呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

参加メンバーはこちら

呟怖.ORGと参加について

長い間眠っていた君が目覚めた。

声にならない喜びが込み上げて来る。
あまりにも嬉しくて涙が溢れた。

君は生きていた……生きていたんだ!

二度と触れられないと思っていた温もりに、また触れる事が出来る。

「また、君を……」

僕の手で君の温もりが消えていくあの感動を、もう一度。

#呟怖

【故意でなくとも】
#呟怖
#140字小説

人の笑顔が怖かった。
何を考えているのかわからないから──。

でも、この人たちは違った。
本気で楽しそうに笑っている。
僕を罵倒して、足蹴にして、喜んでいる。
作りものじゃない、本当の笑顔が嬉しかった。

君たちが楽しんでくれるから、僕は存在していてもいいんだ……と思えたんだ。

#呟怖

「ここにあったはずなんだ」
「毎日懲りずに探すのね。そんなに大事?」

毎晩繰り返される会話。
うろつく貴方に、少しだけ同情するわ。

「あったんだ……ここに……」

そう言って、貴方は空洞となった目から血の涙を流す。
探したってないわよ。
他の女を見るような目、捨てちゃったもの。

#呟怖

ゆるい坂道を登った先に、夜空の綺麗な場所がある。
月夜には月が幸福への道を照らしてくれる。
月のない夜は満天の星に祝福されているような、そんな場所。
君と二人で見られたらどんなに素敵だろう。

でも君は歩けない。
だから僕は君を乗せて全力で自転車を漕ぐ。

君の首をカゴに乗せて。

#呟怖

君が他の男と遊んでも、僕を罵倒してもかまわない。

僕は君を愛しているから。
僕だけが本当に君を愛しているから。

君のする事をひとつひとつ心に溜めて、大事にしているんだ。
ああでも、もう──。

心の中に最後のひとしずくが落ちて、僕の愛は溢れ出す。
君の生き血と共に。

#呟怖
#140字小説

目を閉じれば鮮明に浮かぶ。
耳を塞げば確かに聞こえる。
あの日の光景、あの日の音。

肉を裂かれ骨を砕かれ、小さくなった私を咀嚼する音が耳に残る。
一緒に暮らした部屋に愛していたあの人の笑い声が響いていた。

だから私は叫び続ける。
あの日のように、あなたの名前を──。

#呟怖
#140字小説 https://t.co/cPW7Y0nWo8

白は貴方に一番似合う色。
白い壁、白い床、白い天井。

「貴方もそう思うでしょう?」

スーツケースを開けると、赤黒い染みが床に付いた。

「やだ……貴方の汚(けが)れ、まだ落ちていなかったのね」

汚れた陰茎を切り落としたというのに。
白い部屋に汚れが広がっていく──。

#140字小説
#呟怖 https://t.co/FK4kqdzB15

向こう側へ出られるのは一人だけ。

笑っている者、戯けている者、威張っている者──。

違うんだ……俺は違うんだ。
あちら側へは行きたくない。
あちらでは生きては行かれない……。
どんな仮面を被っても心が悲鳴をあげるのだ。

「偽りの自分」たち、俺を殺さないでくれ──。

#140字小説
#呟怖 https://t.co/OsakHOUJ0w

幾人もの人が覗き込んでいる。
氷の下にいる僕を眺めている。
息は出来ないけど不思議と苦しくない。
深く深く沈んでいく。
光が、遠くなっていく──。

暗いのは嫌だ。暗闇に一人は嫌だ。
そうだ。あの中から誰か一緒に連れて行けばいい。

ねぇ、君……僕と一緒に行こうよ──。

#呟怖
#140字小説 https://t.co/d7vgQkjOQc

#140字小説
#呟怖
実話シリーズ、第3弾

1ヶ月松葉杖でしたね。痛かったです……。

僕の席は教卓の目の前。
でも先生に出席を取られる事はない。
日直も掃除当番も僕にはない。

渇く……心が渇く……。

誰の目にも僕は映っていない。
席の後方にはオアシスのない砂漠が広がり、
前方には底なし沼が僕を手招いている。

あの沼に沈めば、乾きは癒えるだろうか……?

#140字小説
#呟怖 https://t.co/KPWxnXl2ev

よく一緒に遊んでいた女の子は神社に誘うと何故か嫌がった。

「神様は怖くないよ」
「悪い神様かもしれないじゃない」
「大丈夫だって」

僕は彼女の手を引き、鳥居をくぐった。

『おのれ……もう少しだったのに』

彼女は消え、僕だけが鳥居の内側にいた。

それ以来、あの子の姿を見ない。

#呟怖 https://t.co/ahhdlcFnIQ

僕は生まれ変わる。

君に付きまとって逮捕されて、
人生はボロボロになった。

それでも君を忘れられなかった。
ただ、そばに居たかっただけなのに……。

だから僕は生まれ変わった。
君に愛されるように。
抱きしめられるように。

君が生んだ子どもとして、生まれ変わったんだ。

#140字小説
#呟怖

あなたが大嫌いだった。
声を聞くのも、目の端に止まるのも嫌だった。
消し去りたい、葬りたい……。

ある日、愛すれば殺意は消えるかもしれないと思い付いた。
それは殊の外上手くいった。

だから、私はあなたを愛し続ける。
あなたへの殺意が溢れて来ないように。
永遠に──。

#140字小説
#呟怖

月から生まれし蝶たちが華麗に舞う。
母なる月の光に照らされた透明な蝶たちは、思い思いに飛んでゆく。

一晩経ち、蝶たちは月の元へと帰って来た。
赤い赤い、真紅の蝶となって。

その晩、各地方で多くの人間が失血死したが、原因は分からなかった。

今宵の月は、妖艶なほど赤く、美しい。

#呟怖 https://t.co/5rAj58zgb5

呟怖.ORG | 呟怖

呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。