呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

参加メンバーはこちら

呟怖.ORGと参加について

#呟怖(#返怖 可)

「あ、アクロバティックだ」

アクロバティック地縛霊

友達は落ち着きの無い
地縛霊の事をそう呼ぶ

自分の死の様子を
繰り返し再現する
地縛霊の事らしい

自殺した部屋とか
自殺した家とかで
音や怪現象を起す
騒霊もそうだって

彼の週末は主に
それを楽しむ為に
駅を回っている

#呟怖(#返怖 可)

「お前、この部屋」
「居ないよ」
「まだ何も言うとらん」
「あそこの白い影って」
「居ないって」
「そか」

ガタン

「何か音が」
「居ませんから何も」
「そか」

「お経でも唱えるか?」
「居ないってば」
「いや俺見えてるんだけど」
「気のせいだってそれ」

「そか」

それ?

#呟怖(#返怖 可)

「あの人、初心者だわ」

何もない所を見て
友達が言ったので
尋ねたら幽霊だと

「歩いて移動してるから」

慣れると歩行なく
立ったまま動くし
空も飛ぶ様になる

「小さな子が手をパタパタして」

初心者の霊が
空を飛ぶ時に
よく見るよと

#呟怖(#返怖 可)

「抜いた鼻毛が2センチだった3センチだったという話から耳毛の話になって3センチの耳毛は取ってあるよって自慢を聞いた子が奥から瓶の様なモノを持って来てそこに長い毛の生えてる人の目玉が入っていてその子が『目の玉毛〜』って笑って皆が魂消(たまげ)た話する?」

「いや、いい」

#呟怖(#返怖 可)

ご近所の稲荷神社は
こちらの依頼により
式神を使ってくれる

「久々にまたブーム来たね」

こっくりさんは
定期的に流行る

ガチのが来て
失踪や自殺が
連鎖的に起る
その前にと

式神が適当に
召喚に応えて
軽めの悪さを
起こすのだ

二度と召喚術を
使わぬくらいに
勿論謝礼は出す

#呟怖(#返怖 可)

「孫ちゃんには教えてあげる」

私は近場の神社が好きで
友達と一緒に境内でよく
かくれんぼやけんけん等
いろいろな遊びをしてた

そこで遊んだ子を
家に連れて来たり
してたがその中の
一人は学区が違う
と思っていたのだ

「あの子、神様よ」

オヤツが欲しい時
来るのかもねって

#呟怖(#返怖 可)

知人で小学校の教師
彼は夏休みの課題の
生徒の日記が大好き

花火で草むらが火の海
海底神殿調査の海水浴
マムシやハチとの戦い
廃墟にミイラや怪物や
呪いの儀式の顛末まで

「よくあいつら生きてるな」

って毎度思うらしいし
死んで入れ替わって
いる生徒も居そう
なんて思ってる

#呟怖(#返怖 可)

姉が病死して
個室が出来た

待ちに待った
私だけの部屋

だけど姉の霊を
毎晩見てしまう

なので

姉の残置物の
ノートを集め

ポエムっぽい
フレーズとか
書いてる所に
しおり挟んで

それを幽霊の
姉の前で朗読

三日で消えた

#呟怖(#返怖 可)

部下やら客商売やら
相手が弱い立場でも
先輩は凄く気を遣う

言葉ひとつ
態度ひとつ

まるで違うし
マウントを
取らない

「前世の記憶だと思うんだが」

小馬鹿にしていた
部下に刺された
情景が浮かぶ
と言ってた

「顔つきが変わるんだ」

無表情からの笑顔が
目に焼き付いてると

#呟怖(#返怖 可)

机の上にあった物が
朝よく床に落ちてる
夜中に椅子が回る音
頬を指でつつかれる
感触も夜中に起こる

「君が居る時に起こるの?」

で、見える子に相談

「この幽霊、発達障害だと思う」

落ち着かない様子が
めっちゃ見えてるし
じっとしていないし

「心療内科に」

いや無理だし

#呟怖(#返怖 可)

「付喪神(つくもがみ)?居るよ」

彼女はよく霊質が
もの凄く強いって
霊能者から頻繁に
言われるらしい
そして彼女は
よく物を無くす
私の霊質を吸って
何処か行っちゃう
付喪神になるんだ

なんて

信じてなかったけど
お帰りと言い玄関を
開けたら傘があって
ちょっと当惑してる

#呟怖(#返怖 可)

私には兄は居ないのだが
架空の兄をでっちあげて
彼が自殺する迄の日記を
数年前から書き続けてる

理不尽な現実に
心をジワジワと
侵食されていく

それが積み上がり
次第に狂っていく

自殺当日が
近付いて
執筆は快調

母が必ず線香をあげるが
経緯を絶対に話さない日

その日に

#呟怖(#返怖 可)

最近、ウチの通りに
幽霊が立つ様になった
何かぶつぶつ言ってる

何人かは僕と同様に
姿が見えてるのか
「お!」とか「うわ」
とかビクッとしてる

何とかならないかな

塩を経文を携え近付くが
ぶつぶつ語る意味を知り
手強いと思ったので退散

その幽霊

般若心経を唱えてたんだ

#呟怖(#返怖 可)

院長には悪い癖がある

血液検査等のデータで
極端に悪い数値を見て
つい笑ってしまうのだ

なのでそういった
データは席を外し
患者の居ない所で
見るようになった

でもね、先生

笑い声は壁一枚だと
割と聞こえてますよ

あと嬉しそうに
「コイツ死ぬわ」
はちょっとねぇ

・・・

#呟怖(#返怖 可)

「やっぱアレ座敷わらしだ」

親が古民家を買った友達が
小さな子の霊が居るんだが
入居初日に親が昇進したり
取引先との連携が以前より
スムーズに進んで業績向上

「ただイタズラ好き」

騒霊並みらしい

「構ってちゃん」

矢鱈と念で喋って
こちらも念でずっと
相手してるらしい

#呟怖(#返怖 可)

どうしても叶えたい
願いがあった子が昔
山の神に願を掛けて

「お礼に何でもする」

とつい言ってしまい
願が叶った数年後に
神隠しになった事件

「ワシの子になれって言われて」

山の神のお手伝いを
詳(つまび)らかに語る
事件当事者の記憶を持つ
友達の苗字が山上なんだが

#呟怖(#返怖 可)

夫が密かに撮っていた
動画を見せてくれた
変わり映えの無い
朝の台所の私の
朝食の支度だ

「何これ?」
「お母さんの正体」

台所から伝わる
美味しそうな匂い
朝の食卓が出来てて
そんな朝は母が朝食を
作っている夢を見ていた

霊現象で無いと夫
憑依では?と私
朝食が賑々しい

#呟怖(#返怖 可)

「人を見たくば足跡を見ろ」

父からよく聞かされた

言葉は飾れる
評判は買える

だが行動と成果は飾れない
何が身に付いてるかもな
それが足跡なんだよと

ワイ、高校生

成果とか判定できる様な
奴とか居ない環境だけど
足跡が付かない子ならば
確かに学校に何名か居る

#呟怖(#返怖 可)

小さい頃に住んでいた街は
城のあった石垣が残されて
その隙間に白い人が入って
行くのを見たり聞いたり

そういうのって城に限らず
あるんだなって思っている

だって、今も、

壁紙をやり変えてる作業で
小さく薄い人の影みたいな
者が視界に写って来てるし

・・・
. https://t.co/IZtewebWEd

#呟怖(#返怖 可)

「ちょっと暇なら庭の掃除でもやりなさい」

「えー」

「『小人閉居して不善をなす』と言って暇を持て余すと人はロクな事をやらないからね」

「それウチに居る小人の事じゃないの?」

「え?」

「ウチに住み着いてイタズラばかりやってる子が居て、お祓い頼もうかと」

「え?」

#呟怖(#返怖 可)

大きな病院は1日覚悟なのだ
受付から診察まで2、3時間
待たされるのはザラで更に
支払い、薬局での薬待ち等
終われば昼過ぎになってる

私はそんな通院の後に
スマホを必ず確かめる

また動画が記録されてる
またスマホを落としてる
また同じ廊下同じ部屋だ
また撮影した記憶が無い

#呟怖(#返怖 可)

友達の家に泊まった
枕元にモデルガンが

「落ち着くから」
「落ち着くか?」

モノは試しと承認

が悪夢にうなされ
飛び起きたら横に
幽霊らしい白い影

次の瞬間に友達が
それを撃ち抜いて
幽霊は消え去った

「な?」

「な?」じゃねぇよ
このモデルガンって
退魔用のガチのかよ

#呟怖(#返怖 可)

現場の枠組足場の
目立たない場所に
人形が吊り下げて
あったのだが誰も
何も言わずに居る

「何ですかありゃ?」
「おまじないだよ」

この会社での伝統
事故の身代わりに
人形を吊るのだと

そう言うの嫌って
外した若僧が居て
落ちて死んだわと
人形の身代わりに
なった馬鹿だよと https://t.co/jiNDQ51tcX

#呟怖(#返怖 可)

「コレなあに?」

ビルの入り口に
はめてある板を
指差してる娘に
父親が話ている

「定礎石だ」

昔は城を建てる時に
人柱を埋めていたが
今は代わりに図面や
出資者の名簿とかを
入れる呪物なのだと

嘘と真実が混ぜこぜ
だがそのビルには
人が埋まってる
事は本当だよ
見てたから

#呟怖(#返怖 可)

憎しみを抱いた時
どうやって平安を
取り戻してる?

「考えない様にする」

なるほど

「脳内でめっちゃ痛め付ける」

なるほど

「呪うよ」

え?

「呪符も作るし」

え?

「家に貼りに行ったり」

え?

「色々と試してたら居なくなる」

え?

#呟怖(#返怖 可)

今度はあの子だったか
仲が良かったからなぁ

またか

ウチの集落では
人が亡くなると
必ず半年以内に
また人が死ぬ

またか、と

「連れ」が出る
「連れ」は一人

友達はそれを嫌って
幼馴染が死んだ直後
集落を離れ引越し

その引越しの道中に
自動車事故を起こし
一人で亡くなった

#呟怖(#返怖 可)

この集まりは
嫁にどっぷりな
男ばかりなのだが
妖狐の旦那は完全に
嫁の言いなりでもある

察しと読みが異次元
式神も使うからなぁ

妖の鋭さもあるのだろう

鬼嫁は嗅覚が凄じく
着衣の残り香で誰か
判ると旦那が自慢げ

「だから女は近付けないよ」

突然消えたら
嫌だものって

#呟怖(#返怖 可)

「貴方いつも勉強熱心ね」

「ママに己の価値を高める様に言われ続けましたから」

「素晴らしいお母様ね」

「『追っ手を振り切れない時に撹乱情報を吹き込まれ眠剤仕込まれて置き去りにされ時間稼ぎに使われるのは役立たずからなのよ』って何度も何度も繰り返し」

「まあ・・・」

#呟怖(#返怖 可)

「お?今日は沢山居るね」

「そう?じゃファブリーズするわ」

ここでよくある
ダチのと会話だ

「来客中に申し訳ない」

「来客じゃねぇって」

「そっか?お邪魔しま〜す」

「まだ居るのか、香を炊くわ」

招かねざる客は
ダチの言葉で
排除してる

俺には幽霊は
見えないから

#呟怖(#返怖 可)

明け方に友達が
僕の名前を呼び
目が覚めた

気のせいかと
朝食の準備を
始めたらまた
その声がする

見に出ると
朝霧の中で
其奴が居た

ちょいちょい、と
手招きをしたけど
踵を返しテントに
戻って朝ごはんに

確か

奴は重病で
入院中な筈

立ってる所も
崖の向こうで
浮いてたし

呟怖.ORG | 呟怖

呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。