呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

『Aさん』
#呟怖 で怖話をツイート。
何時もよりイイネもRTも多い。

有名話のパクリだったが
「実話ですか?」と何度も聞かれる。

「Aさんから聞いた話です」
と答えていたが

今度は
「Aさんから詳しく聞いて」
が止まない。

面倒なので
Aさんには、いなくなってもらう。

『野球盤』#呟怖

倉庫で見つけた
兄と遊んだ野球盤。

ピッチャー側で
ボールを投げると
打ち返してくる。

しかも毎回、ホームラン。
アウトになる気配なし。

七球目でやっとストライク!
でも、わざとらしい空振り。

キャハハと聞こえる笑い声。

兄は今でも、兄なんだ……。

『ヘンジガナイ、マルデ……』#呟怖
オンラインゲーム中
僕を無視して勝手に動き回り
しきりに、独り言を呟く友人。

しばらくして深夜
黙り込んだまま動かない。

話しかけても
返事がない。まるで屍のようだ。

寝落ちしたまま
死んでしまった僕と同じ……。

毎日欠かさず
意味不明、愚痴、暴言ツイート
してる人いますよね。

それ、鼻先の壁に向かって
ブツブツ言ってるのと同じくらいヤバイ。

当然
ほとんど誰にも相手にされていない。

でも、彼らより怖いのは
美味しそうに見守るフォロワー達。

『鬱eat』#呟怖

「Twitterやめようかな」
「……」

「私なんか要らないんだ」
「……」

「居なくなっても皆気にしない」
「……」

「誰か反応してよ」
「……」

「見つけた! 次は、あなたが鬼」
「いいえ、私は、初めから鬼」

自宅の風呂場で発見された女のツイート。

『一人鬼ごっこ』#呟怖

『婆ちゃんの手作り』#呟怖
婆ちゃんの手料理は美味い。
味噌や醤油も手作りで
市販品より旨味がある。

それで、あの納豆も手作りだった。

「婆ちゃんの納豆美味いよ」

「神社で拾った藁で作ったから
神様のおかげかのう」

僕は、その日から納豆が嫌いになった。

『ネットカフェから皆様へ』#呟怖

ネカフェのPCの前で寝落ち。
気付くと俯せの自分が見えた。

「お客様こちらです」
声をかけてきたのは浮遊する店員。

さて、どうしたものか。

と言うわけで皆様の意見を聞きたい。

『小顔』#呟怖
最近人気の、その美容法は
薬草と壺を使うもので
そのエステ独自のものだ。

店長の女性はある部族の末裔で
敵対部族の頭を刈っていた。

彼らは戦利品の頭を
独自の手法を用いて
握りこぶしほどの大きさになる
干し首を作っていたそうだ。

『死神怪談師』#呟怖

彼は多くの怪談を語っている。

実体験ではなく友人に聞いた話を語る。
話術も巧みで、とても素人とは思えない。

彼の話はとても魅力的で怖い。

彼の話のAさんは必ず死ぬ。

話の上ではなく実際に死ぬ。

今聞いた話のAさんは、私。

だから私も、もうすぐ死ぬ。

『双子のドッペルゲンガー』#呟怖

入院中、私の目撃が多発した。
双子の兄も入院中だったのに。

それからしばらくして
兄が死んだ。

それからも
入院中の私を外で見た。
と言われた。

今朝退院したが
目の前に私そっくりな男がいる。

『たんたん狸の』#呟怖

繁盛店の軒先に鎮座する
八相縁起の信楽焼きの狸。

酔った男が蹴とばし金袋を壊した。
男は翌朝激痛で目を覚し病院へ。

片玉摘出。

男は逆恨みで
店の悪口を触れ回り
店は閉店。

男は店の閉店日に
もう一玉失った。

人を呪わば玉二つ。

#金長神社なくなる #金長狸

『点滴』#呟怖

「ぽたり、ぽたり」と点滴の音。

ならば良いが

身動きの取れない私の
ベッドの横で

夜な夜な聞こえるのは

「チュゥゥチュゥゥ」

腰の曲がった老婆が音を立てる。

『ネトゲハイジン』#呟怖

「カタカタカタ、カタ、タン、カタカタ」

軽妙なキーボードの打点音が聞こえる空き室。

「もうPCも何も無いんですけどね」

業者はうんざりした顔で
焦げたコンクリートの壁を見ていた。

『おっちょこちょい子』#呟怖

「私、ドジだから、怪我とか、よくするんですよ」

彼女は左手を押さえながら言った。

「ほら」

と、言って見せた左手には

指が七本あった。

『感食』#呟怖
高級料理店。
皆マスクをしているが
それでも皆美しいと分かる給仕。

滞りなくコースは進み
今までの物とは比較にならない
ペキンダック風の皮が出た。
極上の皮は胃の中で馴染む。

最後に出されたのは
二つの小さな肉片。

口に当たるそれは
知った感触だった。

『アイドルガチャ』#呟怖
行方不明だったアイドルが発見された。

残念ながら遺体は、ほとんど回収できなかった。

一回5000円のガチャの中に分解され
カプセルの中に詰め込まれていた。

飛ぶように売れる商品で
解体中の在庫も何体か見つかった。

『ポッ』#呟怖
時折聞こえる音。
「ポッ。ポッ」

梱包材の「プチッ」より低い音。

関節の音かなと思っていた。

その日も聞こえた。
「ポッポポポキボキボキボキッ」
意識不明。

薄目で見えた医師。
体は固定されなくても動かない。

頭蓋骨がほとんど砕けている。

『母娘の煮物』#呟怖
娘が夕食を作ってくれた。
甘すぎる卵焼き。
苦すぎるサンマ。
薄すぎる味噌汁。
まず過ぎる煮物。
亡くなった妻と同じ料理を作る娘。
同じような理由で、
殺されなければ良いな。
私は娘に言った。
「ごちそうさま、明日は、俺が煮物を作るよ」

『着ぐるみ』#呟怖
巨大テーマパークの地下倉庫。
キャストから異臭がすると連絡があり調査。
倉庫の奥の奥にある
廃棄待ちの着グルミから臭う。

ぐったりと腰を下ろしたそれに
ハエがたかる。

背中のチャックを力任せに開けると
生ぬるい腐液がドロドロと溢れ出した。

『その感触』#呟怖
事故物件と知りつつ借りた部屋。
前の主は友人だった。

彼の言っていた通り、就寝中に出た。

金縛り中に触れる長い黒髪。
美しい顔が目の前2センチ。
そのままスッと通り過ぎる。

顏には、ひんやりで柔らかい胸の感触。
もう、死んでも良い。
#エロ怪談

『おはぎ』#呟怖
また遺影が汚れている。
お供え物の、おはぎが小さくなってるし。
食いしん坊なところは変わらないね。
今拭きますから、ちょっと待っててねお爺ちゃん。

「ゴホッゴホッゲホッ」
あ、また、お茶を忘れてたわ。

#呟怖 のタグに面白い話ありますよ。

『最悪な食堂』#呟怖
いつもの店が満員で、途方に暮れる昼。
ふと路地を見ると、いかにもな寂れた店。
やはりそうかと、小汚い店内。
脂っぽいテーブルに、干し柿みたいな老夫婦。
天井から伸びきった首がダラリ。
カルキ臭い水は、生ぬるい。
それにしても、飯が不味い。

『ヲタ死』#呟怖 #実話怪談
廃屋にて。
涙が溢れ出してフラリ単独行動。
そこにあったのはアイドルの写真。
デビュー直後のツインテールだった。
ちらりと見えたヲタの泣き顔。
ヲタ共感で呼ばれたか?
でも、ここには老夫婦しか住んでなかったはず。
#いいツインテールの日

『霊能医』#呟怖
霊能者と名乗る者が
「エイッヤアッ」と気合を込める。
その背後で、しかめっ面で浮かぶ霊。
気付かない霊能者。

私にはどうしようもない状況。

「ウッウウ」と唸る。
偽の霊能者は、白目を剥いて倒れた。
間もなく心停止。

私は、AEDの用意をする。

『削り地蔵様』 #呟怖
地蔵様と言うには、あまりにも足りない。
少しずつ削られたそれは膝から下しかない。
金運に恵まれると、削られる。
何年かに一度、墓石で補修される。

その墓石の家人は
一年以内に、体を削られた状態で死ぬ。

『野球盤』 #呟怖
野球の試合中亡くなった兄。
一緒に遊んだ、野球盤が倉庫から出てきた。

息子が興味を持ったので埃を落として
「大事にしろよ」と渡した。

それから
息子は夢中になって遊んでいるが
時々「ホームラン!」
と、兄の楽しそうな声が聞こえる。

『俳優爺ちゃん』 #呟怖 #シンゴジラ
俺の生まれる前に亡くなった爺さん。

親父にいつも自慢していたのは
有名怪獣映画でセリフが貰えた事。

今更だが、確認してみた。
白黒の映像の中で

「シンゴジラシちゃって……」

と俺の息子の名を
カタコトの女口調で呟いていた。

『晒顔』 #呟怖
酔った勢いでtwitterで顔を晒した作家がいた。
酔いが覚めてツイートは消した。

しばらくすると
見知らぬ人に罵詈雑言を浴びせられ
暴力を振るわれたりするようになった。
ついには、腹部を刺されたが、軽傷で済んだ。

犯人は、作家そっくりだったらしい。

『返して』 #呟怖
「キャンキャン」と吠える犬。
しばらくすると、黙った。
クンクンと、匂いを嗅ぐ犬。
しばらくすると、僕の大腿骨を持って行った。

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