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呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

#呟怖
雨の日は悲しいことしか起こらないと思っていたけど君と雨の日にここで出会えて考えが変わったのと言って彼女は消えた。涙が悲し涙ばかりじゃないように霊が怖い霊ばかりじゃないようにさよならも悲しいばかりじゃないのだけれど、彼女と出会い別れた日本庭園に雨が降るたび僕の頬は涙で濡れる。 https://t.co/7HAlCb3lau

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知略に長けた武将官兵衛が主君に策を提言した。錯覚を利用した迷いやすい城を作り、あえて敵軍を中に引き入れ、火をかけましょう。みなが褒めそやし計略は実行に移された。ところが問題が起きた。城の建設に携わった者共すべてが城に迷い帰ってこなかった。策士は今も錯視の迷宮を彷徨っている。 https://t.co/okVF9Nx8pW

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元ホストの男性から店で全身焼け焦げた女の霊を頻繁に見たという話を聞いた。火災で燃えた雑居ビルに勤めていた女性が件のホストクラブの常連客だったという。男性の顔にも火傷があり気になったので尋ねてみた。これはこの話と関係なくて、店の金に手を……ね。どちらもこの街ではありふれた話。 https://t.co/4huqP8wgjn

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ゴミ屋敷に住む老女が上半身と下半身にわかれた変死体で発見された。下半身は一階の居間のゴミ山に埋もれて、上半身は二階の奥の部屋に横たわっていたという。これだけでも奇妙な話なのだがさらに不可解な点がひとつ。上半身の置かれた二階の部屋のみ清掃が行き届き清潔に保たれていたのである。 https://t.co/O8qqQHuXb7

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厭だ。アイツが、まだ、あの場所にいる。なぜだか、わかる。目ざわりだったから、目の届かない場所へ消えてくれて安心したのに。まだ、アイツはそこにいると、わかる。邪魔だったから、救わなかったのに。谷底へ消えたアイツが、俺の中に巣食って、邪魔をする。魔が、まだ、俺の心の底に、棲む。 https://t.co/Hrt3B4J5Fq

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祖父がなくなる前の数日間、祖父は私にいろいろな話をしてくれた。近所で綺麗な彼岸花が咲いていた。戦争中特攻を志願したが自分だけ生き残ってしまった。今も記憶に残っている。江戸っ子でもない祖父が『ひ』と『し』の発音があやふやになっていたことも。彼岸と此岸の境で揺れていたのだろう。 https://t.co/e6aLbWn4m4

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街中で懐かしい顔を見かけた。声をかけたくなったけれど人違いだと自分に言い聞かせた。あの顔はもうこの世界から失われた顔なのだ。ショーウィンドウに映る自分の顔をふと眺める。人と違う顔になりたかっただけなのに、誰よりも美しい顔に。なぜこんな。振り返ると昔の私に似た顔は消えていた。 https://t.co/dTzRFhYEk5

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開店したばかりのレストランに夫と食べに行った。魚料理が運ばれてくるなり、あーんしてよと夫が甘え声を出した。あなた何をいい年してと言うと夫はそんなこと言わないよと驚いた様子で口を開けた。その瞬間を逃さぬように魚の腹の裂け目から鰻に似た黒い影が飛び出し夫の口に飛び込んでいった。 https://t.co/qUqwH0ND5B

#呟怖
この前街でおまえを見かけたよ。俺はこの通り変わってしまったけどおまえは何も変わってなくて驚いたよ。とっくの昔に時の流れを止めたおまえが今もデモ隊に紛れて変わらぬ夢を求め続けていたなんて。俺はシュプレヒコールの波を脇目に横を通り過ぎるしかなかったよ。俺は戦友の墓に語りかける。 https://t.co/xbYJQhDuQl

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年老いた母がテレビの前でリモコンが壊れたと騒いでいる。母が握りしめたリモコンらしき物をよく見ると仏壇の位牌だった。母から位牌を取り上げ母もそういう年齢なのかと暗い気持ちを抱えつつ仏壇に戻しにいくと位牌はそこにあった。手元の位牌を確認すると刻まれていたのは知らない戒名だった。 https://t.co/qmx765FnpE

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向日葵畑を散策していると不自然な一輪を発見した。一見しただけでは本物と見分けがつかないが、よく見るとフェルト製の作り物だとわかる。ところどころ茎や花弁に赤い汚れが散っており、花に触れると取り外せた。赤い液体に塗れた丸ノコギリが現れた。電動の刈払い機だ。見たわね。背後から声。 https://t.co/3E68TA3OEa

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友人に有名ラーメン店の店主がいる。麺を知り尽くした彼は即席麺すら少しのアレンジで物凄く美味しく変える。あまりの超人ぶりをやっかんだ同業者に、文句をつけた客を麺にしたなんて噂を流されたこともある。そんな友人と登山に行き御来迎を拝んだ。ブロッケンの妖怪に友人はひどく怯えていた。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1303693123042779136 

#呟怖
魔法の古文書集めにはまっている。仕事終わりに古文書専門店に寄り高額なレア古文書を眺めてから手ごろな価格のアンコモン古文書を買って帰るのが最近の日課だ。友人と古文書で競うのも楽しい。本当に魔法が発動するレアがあるという。本物の魔法が友人に炸裂する様を想像するのはもっと楽しい。 https://twitter.com/maroney_novel/status/1305420942676434946 

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湖で竿をたらすのっぺらぼうの男に何狙いですかと声をかけた。顔を探してますと彼は言った。最近顔を落とす人が多いですからねえ見つかるといいですねえ何だったら私の顔で手を打ってみてはどうです。それはいいねと提案に応じた男は私の顔を掬い上げ、意識のみになった私は湖底に沈んでいった。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1304436956302958593 

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屋根裏から不審な物音がするので、夫が様子を見に行った。しばらくして夫が屋根裏から顔を覗かせた。震え声で言う。不審者は徘徊してなかったが赤ちゃんがハイハイしてた。しかも赤ちゃんは人間じゃなかった。豚だった片耳のない豚だったんだ。股を食いちぎられた夫が屋根裏から転げ落ちてきた。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1305430058685796352 

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小僧の手相を見せてみろと和尚に命じられたが、嫌がっていると腕を乱暴に掴まれ水甕に手を放り込まれた。引き出すと手は様々な色の絵の具で染まっていた。かなりの悪相よ、こいつは手葬にするしかないわい。和尚は俺の右手を切り落として食べてしまった。和尚こそ高僧のフリをしたとんだ悪僧だ。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1304768172503965696 

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グランマの家でくつろいでいるとピアノの上で寝ていたミケがいきなり飛び起きて逃げていった。ピアノの妖精さんが遊びに来たよとグランマが微笑む。グランマはいつも嘘をつく。本当は頭の潰れたおじさんがねこふんじゃったを奏でているのに。見えないふりをしてグランマを安心させる私も嘘つき。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1302259487911194629 

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占ってもらえますかと声をかけてきた客は黒いフードマントを纏った俺よりはるかに占い師らしい装いの女だった。女は挑発するように手の甲の黒薔薇タトゥーと黒く染めた爪先を見せつける。俺は懐から除光液を取り出し女の爪を拭って言った。亡者に先などありませんよ。女は俺を口汚く罵り消えた。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1304187802100228096 

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古い因習に雁字搦めに縛られ時代に取り残された集落の噂を耳にした。排他的な村民が住む集落ならば、移住者は白眼視され非道な扱いをされるのだろう。ああ考えるだけでゾクゾクする。

最近、奇妙な若者が越してきた。目に奇妙に濁った恍惚の色を浮かべ村を徘徊する。目があうたびゾクッとする。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1303537203516039170 

#呟怖
目から鱗が落ちなくなった。山で出会った男に誘われて氷魚を食べたせいだ。男の釣っていた氷魚はタラ目の海魚とも鮎の稚魚とも異なる薄い氷のような鱗に覆われた美しい魚だった。美味だったが、食べたその日から私の目は氷の鱗で覆われてしまった。寒くてたまらない。また食べたくてたまらない。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1302564067068977153 

#呟怖
隣のクラスの高橋くんが横断歩道の白線のみを踏んで渡っているのを見かけた。次の日もその次の日も注意深く白線を踏み外さないように渡っていた。悪戯心が湧いたボクは後ろからこっそり高橋くんに忍び寄りワッと叫んでみた。とても驚いた高橋くんは白線を踏み外し、地面に沈んで消えてしまった。 https://twitter.com/moon04cat/status/1303227350826364928 

#呟怖
友人と彼岸花の名所にキャンプに出かけた。夜、御飯を作ろうとガスコンロを取り出し点火したら調子が悪い。炎の色が赤く広がる。友人は呑気に彼岸花みたいやなあ彼岸バーナーやと茶化すが、普通に危ない。他のキャンパーに借りようと辺りを見回すと、みんな赤火のバーナーで黙々と調理していた。 https://twitter.com/moon04cat/status/1302501071709822978 

#呟怖
我々のシマを荒らす理由を話したくないならゲームをしよう

私は全弾装填した回転式拳銃を男のこめかみに押し当て宣言した

おいロシアンなら弾丸は一発だろ!

男の抗議を無視し引き金を引く

ロシア式など知らんね
我が教会に伝わるのは鉛の弾丸五発と銀の弾丸一発を用いるジェボーダン式だよ https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1301924199854817281 

#呟怖
俺の顔に泥を塗るなが口癖の父が亡くなった。誰も悲しまず、苦しまずに逝ったことを残念がる者さえいた。
葬式の最中、棺桶から突如異臭が立ち上った。見ると父の顔に汚泥が塗られ遺体は糞尿の沼に沈んでいた。誰の仕業? 母がボソッと言った。自分で塗ったのよ。そうだ、父はいつもそうだった。 https://twitter.com/moon04cat/status/1300285236329152512 

#呟怖
刑事さん、私は血に飢えた殺人鬼なんかとは違うんです。夫に傷つけられた血を風呂場で洗い流してたら排水口に潜む何かが血の味を覚えてしまって。もっとくれと懇願するから夫を捧げたんです。聞いてますか刑事さん。聞こえてないですよね。もう半分くらい身体から流れちゃってますものね、血が。 https://twitter.com/5000004xxx/status/1301198557488115713 

#呟怖
この前父ちゃんがアンタの部屋整理してたらアンタ高校の頃よく聴いてたバンドのCDが出てきたんや。持って帰るか。ほらあの『電気椅子』とかいうバンドのCD。

オカン間違っとるし混じっとる。まあええねんけど。持ってくわ。

俺は電気仕掛けの椅子に生首だけを繋げて生き長らえる母に返事した。 https://twitter.com/moon04cat/status/1300285030594310145 

#呟怖
電霊について語れる者は高名な科学者テスラ以外に存在せず既に彼もこの世の人ではない。電霊との交信に成功したとされるウォーデンクリフ・タワーも1917年に解体され研究資料も散逸した。ただ一つ言えるのはある分野においての研究ではテスラがかの訴訟王よりも先を行っていたという事実である。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1298602114873061377 

#呟怖
安宿に泊まった。朝、洗面所に立つと台が傾いていた。元からかもしれないし昨夜俺の悪友たる安酒が俺に野生の解放を唆したせいかもしれない。ベッドに戻ると安っぽい銀の首飾りを巻いた女が寝ていた。昨日拾ったヒッチハイカーだ。女の首をよく見ると首飾りではなく洗面所の栓のチェーンだった。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1299683749878091776 

#呟怖
私は提灯と云う物が苦手なのです。ひな祭りの雪洞も部屋の片隅に置かれた行燈も川に流す灯籠もみな私にとっては恐怖の対象であり、この眩い灯りを目にしただけで私の手は震え足は竦みあがり動けなくなるのです。

そう語る男の首から下に身体などはなく、頭部のみが提灯に紛れぶら下がっている。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1299557983043514368 

#呟怖
最先端のAIを搭載した自動運転タクシーをよく利用する。便利だけど、一点気をつけないといけないのは車内でアガる曲は御法度ってこと。ラルクとかmoveとかまじヤバ。この前『Pump i』って洋楽のせいで工事中の高速道路から車で空を飛ぶハメに。人間味のありすぎる人工知能ってのも困ったものさ。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1299022635414691840 

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