呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

#呟怖
帰宅すると一人暮らしの部屋に誰かが潜んでいそうな気配がした。誰が忍び込んでいるのか見当はついている。ベッドの下を覗くと案の定三歳年下の少女がいた。「なぜ僕の家を知ってるのかな? みぃちゃんもしかして帰り道僕を尾行した?」尋ねるとみぃはコクリと頷き素直に答えた。「みぃつけた」 https://t.co/cI53aX0UXo

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浜辺で白いドレスの女が海を眺めている。カメラが寄り女が髪をかきあげ自然体の微笑。撮影者と親しい間柄なのが伝わる。やおらドレスを脱ぎ捨て全裸になった女が海へと駆け出す。女が波にのまれてFIN。いつどこで観たか定かでないが、幼少の頃からなぜかその映像は私の瞼の裏に焼きついている。 https://t.co/SNbJlkhWaH

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夫が新婚旅行のアルバムを開き上機嫌で宿泊したペンション良かったよねと言った。私もあの時泊まったペンションはお気に入りだ。けれど私のお気に入りは赤色とベージュの建物に挟まれた青色の外壁のペンション。夫が見せる写真からは消えている。夫とのズレを確信した。夫と私は住む次元が違う。 https://t.co/Dfl3gWIpxH

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コインランドリーで虎に話しかけられた。私の正体はお前の旧友だ、再会できて嬉しいよと虎が言う。ああお前か、自信家の俺の親友よ、なぜこんなところにと問うとこれまでの愚行による罪を洗い流しにここに来たと答えた。巨体を洗濯機に押し込むのを手伝い回してやると友は虎からバターになった。 https://t.co/6jFiD2elmC

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街路樹に飾りで据え付けた巣箱から野鳥の声がすると市民からの連絡。飾りとはいえ巣箱なんだから野鳥が棲むのは当然だろうと思ったがこの辺には棲息しないはずの水辺の鳥の鳴き声がするというので仕方なく様子を見に行く。巣箱を覗くと薄く氷が張った湖が見えた。巣箱に諏訪湖が棲みついていた。 https://t.co/kRLKH0ocnk

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幕が開いた。舞台中央に傘が置かれていた。傘の他に舞台装飾と呼べる物はなく、役者もいつまでたっても現れなかった。上演時間中ずっと雨の音だけが聞こえていた。にも関わらず観客は棄てられた傘の境遇にそれぞれの体験を重ね合わせ滂沱の涙を流していた。幕が閉じた。席を立つと吐き気がした。 https://t.co/k2jGdamLNy

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スマイル町の住人は穏やかな町を作りましょうのスローガンのもと毎日記号化された笑顔を複製し顔に貼り付け一日を過ごす。スマイル町の指導者は笑顔が町に平和をもたらすと盲信してる。複製されすぎた笑顔はやがて判ずれが生じ目がぶれてみんな泣き笑いで日々を過ごすようになるなんて考えない。 https://t.co/4dIg09DlWh

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「何が怖いのか?」と問う私に「わからないですね」と彼は答えた。「わからない? 数えきれないほど怪談を創作した君が?」「わからないですよ。恐怖の根源なんて物は。わかりませんか?」答えながらおもむろに抜いたナイフをヌイグルミに突き刺して笑う彼の行動は確かに訳がわからなくて怖い。 https://t.co/A4bzQ1eFWl

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朝、家を出るとお隣の雄二くん家に煙突が生えていた。煙突なんて昨日まではなかったはず。おかしいなあと思ったけど学校に着く頃には忘れてた。昼休み。隣のクラスが騒がしい。雄二くんと拓也くんが喧嘩して頭に鉛筆を生やした雄二くんが病院に運ばれて行った。鉛筆は朝見た煙突ソックリだった。 https://t.co/BoRnRSF4ZA

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栗を食べたら妊娠した話に好奇心をかき立てられ調査に乗り出したところ瓜や鰤で妊娠した話もあるとわかった。私は夢中で全国を駆け回り類話を集めた。そしたらお腹が膨らんできて体調を崩してしまった。栗の祟りかと不安がる私に医者が言った。無理がたたったんですよ。無理が私のお腹を蹴った。 https://t.co/7ExrL9VWQh

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あなたがーー蜘蛛だったのですね

声に出して読みたい日本語をミステリーファンに問えばこの一文を思い浮かべる者は多いだろう

だから蜘蛛の巣を見つけたとあれば口に出してしまうのは当然なのである

とは言え空を厚く覆う雲が「バレたか」とざわめき無数の蜘蛛の雨を降らせたのは予想外だった https://t.co/VQ8kxbCc0h

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レストランを開店し、一時は注文の多すぎる料理店と評判をとったものの、すぐに閑古鳥が鳴き(有名になりすぎたのが原因か)、店を畳んで見世物小屋を始めた。前とは違い構えから恐怖を前面に押し出したところ人間に受けた。なぜ人とやらは自ら恐怖を求めるのか。繁盛しすぎて我々山猫は眠れない。 https://t.co/1lCgSHhESq

#呟怖
ある日突然僕の住む街に空が落ちてきたけど街に張り巡らされた電線が防いでくれた。電線に絡め取られた空はみるみる茜に染まり今にもちぎれそう。ちぎれ落ちた茜空に結局押し潰されてしまうんだと街の誰もが覚悟した刹那電線が増殖を始め街全体を繭のように包みこんだ。この街の幼年期が終わる。 https://t.co/ORpWBPWgBi

#呟怖
オカ研開催の親睦鍋パだから怪しい食材ぶっこむ闇鍋会だと警戒して行ってみたら呪術アニメの一話から三話見ながら海鮮チゲ鍋つつくという駄洒落みたいな催し。もちろんアニメは部屋を明るくして鑑賞。具材の牛肉が絶妙で闇鍋というかyummy鍋。何牛すか? 先輩に尋ねると「普通の件肉」って返事。 https://t.co/zSW7aRqZKR

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早朝、何者かの話しあう声で目が覚めた。声の正体は妻の寝言だった。妻は妻自身の声色と聞いたこともないオッサンの声を使い分けて会話していた。いったい何を話しているのだろ。耳をすますと断片的に保険金やいつ決行するかなど思わず耳を塞ぎたくなる言葉が聞こえてきたので妻の口を塞いだ。

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夜の街を歩くのが好きだ。昔、とある観光地の自販機で缶コーヒーを買おうとしたら缶の商品見本が一本もなく、代わりに婉然と笑う花魁装束の女がいた。振り返っても女の姿はない。再び自販機にむきなおると通常の自販機に戻っていた。昼の歴史は昼の散策、夜の歴史は夜の散策でしかわからない。 https://t.co/bfV1NiHYAu

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僕は鰹節とネギがたっぷりなのが好きかなあ。麺と汁は少なめでいいや。それにしてもなんだっていきなりきしめんの話なんだい? 深刻な顔してさ。え、違う? きしめんの量の話じゃなくて希死念慮の話だって。あーそう。まあ、きしめんに空耳はつきもんだよね。ところで希死念慮ってどーいう意味? https://t.co/bfJHHiv7lK

#呟怖
惚れた女性は天女だった。彼女が木の枝にぶら下げた純白の羽衣を奪いさり僕は彼女と結婚した。天に帰りたいなんてもう絶対思わせないくらい妻を幸せにするつもりだったのに。幸せな家庭を築けたはずだったのに。僕が隠した羽衣を見つけた妻は羽衣を梁と首に結んでぶらんぶらんと宙に揺れていた。 https://t.co/2t89ETjQ47

#呟怖
五年と八ヶ月ぶりに見る外の世界は朧に霞んで見えた。ずっと暗闇の中で過ごしてきたせいで視力が低下したのだろう。窓に張り付きガラスを叩き助けを呼ぶ。ここにいるよ私はここにいるよ。叫んでも誰も見向きもしない。誰も見てくれない。私をこんな目に合わせたアイツすらもう私を見てくれない。 https://t.co/gFehiVOFje

#呟怖
父の金庫を開けると内側が黒く塗られた標準サイズのジャムの瓶が入っていた。瓶を開封すると瑞々しい眼球が出てきた。棄てないでいてくれたのか。僕は額の傷痕をなぞる。父は標準と少しでも異なる者を怪物と扱う人でなしから守るため僕から眼球を奪ったことを悔いていた。傷痕は少し濡れていた。 https://t.co/O37wILVb6H

#呟怖
トリツクオアトリート

玄関に立つ巨大カボチャを抱えた少女の発音は棒読みだった

クソガキなら取りつく島なく追い返すが美少女は別

家に招きおもてなしもいたずらも与えよう

なんて思ったらカボチャで股間に痛烈な一撃

去年蒔イタ種ガ実ッタノアナタノ子ダヨ取リ憑クヨ

少女が棒読みで囁く https://t.co/G0J3qGjpqS

#呟怖
夜な夜な閉鎖されたはずの製麺工場に明かりが灯るという噂を耳にし潜入調査に出かけた。泥臭い土と生臭い血の匂いに満ちた工場内で無人稼働の機械が人肉と蚯蚓を麺に加工していた。気絶した私は自室のベッドで目覚めた。夢かと安堵し起き上がろうとしたが立てない。腕も足も麺になっていたから。 https://t.co/kxj6lZiAEL

#呟怖
仕事で自称歌手の女と会い成り行きで一緒に写真を撮った。芸名も持ち歌も知らなかったが女は写真をSNSにあげれば絶対バズると言った。無視すると連日のように電話・LINE・ツイッターのDMに写真あげてよとメッセージが届く。そのたび耳元で女の歌が蚊の羽音のような音量で聴こえるので鬱陶しい。 https://t.co/2tml7V0TY4

#呟怖
バスに乗って家族で山上の遊園地に出かけたら廃墟の遊園地に着いた。バス停をよく見ると『死者用』と書いてある。真向かいに『生者用』のバス停があり、次のバスは二時間後だった。妻がこんな場所に一秒もいたくないと怒り出して一人だけ徒歩で山を降りていった。それから妻の顔が思い出せない。 https://t.co/akUeXeSYUT

#呟怖
風間くんが朝礼開始直前に登校してきて教室がどよめいた。風間くんは風紀委員の超堅物男子。時間ギリギリ登校なんて今までなかった。それに前髪を目が隠れる長さまで伸ばしてて明らかな校則違反。驚いて目を白黒させていると担任が入ってきて今朝風間が事故にあってこの世を去ったと切り出した。 https://t.co/d6LeNHqVL7

#呟怖
双子山の双子の神様は人が虫に対して接するように人と関わるという。兄神様は人が好きだから虫好きの人がそうするように気に入った人がいれば籠に捕らえて愛でる。妹神様は人が嫌いだから虫嫌いの人がそうするように山で人を見かけたら全力で踏みつぶす。どちらも神様といえども虫唾が走る話だ。 https://t.co/sK5zvrLSiB

#呟怖
絵空事なのだ。満月も満開の桜も板に描かれた書割にすぎないし、桜の下で行われる若侍の敵討も芝居でしかない。夜毎繰り返された作り事が小屋にこびりつき廃屋となった後も残像が繰り返されているだけなのである。にも関わらず満月も夜桜も若侍も美しく怒りと悲しみに満ち、誇らしげでさえある。 https://t.co/KpGzwOmifL

@suika_sheep #呟怖 #返怖
「今の声渋くてちょっと大○明夫さんぽくなかった?」
「そう? 私は乃○健次さん風に聴こえたけど?」
「どっちにしてもオーガぽい声よね」
「筋肉もバッキバキぽいよね」
「私チラッと姿見たけど筋肉はそれほどでもなかったわ」
「じゃあオーガじゃないね」
「そうねオーガモドキね」

#呟怖
ママの口癖は「誰も見てないからって悪さしちゃダメよ、お月様が見てるから」だった。この前「それを言うならお月様じゃなくお天道様じゃないの」と指摘したら「お天道様は夜になったら消えるけどお月様は昼も薄っすら出てるでしょ」って。なるほどね。じゃあママを殺すのは次の新月の晩にする。 https://t.co/Noy8IgulRp

#呟怖
遊歩道の作画資料が必要になりAIアシスタントで検索したら、UFOの大群写真が表示された。UFO違う遊歩道って言っても道も写ってますしUFO道ですと主張するAIアシスタント。そもそもすべての道はゾルタクスゼイアンに通じるのですよ近所の遊歩道も失踪者多いでしょ実はあれは……、ってマジで⁉︎ https://t.co/5LUEtPA10N

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