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呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

#呟怖
ブルース・キャンベルはいませんが諦めないでと男は言った。死霊に囲まれた山荘で寝ぼけたことをぬかすな。ここにゃリーやウィリスもいねえしあいつらが演じたようなタフガイもいねえ。必ず僕が君達を助けるってうるせえ。ヒーローは実在しねえんだ。俺は自称大富豪のウェイン氏を銃で黙らせた。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1298668028280725504 

#呟怖
昔ゲーム会社でチェッカーやってた時の話。キャラの首が180度フクロウみたいに回転するバグを報告したが修正する時間が無くそのまま発売。三国志の司馬懿ならまだしもスポーツゲームだ。売れるわけがない。一カ月後、首がフクロウみたいになったデレクターの遺体が見つかり自殺として扱われた。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1298716369836417026 

#呟怖
蒸し暑い夏の夜。家路を急いでいると道の前方に複数の狐火が浮かび上がった。狐火は「命、燃やすぜ」と言わんばかりにゆらゆらと揺れ、やがて寄り集まりひとつの大きな輪となってぐるぐる回り始めた。狐火の中にぼうっと浮かぶつぶらな目は「祝え! いのちの輝きの誕生を」とでも言いたげだった。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1294170105689960448 

#呟怖
兄妹で神社に参拝したら妹が神隠しにあった。妹が消えていたのは一時間ほどだが、戻ってきたら様子がおかしい。狐憑きみたいな感じではない。ただ貧乳だった妹の胸が巨乳を通り越し神乳になっていた。神様が乳に侵入したのだ。妹は神がくれた乳だと喜んでいるが、俺は神が隠れ潜んだ乳だと思う。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1297033048534339587 

#呟怖
一夜にして野戦病院から傷兵が一人残らず消えた。病室に残されたのは床に散らばるビラと噎せ返るような臭気のみ。敵国の素晴らしさを喧伝するビラがいつ撒かれたのかは不明。深手を負った兵士達がどうやって病院を抜け出したのかも謎。嗚呼臭気がキツイ。そもそもどこの国と戦ってるんだ俺達は? https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1297582097666719745 

#呟怖
『問題 面積が非常に狭いことを動物に例えて何と言う?』

え〜となんだっけ?
すると我が家のお猫様、黒猫のマタローさんがやってきてミャーミャーないた

お猫 お猫 お猫 お猫 お猫

同じ単語が脳内をぐるぐる回る

あっ! おでこって言いたいのかな?

わかったぞ、兎小屋だ!

ミャーッ‼︎ https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1297208394445516802 

#呟怖
影の薄い女ばかり狙って廃墟に埋めていたら、廃墟が少女草で埋め尽くされてしまった。少女草は日の当たらないところにのみ咲く植物で、遠目から見ると黒く長い髪の女みたいなんだ。近くで見ても女にしか見えないって? それならアンタは手遅れってこと。おとなしく少女草の養分におなりなさい。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1297173837075775489 

#呟怖
展覧会初日は二人の子供の天使と美しい大天使が描かれた絵画だった。それがどうしたことか。五日目。大天使の美貌が理知的な双眸のみを残し闇に溶けて消えた。『堕天使』と題されたこの絵の作者はこのように語っている。「永遠不変な物なんてないんだ。大天使三日会わざれば刮目して見よってね」 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1296462623014375426 

#呟怖
なみなみと注いだビールの海で去年死別した夫と娘が溺れている。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1295236210344882179 

#呟怖
毎日誰かの益々のご活躍をお祈りする私の不幸を祈る者たちがいる。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1295853291625095168 

#呟怖
父の仇は右腕に刺青を入れた道場破り。鮫のような歯で餃子耳のゴブリンが憤怒の表情を浮かべて正拳突きをする特徴的な刺青を手がかりに二十年かけ探し出した。仇が師範を務める道場に殴りこむ。今度は俺がお前を倒す番だ。絶句…。腕に仇の男の刺青を入れたゴブリンが正拳突きを繰り返していた。 https://twitter.com/no0_0128/status/1295647941466578945 

#呟怖
三十年前、父の通う高校で連続殺人事件が発生した。遺体の側には決まって円錐状に盛られた白い粉が残されていた。粉の正体は塩でも砂糖でも薬物でもなく光合成によって植物内に貯蔵された炭水化物。模倣犯を防ぐため警察は粉の成分をマスコミに発表しなかった。父から聞いた奇妙なデンプンの話。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1295755160119963648 

#呟怖
民族学者がある廃村を調査中、庄屋の屋敷の地下に掘られた穴蔵を発見した。穴の底は無数の白骨死体で埋まっていた。神社に残る古文書から村の繁栄のために捧げられた人身御供の亡骸と推察されたが、いくら文献を調べても亡骸の頭蓋骨に十円ほどの綺麗な穴があいている理由だけはわからなかった。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1294206225953861632 

#呟怖

心理的瑕疵あり〼が借り手は絶えず益々瑕疵が増しております。

#30文字以内で怪談を書け
#返怖可https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1295236210344882179 

#呟怖
年老いた母を担ぎ道を急ぐ三太が歩みを止めた。山へと向かう道は一本道のはずが、どうしたことか道がわかれている。岐路に立つ地蔵と目が合った。母を如何するかと三太に問うかのように地蔵は慈愛の微笑を浮かべている。三太はしばし惑いはたと気づいた。いつもこの辺りに立つ地蔵に首などない。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1294415522633625600 

#呟怖
夜に海に出るときは筏に用心しろと親父に忠告された。

筏に乗った遭難者が手を振ってくるが正体は烏賊だ。騙されるな。決して近づくな。筏に化けた烏賊は海賊だ。

安心しろ親父。俺は親父みたいに非合法の仕事は受けないから夜に船を出すこともない。親父を襲ったんなら、烏賊海賊は義賊だろ。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1294226154220474368 

#呟怖
お盆に入ってから鴉を見ないね

鴉が山の霊園に墓参りに出かけてるからだよ

鴉が墓参り?

墓地はお供物でいっぱいで鴉にとっちゃご馳走の山だ

墓参りってより墓荒らしじゃねえか

だから仏様が憤慨してさ、罰が当たって腹壊した鴉だらけで山は夏でも真っ白さ

それ憤慨ってかただの糞害だよね https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1294184284446654467 

#呟怖
言いつけを守らない子どもに腹が立つ

ピシッ

気づかいのたりない夫に苛立ちが募る

ピシッ

お節介で無神経な義父母に殺意が湧く

ピシッ

日々の生活に不協和音が響くたび、リビングに置かれた道化師人形の顔面にヒビがいく

人形の顔面が砕けちる時、私の心も砕けちる

そんな予感がしている https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1291999310561738756 

#呟怖
兄と一緒に作った鉱石ラジオから夜毎兄の声が聴こえてくる

……いで ……いで

方鉛鉱を介しノイズの波の彼方から語りかけてくる懐かしい兄の声は途切れ途切れでとても不明瞭だ

……いで ……いで

優しかった兄の声は「おいで おいで」のようにも「こないで こないで」のようにも聴こえる https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1292676081481166849 

#呟怖
十年に一度山から笛吹き男が降りてきて村の子供達を攫っていく。男は木の枝製の奇妙な身体で頭から突き出た角はまるで鬼か悪魔。笛の先から甘い香りの煙が漂い、その周りを数羽の小鳥が楽しげに飛ぶ。攫われた子供達の家には錆びた鳥籠が置かれている。なぜあの日ぼくだけ取り残されたんだろう。 https://twitter.com/take_irakusa/status/1292771491537281024 

#呟怖
ある晴れた日の昼下がり。私は幼い娘の手を握って公園に連れって行った。ヒトシ君がお空に帰るからさよならしようねと笑いながら娘に風船を手渡す。娘はぐずりながらも風船にヒトシ君の好きな怪獣の絵を描いて空に放った。 そう、それでいいの。空想のともだちはお空に葬らないといけないのよ。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1292898720971755520 

#呟怖
神父様! 背中が燃えるように……熱く……疼きます!

部屋の片隅で、背中を丸め蹲る少年が私に助けを求める。
露わになった少年の背中には肌を汚すように蛇の脱け殻に似た痣が渦巻く。

なんて美しい!
私はうずうずする衝動を悟られぬよう大丈夫だと声をかけ、熱く焼けた十字架を押し付けた。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1292880574282047489 

#呟怖
親戚の山田のおじちゃん(仮名)は若い頃とても貧乏で、公衆電話ボックス内に放置されていた一見未開封の瓶コーラを持って帰ろうかどうか真剣に悩んだことがある。
おじちゃんは結局持って帰らなかった。

日本を騒がせた青酸コーラ無差別殺人事件の第一の事件より一週間ほど前の出来事だそうだ。 https://twitter.com/da21t0rama3/status/1291664557715230723 

#呟怖
なぜ私は恋愛小説を書くのだろうか。怪談から離れたいならミステリーでもSFでもよいはずなのに。そもそもあの人のようになりたくなければ筆を折ればいい。認めたくないが、私は憧れているのだ。怪異を追い求めるあまり物語そのものになったあの人みたいな恋愛小説を書きたくてしょうがないのだ。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1291432384525524992 

#呟怖
ワン! いつもはおとなしい柴犬のタロが街路樹にぶら下がるセミの脱け殻にむかって吠えると脱け殻は意思を持つかのようにゆっくり木を登っていった。

ワン! 草むらに吠えると草むらから蛇の脱け殻が這い出てきた。

ワンワン! 道の先にむかって吠える。ウチで寝てるはずの祖父が歩いてきた。 https://twitter.com/moon04cat/status/1288297593538138112 

#呟怖
断頭台が受刑者の首と身体をバラすたび、刑場の白い壁に真っ赤な薔薇が一輪描かれる。誰が描いているのか国民は知らない。鮮やかな薔薇が一輪壁に加わるたび、国民の心に平穏がもたらされる。バラバラだったこの国の平和維持のため断頭台と薔薇の絵は国民と切っても切り離せない物となっている。 https://twitter.com/katashiro12/status/1290878439214391296 

#呟怖
月が綺麗ですねと囁いて彼は銀の指環を私の左手薬指に優しく嵌めた。望月の夜も新月の夜も常に満ちたりた夜をお約束しますと彼は言う。私は指環を外し月に重ねた。指環は彼の言葉のようにスッカスカな空洞で、夜が透けて見えた。それでも指環越しに見る月は恐ろしいほどに美しくて、私は泣いた。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1290688501910917120 

#呟怖
兄はこけし加虐趣味者だ。買い集めたこけしをダーツやエアガンの標的にしている。こけしいじめの動機は兄自身よくわからないそうだ。漠然とした嫌悪感と薄ら寒い恐怖心に煽られ攻撃せねばという使命感が湧いてくるらしい。三十路を越えた兄は今日もこけし達を廊下に並べボウリングに興じている。 https://twitter.com/mad8068/status/1289579077611843584 

#呟怖
俺は宿題そっちのけで野山を駆け回る少年だった。たまに名前を知らない子供が遊びに混じっていることがあった。どこの子かなと思いはしたが優しい子だから気にならなかった。
大人になり結婚した。子宝に恵まれず妻と悩んでいる。最近あの子の顔が浮かぶ。まだ迷子ならウチに来てもいいんだよ。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1289884517910503426 

#呟怖
突然担任が『蟲』と板書し語り始めた。

蟲という字は二匹の虫が一匹の虫を支えると書きます。虫は階級社会です。このクラスにもスクールカーストがあります。最底辺で虫けら扱いの子もカーストの頂点で調子にのってる子も私にとっては等しく虫です。醜い害虫は駆除すると決めました。クタバレ! https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1288846398977318913 

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