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彼は毎晩のように苦しんだ。何者かの足音が床を伝って頭に響くのだ。

足音は次第に大きく、速くなる。その激しさに恐怖し、身悶え、意識を失う。これがずっと続いていた。

止まってくれ止まってくれお願いだ止まってくれ

ある朝、彼の心臓が止まっていた。あれは本当に足音だったのだろうか

#呟怖

鉱山に通ずるレールだよ。沢山の鉱物や道具を渡したし、人も渡した。

死人も渡した。一緒に乗ったこともある。帰りだってのに、億劫だった。

トロッコが暗い穴から森に出るとな、死人ってびっくりする程青い顔してるんだ。変なガスの所為もあったかも知れない。

これを遺族に見せるのかって

#呟怖 https://twitter.com/couchiyan/status/1143584239239102464 

樹海へ来た。

東京で死ね!という立て看板がある。東京に怨みでもあるのか。

どうせ保全家が立てたんだろう。死ぬ時だけ樹海に来る都会の輩がムカつくんだろう。でも安心して欲しい。都会の人間は今日もデカイ筆箱に轢かれて死んでるよ。

そしてそこでもこう言われるんだ。

樹海で死ねって

#呟怖

樹上で眠る雌ライオンと思わしきものを捉えた写真。

「本物に見える?」

「見える」

「なら密猟者の連中も引っかかるだろう」

「まさか、密猟者の連中なら毛皮の本物と偽物の区別くらいはつくだろうね」

「まさか、中に防腐加工した密猟者の死体が入ってるとも夢にも思わんだろうがね」

#呟怖 https://twitter.com/couchiyan/status/1144384065606258688 

最近様子がおかしい同僚を尾行。ライトアップされたお城が見えてきた。遊園地みたいだ。

そこで彼は__不適切な表現だが__悍ましい、悪魔のような顔貌の女性と腕を組み、笑顔で庭を歩いていた。

何やら骨に紙を巻いた生肉を持ち、二人で分け合っている。

そう言えば今日も腹痛を訴えていた
#呟怖 https://twitter.com/usagamisousuke/status/1144068562740400129 

彼は入水自殺した。岸辺には台車と水槽。ベリーと心中したのだ。

ベリーとは、ペットのピラルクーの名である。ピラルクーに日本の冬は越せない。

彼は死後、ベリーに寄生した。それはベリーの身を案じる悔悟の念である。

春、何故かベリーは産卵した。この稚魚達は後に日本の河川を支配する

#呟怖 https://twitter.com/usagamisousuke/status/1144091772542341121 

近所の桃畑で盗み食いでもしようと提案され、放課後四人で侵入した。

「どれも凄いな」

確かにどの桃も異様に大きく、人の尻に似ていた。

「うわっ、この辺全部パンツ穿いてる」

最近下着泥棒が頻繁していると聞いてはいたが…

「これはTバックだな」

ふざけて友人が脱がしている。僕のだ

#呟怖 https://twitter.com/couchiyan/status/1143233634305900544 

現代日本ではテレビ等を介して関西弁が全国的に普及しつつある。

しかしSNS上では攻撃的な発言をする際に使われるケースが多く、その印象は極めて「おもんない」ものに。

業を煮やした俺は、標準語で荒らし行為を繰り返した。そして遂に爆破予告してしまった。

「容疑者は大阪府に住む…」

#呟怖

椅子に拘束され、質問される。口を噤むと、突然日の光が降ってくる。天窓だ。肌が爛れ、煙が天窓から抜けていく。

答えてもどうせ殺されるが、多くの吸血鬼は太陽に焼かれる苦痛に敗れ、ここで口を割った。

俺は舌を噛み千切り、自決を装って反旗を翻した。舌?もう生えたよ。昔の事だからね

#呟怖 https://twitter.com/ex_aid__0w0/status/1133739699388837893 

格安だから、どうせ昔何かあっただけだろう、と思っていた。

でも違った。

この部屋で寝ると、この部屋の夢を見る。昔の住人が使ってた家具。匂い。思い。知る筈のない記憶。

幸せそうだった。でもそれは続かない。日に日にボロボロに崩れていく。それを毎日見せられる。

耐えられるか?

#呟怖 https://twitter.com/hiziri239/status/1142065575755042816 

#不吉な動物 #呟怖

マウンティングゴリラ……霊長類。マウンテンゴリラではない。口でも力でもマウントを取ろうとする習性がある。

その正体は他でもない我々人類の成れの果てである。マウントを取ろうとするあまり、フォトンベルト突入に次ぐ霊的進化に失敗して肥大した内面が具現した存在である。

競争社会が一部の若者達を蝕むのも当然だった。ある者は平穏な暮らしを始め、またある者はヤクザ者となった。

エリート達は彼等を〝シンカー(沈みゆく者)〟と称して笑う反面、シンカー達の幸せそうな顔に苛立った。

「あれは敗者が無理してるだけだ。本当は僻んでるんだよ。はは、ははは、」

#呟怖 https://twitter.com/take_irakusa/status/1142062417804795904 

人形には魂が宿る、というジンクスがある。こうして見ると、魂の前に物質があるように思える。

しかし稀に、魂が人間に作らせた〝魂が先〟の人形も存在する。

こうした魂は野放しにすると大変危険である。だから肉体である人形の健康を保ってやる必要がある。

その為に #人形医 が存在する。

#呟怖

夜間のフライトも油断は禁物。上は星、下は斑らな雲が広がる。それでもレーダーや管制塔を信頼する。

しかし、航空機は速い。人が視認する間もない。

レーダーにも映らなかった航空機が彼方の闇に現れてからこの便をすり抜けて飛び去るまでが、ほんの2秒。

沢山の死相が吹き抜けた気がした

#呟怖

首屋敷、と言われる廃墟がある。

首が出るそうだ。その土地が昔処刑場だったとのことだが、詳しく調べてみると斬首刑ではない。

石打。罪人の体を埋めて、地表に出てる部分に集団で石を投げて殺す刑罰だ。

後日、首屋敷で地下室に通ずる扉を見つけた。

ぶら下がる首から下が宙を掻いていた

#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1141177059441434624 

私は照準器を覗き込んだ。

奴は今、照準線という十字を背負ってる。にも関わらず、足取りは軽い。死が近いことも知らずに。

私は引き金に指を掛ける。すると、照準線にキリストが掛かった。

全く卑怯な寸法だ。構わず引き金を引く。

銀の弾丸は偽りのキリスト諸共、あの悪党を地獄へ送った

#呟怖

それね、お墓なんです。ある冬の朝、仔猫が丸まって死んでた。それから弔うように花が咲いた。

一体誰が踏めますかね。事情を知らない人くらいでしょう。だからこの辺の人は、お水の入った皿や餌を供えるんですよ。

それを踏み散らかした非情な男が近所に居たんですがね、

居たんですが、ね

#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1139146277440983041 

英国を旅行中、妖精に粉を掛けられてから幻覚を見る。ネス湖ではネッシーを見た。

信じてない。馬鹿げてる。きっと病気だ。空想の存在を幻視する精神病だ。

羽田空港に彼女が迎えに来てくれた。彼女は大きなマスクをしてた。

キスをしようとマスクをずらすと、彼女の口が耳まで裂けていた

#呟怖

透視が出来る。人だって、顔なんかが分かれば探せるよ。

たまたま行方不明者の写真を見て、透視してみたんだ。

ある失踪中の男の子は、森を歩いてた。でも、透視しましたなんて警察に言えなくて凄く後悔したよ。

でも、よく考えたら男の子が失踪したの十数年前なんだよ。

#呟怖 https://twitter.com/kidn_yotuba/status/1138404353935437824 

人々は箸で殺し合っている。

正しく箸を使える者が、正しく箸を使えない者を殺してしまう世の中なのだ。

だから、子供に正しい箸の持ち方を教えてやる必要がある。

うちの子供は指の障害で箸が下手だが、ナイフとフォークは上手だ。今日もシャツにソースと血を付けて帰って来た。

#呟怖

テレパシーは世間の想像よりもずっと繊細だ。言語が違っても意図が伝わるし、視覚的な情報も伝わる。

一番伝わるのは感情だ。他人の喜怒哀楽、恋模様、恨み辛み、全て主観的に味わえる。御蔭で情緒不安定だ。

たまに死の瞬間の光景が流れてくる。広告みたいに、スキップまでに最低5秒はかかる

#呟怖

#不吉な動物 #呟怖

ツラミンゴ……食糧難のフラミンゴ。変な物を食って生きてる為、変な緑色である。全部人間が悪い。

人間が悪いのだと悟った個体はウラミンゴに変異する

鏡台の椅子に、鏡の中にだけ現れる亡き妻が掛けている。鏡を境に此方側の椅子は埃塗れだ。

思えば妻は、反転していない本当の自分を嫌っていた。

何か言ってる。そこからじゃ聴こえない…

それから、妻は不意に鏡の中の部屋を散々破壊した挙句、鏡の中の私を殺めた。

以降、私は鏡に映らない
#呟怖

あの晩は妻と娘を乗せていた。山道で、カーブに女が立ってる箇所がある。

幾ら走っても、その道なんだ。女も必ず。

娘は人形を抱いて青褪めてた。

私は娘に、人形と並ぶよう頼んだ。空きを埋める。儀式的な発想だ。それで、抜け出せた。

でも、ミラー越しの人形が人に見えた。娘には秘密だ

#呟怖

轟音と共に眼下の線路から飛来した物が、談笑中の私の口に飛び込んだ。

あの日以来、無性に悲しくてしょうがない。ここを通る都度に吐き気がして、楽になりたいと思う。でもフェンスに掛けた指が震えて、

そこで私は何かを吐き出した。それは走行中の列車に叩きつけられて、赤黒く爆ぜた

#呟怖 https://twitter.com/moon04cat/status/1137580269009920006 

#不吉な動物 #呟怖

ツキユビナマケモノ……外敵を前肢の爪で突き殺して身を守る新種のナマケモノ。

たまに突き指する。

#不吉な動物 #呟怖

ドスマニアデビル……有袋類。ドスマニア島に生息する。巣穴に短刀類(ドス)を貯蔵する習性がある。

ドスマニア島は犯罪者の流刑先であり、海賊の島でもある。

短刀類を盗んで流刑囚や海賊と抗戦する為、独自の進化を遂げたのがドスマニアデビルなのだ。

幽霊の髪の毛を研究機関に持ち込んだ。予想はしていたが、やはり鼻で笑われた。普通の人間の髪とどう違うんだ、という風なことも言われた。

しかし、数日後電話が。

「人間の女性の髪でしたよ」

「大変お騒がせしました」

「ただね、髪が消えたんですよ。パソコンに保存したデータ諸共…」

#呟怖

「自衛隊は人殺しだって。心外だな。俺は元自衛隊員だぞ。

でも、俺個人が殺しに興味を持ってたのは確かだ。自衛隊辞めたのも、あんまり殺らせてくれないから。

だから自衛隊辞めてこの組織にぎゃあああ!がっ、がっ、うわ、うわ、ゔっ、んぎぁあっ、ご、ごぼぼぼぼ」

ギュイイイイイイイイ

#呟怖

「右京さん、此方の世界は明るくて良いですねぇ。あ、これは失礼。私は裏世界から参りました、杉◯左京です。突然ですが、貴方には死んで貰います」



「や、危ないところでした。もう一人の私は、私の右胸を撃ち抜いた。裏世界では心臓は右にあるのでしょう。左京が右京の右胸を…ははは」

#呟怖

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