呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

#呟怖

指を鳴らす

『反響する』

骨を折る

『発狂する』

目玉をえぐり

『号泣する』

新しい時代が来たから

真っ白な脳みそに
入れ替える錯誤をした

爪の甘い狐の嫁入りにすら
馬鹿にされるご時世に

指を鳴らし

『反発しあい』

骨を折り

『ほくそ笑み』

目玉をえぐらば

『万事休す』

#呟怖

大切な人の為に編んだ
このマフラーも

アナタにとっては
ゴミでしかない

だってアナタは
私を知らない

それでも私は
勇気を振り絞ってみたの

『は。はは初めまして』

真っ赤なマフラー
真っ白な血液
真っ青なアナタの顔
黄ばんだ私の歯

私とアナタの赤い実の
はじける音が確かに聞こえた

#呟怖

私は
覚醒した

通学路で横切る黒猫が
やっと鳴いたあの日

から

心のふき溜まりに
黒猫が這いずり回った

林檎が悲鳴をあげた

煮沸した毛細血管が
夜通し賛歌の音を奏でている

スプーンで白目だけを
取り出すのに私の忙しい

アイツは言った

『心が脆いのは今に始まった事ではない』

と。

#呟怖

『生きているのに死んでいる人の事をなんて言うか知ってる?』

寒空の中
コイツの言葉が
俺の背骨に悪寒を誘う

『生肉の匂いに嗅覚を奪われる人の事を事をなんて呼ぶか知ってる?』

瘡蓋を剥ぐ俺の素性に
コイツの瞳が穴をあける

正直な事を言うと
そんなコイツの断末魔を
聴きたいと思った

#呟怖

冬は嫌いです。
眼球の軋む音が裸身を巡ります。

冬は嫌いです。
安酒の味が酔いの隣を陣取ります。

冬は嫌いです。
意味嫌ったコイツの体が腐食を覚えず居座り嘲笑うからです。

別に僕は悪くわないのです。コイツが約束を破ったからなのです。

冬が嫌いなのは
全部コイツのせいなのです。

#呟怖

貴方は、ここに存在するの?
私は、そこに居ないの

ガードレールから伸びる影に
欺瞞を故意に連ねる銀色の蛆よ

風を切った
心を砕いた



体が消えた
心が腐った

夕焼けに欄乱射するそれは
シンプルなリフレクション

私は貴方に殺された
それが真実ならば

私は今でも貴方を殺したい。 https://twitter.com/okabanamitsuoni/status/1062691673111650304 

#呟怖

洗面台に口紅で書かれた
妻の筆跡

『ワタシのことを探しなさい』

命令口調のソレは
俺の心の奥に突き刺さる

途方もない過ちと言う名の
落とし物を俺はした

妻が怖い

妻は昔から何をしでかすか
分からない女だった

だから、きっと
この結末は

俺の頭の中で思っている
通りになるだろう

#呟怖

私が旦那に求める条件はひとつ

『ワタシの事を忘れない事』

でも、旦那はワタシの事を
忘れてしまった

だからお仕置きしたの

下ろし立ての口紅で告げた
『別れ』の意味に
旦那は気がつくのかしら

さぁて

早く、この女の死体を
処分しなきゃ

心が踊るわ

これからは
私だけを見ていてね

#呟怖

今宵は満月

私は、瞳を閉じたまま
嗅覚だけを頼りに
俺は渋谷へ向かった

雑踏の残響が耳に心地良い。

渋谷のハロウィン

ー瞳を開けるー

思い思いの格好に
仮装している若者達

私は月を見上げる

血が騒ぐ。

俺は、狼男

俺は人混みに溶け込んだ

この中の一人くらい
消えても分かるまい

#呟怖

寂しさを紛らわす為に
『貴方日記』を綴ります

貴方に対する想いを
色濃く記します

ダイヤモンドの様に溢れでる
この功績は

余戸みなく後進する
ハーメルンの笛吹の口外

1、2、3と、調子に乗るからこそ
筆跡はそこに鼓動する臓物の様

貴方だけは私だけのもの

これは一方通行な呪いの儀式

#呟怖

口から墨汁に似た
何かが大量に出た

最初は気味悪く感じていたが
幾度か経験する内に
不思議と何も思わなくなった

むしろ最近では
心の奥で煮込まれていた澱を
吐き捨てる高貴な動作だと思う

一年後

口から精液に似た
何かが出続けている

目眩がする。

どうやら
私の心は枯渇したらしい

#呟怖

十六夜に、いざ酔わねば鳴らぬと
鈴虫の群れが囃し立て

『そこのけ、ゆかん』と
迷いに誘う晒され頭(されこうべ)

躊躇いがちに死者を弔う
この養子は私

透明な身体に逢いたいが為に
転ばぬ先の杖を探す様に
酒を煽る

愛している、では、もう足りない。
あの子をこの胸で抱きしめたい

#呟怖

『アンケートにご協力下さい』

と、声をかけられた

『なんのアンケートですか?』

と、私が返答すると 
男は瞳を潤ませ震えた声で

『私が見るのですか?』

と、言った

男は泣きじゃくり私に抱きつこうとしたが、私の体をすり抜けて転んだ

、、、。

「って、夢をみたんだ」
「キモッ」

#呟怖
 
ボッと、間に間い灯らう
余韻の煙草に火を灯す瞬間に
想いに耽る事がごまんと有る

散歩している駄犬の呻き声に
倫理をひた隠しにする
滑稽な道徳心こそ

優しく穏やかに生き抜けば良いのに

されど

呪われて血反吐を吐けば良いのに

あれま、あっけらかんとて
今に余徳る憂いの心理、助長。

#呟怖

缶ビール片手に
深夜の公園に来た

今日の事を
お復習する為に

今日、あった事

彼に別れを告げられた

彼氏が私を愛してなど無い事を知った

彼は嘘を付いていた

損な彼が無用になった

だからバラバラに引き裂いた

今日、あった事

私に明日は、もう来ない

温くなったビールが喉に響いた

#呟怖

私は夢をみた。

空には
蒼い雲がいた

底には無数の星が蠢き

その星を一つ残らず取り零さんと
我を忘れた月が世話し哭いていた

私が帳尻あわせに
匙を投げたなら

滑車の鼓動と
命の燃えつきる臭いがした

これが死か。と合点した

隠世のベストセラー小説
『死神夢日記』より 一部原文抜粋

#呟怖

季節外れの風鈴が鳴る

人は薄衣を剥ぎ捨て
欺瞞の精神に身をくるむ

季節外れの蝉が鳴く

動物は冬眠に心踊らせ
実直な本能を研ぎ澄ませる

空が笑う 物思いに耽る
指が弾む 大地が割れる

私は人を殺しました
この野蛮な人生を

今こそ母へと返します
御免なさい

こうして海へと身を投げた

#呟怖

愛犬の話をしましょう。

僕の愛犬は可愛いです。
僕の愛犬は四本足で歩きます。
僕の愛犬はワンと鳴きます。

僕の愛犬は言う事を聞きます。
聞かなければ殴ります。
僕は愛犬で性の処理をします。
怠れば殴ります。

僕の愛犬は僕の妻です。
妻は僕の犬です。

さぁ、今日もゲージに戻れよ。

#呟怖

正義とは?

常識とはなんでしょう。私は優れておりませんから。常識など知らぬ存ぜぬなのであります。だから、己の思いがままに行動したばかりなのであります。

取り調べ中の男は言う。

男の制服は返り血で染まっている。

男は俺の同僚だ

男の胸についている
警察バッチが嫌らしく笑った

#呟怖

あの時の事を思い出す

『先輩は死ぬのは怖い?』

定食の沢庵を唇で挟み
鈴木は喋りずらそうに言った。

『考えた事ないな』

『そう、ですか』

そう呟くと鈴木は
首筋に箸を刺し絶命した

あの時、どう答えれば
鈴木の心を救えたのだろう

一人分のお冷やの氷が
音を立てて崩れ落ちた

#呟怖

北から来た男は言う

『女は砂糖で出来ている』

南から来た女は言う

『男はスパイスで出来ている』

そんな二人が出会った刹那

愛しあい
貶しあい
侘しあい

混じりあう

そんな二人を見た神は言う

『人類は泥で出来ている』

神は終末の笛に手をかけ
胡座の賛美を唱えさせる

#呟怖
白装束の幻が現れると決まって大切なモノを聞いてくる。もしそれに答えなければ白装束は黒く染まり、家族の誰かを連れていく。最初に犠牲になったのは妹だった。それから、何があろうと答える様にしている。でも、ふと考える時がある。幻は、選択を間違えたのではないかと。私達は双子だったから

私が見たこの景色は、あの日にみた夢の景色だった。それは、赤と青が交互に入り交じり、人々の断末魔が残バラに闊歩している侘しげな景色だった。

空から落ちてきた隕石が、今でもマントルの影に鎮座している。

私はチンケナな猿芝居をするしか術がない。

#呟怖

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