呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

#呟怖
笑わず、泣かず、怒らずの姫様は不気味がられた。夜に通った橋で若君と出逢い、姫様は変わってしまった。気性が激しくなり、生首を弄ぶ。姫様は尼寺に入れられ、自尽なさった。骨は白蛇、灰は蝿、魂は幽鬼になった。いつぞやの橋で若君と睦み合う姫様は、ゾッとする程、美しく微笑んでおられた。 https://t.co/cTJjtxe4lv

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先輩のデスクの上で赤ちゃんが泣いていた。周囲には先輩の服が散乱している。“突発性幼体化”。極度のストレスで大人が赤子に戻る珍しい病気だ。脱がれた服をおくるみ代わりに先輩を包む。ミルクをあげる。腕の中でスヤスヤ眠る子が可愛らしい。先輩は大嫌いだった。私好みに作り直してあげる。

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廃屋の庭の木にまた死体がぶら下がっていた。持って来たファイルのページを捲ると指名手配犯の一人だと分かった。『スマナイ…スマナイ…』幽かに声がした。死後も殺人の罪を悔いている。今回もあの男は来なかった。家族を殺した奴は後悔もせず、のうのうと生きている。一番死んで欲しいのに。 https://t.co/KGwa4lfT2s

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姉の墓の隣に無銘の小さな墓石があった。長年、放置されていた姉の墓は綺麗で、隣と同じ花が供えられていた。翌日、母が監禁罪で捕まり、姉が保護された。美しかった容姿と記憶を喪っていた。姉の墓へ赴くと男がいた。隣の墓は男のもの。「“死んだ”恋人を想い作ったんだ」彼は淋しげに笑った。

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いじめられっ子を個室便所に閉じ込め、いじめっ子どもが水を真上から掛けたが、間違って隣の個室にやってしまった。隣はトイレの花子さん。ブチギレた花子さんに怯えたいじめっ子どもは、毎日トイレを掃除して味方アピール。花子さんに「花を飾るよう」言われ、悔しそうに野原で花を摘んでいた。 https://t.co/GVQkfooTiz

#呟怖
お狐判官、通りゃんせ
猿面冠者はあちらにおわす

太鼓叩いて、たんこぶ潰した
虎の後ろで嗤う卑怯者
残夢に酔い痴れ、千鳥足

お狐判官、通りゃんせ
無念を晴らしてくだしゃんせ https://t.co/uxo2JOZ0Is

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この104号室に住んだ人は10日後に死にます。病死、自殺、事故、他殺。「10日後に死は避けられない部屋」と呼ばれています。…という“設定”の事故物件にして、表では貸し出しています。この部屋は本当は10日前に戻れますよ。理想、後悔、郷愁、回復。真実を知る貴方の望みをお聞かせ願いますか? https://t.co/EHzPTAsbnV

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とある地区の各小学校のガキ大将代表が揃う『公園会合』が開かれた。集まったちびっ子達は威風堂々と立ち振る舞うも、内心は戦々恐々としていた。なにせ、ちびっ子達は皆“本物のガキ大将の代わり”なのだ。この場でナメられたら、あとが怖い。ちびっ子達は心に獅子を宿し、会合に臨むのだった。 https://t.co/vLMDcXtHKt

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おじいさんの庭は柵のせいで中に入れない。白い靄が立ち込めた庭の真ん中にある桜の樹の下で、お姉さんが柵の外の子供達を手招く。男の子が柵をよじ登り、お姉さんの元に走っていった。男の子の姿が靄の中に消えた。こんなに濃い靄なのに、どうして桜の樹とお姉さんはハッキリと見えるのかしら。 https://t.co/r5L4olkx3G

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真夜中に地面を掘る〈這廻者〉は、おじさんの遺体を見つけると乱暴に喰い始めた。眼下の凄惨な光景に耐え切れず、女の子は僕の胸に顔を強く押し当て、声を殺して泣いた。〈這廻者〉が去った朝。巨木から地面に降り立ち、僅かに残った遺体を埋めた。女の子を抱え、安全すら分からぬ隔離所へ急ぐ。 https://t.co/1imYgXvjg3

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秘密主義の恋人の女性と結婚を考え、興信所に過去を調べさせた。数日後に報告書が届いた。彼女の身近にいた男性が十数人、失踪や事故死、自殺していた。初夜、褥で妻が言った。「貴方は私の最初で最後の恋」妻を抱きしめる。“だから、殺したのかい?”そういう所も、お前は可愛いよ。 https://t.co/mSBfnAWs6r

#呟怖
盲目の為、障害者採用で入社した。一般採用の人達と同じ食堂で昼食を取っていた。食堂でよく喋る女性がいて、大半の話す側は彼女で、他の人達は傾聴しているようだった。手術のお陰で目が視えるようになり、食堂でまたご飯を食べた。あの女性が、誰もいない席に向かって、熱心に話しかけていた。 https://t.co/h8gKEBZI5z

#呟怖
吹雪で閉ざされた山荘には経営者夫婦と七人の宿泊客がいた。一日目、蝶ネクタイ男が死体で発見された。明らかな殺人に、数名がショックを受けていた。「名探偵が殺されるなんて」二日目、英国紳士風の眼鏡男が死んだ。「名刑事が殺された」希望の星が喪われる様をほくそ笑む黒シルエットの犯人。 https://t.co/GuIcsD9IXP

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「孫は小学生なんです。…眠たそうに歩いている、あの男の子。ふふふ、ちゃんと起きてないと物にぶつかってしまうわ」

「俺が“線”を使って仲間に連絡しておきますよ。お孫さんを見守って欲しいって」

「有難う」

「お互い様ですよ。…娘は…まだ来ないな…」

朝、隣りあって佇む椅子と電柱。 https://t.co/kdlzoXr56B

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タクシー乗り場に「電車に注意」の看板があった。お客の長い列に並びながら、周りを見るが駅や線路はない。自分が乗り込む番になった時、縦列駐車をしていた数台のタクシーの真後ろに暴走車が突っ込んで玉突き事故が起きた。グシャグシャになったタクシーの列が“連結”した。なるほど、“電車”。 https://t.co/36dcSKuOIc

#呟怖
戦場に鳩がうろついていた。無傷だが心に深い傷を負っていた。実弾を何発も身近に食らったからだ。鳩は怯えてばかりいた。神様は鳩を違う場所に移してあげた。無人の駅に降りた鳩は、静かで無害な場所が不安で仕方なかった。鳩は旅する。危険を求めて。日本は何処も平和で、今日も絶賛迷い子。 https://t.co/O7T3AIudx5

#呟怖
日本の怪異を救え!外来種怪異・マッドピエロ捕獲キャンペーン

【捕食】日本の怪異が狙った人間を先に襲う。怪異も襲う。
【競合】七不思議などの学校といった限定した場所で活動する怪異の環境を奪う。怪異も襲う。
【遺伝的撹乱】女性型怪異への猛アプローチがウザい。

報奨金:一体壱千萬圓 https://t.co/k6WA6RNg88

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地獄で責め苦のマンネリ化を解決する為に、軽々しく考えた拷問が実行された。「釜茹での刑」で使われる巨大な釜にお汁粉を入れ、罪人を煮る。経費がかさんで、白紙に戻された。煮られた罪人が輪廻転生した赤ん坊は甘い体臭をしていた。蟻や蝶、時々、熊が寄って集る。ママは大変である。 https://t.co/DW5Lz5M6PS

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食品売り場を映す監視カメラの左端に黒い靄があった。靄は金魚のように泳ぎ、口をパクパクしている。人が通ると気紛れに覆い被さり、離れる。くっつかれた人は姿が半透明になっていた。数時間後には靄は消滅していた。街の中で泳ぐ、たくさんの靄の金魚。西陽が透かすボヤケた往来の人々。 https://t.co/u06flVYszP

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「夕方に鳥居の真ん中を通りなさんな。神様の道だから、儂ら人間は歩いちゃいかん」
爺ちゃんの言いつけを学校で話した。ガキ大将が度胸試しに真ん中を歩いて鳥居を潜ると、地面に黒い影だけ残して姿を消した。
「神様が連れて行った」大人達はそう言うけど、違う。僕、見たもん。踏み潰された。 https://t.co/JXbYQ1rTQL

#呟怖
地獄は万年人手不足。例年、大量の霊魂が送られてくる。鬼も閻魔様もサビ残・休日出勤は当たり前。定時帰宅の概念を失った。閻魔様は一日に決まった霊魂を地獄に送る「機械式屠計」を発明・実施した。地獄はホワイトになったが地上は人類が増えすぎて「生」の管理職・神様と天使が大変になった。 https://t.co/8j4v4hYj1t

#呟怖
娘は教会で洗礼を受け、体中に神への礼讃の刺青を施されると、百日間身と心を浄め、“冬至る日”に雪原で五体を切り刻まれ、枯木の枝に飾られた。“平和”と彫られた木の幹に血は滴り、吸い込まれた。春に骨を拾い、単眼の巨人に捧げた。人々は鉄の武器を授かり、村を掠奪した。繁栄は血で紡がれる。 https://t.co/WZaOlb94z4

#呟怖
出かける度に死体と遭遇する。毎回、第一発見者及び容疑者。警官と馴染みになり、拘置所は第二の家、シャバの空気は美味かった。怪しげなインディアン占い師に貰った「魔除け」は効果なし。枝についた髑髏達は吸い取る厄災がキャパオーバーして眼窩と口から血を流す。死を想う。不運の道を辿る。 https://t.co/QsFrSKKNqK

#呟怖
実験の為に宇宙船に怪異を乗せて飛ばした。巷で怪異は宇宙でどうなるか噂になった。「神になるのでは」「星になるのさ」「窒息死するでしょ」宇宙局が発表した。「消滅しました」怪異は人の信じる心から生まれ、存在維持できる。この話題を人は盛んに語り、怪異はまた地上に誕生したのだった。 https://t.co/zF7MK2XvFQ

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集落のあちこちに紅い薔薇が植えられていた。一年中、強烈な芳香を漂わせた。あの日は家が燃やされた。炎が踊り、人々は煙に酔う。数え切れない火の粉と煤が風に散らされた。根を広げた土地の葬場で煙が立ち昇る。華の香りが沁みた手で恍惚が吹き出た顔を覆った。戦慄く掌の中の闇に炎を見た。 https://t.co/I0dr5OpEs0

#呟怖
彼女は完璧だった。聡明、美しい仕草、巧みな話術、心地よく聞こえる声の周波数。正確にプログラミングされていた。最初は虜だった。“神を見た”。“天使に会った”。――感動は毎日の逢瀬で色褪せ、奇跡は見慣れて聞き慣れた。様々な女の器に替えても、つまらない。横面にハンマーを叩きつけた。

#呟怖
閉鎖的な村。窮屈な世間。老いる毎に精神は腐敗し、被害妄想を拗らせていく肉人形の群れに私は生まれ堕ちた。妬み嫉み、怨恨、嘘偽りに脳を辱められて大人になる。厭で逃げた。私は善人、清らか。幻の理想に依存する程、無性に村が恋しい。何処へ行っても似た地獄なら、郷里が一番マシに思えた。

#呟怖
スマホのデータに見覚えのないピントがブレた写真があった。日に日にブレが無くなり、普通の写真になった。写されていたのは職場のオフィス。やがて数人の男女が写り、パラパラ漫画のように動く。仲間割れし、言い争い、喧嘩、暴力、裏切り、殺人……。音は聞こえない。それが最高に良かった。 https://t.co/IFQvF9Tscy

#呟怖
お祖母ちゃんが高校に入学した。「もう黒ギャルは流行ってないのね」サウナでやいて、バッチリ白い化粧を決めた祖母の外見年齢は17歳。百年前に怪しい治験で不老不死の吸血鬼になった。定期的に青春を味わわないと死にたくなるらしい。“学生気分”は安定剤なのだ。 https://t.co/ATqdqe2Kvh

#呟怖
精神を追い込み、防衛本能の現実逃避を利用して創作をする“ドM製法”を試みた。ストレス過多の人達の相談を聞くフリをして“吸恨器”に怨恨を100%貯めた。中身を取り込んだ私は中毒で倒れた。優しい人が介抱してくる。やめろ!同情するなら、嬲れ!人の心は傷つく為にあって…うわあああ! https://t.co/tQVnrFpjNu

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