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呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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頭にきた。鬱で動けないのに家族全員「動かないおまえが悪い」と責め立てる。もしかしたら幻聴かも。ユーロジンとコントミン全部飲む。あんまりないから寝るだけ。…目覚めるとあたり一面瓦礫で私の下半身は埋もれていた。まあいいや、まう少し寝る。
#呟怖

抱きしめてみただけなのに。ぎろりといつまでもこっちを見てる瞳をそのままとっとけないのかなあ。すきだったのに。まだ血はあったかい。でも死んじゃった…また死んじゃった…

#呟怖 https://twitter.com/souichis2/status/1016338870688870400 

青い色紙みたいな空の下、ひまわり畑の中で麦わら帽子が上下する。あの子だ。会いたくて走る。見失う。また走る。ひまわりのあいま、遠いところでひょこっと麦わら帽子が飛び出る。むくむく伸び上がる。見上げれば見上げるだけ高くなり、もう、どこを見てもひまわりしか見えない。…戻れない。

#呟怖 https://twitter.com/pakiene/status/1016665528134348801 

#このお題で呟怖をください
#呟怖

たまにはこういうあかるいのどうぞ。 http://pic.twitter.com/jIoI2vjIny

きいと耳鳴りがした。右の耳から入って左から出てゆくよう音だ。右の耳に蓋をしてみたらいいかしらと右耳に手をあてる。今度は左からきた。きいん。ぎいいいん。ぎい。ぎきぎぎ。でていかない。手を外す。でていかない。出てゆこうとしない音が暴れる。ミスった。これ耳鳴りじゃない。亡霊だ。

#呟怖

やさしく抱いている。いつまでも抱いている。目を剥いた生首は硬直してもう動かない。私に笑いかけることはないくちびるは血を垂らして。愛されなかったのはわたし。あなたにも、あの化物にも。私はのろのろと血を清めてうずくまる。私の居場所はここにはない。

#呟怖 https://twitter.com/souichis2/status/1016338870688870400 

ねぇねぇ、寝言と会話しちゃいけないの知ってた?

知ってるよ。

寝言と会話してると最低死ぬよ。

聞いたことあるよ。

じゃあどうして返事するの。

会話がなりたつからかな。

死ぬよ。

誰が死ぬの。

知らない。

…目覚めたら、夫が夏掛け布団にくるまって死んでた。

私のせいじゃない。

#呟怖

作るのにだいぶ苦労した。目つきが重要なので、買ってきた作り物の眼球ではうまくいかず、人を殺す羽目になった。しかし苦労の甲斐あっていい目つきになったはずである。気に入ってくれたらいいのだけれど。鼻のない顔に唇はきっぱりと裂けてこちらに微笑む。…よかった。気に入ってもらえた。

#呟怖 https://twitter.com/souichis2/status/1016338870688870400 

最初は目がおかしくなったのだと思った。ほの白く浮かび上がる裸体は奇妙に歪み、ぐねりぐねりと見たこともない動きをする。不安にかられて脇腹を探る。いつもと変わらない、はずだ。しかし幾度目をこすっても、鏡のなかの男は不気味にうごめいている。

#呟怖 https://twitter.com/okabanamitsuoni/status/1015986651238051840 

最近左肩が涼しい。何かが抜けてゆくようでとても気持ちがいい。毎日暑いから全身がこんなふうに涼しくなればいいのにと思いながらみんなと一緒に先生の言うことを復唱する。ああ、左肩が涼しいなあ。誰がいるんだろう。可愛い子ならいいなあ。

#呟怖 https://twitter.com/souichis2/status/1015389618798145537 

大きすぎる頭蓋骨の標本は子供たちに人気がある。抱きかかえて離さない子供はたいてい親がない。教師としての私は指導に悩みひとまずは骨を取り上げる。それからこっそり耳打ちする。放課後、私のおうちにおいで。いっぱい骨があるからね。

#呟怖 https://twitter.com/alythcrow/status/1013349247951880192 

雨の夜、彼女と歩いてた。そしたら道端に女がうずくまってた。苦しそうに見えたから声をかけると、ひょいと上げた顔が彼女と瓜二つ。振り向くとそこにも見慣れた彼女の顔。え、と驚くとにやっと笑って消えちまった。それからだ。彼女なんかいなかったって誰もが言うんだ。

#呟怖

座敷に胡座をかきワンカップの冷酒を二杯。時折蛍が飛ぶ。毎年飽きもせずこの夜はこうして二人で飲んでいるんだが、おれとおまえと、どっちが生きていて、どっちが死んでいるんだか、たまにわからなくなるな。

#呟怖

頭が痛いと思いながらベランダに佇むと空から黒いものが落ちてきた。よく見ると生首だった。驚いて後ずさるとポンと空気が抜けるような音がして崩れ、バラバラになったのを見ると大量の黒蟻である。腰を抜かしている間に蟻はみんなどこかに消えてしまった。

#呟怖

逃げればいいのになぜ私は山を彷徨しているのだろう。もう夜だ。ウスユキソウが咲く見晴らしのよい湖に出た。月が明るい。帰り道はとうにわからない。花の根元からむくりと肌色のものが起き上がる。殺して埋めたはずの女が。

#呟怖 https://twitter.com/knk_shirogane/status/1012929879103320064 

短冊に書けぬ願いがひとぉつ、ふたつ、積もり積もって七十七、七夕の笹に重くこごれば、吹けば飛ぶよな紙衣の袖にほっそり覗く小袖の手、あまりに小さくだあれも知らぬ。

#呟怖 http://pic.twitter.com/sELiDxNuCK

夜寝る前に七歳のこどもにお話をする。今夜のお話は「ムラサキカガミ」。「ムラサキカガミって何かしら。ムラサキカガミって言葉、覚えた? 二十歳になってこの言葉を覚えていると、死ぬの」と脅かしてみる。こどもは笑って答える。「ふうん。お母さん、私が二十歳まで生きると思っているの?」

#呟怖

これは我の食い物だ。ここまで育ててきた。姿形は問わぬ。問うのは志である。うるわしく、やさしく、食って旨いように育ててきた。ふん。かわいいなどとほざくか。そうか。おまえは我の声が聴こえるか。我の姿も見えるか。されば。おまえの命はない。

#呟怖 https://twitter.com/magma_maniac/status/1012704194162188290 

日本にモルフォ蝶はいない。群がる蝶はルリタテハかコミスジか。ゼフィルスならもっといいんだが。苦労して山奥に運んでよかった。青い蝶に彩られたおまえは美しい。いや溶け崩れても、しばらくの間は青い蝶がお前を飾るだろう。…蝶は死体の栄養分を好むのだよ。

#呟怖 https://twitter.com/magma_maniac/status/1010334987344723968 

僕の故郷だ! 直感した。懐かしい匂い、懐かしい色。僕はひょーんと跳ねて近づく。この体になってから跳ねるのはうまくなった。考えるのはうまくない。故郷があるので帰る。入口はここかな。うまく入れないや。無理に入るよ。僕のふるさと。カマドウマの体なんか捨てちゃうよ。

#呟怖 https://twitter.com/iijima73/status/1012037132070686721 

墓を数える。十三ある。昨日と変わらない。木漏れ日が明るくて気持ちいい。墓を洗ったり、踊ったり、歌ったりしてみる。私の墓がない理由がわからない。私はここで死んでるのに。もう何年も何年も、ここでこうして待ってるのに。

#呟怖 https://twitter.com/neighbor00/status/1011963010468929536 

角ある像二つあり、右は紅の、左は紺の衣を纏ふ。ひとたび見れば目潰るるとて社の奥深くひた隠す。されど我は知るなり、目は潰れぬ。鏡の中の我が背なに紅と紺の影立ちて笑ふ。既に人の世に立ち紛るること叶はぬ我が額に角くろぐろと伸びゆくなり。

#呟怖 https://twitter.com/magma_maniac/status/1011968549584138241 

姿見に映らぬ子供ひとりゐて葬儀の夜の花の白さよ

#呟怖
#怪談短歌

釘打てど血潮流さぬ藁人形落ち焼き尽くすこの村ひとつ

#怪談短歌
#呟怖

いまいち。いまさん。

こんなような短歌を書いておりましたが最近煮詰まっていてあんまり書けません。

#怪談短歌
#呟怖 https://twitter.com/sasahosa_bot/status/1011959640412676102 

壺のうちしか知らぬわれ生き延びて蠱毒のちから知りて涙す

#怪談短歌
#呟怖

毎年の夏、若い娘を山にやります。娘は山の幸を抱えて戻ります。それはやまいと呼ぶ風習でございました。しかし数十年に一度、娘が戻らぬことがございます。やまいとは、山に居ると書くのでございましょう。ええ。次はあなたがやまいになるのですよ。老いた私と入れ替わりに。

#呟怖 https://twitter.com/AliceInSolitude/status/1008979128639320064 

くんくん鳴きながら足元にすり寄る毛玉を邪険にはできない。肋骨が見え、むき出しになった牙から腐汁を滴らせているとしても。頭をなでてやる。これまで何度もそうしたように。でもなでてやる私の指は半ば腐り落ち。私たち、いつになったら死ねるのかしらね。

#呟怖 #呟怖お題 飼い犬

布団から出られない。まだ、出ない。今日も。昨日もそうだった。月が明るい夜、窓辺に立つ影は物言わずこちらを見る。窓を見ないようにがんばっても、そちらを見てしまう。私はたぶんいつか布団を出る。窓を開けて、手招く影に身を預ける。

#呟怖 https://twitter.com/astrono77153462/status/1008697155500929025 

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