呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

参加メンバーはこちら

呟怖.ORGと参加について

「あやまち」
あそこにいた友だちと分かれ別れてもういない他には

#一行怪談
#呟怖
#姑獲鳥の涙

「白昼夢」

白夜さえ憶えていない老人を馴鹿が迎えに来て師走

#姑獲鳥の涙
#呟怖
#一行怪談

「見知らぬ街」
駅前の右手にあったデパートが左手にあるただそれだけ だけど

#姑獲鳥の涙
#呟怖
#一行怪談

「怪幽魚」

八尺の鯉棲むという村はずれ沼に背びれの帆が沈む

#姑獲鳥の涙
#一行怪談
#呟怖

「止まる。」
十連休であのすみません止まってるんですこの子の心臓

#姑獲鳥の涙
#一行怪談
#呟怖

「くるう。」
けしてくるってなぞおりませんあそこに浮かんでいる親子にきいてください

#姑獲鳥の涙
#一行怪談
#呟怖

「軋む音がした。」
理科室の片づけを終えカギ閉めてさよならの手の骨格標本

#姑獲鳥の涙
#一行怪談
#呟怖

「異なる。」
漆黒の村の甍へ射干玉の目のない鯉の幟りは悶え

#姑獲鳥の涙
#一行怪談
#呟怖

「歪み」

ブラックホール見てしまいたるその日から何もかも終わらせられナイーブ

#姑獲鳥の涙
#一行怪談
#呟怖

「名所」
東京の三月十日の湾の水流れ流れて十一日へ

#姑獲鳥の涙
#一行怪談
#呟怖

「床下」
床下の埋蔵金としゃれこうべ主人に告げず倹しく暮らす

#姑獲鳥の涙
#一行怪談
#呟怖

「棘」
サボテンがおしあいへしあいサボテンとつまれていったと通痛電車

#姑獲鳥の涙
#一行怪談
#呟怖

「渦」
事象の地平を越えてぬばたまのブラックホールへ悪霊の渦

#姑獲鳥の涙
#一行怪談
#呟怖

「桜」
桜散る小学校の校庭に並ぶ子どもら影はなし

#姑獲鳥の涙
#一行怪談
#呟怖

「空き地」

君が帰った空き地には大きなビルが建ったんだ今はまた空き地だけどね

#姑獲鳥の涙
#一行怪談
#呟怖

「サイン」
没後百年記念出版拾遺集鑑定結果サイン真筆

#姑獲鳥の涙
#一行怪談
#呟怖

「骨」
理科室の黄色き骨格標本よ子どもと同じ背丈の君は?

#姑獲鳥の涙
#一行怪談
#呟怖

「手短に、お願いしますよ、こちとら、いそがしんだから」大家の話は、いつも長いのだ。「まあ、ききなさい。神代の昔から、大家といえば」部屋の影が、ゆっくりと変化していった。八つぁんが、ようやく外に出られた夕方には、長屋が、高層のマンションになっていた。江戸は東京に変化していた。#呟怖

夜光蟲で、有名な温泉地である。小さな羽虫である。取り囲まれると、光の銀河の中にいる。光る蚊柱のようだ。旅情に浸ることができた。宿の部屋の天井にもいる。まぶたを閉じても、瞳の中に星がある。露天風呂に向かった。薄暗い廊下で、女中がコホンと咳をした。口から、光のしぶきが散った。#呟怖

入らずの山で、まよった。行ってはいけないと、注意されていた。しかし、長患いの祖父に、うまい兎の肉を、食べてもらいたかった。遠くに灯りが見えた。優しく誘っている。付いて行った。今にも消えそうだが、山から出られた。家に帰った。祖父が、たったいま亡くなったという。あの灯火は……。#呟怖

「おくりもの」

どうしようへんなひとからいわれたのあたしのおなかこどもがいると

#姑獲鳥の涙
#一行怪談
#呟怖

霊感があると嘘をつく子がいました。目立ちたがりだったのです。おおげさに、こわがるのです。まわりが、白けてしまいます。遠足で、華厳の滝に行きました。帰りのバスの中では、こわこわいと震えていました。先生すらも、相手にしませんでした。学校についたときには、冷たくなっていました。#呟怖

あたしね。朝から、何だか、いやだなあ~て、感じていたんですよ。見てはいけない。見てはいけない。そう、思いました。でもね、結局、見ちゃたんです。テレビでの新元号の発表。そうしたら、「霊和」だっていうじゃありませんか。しめた。あたしの時代が来たと思いました。夢だったですけどね。#呟怖

高校の夏休み。国道沿いのレストラン。ウェイトレスのアルバイトをした。海水浴場まですぐの立地だ。客が座る。冷たい水の入ったコップを配る。ひとつ足りない。何度か、叱られた。話しや服装から、海へ行く客である場合が、多かった。一人だけ、影が薄かったのだ。後で、水の事故が起こった。

#呟怖

語り部の老女は喜寿を越えていた。数百を記憶している。有名な方である。夜の更けるまで続いた。止まらない。ふと気が付くと、声が若やいでいる。幼児期に、頭に沁み込んだ母の声で、再現しているのだ。憑依というのが、この世にありうるとすれば、こういうことなのだろうと思えた。(実話)
#呟怖

桐の箪笥の小さな抽斗の中に、赤い蛇を隠しています。赤い舌をちろちろとふるわせています。生きているものしか、食べません。頭から、のみこんでいきます。あんな小さいからだで、大きな生き物を、まるのみします。いやらしい下男を一匹、あたえました。とぐろをまいて、みちたりています。

#呟怖

#呟怖 あやまちは、忘れませんて、そろそろ、忘れましたよね。いいことです。わたしらだけ、戦争に生かされ、殺されたなんて、わりにあわないじゃ、ありませんか。このごろ、いいですよね。空気が、きなくさくて。さあ、おなじ道を、歩いてきてください。くりかえしましょうよ。あやまちってやつを。

#呟怖 金縛り。動けない。両腕を左右に広げ両足をつっぱっている。はりつけのようだ。腹のあたりに鈍痛がある。空中に浮かんでいる。辺りはへんに明るく白い。何とか動く目の端に人影が見える。ひとりではない。上空に巨大な三角形の物体がある。緑色をしている。ここは、どこだ。ホルマリンの香。

#呟怖 町おこしの一環として、五年前に廃校となった小学校の木造校舎を改修し、都会の大学の運動部などの合宿施設として、活用してもらうという計画があった。掃除が必要だ。窓ガラスに、無数の子どもの手形があった。子どもの背丈では届かない高さにまで、内と外にぺったりとついていたという。

「憶えのない痣」
背中から切りつけるごと赤痣のなにと戦う野辺の案山子は

#姑獲鳥の涙
#一行怪談
#呟怖

呟怖.ORG | 呟怖

呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。