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呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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指ってとても脳みそを使うのよ。あたしこんなに指があるからほかになんにもわかんないんだわ。ねえいつからこんなに指多くなったんだっけ忘れたわ。あなた誰だっけ。知らないよ。でもねあなた好きよ。こっちきて。この指であなたをこわしてあげる。
#呟怖 https://t.co/0MFIhGsc4A

あれ、なんで、と思う。このど田舎の道に街灯なんかなかったはず。あたりは一面の田んぼで塀なんかなかったはず。おかしいなと思うけど、明るいのはありがたいから進んでゆく。あかるいほうへ。あかるいほうへ。ちりちりと小さな音がする。髪が燃えている。あれ、と思うまもなく燃え上がる。 #呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1287745684037197824 

おそらく寄生虫関連の虫の異常行動だと思うのだか。土手を黒い毛虫が大量に張っている。たぶんシロヒトリだと思う。そいつが一心不乱に土手や河原を這い比較的背の高い草のてんっぺんで硬直すると死んでいる。毛虫のなる草がたくさんある感じだった。こわかった、でもおそらく科学で説明つく。 #呟怖

深夜までやる書店で働いた。営業時間が終わるとレジを精算しざっと片付け施錠する。全部閉めて帰ろうとしたらセキュリティーの警告音が鳴る。どこか閉まってないらしい。確認したがみな施錠済み。困ったなと休憩室に行くとテーブルに御札がおちていた。神棚に戻した。警告音は止んだ。#呟怖 #実話

ごく穏やかな流れで水面には顔が写るほどなのに澱んではいない。微妙な違和感に立ち上がる。ここはどこだ? いつからここにいた? 私は? 走り出そうにも木道は不安定だ。足を滑らせて落ちる。「ずっとここにいればいいのに。いるっていったくせに」緑にぬめる顔が微笑む。
#呟怖 https://twitter.com/moziyuri1227/status/1139808502279364608 

美しく見える水は近くの湖から引かれたものだ。排水によって汚れたはずの水はなぜか青く美しいが人が入れば皮膚は吹出物を生じて爛れ潜れば瞼が腫れ得体のしれぬ切り傷が生じる。この水槽に平気で生きていた軟体動物が海に逃げた。生態は不明だが餌は要る、館長は笑み私の首に手を伸ばした。 #呟怖 https://twitter.com/moziyuri1227/status/1138719527380742145 

その温泉に私はたびたび家族とともに行くのだが、施設内にある小さな噴水のそばで必ず茶色いTシャツの女に出会う。ありふれた服である。でもそのTシャツに書かれた言葉がいつも違う。先月は雨と書かれていた。先週は川崎で殺人と。そして今週書かれていた言葉を私はここに書く気にならない。 #呟怖 https://twitter.com/sousaku9116/status/1133342237733969923 

よく考えてみたら呟怖かもしれないしまーとにかく実話なのでタグつけておきます。引用以下ツイート続きますのでお読みください。たいした話ではございません。 #呟怖 https://twitter.com/pakiene/status/1116005672913526786 

春先の明るい森、白い花は馬酔木、淡いピンクはミヤマツツジ、花の名は思い出せるが他にも何も思い出せない。ぬっと巨大な顔が空に現れる。「私の箱庭はいかが?思い出の場所に似せたのよ。素敵でしょ?私の大事なお人形さん?」体が動かない。ぴくりとも、動かない。
#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1112183702719614976 

定家葛の捻れた花が咲く蔦が絡む墓石の下の鳴き声
#呟怖
#姑獲鳥の涙
#怪談短歌https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1110299349257318401 

駐車場には誰もいない。車を停めて煙草をふかす。家族も仕事も忘れて。不意にガリと音がする。振り向くと廃墟の割れた窓から蟹のハサミのようなものが突き出た。驚いて車に避難する。ガチガチと車窓にハサミがあたる。まだその音が聞こえる。ここは私の家なのに。もうあそこから離れたのに。

#呟怖

消防署の方からきましたという。消火器を押し付けられそうになってお断りしますと断言するとじゃあ知りませんとあっさり去った。隣も隣の家も断ったそうだが、隣の隣の家が全焼したのはその翌日である。三隣亡の日だったのにねえ、と隣の若いのが笑った。そういえばあの子の勤務先は。

#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1097730021999820806 

鳥居は朽ちて雑草に覆われ、それでも春だから崩れた石段には山桜が散りかかる、禁足地だと聞いたことはあったがもう関係ない、足を踏み入れる、ならぬ、と声が響く。ぶら下がるはずだった縄を手にして、問い詰められる、生きよ、罰は生にこそ。覚めて私は何も解決していないと知る。何一つ。
#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1105385284156317696 

校舎の三階の北の突き当りの壁だけが赤い。ほかは緑。英語の先生が言うには赤以外のペンキで塗ると手形が浮き出るんだって。壁を眺めても手形は見えない。見えるのは非常用扉だけ。開けようか。開くよ。降りてみようか。うん。飛び降りよう、一緒に。そして壁には見えない手形がまた増える。
#呟怖

脳を病んだ母の言葉が少しずつ失われてゆく。夜毎話してくれたお話も、曽祖父母に関する昔語りも、何十年も前のはやり歌も、みんな薄くなってゆく。おかあさん。戻って。伸ばした指が画面に溶ける。…「どうしました?おしっこ?」知らない人が言う。怖い。なにもわからない。かあさんはどこ。
#呟怖

母さん、空が赤いよ。

空が赤いわけないでしょう。

ほんとに赤いよ。見てよ。

空が赤くなるわけないでしょうに。

ほんとに赤いんだってば。ねえ。見てよ。

…。

空、赤いよ。

…わかったわ。夕焼けは緑のものなのに。あなたを病院に連れてゆくしかないわ。

母は泣いていた、と思う。

#呟怖 https://twitter.com/daf9damit/status/1062693750596456450 

宛先は確かにこの住所なんだけど。車を停めて見上げる廃ホテルの窓はひどく割れている。どうしたものか考えあぐねていると奥の階段から黒いものが降りてきて礼を言う。宅配の荷物を捨てて逃げたよ。サインなんか要らねえ。
#呟怖 http://pic.twitter.com/TI80Ksp5wN

#呟怖

これは昨夜私が書いたメモです。全く記憶にありません。実話に決まっているでしょう。酒はほどほどにしましょうね。 https://twitter.com/pakiene/status/1061414824695914496 

こどもにリカちゃんの話をする。電話がかかってくるたび近づいてくるあれ。「あたしリカちゃん、いま玄関に」と言いかけるとこどもが立ち上がり、「おかあさんわたし隣のうちに行かなくちゃ」と言う。隣のうちの電話がジリリと鳴る。え。うちのこが「あたしリカちゃん」と言い出す。
#呟怖

夜が落ちてくる。私の時間。うふふ。ほくそ笑んで街に出る。酔っ払ったおじさんの財布からちょっといただいて。鍵のかかってないおうちからちょっといただいて。自分ちに帰って玄関を開ける、と、眩しさに目がくらんだ。誰よ。何よ。わからないまま灼かれる。おかえりと遠くで聞こえる。
#呟怖

小さなころその池で大きな影を見たことがあったのだ。ザリガニがいっぱいいるからザリヵ谷(ざりがや)と呼んだ。いま私は秋のザリヵ谷で死のうとして。池は浅いから身投げしても死ねないけど薬を飲んで沈んでしまえば。意外に水は冷たくなくて。影が来る。なんと小さな影。死ねるの? 私は。
#呟怖

午後の日差しは気怠いけれどあかるくてわたしは光から目をそらす。それでも輝く真紅の薔薇が目に止まって。甲高い子供の声が聞こえる。暖かい日なのに背筋が寒くなる。子供はもういない。ずっといない。もう何十年も生まれない。五十を過ぎたわたしはそれでも一番若いので今日も病院に行く。

#呟怖

憐れむような目で見るのはやめてほしいわ。縛られているとでも思っているのでしょう? これはわたしが選択したことなのであなたの知ったことではない。でもあなたはこの赤いリボンが見えるのね。それならわたしに繋がれてみない? 悪くはしない。自由意志がなくなるだけよ。 

#呟怖 https://twitter.com/magma_maniac/status/1058650106587566080 

災害のさなかに出会ってメアドを交換した。スマホだってあてにならなかったから体育館の掲示板に伝言を書いた。どうか連絡ください。…あれから何年経ったと思うの? 怒りながら薄い体を抱く。もっと早く連絡がほしかった。この世に少しだけ残ってる、そんな曖昧、要らない。

#実在しない恋人
#呟怖

#呟怖
祖父の通夜、一人起きていると客が来た。祖父の親友だそうだ。高齢だと思うが酒を出せと要求するので冷を出す。騒がしかったせいか棺桶の蓋があき祖父が俺にも酒をと言う。不思議に思わず酒を出す。三人で酒を汲んだ翌朝、死体は二つあった。誰もその片方のことを知らぬ。どうしろというんだ。

最近物忘れがひどい。財布の場所を忘れるのは毎日で、買い物に行けば何を買うのだったか忘れるし、メモしておけばメモを忘れる。えらいこっちゃと思いながら本棚を見れば読んだはずの本もあらかた忘れている。そういえば私誰だっけ。生きてたっけ。いやそういえば。風が鳴る。私は雲散霧消する。
#呟怖

#このお題で呟怖をください
#呟怖

なんか疲れたので昔絵を放流します…たいしてうまくないですけど… http://pic.twitter.com/RroajEgOZF

どこにも行けない。市松の街路がどまでも続くだけで、どこにも行けない。市松の街路と、長い金髪と、白いブラウスと、黒いスカートと、ストッキング。あのひとがくれたのはこれだけ。他にはなにもくれなかった私の創造主。お願い、ここから出して。私を、この絵の中から。
#呟怖 https://twitter.com/STR_reo8/status/1048573709240295424 

明るく白く空虚な部屋に鮮やかな青のペイントでヒトガタが描かれている。…と思ったのだが近寄れば鮮やかではなかった。ペイントですらなかった。投射された映像である。何のためにと問うと消せばここは血の池に、と応えが。もちろん消すよ。血の池、いいね。まず不動産屋のあんたから刺そうか?
#呟怖 https://twitter.com/rikuzendo/status/1047443670138466306 

ある台風の日、灯台が根本から消失した。台風が原因だと思われた。怪獣映画の冒頭のようだという者もあった。人々はそれなりに天の災いを恐れた。しかし誰も真実を知らぬ。灯台は歩いていったのだ。ひとりで。荒れる海へ。自分の友が呼ぶ海へ。やがて友と戻ってくるだろう。
#呟怖 https://twitter.com/livedoornews/status/1046243467582627842 

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