捕されたのは、そのケーキを作っていたパティシエだった。 https://t.co/l5XQon4uN4

#呟怖

インターホンが鳴って対応すると、モニターに写る、自らを「死神」と名乗る男が私を指して言う。

―――お前はもうすぐ死ぬ。

はいはい。
私は適当に受け流してインターホンを切った。
死神とかねぇ、生きてる人間の方がよっぽど怖いわよ。

―――それにしても、最近の「新人」は対応がダメね。 https://t.co/qE6rA8CPAX

#呟怖

畑で採れた大根に死んだ姑そっくりの顔が浮かび上がって、なにやら喚いている。
五月蝿かったからさくっと切って皮をむき、おでんにして食べた。

全く、せっかく使い道のなさそうな遺体を畑の肥やしにしてやったというのに、死んでも五月蝿い業突くばばぁだ。 https://t.co/0BTPqpTQgQ

#呟怖

とあるワンマン企業の社長の社葬にて。
呼ばれた霊能者が、社長の遺影を見て一言。

『残念ながら社長さんは地獄に落ちました』

参列した社員どころか家族たちからも、歓声が上がった。 https://t.co/5U8Q7GMh3a

#呟怖

フリマで買ったくまのぬいぐるみ、なんか触り心地がおかしーなと思って中を開いてみたら、まち針が大量に出てきてめっちゃビビった。
それで一番怖いのが、これを売ってた人の顔どころか性別すら思い出せないところなんだよね。

友人は、修復したそのぬいぐるみを抱えておっとりと笑った。 https://t.co/C61FW64wss

#呟怖

上司から得意先だという、山奥のレストランに届け物を頼まれた。
随分辺鄙な所にあるなぁ、と訪ねるとコックコートの主が出迎えてくれる。

「やぁ、いらっしゃい―――今度の"贈り物"も実に活きがよさそうだ」

金色に光る主の目は俺を見ている。

届け物って、俺?

「山猫軒へようこそ」 https://t.co/gIyetxVdeq

#呟怖
金色の折り紙、お気に入りの絵本と傘の骨、好きな子からもらった桜の枝。
みんな妹に折られてきたもの。
憎い妹、大嫌いな妹。

だから今度は私の番。

「受験票がない!」
「エントリーシートがぐじゃぐじゃ...」
「え、なんでお姉ちゃんと彼が一緒にいるの...」

私が折るのは、あんたの精神。 https://t.co/Fw7zbRcpS2

#呟怖

天使が私の元へ舞い降りたのかと思えば、幽霊だったので塩を撒いて追い払った。
あぁ、天使さま、天使さま。
あなたは何処へいらっしゃるのでせうか。
どうか、どうか。
このわたくしめをおすくいくださいませ。

―――以上が、とある新興宗教に狂い妻を殺害した男の手記である。 https://t.co/ptPdUOf46B

#呟怖
友人の地元でも有名な心霊スポットに連れていってもらった。

あったのは道を塞ぐ門と、暗闇を照らす街灯が一本のみ。

「うわ、出てる!こわっ!」
「はぁ?どこに?」

怯える友人に苛立って訪ねると、彼女は震える手で向こうを指差した。

「あの門と街灯。昼間はここ、普通の道なんだよね」 https://t.co/lEXUmKTcMf

#呟怖
#一行怪談

「白線を踏んだら死ぬ派」と「白線以外を踏んだら死ぬ派」が戦争を起こした結果、年間数万人の戦死者が出ているこの国で、今日も路上の白線は白く輝いている。 https://t.co/WXIVvkv4AU

#呟怖
「呟怖でさ、食い物...特に肉とかのお題出ると人肉に走りがちだよなw...これもう焼けてるぞ」
「まぁお手軽に恐怖心を煽れるし、呟怖あるあるかもな―――お、旨い」
「そうそうwこんな風に、友人の持ち込んだ肉で焼き肉とかな」
「げ、止めろ...よ...」

「旨い?俺の肉」

欠けた肉体で友は嗤う。 https://t.co/CsW6shkgGG

#呟怖

よく誤報で『あの』サイレンを鳴らす我が町の防災無線、今日も鳴ってみんなは「またか」と顔を見合わせる。
ついでにいい天気だなぁ、と空を見上げていると、彼方から無数のゴマ粒のような物が見えてきた。

...なんだ、アレ?

『ミサイルが当地域に着弾します!屋内に避難してください!』 https://t.co/Doqgo7gHdl

#呟怖

とある町の団地に住む少女が誘拐され、三日後に家族のもとに大瓶一杯に入ったどろりとした血生臭い液体が大量に届いた。
DNA鑑定の結果、この液体が「少女」だと言うことが判明した。
誰がどんな道具でどんな執念をもって人間を液状化させたのか、『真相は闇のなか』である。 https://t.co/7uJwfA6vdn

#呟怖
霧の深い山の中、じっちゃんと茸狩りに来た。
「ほれ、見てみろ。あれがヒトモドキタケじゃ」
じっちゃんの指差す先には、直立不動の男達の姿。
「あの姿で人を呼び、胞子を着けて繁殖するんじゃ...天婦羅にすると旨い」
鎌を振り上げ、茸の頭を刈る。
茸はぎゃあと鳴いて、血飛沫を上げた。 https://t.co/mgN0RZ5hIe

#呟怖

片付けのコツに「留守中、自分の部屋に推しがやって来たら」って想定して掃除するのがあるのね。
私もそれで毎日部屋の片付けをがんばってたのに、留守中の部屋に来てたのは知らない小汚いオッサンだったみたいで最悪ゥ(T0T)

#呟怖
#一行怪談

子供の頃、夜になるとご近所の屋根の上で踊ってる人が見えたら、次の日にその家の人が亡くなってたって事がたまにあったんだけど、いま家の屋根に誰かが登って踊ってるみたいにミシミシ揺れてる。 https://t.co/DECuRtYZSF

#呟怖

私の勝手な都合で子供を死なせてしまってから、私はずっと逃げている。
警察、家族、罪悪感。全ての物から逃げていた。
それでも逃げられないのが、脳裏に焼き付く子供の最期の声と表情だ。

ごめんね、ごめんね。
お願いだからママを許して...!

―――まま

背後から子供の声。

(みぃつけた) https://t.co/p1CvrxLSgM

#呟怖
ワンオペ育児と理解のない夫に心を病んだ。

―――もう、しんでしまおうか。

子供を連れて、崖の上に立つ。

手を繋ぎ飛び降りようとする―――けど、死への恐怖が勝り寸での所で足を踏ん張った。
そして子供だけが崖から落ちた。

まま、なんで。

子供のその声が、いつまでも耳に響いていた。 https://t.co/mizXA9Pd0E

#呟怖
#一行怪談

地元の心霊スポットである○○峠の電話ボックスは、自身のシンボルマークが欲しいらしい霊達が集まってみっちみちに詰まっている。 https://t.co/aLv1bGuowR

#呟怖
#一行怪談

私、ちょっと前まで二股かけてたんだけど、結婚式のスライドショーの中に浮気相手と海行った時に撮られた写真が混ざってて背筋が凍った。 https://t.co/hvtSg5nFc9

#呟怖
「けんちゃん、やっと"いいこ"になったね」
母は目に涙を浮かべて、病院から帰ってきた弟を抱き締めた。

学校でも手を焼く"わるいこ"だった弟。
疲れ果てた母は弟を、とある最新医療を駆使した手術を受けさせた。
それは政府公認の精神外科手術、『よいこ計画』。

私の知る弟はもういない。 https://t.co/AfhTEInRw0

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