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呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

影送りをして見上げると僕の姿をした入道雲が、僕のではない目でこちらを見下ろしていた。
#一行怪談 #呟怖

その山奥にある劇場では時折『妖精殺し』という舞台が上演されるのだがその中でも『本物の妖精殺し』と呼ばれるものがあり内容はいつもと変わらないのだが、ただ見た人はその夜どこかの朽ちた植物園の池に王冠を冠った妖精の水死体がいつ迄も美しいまま月明かりに照らされ続ける夢を見るという。#呟怖

ある神社にて人魚のミイラが盗まれたのだが、隣人によると「いつ迄寝ているんだ」という声と共に水をかけるような音が聞こえたと言う。#呟怖 #一行怪談

幼児誘拐事件の多いこの街にはどこからでも回る観覧車のシルエットが見えるのだが決して辿り着けた人はおらず、「この街で死んだ人はそこで輪廻転生される」という都市伝説が暗黙に信じられており、夢遊病者のような私達住民は今日も思い出せない約束を果たそうとこの街から抜け出せないでいる。#呟怖

誰かが古い歌を歌う夢を見て、寝惚けた頭でその言葉を検索したら桜の画像が沢山出て来た。寝落ちする視界の中確かに桃源郷のような怖気るほどの桜色を見たのだが翌日アラームを切って出てきたその画面は一転して検索結果はありませんとなっており、検索ワードには『目を覚ませ』と書かれていた。#呟怖

「バタバタバタ」と何かが降るような音がして、次の日窓から見下ろした駐車場にはチョークで書かれた人型が大量に書かれていた。#呟怖

夜中、開いたドアの向こうからバダバダバダと何かが這いつくばり階段を這い上がるような音がして月明かり沈むドアの先、打って変わった静寂の中で何もない何かがこちらを見ている。#呟怖

その古びた動物園には「人」と書かれた水槽があり、その中では巨大な胎児がいつまでもいつまでも眠り続けている。#呟怖

その町外れにある白いコンクリート作りの廃墟には屋上に上がれる錆びた外階段があり、何時にそこを上がっても屋上は必ず夜になっており満面の星空が見えるのだが、その空に星座が成立する星は無く、また恐らく「踏み外した」であろう行方不明が年に数人報告されている。#呟怖

「?」と書かれた古い札を切って開くと箱の中には半分が苔と勿忘草で覆われた、おかめの面が入っていた。#呟怖

月面に非常口が観測された。よく知るピクトグラムを掲げるそれは少し扉が開いており、突入した探査機は水に似た音を捉えたのを最後に行方知らずという。『この事と行方不明者増加の関連性は不明』とラジオが喋る部屋には月光が青い水影を散らし、窓から見える満月には扉が真黒な口を開けている。#呟怖

ご覧の通りこの湖には身投げした恋人達の遺体が流れ着き、その度に蓮の花が咲くのですが、ただ水底には白い骨が一面あるばかりで一体ここが天国なのか地獄なのかわかる人は誰もいません。#呟怖

道の真ん中で立ち尽くすその男は「影を縫い付けられたのです」と困り笑顔を浮かべていたのだが、夜そこを通ると誰もおらず、月明かりの中「やっと動けるようになりました」と笑う声だけが響いていた。#呟怖 https://t.co/V9gh0i8Q7h

十字路に建つカーブミラーの中で黒い女が手を振っている事に気付いた途端カーブミラーが砕け散り、散らばる破片を覗き込むとその全ての中で青い夏空を背に先程の女が笑っていた。#呟怖

気付くとバスは星ばかりの所を走っていたので降車ボタンを押すと、「とまりません」の文字ばかりが静かな車内で赤く赤く点滅している。#呟怖

「出口」と言う題名の作者不明の絵画が置かれるその美術館は時折入館者数に比べて退館者数が少ないことがあり、またそれについての通報は今のところないと言う。#呟怖

誰もいない図書室にて本を取り落とすと背後から「しー」と言う声達と共に、人差し指を立てる手だけが本棚ごとに伸びている。#呟怖

発見時部屋に荒れた様子はなく、ただ机の上に置かれていた夢日記らしい日記帳の中身だけが解読不可能な程に引きちぎられており、最後のページにはひどく綺麗な字で「全て嘘」と書かれていた。#呟怖

君が薄目を開けていたので他の人にばれない様ジェスチャーを送るとゆっくりと瞳は閉じられて、葬儀中、棺の中の君はまた完璧な死体に戻っていく。#呟怖

通過していく駅に毎回毎回私の遺影を持った少女が立ち竦んでおり、止まらない電車の中私は独りそれを見ながらいつからずっと夕方なのか思い出せないでいる。#呟怖

眠れない子が月明かり越しに生み出した影絵遊びの怪獣達が、音もなく街をひとつ破壊した。#呟怖

「幽霊が彗星に連れ去られました、警察は器物破損として調査しています」とニュースが流れる深夜の無線ラジオ。#呟怖

いつのまにか写真フォルダに「幽霊」と検索されており、どこか知らない草地のブレた写真が何枚も並んでいた。#呟怖

夜な夜な蝶の幽霊が出ると言う植物園の奥には巨大ウツボカヅラがあり、毎朝飼い主である少女が標本箱から選んだ蝶達を与えている。#呟怖

その博物館には「決して返事をしないで下さい」と注意書きされた頭蓋骨コーナーがある。#呟怖

倉庫で見つけた古い花火を打ち上げると、明るくなった空に地球を覗き込む大きな大きな人間のシルエットが映り出た。#呟怖

31.「線路の町」

この町はどこかの中間地点らしく線路が多いのだが夕暮れ時、稀に古びた路面電車が現れる。辺りを見るとそこにも同じ電車が通り、右左と遂には囲まれ、最後には線路だけが地平線へと延び、その時にはもう帰り道を忘れてしまうらしい。その為狐の窓の看板が至る所に貼られている。#呟怖

いつの間にか知らない本が増えており、読むとそれは私が昨日見た夢の内容だった。どうやらこの本棚は夢を保管してくれるらしく、度々増える物語を私は楽しく読んでいたのだが、ある夜から私は夢を見なくなり、その代わり本棚には真黒な表紙に『地獄』とだけ書かれた本が増えつつある。#呟怖

「この路地に玩具と引き換えに願いを叶えるサンタがいる」と噂を聞き、私は喧騒から路地へと溶け込んだ。冷えた影の中をずっと進むと錆びた格子が見え、奥から手が伸びている。それに玩具を渡した途端明るくなった空には五つの月が並び、幽界と融和し混乱する街の端で、やっと私は君を見つけた。#呟怖 https://t.co/ZXqV91pIu2

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